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お風呂から出て、いつものようにドライヤーのスイッチを入れたらうんともすんとも言わない。あるいは旅先のホテルで、備え付けのドライヤーが風も弱くて、髪が長いと永遠に乾かない。停電の夜に、子どもの濡れた頭をどうしようと立ち尽くしたこともあります。
先に結論。ドライヤーの代わりは「吸水タオルで水分を取ってから、扇風機やエアコンの風で仕上げる」の二段構えが、いちばん早くて髪も傷みません。そして「自然乾燥でいいや」と「ストーブの前で乾かそう」は、どちらも避けてほしい理由があります。順番に見ていきましょう。
ちなみにドライヤーが急に動かなくなった時は、故障と決める前に確認したいことがあります。ドライヤーがつかない時の原因と確認の順番にまとめているので、まずそちらを。
ドライヤーの代わりになるものは?候補と使い分け
家にあるもので、髪を乾かすのに使えるものを並べてみます。「水分を取るもの」と「風を送るもの」に分けて考えると選びやすいです。
- マイクロファイバータオル(吸水タオル)——ここで8割決まります。普通の綿タオルの何倍も水を吸って、しかも軽い。1枚あるとドライヤーがある日も時短になります
- 扇風機・サーキュレーター——風を送る主役。温風ではありませんが、タオルドライがしっかりできていれば十分乾きます
- エアコンの送風・除湿——部屋の湿度を下げてくれるので、風の下で乾かすと早い。冬は暖房の風でも
- USB扇風機・ハンディファン——旅先や停電の時の主役。モバイルバッテリーで動くものなら心強いです
- 浴室乾燥機——浴室の中で乾かすのではなく、浴室の湿気を逃がしてから脱衣所で風に当たる、という使い方
逆に、ヘアアイロンで濡れた髪を挟んで乾かすのはやめてください。髪の中の水分が一気に蒸気になって、内側から傷みます。アイロンは乾いた髪に使うものです。
タオルドライの正しい手順——こすらない・押さえる
ドライヤーがある時も、実は乾く時間を決めているのはタオルドライです。濡れた髪はキューティクルが開いていて、いちばん摩擦に弱い状態。「こする」ではなく「押さえる」、これだけ覚えておくと迷いません。
- 浴室の中で、手で水気を絞る。毛先を握って、上から下に軽く。ぎゅっとねじらないで
- 吸水タオルで頭皮を押さえる。指の腹でタオルごしに頭皮を押して、タオルに水を移していきます。頭皮が乾くと髪全体の乾きが早くなります
- 毛先はタオルで包んで、ポンポンと挟む。毛束をタオルの間に挟んで、手のひらで押す。往復でこすらない
- タオルが重くなったら、乾いた2枚目に替える。濡れたタオルで押さえ続けても水は移りません。ここで替えるのが時短のコツです
- タオルターバンで10〜15分放置。その間に着替えや歯みがき。ただし長く巻いたままだと頭皮が蒸れるので、15分を目安に外します
目安は「毛先からポタポタ落ちない」状態。ここまでタオルで持っていけたら、あとは風だけで乾きます。洗い流さないトリートメントを毛先に付けておくと、摩擦と乾燥から守ってくれるのでおすすめです。
扇風機・サーキュレーター・エアコンの使い方
タオルドライができたら、風で仕上げます。冷たい風でも、しっかり当てれば乾きます。
- 扇風機は30〜50cm離して、首振りは止める。近すぎると寒いし、首振りだと風が当たる時間が半分になります。頭を下げて、根元を指でかき分けながら風を入れると、いちばん乾きにくい頭皮側が早く乾きます
- サーキュレーターは風が強くまっすぐなので、少し離して。目に直接当たらない角度に。髪が巻き込まれるほど近づけないでください
- エアコンは「送風」か「除湿」。部屋の湿度が下がると、髪の水分が空気に移りやすくなります。吹き出し口の風が届く所に椅子を置いて座るだけ。冬は暖房の風を上から受けると、ドライヤーの温風に近い感覚で乾きます
- 湿った浴室・脱衣所では乾かない。お風呂上がりの脱衣所は湿度がとても高いので、いったん乾いた部屋に移動するだけで時間が変わります
時間の目安は、ミディアムの長さでタオルドライ後20〜30分。子どもの短い髪なら10分もかかりません。その間に絵本を読んだり、明日の支度をしたり。「風の前でじっとしている時間」と思うと長いので、何かしながら乾かすのがコツです。
旅先・出張・停電の時はどうする?
