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非常食のローリングストックで買ったサバ缶を開けようとして、ダイソーで買った缶切りを出したら、缶の縁をガリガリ削るだけで、ちっとも進まない。「100均だから壊れてるのかな」と思って捨てそうになる、あれです。うちも一度ありました。
先に結論。100均の缶切りが使えないのは、たいてい刃を当てる位置か、動かす向きが逆だからです。てこ式と回転式で構え方がまったく違うので、まず手元の缶切りがどちらかを見る。そして缶切りがない時の代用は、スプーンはあり、包丁とハサミはなし。順番にお話しします。
まず見る:100均の缶切りは2タイプ
ダイソーやセリアの缶切りは、キッチン用品の売り場に100〜300円前後で置いてあることが多いです(「ダイソーに缶切りはある?」と聞かれたら、あります)。主に2タイプ。
- てこ式(三徳缶切り)。栓抜きと缶切りと、たまにコルク抜きが一体になった、平たい金属の板。刃が板から斜めに突き出ています。缶切りを上下に動かして、少しずつ切り進めるタイプ。安くて軽いけれど、コツがいる
- 回転式。ハサミのように握る持ち手があって、蝶の羽のようなハンドルが付いている。歯車で缶の縁を挟んで、ハンドルを回して切るタイプ。慣れれば楽ですが、噛ませ方を間違えると空回りする
「使えない」と言われているのは、どちらかというとてこ式の方。回転式は「空回りする」という言われ方をします。それぞれ順番に。
てこ式の使い方:刃は「縁の内側」に立てる
てこ式は、板の先端に缶の縁に引っ掛ける爪と、その手前に斜めに突き出た刃があります。この2つの関係が分かると、急に使えるようになります。
- 缶を机の上に置いて、利き手と反対の手でしっかり押さえる。缶が動くと刃が滑ります
- 缶切りの爪を缶の縁の外側に引っ掛ける。爪が縁の下に入って、缶切りが缶に「乗る」形
- 刃の先を缶の縁のすぐ内側、ふたの平らな面に立てる。刃が缶の外に向いていたら逆です。刃が缶の中心に向くように
- 持ち手をぐっと下げると、爪を支点にして刃がふたに刺さります。ここで「プシュ」と空気が抜ける音がすることも
- 持ち手を上げて、缶切りを少し(1cm前後)前に進めて、また下げる。これの繰り返し。一度に大きく進めようとすると、爪が縁から外れて刃が滑ります
- 一周する少し手前で止めて、ふたをフォークやスプーンでつまんで持ち上げる。最後まで切り離すと、ふたが中身に落ちて取れなくなるので、少し残す
コツは「上げ下げ」で進めること。缶切りを横にスライドさせて切ろうとすると、絶対に進みません。子どもの頃に見た「ガリッ、ガリッ」というあの動きです。
回転式の使い方:歯車を縁に噛ませてから握る
回転式は、噛ませてから握る、握ってから回すの順番を守るだけで、空回りがほぼなくなります。
- 持ち手を開いて、缶切りの歯車(ギザギザの輪)が缶の縁の外側、刃が縁の内側に来るようにかぶせる。上から見て、缶の縁が歯車と刃の間に挟まる形
- 缶切りを缶に対して垂直に立てる。斜めだと歯車が縁を捉えられません
- 持ち手をぎゅっと握る。「パチッ」と刃がふたに刺さる感触があれば正解
- 握ったまま、ハンドルを回す。回す向きはたいてい時計回り(缶切りに矢印があればそれに従う)。逆に回すと、歯車が縁から外れて空回りします
- 一周する少し手前で止める。ふたが落ちないように
回しても進まない時、原因はほぼ3つ。歯車が縁に噛んでいない(もう一度かぶせ直す)、回す向きが逆、刃が鈍っている(100均のものは数十回で切れ味が落ちることも。ここまで来たら買い替え)。
「使えない」と感じる本当の理由
缶切りを何度も「壊れてる」と疑ってきた身として、使えない時に起きていることを正直に書きます。
- 刃の向きが逆。てこ式でも回転式でも、刃は缶の内側(ふた側)、爪や歯車は縁の外側。これが逆だと、縁の外側をガリガリ削るだけになります。「使えない」の原因の一番手
- 缶の縁の形が合っていない。最近の缶は縁が薄く小さく巻いてあるものが多く、爪が引っ掛かりにくい。その時は爪を縁の少し奥まで押し込んでから持ち手を下げる
