重曹を入れたら苦い——お菓子が苦くなる理由と、次に作る時の見直し方

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どら焼きやホットケーキを焼いて、ひと口食べたら、ほろ苦い。見た目もなんだか黄色っぽい。レシピどおりに作ったつもりなのに、どうして、と不安になりますよね。ふくらませるために入れた重曹が、お菓子の味に出てしまうことがあるんです。

先に結論をひとつ。苦さや黄色っぽさは、重曹が多すぎたか、生地に混ざりきらず固まりが残ったときに出やすい、という点です。そして食べ物に使う重曹は、「食品用」と表示のあるものだけ。掃除用の重曹をお菓子に使うのはやめてください。苦くなる理由の見分け方、量り方と混ぜ方、重曹とベーキングパウダーの違い、次に作るときの見直しを、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ全体がほろ苦い→量を見直す第1章へ ▶ところどころ苦い→粉と合わせてふるう第2章へ ▶黄色っぽく焼けた→量と混ぜ方を見る第1章へ ▶ベーキングパウダーと迷う→レシピの指定を確かめる第3章へ ▶掃除用の重曹を使った→食べずに表示を確かめる第4章へ ▶

ケース別に読む:苦くなる理由を知りたい人|量り方と混ぜ方を知りたい人|重曹とベーキングパウダーで迷う人|掃除用の重曹を使ったかもしれない人|苦くなった後の見直しをしたい人

4コマ漫画|重曹を入れたら苦い焼いてみたらなんだか苦い…色も黄色っぽい焼き上がり1食べたらほろ苦い目分量えいっと入れた目分量2目分量で入れる量って混ぜるすり切りで量る粉と一緒にふるう計量スプーン3縁でそっと平らに仕上がりふんわり焼けた量って安心4量って混ぜれば安心

苦くなる理由の早見表——どんな苦さかで見当をつける

まずは、どんな苦さなのかで見当をつけてみます。全体が同じように苦いのか、ところどころだけ苦いのか、色はどうか。見え方で、見直す場所が変わってくるんです。

お菓子の様子 考えられること 見直すところ
全体がほろ苦い 重曹の量が多かった レシピの指定どおりに量り直す。目分量にしない
ところどころ苦い・ざらつく 粉が混ざりきらず、固まりが残った ほかの粉と合わせてふるう。混ぜむらを作らない
全体が黄色っぽい・濃い茶色 量が多い、または混ぜむらがある 量と混ぜ方の両方を見る
苦いうえに薬品のような後味 食品用の表示がない重曹を使った 食べるのをやめて、袋の表示を確かめる
ふくらまない・かたい 量が足りない、材料の取り違え レシピの材料名と袋の名前を照らし合わせる

重曹は、お菓子の生地をふくらませる助けになる粉です。ちょうどよい量なら味に目立たないのですが、多いと苦みや黄色っぽさとして出やすくなります。レシピの分量は、ふくらみと味のバランスを見て決められているので、「少し多めのほうがふくらみそう」と足すのは、逆効果になりがちです。

見た目だけでは判断しにくいこともあります。同じレシピで作っても、混ぜ方や粉の合わせ方で出来上がりが変わるのが、お菓子作りの難しいところです。次の章から、量り方と混ぜ方を見ていきます。

量り方と混ぜ方——すり切りで量って、粉と一緒にふるう

重曹は少ない量で効く粉なので、量り方のぶれがそのまま味に出ます。大さじや小さじで量る場合も、山盛りにせず、縁ですり切りにするのが基本です。何グラム、何杯入れるかは、必ずレシピの指定に従ってください。

量り方と混ぜ方の流れ1すり切りで量る縁で平らに→2粉と合わせる先に粉同士をふるっておく→3むらなく混ぜる固まりを残さない
  • 量る:計量スプーンの縁で、粉をそっと平らにならす。山盛りのまま入れない
  • 先に粉と合わせる:小麦粉などの粉類と、重曹を先に合わせてふるう。固まりが残りにくくなります
  • むらなく混ぜる:液体を入れたら、粉っぽさが消えるまで混ぜる。ただし混ぜすぎもよくないので、レシピの指示に合わせます
  • 待たせすぎない:混ぜ終わったら、置きっぱなしにせず焼く。時間の指定があれば、そのとおりに

湿気て固まった重曹は、粉と混ざりにくく、ところどころ苦くなる原因になりがちです。袋の口はしっかり閉じて、湿気の少ない所にしまってください。固まりができていたら、無理にほぐして使わず、新しい袋にするほうが安心です。

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少ない量を毎回同じように量れると、味のぶれが減ります。計量スプーンのセットが台所に1つあると、すり切りの作業がぐっと楽になりますよ。


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重曹とベーキングパウダーの違い——名前が似ていても別の材料

お菓子のレシピを見ていると、「重曹」と「ベーキングパウダー」の両方が出てきて、どっちがどっちか分からなくなることがありますよね。名前が似ていますが、別の材料です。袋の表示で名前を確かめてから使ってください。

