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春から初夏の庭や公園で、丸っこくて黒と黄色の大きなハチがぶんぶん飛んでいる。花にもぐり込む姿を見て、「これはクマバチ? それともマルハナバチ?」と首をかしげる人は、とても多いと思います。どちらも体がずんぐりしていて、花の上でよく見かけるので、名前が混ざりやすいんですよね。
先に結論をひとつ。おなかが黒くつやつやしていて、胸に黄色い毛があればクマバチ。体全体がふわふわの毛でおおわれていればマルハナバチ、というのが見分けの目安と言われます。目が大きくて動きが違うなら、アブのこともあります。ただ、どれであっても、近づかない・触らない・手で払わないが基本です。順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:おなかが黒くつやつやの人|全体がふわふわの人|アブかもと思う人|ほかのハチかもと思う人|刺された・近づかれた人
見分けの早見表——クマバチ・マルハナバチ・アブ
いちばん手っ取り早いのは、「胸の毛」「おなか」「全体の印象」の3つを見ることです。もちろん、飛んでいる姿を近くでじっくり見るわけにはいきませんから、「離れた所から、見えた範囲で」で大丈夫です。写真に撮れたなら、あとで拡大して見るのがおすすめです。
| 見る所 | クマバチ | マルハナバチ | アブ |
|---|---|---|---|
| 全体の印象 | ずんぐり。胸だけ黄色くて、あとは黒っぽい | 全体がふわふわの毛玉のよう | ハエに近い形。ハチほど毛が目立たない |
| おなか | 黒くてつやがある | 毛でおおわれ、しまやおしりの色が種類で違う | しま模様が出る種類もある |
| 目 | 黒くて小さめ | 黒くて小さめ | 大きくて頭の大半を占めて見える |
| 飛び方 | 空中でぴたりと止まることがある | 花から花へ、ゆっくり移る | ホバリングは得意な種類もある |
| 大きさの目安 | 親指の先くらいからやや大きめ | 親指の先くらい | 種類でいろいろ |
一言でまとめるなら、おなかがつやつやで毛がないように見えたらクマバチ、毛がふさふさなら、まずマルハナバチを疑うという覚え方です。数字や色の細かい違いは種類や地域で幅があるので、あくまで目安として使ってください。
おなかが黒くつやつやなら、クマバチかも
クマバチは、名前のとおり「熊のように大きくて黒い」と言われるハチで、日本の庭や公園では春から初夏にかけてよく見かけると言われます。特徴は、胸の部分が黄色い毛でおおわれ、おなかは黒くつやつや光っていること。マルハナバチと並べると、おなかの質感がまるで違うんです。
もうひとつの目印は動き方。クマバチは、花のそばや空中で、ぴたりと止まったように飛ぶことがあります。ほかのハチにはあまり見られない動きなので、ここが決め手になる人もいます。ただ、その様子を見て「近づいてもおとなしそう」と思わないでください。クマバチはおとなしいと言われる一方で、メスは刺すことがあり、オスには針がないと言われます。外から見ただけでは見分けにくいので、どちらであっても近づかない・触らないのが安全です。
ここは、もう少し詳しく知りたい人向けにクマバチのオスとメスの違いの記事にまとめています。今回は「ほかの虫との見分け」に絞ります。
全体がふわふわなら、マルハナバチかも
マルハナバチは、クマバチよりも体全体がふわふわの毛でおおわれているのが大きな違いです。「毛玉に羽が生えたよう」と例えられることもあるほど、全体が丸っこい印象です。おしりの色や、しまの入り方は種類によっていろいろあり、白っぽい物やオレンジ色っぽい物もいると言われます。
動き方も少し違います。マルハナバチは、花に入ったら少しとどまって、ゆっくり次の花へという動きが目立ちます。空中でぴたりと止まる動きは、クマバチほど目立たないと言われます。また、花を揺らすように振動させながら花粉を集める様子が見られる、と紹介されることもあります。
おだやかな性格と言われますが、巣に近づいたり、手でつかもうとしたりすれば、刺すことがあります。「ふわふわでかわいい」と思っても、触らず、離れて見るのがいちばんです。