- 両手の位置。缶を押さえる手が缶の上の方にあると、缶切りとぶつかって動かせない。押さえる手は缶の下の方、机に押し付けるように
- 力の入れ方。てこ式で「引く」「押す」と横に力を入れている。正しくは上下。回転式で握らずに回している。正しくは握ってから回す
説明書のない100均の缶切りは、この「どっちが刃か」を確かめないと、逆さまに使ってしまいがちです。刃に触れて確かめる時は、指の腹で軽く。缶切りの刃も、一応刃物です。
プルタブ缶なのに開かない時
プルタブが途中で折れた・取れた時。指ではどうにもならないので、スプーンの柄の先をタブの付いていた穴か、ふたの切れ目の溝に差し込んで、てこのようにこじり上げます。切れ目が少しでも開けば、あとはスプーンの柄を差し込んで、切れ目に沿ってなぞるように広げていく。
縁が立っている缶なら、上のてこ式や回転式でそのまま開けられます。ツナ缶のように縁が低い缶はてこ式が引っ掛かりにくいので、スプーンの柄でこじる方が早いことも。
缶切りがない時の代用:スプーンはあり、包丁とハサミはなし
キャンプ先や、引っ越し直後で缶切りがない。そんな時にできる方法と、やめてほしい方法です。
スプーンでこする方法(一番おすすめ)。金属のスプーンの先(丸い側の端)を、缶の縁のすぐ内側に立てて、同じ場所を強くこすり続ける。1〜2分こすると、ふたの金属が薄くなって穴が空きます。穴が空いたら、そこからスプーンの先を差し込んで、縁に沿ってこじりながら広げていく。時間はかかりますが、道具はスプーン1本、飛び散りも少ないです。
マイナスドライバー(条件付き)。ドライバーの先を縁の内側に立てて、手のひらで押し込む。穴が空いたら少しずつずらして、切れ目をつなげる。ここでトンカチで叩くのはやめてください。缶がへこんで中身が飛び散り、サバ缶なら汁が天井まで飛びます。叩かず、押す。
包丁・ハサミはやめる。ふたに刃を立てて力をかけると、刃が滑った先に自分の手があります。包丁の刃も欠けます。「開かないから包丁で」は、缶を開ける前に指を切るのが目に見えているので、スプーンの方を選んでください。
開けた後の切り口と、子どもの手
缶切りで開けた缶の切り口は、ギザギザで紙のように薄く、触ると簡単に指が切れます。中身を出す時に指を縁に沿わせない、ふたを持ち上げる時はスプーンやフォークで。ふたは丸めずにそのまま缶の中に戻して、缶ごと捨てるか、資源ゴミに出す時は新聞紙で包む。
開けた缶と外したふたは、子どもの手の届かない所へすぐ移す。うちは次男が「ふた、キラキラ」と持とうとしたことがあって、それ以来、開けた缶は流しの奥に置く決まりです。缶切りそのものも、刃が出ているので引き出しの奥に。
ゆきこ( ゚Д゚)『防災用に買ったダイソーの缶切りが「使えない」と3年放置していたのですが、刃を当てる向きが逆でした。爪を外、刃を内。それだけで今は10秒で開きます。捨てなくてよかったけど、3年分の悔しさはどこへ』
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「道具がない時の代用」仲間として、ハサミがない時の代用品もまとめています。こちらも「使ってはいけないもの」から先に書いています。
まとめ:刃は内側・爪は外側、上げ下げで進める
- 100均の缶切りはてこ式と回転式。まず手元のがどちらか見る
- てこ式は爪を縁の外、刃を縁の内側に立てて、持ち手の上げ下げで1cmずつ
- 回転式は噛ませてから握り、握ってから回す。空回りは噛んでいないか逆回転
- 缶切りがない時はスプーンの先でこする。ドライバーは叩かない、包丁とハサミは使わない
- 切り口で手を切る。ふたはスプーンで持ち上げ、開けた缶は子どもの手の届かない所へ
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手順を1枚にまとめました。



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