  • レシピに「重曹」とあれば重曹、「ベーキングパウダー」とあればそちらを使います
  • 入れ替える場合の量は、一律には決められません。レシピの指定を守るのが安心です
  • 重曹の代わりに、ベーキングパウダーの感覚で多めに入れると、苦みが出やすくなります
  • どちらも入るレシピは、それぞれ役割があるので、片方だけで済ませずに指定どおりに

「家にあるのはどっちだったかな」と迷ったら、袋の表示を見るのが確実です。ふくらませる材料には、食品用の表示があるものを選んでください。

食品用かどうか——掃除用の重曹は食べ物に使わない

重曹は、掃除用と食品用で売り場や袋が分かれていることがあります。見た目が似ていても、お菓子や料理に使ってよいのは、袋に「食品用」「食品添加物」など、食べ物に使えるという表示があるものだけです。掃除用や、表示がはっきりしないものは、食べ物には使わないでください。

食べ物に使う重曹OKNG食品用の表示があるレシピの指定どおり掃除用の重曹目分量で入れる

掃除用の重曹を使ってしまったかも、と気づいたときは、そのお菓子は食べずに、袋の表示を確かめます。口に入れて強い違和感があるときは、飲み込まずに出して口をすすいでください。体調に不安があるときは、医療機関に相談しましょう。

掃除用と食品用を同じ棚に並べていると、取り違えやすくなります。台所で使う食品用は、料理の道具と同じ場所に。掃除用は、掃除道具の棚に分けておくと安心です。袋の名前を書いたシールを貼っておくのも、ひとつの方法です。

苦くなってしまったお菓子と、次に作るときの見直し

焼いたお菓子が苦かったときは、無理に食べきらなくて大丈夫です。味が気になるなら、食べるのをやめてかまいません。せっかく作ったのに、と思いますが、体に合わない味を我慢するほうがつらいですよね。

次に作るときは、次の点を順番に見直してみてください。

  1. 袋に「食品用」などの表示があるか
  2. レシピの材料名と、袋の名前が合っているか(重曹とベーキングパウダーの取り違えがないか)
  3. 計量スプーンの縁ですり切りにして量ったか
  4. 粉類と合わせてふるったか
  5. 混ぜむらや粉の固まりが残っていないか

よくある迷いも、いくつか挙げておきます。

  • 黄色くなるのは焼き色のせい?:焼き色と重曹の影響は見分けにくいものです。苦みも一緒に出ているときは、量や混ぜむらを疑って見直します
  • 重曹が古いのが原因?:開封してから時間がたった袋は、湿気て固まりができがちです。固まりがあるときは、ふるってもほぐれにくいので、新しい袋に替えるほうが安心です
  • 少しだけ苦いなら食べてもいい?:食品用の表示がある重曹をレシピの量で使った物なら、少しの苦みは味の問題です。掃除用の重曹が入った物は食べないでください。体調に不安がある時は食べず、気になる時は医療機関に相談しましょう。気になるなら無理をしないでください
  • ベーキングパウダーだけで作ればいい?:レシピが重曹を指定しているなら、まずは指定どおりに作ってみるのが基本です

小さな子どもと一緒に作る場合は、粉を量る作業は大人が担当すると、味のぶれが出にくくなります。子どもには、混ぜる作業や型に入れる作業をお願いすると、一緒に楽しめます。

ゆきこ( ゚Д゚)『お菓子作りは、料理と違って「だいたいでいいか」が通じない場面がありますよね。重曹みたいに少しの量で効く材料は、量るひと手間がそのまま味になると思います』

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家でパンやお菓子を焼く話では、焼き上がった後の扱いに迷ったときのホームベーカリーの焼き上がり後、何分まで放置できる?も役に立ちます。

まとめ:重曹の苦さは、量と混ぜむらと「食品用」の確認から

  1. 苦さの主な原因は、量が多いことと混ぜむら。目分量にしない
  2. 計量スプーンの縁ですり切りにして、粉類と合わせてふるう
  3. 重曹とベーキングパウダーは別の材料。レシピの指定を守る
  4. お菓子に使うのは食品用の表示がある重曹だけ。掃除用は食べ物に使わない
  5. 苦くて不安なときは食べない。体調に不安があれば医療機関へ

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

重曹を入れたら苦いときの早見表:全体が苦いときは重曹の量が多かった可能性があり、レシピの指定どおりに量り直す。ところどころ苦いときは粉が混ざりきらず固まりが残った可能性があり、ほかの粉と合わせてふるう。黄色っぽいときは量と混ぜ方の両方を見る。量るときは計量スプーンの縁ですり切りにする。重曹とベーキングパウダーは別の材料なのでレシピの指定を守る。お菓子に使うのは食品用の表示がある重曹だけで、掃除用は食べ物に使わない。苦くて不安なときは食べるのをやめて、体調に不安があれば医療機関へ

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