【図解あり】引き戸の隙間風対策——上下・左右・戸の重なりの3か所別にふさぐ手順

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引き戸のそばに立つと、足元がすうっと冷たい。玄関や廊下、和室の押し入れ、洗面所のドアなど、引き戸は開き戸と違って、戸のまわりにどうしても細いすき間が残ります。そこが隙間風の通り道になるんですよね。

先に結論をひとつ。引き戸の隙間風対策は、「どこから入っているか」を3か所に分けて、場所ごとに合う物でふさぐと迷いません。2枚の戸が重なる所と縦のすき間には毛足のある隙間テープ、下には細長いクッションやブラシ、上には細いテープ、というのが基本の組み合わせです。

引き戸ならではの落とし穴もあります。貼りすぎると戸が重くなって、閉まらなくなることです。どこから風が入るかの確かめ方、場所別のふさぎ方、貼る手順、賃貸での工夫、戸が重くならないコツまで、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ戸の重なる所から風→毛足のある隙間テープ第2章へ ▶下から風が入る→クッションかブラシ第2章へ ▶戸がガタつく→戸車の高さを調整第4章へ ▶賃貸で跡が心配→下貼りしてから貼る第5章へ ▶貼ってもまだ寒い→カーテンやのれんを足す第6章へ ▶

ケース別に読む:風の入り口を知りたい人|場所別のふさぎ方を見たい人|隙間テープの貼り方を知りたい人|戸がガタつく人|賃貸の人|それでも寒い人

引き戸の隙間風はどこから入る?——戸の上下・戸と柱・戸が重なる所の3か所

引き戸のすき間は、実は決まった場所にできます。まず、自分の家の戸を正面から見て、次の図のどこから風が来そうか確かめてください。

風の入り口は3か所12342 戸と柱の縦のすき間1 戸が重なる縦のすき間3 下のレールのすき間4 上のすき間
  • 戸が重なる所(図の1)。2枚の戸が前後にずれて重なる縦のすき間。引き戸の隙間風でいちばん多い場所です
  • 戸と柱の間(図の2)。戸を閉めきっても、柱の側に縦の細いすき間が残ります
  • 下のレール(図の3)。戸と床の間、レールの溝のまわりから冷たい空気が床を這って入ります
  • 戸の上(図の4)。鴨居と戸の間。手を近づけると風を感じることがあります

確かめるには、風のある日に戸の近くへ手のひらを近づけて、冷たい空気を感じる所を探すのがいちばん簡単です。火を使う確かめ方はせず、手のひらか、薄いティッシュの端を近づけて揺れるかを見てください。

場所ごとのふさぎ方——早見表で選ぶ

場所が分かったら、ふさぐ物を選びます。

場所 合う物 ひとこと
戸が重なる縦のすき間 毛足のある隙間テープ(モヘアと呼ばれるタイプ) 戸の縁に貼る。毛足が動いても戸の邪魔になりにくい
戸と柱の縦のすき間 同じく毛足のある隙間テープ 戸が柱に当たる位置を確かめて貼る
下のレール 細長いクッション・すき間用のブラシ 戸の動きの邪魔にならない物を。手作りは隙間風防止クッションの手作りへ
戸の上 細めの隙間テープ 薄い物から試し、戸が引っかからないか確かめる
戸のゆがみ・ガタつき 戸車の高さ調整 すき間そのものを小さくする。第4章で

毛足のある隙間テープは、厚みのあるスポンジ系の隙間テープと比べて、戸が動いてもつぶれにくく、擦れる動きにも向くのが、引き戸に合う理由です。戸の開け閉めで常にこすれる所に、固いテープを貼ると、すぐに剥がれたり、戸が動かなくなったりします。隙間テープ全般の貼り方・剥がし方は隙間テープの貼り方と剥がし方で詳しく見られます。

毛足のある隙間テープの貼り方——測る・拭く・少しずつ貼る・開け閉めで確かめる

貼る手順は4つ1拭いて乾かすほこりと油を取る2測って切る少し長めに測る3少しずつ貼る台紙を少しずつはがす4開け閉めする引っかからないか
  1. 貼る所を拭いて、乾かす。ほこりや油が残っていると、すぐ剥がれます。湿っているうちは貼りません
  2. 長さを測って、少し長めに切る。短すぎると端にすき間が残ります。貼ったあとに余りを切れるよう、最後に整えます
  3. 台紙を少しずつはがしながら、まっすぐ貼る。全部はがして貼ると、途中でよれたり、ほこりが付いたりします
  4. 戸を開け閉めして確かめる。重くなった、途中で引っかかる、閉まりきらない、と感じたら、その場でやり直しです

ここが、引き戸の対策でいちばん大事な所です。貼りすぎないこと、少しずつ足すこと。最初は風の入りやすい1か所だけ貼って、開け閉めに問題がなければ次の場所へ進めてください。全部の縁にいっぺんに貼ると、戸が閉まらなくなって、剥がし直しになります。

