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引き出しの奥から、いつ買ったのか思い出せないアイシャドウが3つ。色が合わなくて使っていない口紅も、底に少しだけ残ったファンデーションの瓶も。捨てたい気持ちはあるのに、「これ、何ゴミ?」で手が止まりますよね。粉のまま燃えるゴミに入れていいのか、鏡付きのケースはどうするのか。考え始めると面倒になって、また引き出しに戻してしまう。
先に結論をひとつ。コスメの捨て方は、「中身」と「容器」を分けて考えると迷いません。中身(粉・クリーム・液体)はほとんどの地域で燃えるゴミ、容器はプラスチック・ガラス・金属といった素材ごとに分別。ただし分別の区分は自治体ごとに本当に違うので、最後の一歩は「自分の市区町村の分別表で確認」が基本です。アイシャドウから順番に、口紅、ファンデーションの瓶、ヘアスプレーの缶、ビューラーまで見ていきましょう。
まず「中身」と「容器」を分ける——分別表はここを見る
- 中身:粉・固形・クリーム・液体はいずれも燃えるゴミ(可燃)として出す地域が大半です。液体はティッシュや新聞紙に吸わせてから。排水口や水洗トイレには流さないでください。油分と色素が配管に残りますし、下水の負担にもなります
- 容器:プラスチック→「プラ」か「可燃」(自治体で分かれる所)、ガラス→「びん・資源」か「不燃」、金属→「不燃」か「小さな金属類」、鏡やばね入りのもの→「不燃」。汚れが取れないプラや瓶は、資源ではなく可燃・不燃に回すのが多くの自治体の考え方です
- 調べ方:「(市区町村名) ごみ 分別 化粧品」で検索するか、自治体の分別アプリや分別表で「化粧品」「化粧びん」「スプレー缶」「鏡」の項目を見る。分別表に品目名で載っていることが多いので、迷ったら品目名で引いてみてください
「全部きれいに分けないといけないの?」と思うかもしれませんが、そこまで気負わなくて大丈夫。取れる中身は取る、外せる部品は外す、無理なものは無理をしない。それで多くの地域は受け入れてくれます。
アイシャドウの捨て方——粉はティッシュにくるんで可燃、ケースは素材で分ける
- 粉の受け皿をケースから外す。爪楊枝や小さなヘラで皿の端を持ち上げると、両面テープや磁石で留まっているだけのことが多く、ぽろっと外れます。外れなければ無理に割らず、ケースごと出す方法へ
- 粉を割ってティッシュにくるみ、可燃へ。粉が舞うので、新聞紙やチラシの上で。マスクがあると安心です
- 金属の受け皿は不燃か小さな金属類。薄いアルミの皿は可燃で受け付ける地域もあります
- ケース(プラスチック)はプラか可燃。鏡付きなら鏡はガラスなので不燃。外せない時は「ケースごと不燃」と決めている自治体が多いので、分別表で確認を
- チップやブラシは可燃で大丈夫です
皿が外れない・粉が取り切れない時は、ケースごと可燃か不燃のどちらかになります。プラ製ケースで中身が少しなら可燃、鏡付きや金属製なら不燃、と考えるとだいたい合いますが、これも地域差があるところです。
ちなみに「まだ使えるけど捨てるべき?」の目安は、開けてから2〜3年たった、においや色が変わった、表面が固くなって粉が取れない(皮脂が混ざったサイン)、使うと目元に赤みやかゆみが出る、あたり。最後のひとつが当てはまるなら、捨てる捨てない以前に使うのをやめて、気になるようなら皮膚科で相談してくださいね。
口紅の捨て方——中身は綿棒でかき出して可燃、容器は素材で
- 口紅をいっぱいまで繰り出し、ティッシュでつまんで折り取る。そのままティッシュにくるんで可燃へ
- 筒の中に残った中身は、綿棒か爪楊枝でかき出す。全部は取れなくて大丈夫です
- 容器はプラスチックなら「プラ」か「可燃」。ずっしり重い金属製なら不燃。中身が残って汚れたプラは可燃で受け付ける地域が多いです
- リップグロスやリキッドの口紅は、中身をティッシュに出して吸わせてから、容器を素材で
口紅は直接唇に触れるものなので、使いかけを人に譲るのは難しいところ。「もったいない」と思っても、開封から時間がたったものは思い切って手放していいと思います。
ファンデーションの瓶の捨て方——中身を拭き取ってから、ガラスは資源か不燃
- リキッドの残りはティッシュやキッチンペーパーに出して吸わせ、可燃へ。ここでも排水に流さないのが大事です
- 瓶の中は、綿棒や折ったペーパーで拭き取ります。水で洗っても油分は落ちにくいので、クレンジングオイルを少し垂らして拭くときれいになります。においが気になる時は換気を