- ホテルの備え付けが弱い時——フロントに聞くと、別の機種を貸してくれる所が多いです。タオルの追加もお願いできます。吸水タオルを1枚持って行けば、弱いドライヤーでも仕上げの時間が短くなります
- 出張・旅行のかばんに——折りたたみのハンディファンと、薄手のマイクロファイバータオル1枚。どちらも軽くて、かさばりません。旅先で風がなければ、窓を開けて風の通る所で
- 停電の夜——モバイルバッテリーで動くUSB扇風機があれば、タオルドライ後に当てるだけ。なければタオルを2枚使って、いつもより長く押さえてから、ターバンで15分。それでも湿っている時は、毛先をゆるくまとめて、枕にタオルを敷いて寝ます。濡れたまま直接枕に頭を置くより、髪の傷みも寝具の湿りも抑えられます
- 子どもの髪——短ければタオルで押さえるだけでほぼ乾きます。長い子は、大人と同じ手順で。寒い季節は体が冷える前に着替えを済ませて、頭は最後に
ディフューザーの代用——くせ毛・パーマの人へ
ディフューザーは、ドライヤーの先に付けて風を散らし、カールを崩さずに乾かすアタッチメントです。「ドライヤーはあるけどディフューザーがない」時と、「ドライヤー自体がない」時で分けてお話しします。
- ドライヤーがある時:ザルをかぶせる——プラスチックや金属のザルを、カールをすくうように髪に当てて、外側から弱風・低温の風を送ります。ザルの穴を通った風は散らばるので、ディフューザーに近い乾き方になります。金属のザルは熱くなるので持ち手を持ち、プラスチックのザルは弱風・低温だけで使ってください
- ドライヤーがある時:手のひらで受ける——カールを手のひらに乗せて、その手に風を当てる。風が手で散って、直接カールに当たらないのでまとまります。地道ですが道具ゼロ
- ドライヤーがない時:タオルで包んで置く——頭を下げて、髪をタオルの中央に集めて、そのまま頭に巻き上げる方法です。カールを重力で伸ばさずに、タオルの中で乾かしていきます。20分ほど置いてから、扇風機の弱風を下から当てます
- 共通のコツ——濡れているうちにスタイリング剤やヘアミルクを付けて、カールを手で握って形を作ってから乾かす。乾く途中で触らない
自然乾燥で傷む理由と、やってはいけない乾かし方
「ドライヤーがないなら自然乾燥で」と思いますよね。でも、髪にとっては「濡れている時間の長さ」がそのままダメージなんです。
- 濡れた髪はキューティクルが開いていて、ほんの少しの摩擦でも傷む。服の襟、椅子の背、枕。触れるたびに削れていきます
- 頭皮が長く湿っていると雑菌が増えてニオイやかゆみの原因に
- 乾かないまま寝ると枕との摩擦で切れ毛・寝ぐせ。翌朝の直しに結局時間を取られます
- 秋冬は体が冷えます。頭が濡れたままだと、体温がどんどん奪われていきます
そして、これは絶対にやらないでほしい方法です。
- ストーブ・ファンヒーターの前で乾かす——髪は燃えやすく、火が付くと一瞬で顔まで来ます。熱風は温度が高すぎてキューティクルが壊れ、乾いた髪が縮れます。子どもがまねをするのが一番怖いので、大人も見せないでください。火災の原因になります
- こたつやホットカーペットに頭を入れる・置く——中は思った以上に高温で、髪も頭皮も傷みます。寝てしまうと危険です
- 濡れた髪にヘアアイロンやコテ——中の水分が蒸気になって、髪の内側から壊れます。「ジュッ」と音がしたら手遅れ。アイロンがなくて困っている時の代わりはヘアアイロンの代わりになるものに書いていますが、どれも「乾いた髪に」が前提です
- 布団乾燥機の吹き出し口に髪を近づける——温度が高く、吸い込み口に髪が巻き込まれる事故もあります。使うなら布団の中を温める本来の用途だけに
- タオルでゴシゴシこする——今日から「押さえる」に切り替えてください
ゆきこ( ゚Д゚)『去年の冬、うちのドライヤーが壊れた夜に、長男が「ストーブでいいじゃん」と頭を近づけようとして、本気の声で止めました。結局タオルで押さえて、扇風機の前に兄弟ふたり並べて絵本を読んだら20分で乾いてた。翌日に吸水タオルを買い足したら、ドライヤーが直った今も毎晩使ってます。時短の主役、実はタオルでした』
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ドライヤーが突然動かなくなった時の切り分けはドライヤーがつかない時の原因と確認の順番に。乾かしたあとのクセ直しにアイロンがない時はヘアアイロンの代わりになるものもどうぞ。
まとめ:タオルで押さえる、風で仕上げる、熱源に近づけない
- 代わりは吸水タオル+扇風機やエアコンの風の二段構え。温風でなくても乾く
- タオルドライはこすらず押さえる。重くなったら2枚目に替え、ターバンは15分まで
- 扇風機は30〜50cm離して首振りを止め、根元をかき分ける。湿った脱衣所では乾かない
- 旅先や停電はUSB扇風機と吸水タオル1枚。濡れたまま寝ない
- ストーブ・ヒーターの前、こたつ、濡れ髪にアイロンは絶対NG。火災と傷みの元
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手順を1枚にまとめました。



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