戸がガタつく・閉めても浮く時——戸車の高さ調整は、戸を外さずにできる範囲で

テープを貼る前に、戸そのものがゆがんでいないかも見ておきたいところです。戸が下がって斜めになっていると、すき間が大きく開いてしまい、テープでは追いつきません。

戸車(戸の下についている小さな車輪)には、高さを調整できるタイプがあります。戸の側面や下の端にある小さなネジを、ドライバーで回して高さを変える仕組みです。

  • 戸を外さずに調整できる範囲でとどめます。ネジの位置が分からない時や、固くて回らない時は、無理をしないでください
  • 重い戸を一人で外さない。倒れてきて、足や指を挟むおそれがあります。外す作業が必要そうなら、二人以上で、または専門の業者に相談を
  • ガラスの入った戸は、特に割れに注意。力を入れて持ち上げたり、ぶつけたりしないようにしてください
  • 防火戸や共用部の戸は、貼る前に管理者に確認。マンションや集合住宅では、勝手に手を加えられない場合があります

賃貸の引き戸では——下貼りしてから、剥がせるタイプで

賃貸の場合は、貼る物と貼り方を少し変えます。

  1. 貼る所にマスキングテープを先に貼る(下貼り)。その上に隙間テープを貼れば、剥がす時にマスキングテープごと剥がせて、戸の表面を傷めにくくなります
  2. 粘着が弱めの、剥がせるタイプを選ぶ。強力な物ほど、剥がす時に塗装や木が一緒に取れやすいです
  3. 目立たない所で先に試す。戸の裏や端の小さな部分で貼って剥がしてみると安心です

どうしても不安な時は、粘着の物を戸に直接貼らず、床や敷居に置く細長いクッションに切り替える手もあります。こちらは貼らずに済むので、跡の心配がありません。

それでも寒い時——カーテンやのれんを足して、冷たい空気を前でせき止める

テープでふさいだ後も、冷える部屋はあります。戸全体から冷気が伝わってきたり、床からの冷えが残ったりする時は、すき間を埋めるだけでなく、戸の前に「もうひとつの壁」を足す発想が助けになります。

  • 戸の前にカーテンやのれんを掛ける。冷たい空気が部屋に流れ込むのをやわらげます。床に届く長さだと、さらに足元が楽です
  • カーテンライナーを足す。丈と隙間をそろえると効きやすいと言われます。詳しくは断熱カーテンライナーの効果なしにまとめています
  • ガラス部分には窓の断熱シート。引き戸にガラスがある時は、窓の断熱シートが剥がれない・すぐ剥がれるで貼る前の確認を見てみてください

ゆきこ( ゚Д゚)『引き戸は、貼る前に「開け閉めして確かめる」のをつい忘れがちですよね。足す前に、まず1か所だけ貼って様子を見るのが、結局いちばん近道になります』

💡 この困りごとへの提案

毛足のある隙間テープは、引き戸の縁に貼るのに向いた物です。選ぶ時は、毛足の高さが戸のすき間に合うか、粘着面が剥がせるタイプか、を見ておくと失敗しにくいです。


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あわせて読みたい

テープの貼り方・剥がし方を詳しく知りたい人は隙間テープの貼り方と剥がし方、下のすき間を貼らずにふさぎたい人は隙間風防止クッションの手作り、戸の前の冷気を抑えたい人は断熱カーテンライナーの効果なしへどうぞ。

まとめ:風の入り口は3か所。場所別にふさぎ、貼りすぎず、開け閉めで確かめる

  1. 引き戸の隙間風は、戸の重なり・戸と柱・上下のレールから入る。手のひらで冷たさを確かめる
  2. 縦のすき間は毛足のある隙間テープ、下はクッションやブラシ。場所に合う物を選ぶ
  3. 貼る前に拭いて乾かし、少しずつ貼って開け閉めで確かめる。貼りすぎると戸が重くなる
  4. 戸車の調整は戸を外さずにできる範囲で。重い戸を一人で外さない、ガラスと防火戸に注意
  5. 賃貸は下貼りの上に貼る。それでも寒い時はカーテンやのれんを足す

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

引き戸の隙間風対策の早見表:風の入り口は戸が重なる縦のすき間、戸と柱の縦のすき間、下のレール、戸の上の4か所で、手のひらで冷たい空気を感じる所を探す。縦のすき間は毛足のある隙間テープ、下は細長いクッションやすき間用のブラシ、上は細めの隙間テープ。貼る手順は拭いて乾かす、長さを測って少し長めに切る、台紙を少しずつはがして貼る、戸を開け閉めして確かめる。貼りすぎると戸が重くなり閉まらなくなるので、1か所ずつ足していく。戸のガタつきは戸車の高さ調整を戸を外さずにできる範囲で行い、重い戸を一人で外さない、ガラスの戸は割れに注意、防火戸や共用部は管理者に確認する。賃貸はマスキングテープを下貼りし、剥がせるタイプを選ぶ。それでも寒い時はカーテンやのれん、カーテンライナー、ガラスには窓の断熱シートを足す

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