アブかもと思ったら、目と羽を見る
黒と黄色の虫でも、よく見るとアブだった、ということもあります。アブはハチではなく、ハエの仲間と言われます。見分けのコツは、目が大きく、頭の大半が目に見えること。それから、羽が2枚で、ぺたんと広がって見えること、ハチのように細いくびれがはっきりしないことです。
花の蜜を吸うタイプのアブは、クマバチやミツバチに似せたような模様の種類もいて、遠目だとほんとうによく似ています。ただし、似た見た目の種類でも、飛び方や止まり方が違うことが多いので、写真があるなら拡大してみてください。
種類によっては、人や動物の血を吸うアブもいると言われ、その場合は刺されると痛みが強いこともあります。見分けに自信がない時は、どちらでも近づかない・手で払わない。これで安全に近づきます。
スズメバチやミツバチと間違えた時は、離れるが先
「黒と黄色のしま」を見て、スズメバチを心配する人もいます。スズメバチは、一般に体が細く、くびれがはっきりしていて、動きが速いハチと言われます。巣を守る時には攻撃的になるとも言われ、見かけたら静かにその場を離れるのが基本です。ミツバチは、スズメバチよりも小さめで、茶色っぽいしま模様です。
ここで大事なのは、種類を当てることよりも、まず離れることです。クマバチかなと思ったらスズメバチだった、というのがいちばん困りますよね。見分けに自信がない時は、「大きなハチ」「動きが速い」「羽音が大きい」と感じたら、背を向けて走らず、ゆっくりその場を離れます。巣のようなものを見つけた時は、自分で触ったりせず、自治体の窓口や専門の業者に相談してください。
刺された時・近づかれた時は、落ち着いて離れる
どのハチでも、刺されることは起こりえます。刺された時は、落ち着いてその場を離れ、医療機関へ相談してください。息苦しい、じんましんが広がる、気分が悪いといった時は、すぐに救急を呼びます。痛みや腫れの程度は人によって違うので、「これくらいなら大丈夫」と自分で判断しすぎないことが大切です。
子どもやペットが一緒の時は、先に離れさせます。ハチが飛んできたら、手で払うよりも、静かにその場を離れた方が、ハチの方も立ち去りやすいと言われます。黒っぽい服や香りの強い物はハチを刺激しやすいと言われるので、外に出る時は頭に入れておくといいですね。
ゆきこ( ゚Д゚)『迷ったら、名前当てはあきらめて「近づかない」を先に決めておきます。名前は離れてから調べても、遅くないですよね』
写真に撮れたら、ルーペで拡大して見る
見分けたくなる気持ちは自然なものですが、無理に近づく必要はありません。離れた所から写真を撮って、あとで拡大して「胸の毛」「おなか」「目」を見ると、先ほどの表にぴったり当てはまるかどうかが見えてきます。印刷した写真を見るなら、手持ちのルーペがあると便利です。
💡 この困りごとへの提案
虫の名前を調べる時は、図鑑の写真と見比べるのが近道です。インターネットの検索でも、画像と説明が出てきますが、種類が多いので、迷ったら「おそらく」で止めておいてかまいません。
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クマバチのオスとメスの違いや針の話はクマバチのオスとメスの違い、家の中に入ってきた時の手順はクマバチが家に入ってきた時にまとめています。自転車のタイヤまわりで困っている人は自転車の虫ゴムのつけ方も、のぞいてみてください。
まとめ:ふわふわならマルハナバチ、つやつやならクマバチ。どれも離れて見る
- おなかが黒くつやつやで、胸が黄色ならクマバチが目安と言われる
- 全体がふわふわの毛ならマルハナバチを疑う。おしりの色は種類で違う
- 目が大きく羽が2枚に見えるなら、アブのこともある
- 見分けに自信がない時は、種類を当てるより離れる。手で払わない
- 刺された時は離れて医療機関へ。息苦しい時はすぐに救急
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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