- ガラス瓶は「びん・資源」か「不燃」。化粧品の瓶は色つきや厚手で、資源のびんと分けている自治体もあります。汚れが取れない瓶は不燃へ
- ポンプやキャップはプラ。ポンプの中に金属のばねが入っているものは、不燃に回す自治体もあります。分解できなければそのままプラか不燃で、と分別表に書かれていることが多いです
- パウダーファンデーションのコンパクトはアイシャドウと同じ手順(中身→可燃、皿→不燃、ケース→プラ、鏡→不燃)。クッションタイプは、スポンジとカップを外して可燃とプラに
ヘアスプレーの缶の捨て方——使い切って、ガスを抜く。穴あけは自治体の指示に従う
ここは一番気をつけたいところです。スプレー缶にガスが残ったまま出すと、収集車や処理場で火災の原因になります。実際に事故が起きていて、多くの自治体が「必ず使い切って」とお願いしているのはそのためです。
- 中身を使い切るのが原則。出なくなるまで使います
- 使い切れない時は、火気のない屋外で、風通しのよい場所で、新聞紙や古布に向けて噴射し、中身を吸わせます。室内・浴室・キッチン・車の中では絶対にしないでください。ガスがこもって引火するおそれがあります。子どもやペットがそばにいない時に
- シュー、という音がしなくなり、振っても液の音がしなければ、ガスが抜けた合図です
- 穴あけは、「穴を開けてから出す」自治体と「開けずに出す」自治体に分かれます。最近は穴あけ中の事故を避けるため「開けないで」という所が増えています。自分の自治体の指示に従うのが一番安全。開ける指示なら、屋外で専用の器具を使って
- 出し方は「スプレー缶の日」「資源の缶とは別の袋」「中身が見える袋で」など、これも地域差があります。キャップとノズルはプラへ
吸わせた新聞紙や布は、においが飛ぶまで屋外に置いてから可燃へ。ガス抜きの考え方は香水の匂いが変わった時の保管と捨て方で書いた、アルコール分のある香水を捨てる時とも共通しています。
ビューラーの捨て方——ゴムは可燃、本体は不燃か小さな金属
ビューラーは、まずゴムを外して可燃へ。本体は金属なので不燃か「小さな金属類」の区分です。ばねが付いたままで出せる地域がほとんどですが、柄がプラスチックのものは自治体の区分に合わせて。刃物ではないので、新聞紙で包まなくても大丈夫ですが、袋には入れて出してくださいね。
まだ使えるコスメはどうする?——譲る・寄付するという選択肢も
未開封で、使用期限や製造からの年数に余裕があるものなら、寄付を受け付けている団体や、フリマで譲るという選択肢もあります。ただし条件は受け付け先ごとに違い、開封済みのものは衛生面から受け付けないのがふつうです。「捨てるのはもったいない」と感じるものだけ、受け付け先の条件を調べてみる、くらいの気持ちで。
ゆきこ( ゚Д゚)『サロンでお客様のポーチを拝見すると、5年物のアイシャドウが現役、ということも珍しくなくて。えらそうに言えなくて、私の引き出しにも独身時代の口紅がまだあります。「中身と容器を分ける」と決めたら一気に片づきました。分別表を見ながら3個やると、あとは手が勝手に動きます』
捨てる前に「割れたアイシャドウの粉」や「口紅の底に残った分」を少しだけ取っておきたい時は、小さなクリームケースに移しておくと、旅行や職場の置きメイクに使い切れます。捨てるものと残すものを分ける作業が、ケースがあると進みやすいんですよね。
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「本体と中身(電池)を分けて考える」という点で、乾電池を落とした時の確かめ方と処分と、電源コードの捨て方も同じ考え方で書いています。まとめて捨てる時に紙袋を使うなら、紙袋の捨て方と活用もどうぞ。
まとめ:中身は可燃、容器は素材で、最後は分別表
- コスメは「中身」と「容器」を分けて考える。中身は可燃が大半、排水に流さない
- アイシャドウは皿を外して粉は紙にくるみ可燃、ケースはプラ、鏡は不燃
- 口紅は折り取って綿棒でかき出す。瓶は中身を拭いてガラスは資源か不燃
- ヘアスプレーの缶は使い切り、残りは火気のない屋外でガス抜き。穴あけは自治体の指示
- ビューラーはゴムを外して本体は不燃。迷ったら分別表で「化粧品」を引く
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手順を1枚にまとめました。



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