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夏休みが近づくと、お子さんに「クワガタを捕まえに行きたい」とせがまれることがありますよね。どこに行けばいいのか、何時ごろが出やすいのか、トラップは置いていいのか。調べ始めると、疑問がどんどん増えていきます。連れて帰ったあとの置き場所まで考えると、さらに迷うものです。
先に結論をひとつ。クワガタ探しで最初に守るのは、「私有地や公園の決まりを守る」「木を傷つけない」「夜は大人と一緒に行く」の3つです。捕まえ方のコツは、そのあとの話。連れて帰ったら、直射日光とエアコンの風が当たらない静かな場所に置く、というのが基本の考え方です。順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:捕まえに行く人|探す場所に迷う人|トラップを置きたい人|ベランダや家にいた人|連れて帰った人|鳴くのが気になる人
先に守ること——場所の決まり・木を傷つけない・夜は大人と一緒
クワガタ探しは、場所によって決まりが違います。「虫だから、どこで捕ってもいいはず」と思ってしまいがちですが、確かめておくと安心です。
| 場所 | 先に確かめること |
|---|---|
| 公園 | 虫の採取が許されているか。入口の掲示や管理者の案内を見る |
| 私有地(畑・空き地・敷地内の林) | 持ち主の許可なく入らない。柵や囲いのある所は特に |
| 山や森 | 道から外れない。立入りの決まりや看板を見る |
| 自宅の庭・ベランダ | 決まりの心配は少ない。集合住宅の共用部は管理規約が先 |
採ってよいかどうかは、場所や状況で変わります。まず大事なのは、「迷う場所には入らない」という考え方です。公園なら管理者に聞く、私有地なら持ち主に聞く。聞くのが難しい時は、行かないほうが安心です。
- 木を傷つけない。木を蹴ったり、強く揺らしたり、樹皮をはがしたりするのは控えます。樹液が出る木は、虫たちの大事な食堂でもあります
- 夜は大人と一緒に行く。足元が見えにくく、思わぬ段差や草むらがあります。懐中電灯を持ち、帰り道も確かめておきます
- 服装は長袖・長ズボン・帽子。草や枝で肌を傷つけにくくなり、蚊に刺されにくくもなります
- ゴミは持ち帰る。飲み物の容器や袋を置いていかないようにします
探す場所と出る時間——樹液の出る木・街灯・夕方から夜と早朝
クワガタは、夕方から夜にかけて活発になる虫だと言われます。昼間は木のうろや樹皮のすき間、落ち葉の下で休んでいることもあります。探す場所の目安は、次のとおりです。
- 樹液が出ている木。クヌギやコナラなど、樹液が染み出している木のまわりに集まりやすいと言われます。においで見つけられることもあります
- 街灯や自動販売機の明かりのまわり。夜に明かりに集まることがあります。人や車が通る所では安全に気をつけます
- 夕方なら、木の根元や樹皮のすき間。夕方どこにいるか分からない時は、まず根元の落ち葉や、木の割れ目を静かに見ます
- 早朝。夜のうちに集まった虫が、まだ残っていることがあります
出る時間や数は、天気や季節、場所で大きく変わります。雨上がりで蒸し暑い夕方に見つかることもあれば、なかなか出会えない日もあるんです。見つからなかった日も、木の様子を観察できただけでよし、くらいの気持ちで出かけるのが気楽です。
トラップを置く時の考え方——場所の決まりと後片付けまで
トラップを使う方法もよく紹介されます。ただ、置く場所の決まりを守ることと、後片付けまでをセットで考えるのが前提です。
- 置いてよい場所か確かめる。公園なら管理者に、私有地なら持ち主に。許可のない場所には置きません
- 市販のトラップは、説明書どおりに。自己流で手を加えず、表示を守ります。ほかの生き物が入り込みにくい置き方かも見ておきます
- 人の通り道や、ほかの人の迷惑にならない所に。置いたことが分かるようにしておくと、誤って片付けられることも減ります
- 置きっぱなしにしない。見に行く日を決めて、必ず回収します。放置すると、ごみになったり、虫以外の生き物が入ってしまったりします
- 捕まえたあとの扱いを先に決める。連れて帰るか、見つけた場所に放すかを、行く前に家族で話しておくと迷いません
ベランダや家にいた時——背中側を持って、手を洗う
「出かけなくても、ベランダにいた」「夕方に家の明かりのまわりにいた」ということもあります。そんな時も、あわてず静かに近づきます。つかむ時は、はさまれないように背中側からが基本の考え方です。
- 背中側の左右を、指でそっとはさむ。大あごの前に指を出すと、はさまれることがあります。強くにぎらず、ゆっくり持ち上げます
- 小さなお子さんが持つ時は、大人が手を添える。落としたり、握りしめたりしないよう見ていてあげてください
- つぶさない・追い回さない。ぎゅっと押さえたり、何度も触ったりするのは、虫にとって負担になります。静かに扱いましょう
- 触ったあとは石けんで手を洗う。外で遊んだあとと同じように、顔や口を触る前に洗います
飼う予定がなければ、見つけた場所へ戻すのが基本です。ベランダなら、近くの木や植え込みにそっと置きます。よその土地に放したり、遠くへ運んだりしないようにしましょう。捕まえるための網がないときは、虫取り網の代わりに身近な物で対応する方法をまとめています。
連れて帰った後の置き場所——暗く静かな所へ
連れて帰ったら、置き場所を決めましょう。基本の考え方は「暗く、静かで、直射日光とエアコンの風が当たらない所」です。次の点を見ておくと安心です。
- 暗く静かな所。人の出入りが多い玄関や、テレビの近くは避けます
- 直射日光とエアコンの風を避ける。窓辺の日なたや、風が直接当たる場所は向きません
- 倒れても落ちても困らない台に。高い棚の上は、落下の心配があります。お子さんやペットが手を出さない所を選びます
- 容器の大きさと空気の通り道。容器の大きさは、売り場の表示や飼育書、扱っている店の案内を見て選びます。フタに空気が通る穴があるかも確かめます。小さな容器に入れる場合も、空気穴の作り方は説明書や飼育書に従ってください
虫かごの選び方に迷ったら、虫かごの代わりを。ケースからにおいが気になり始めた時はケースのにおいを。底に敷いた土がカビっぽく見えたらマットのカビを見てみてください。カブトムシ向けの記事ですが、ケースやマットの考え方は、クワガタを連れて帰った時にも参考になります。
様子がいつもと違うと感じた時は、昆虫を診られる動物病院や飼育書で確かめてください。世話の細かいことは、扱っている店や飼育書の案内に従うのが確実です。
鳴く・ヒノキのマットが気になる時
「クワガタが夜に音を立てている」「鳴くの?」と驚く人もいます。体の一部をこすり合わせて音を出すことがあると言われますが、種類や状況で違います。音がしても、すぐ異常とは限りません。ただ、ひんぱんに音がして気になる時や、様子が普段と違う時は、置き場所を静かな所に変えたり、動物病院に相談したりしてみてください。
床に敷く材料として「ヒノキ」が話題になることがあります。ヒノキ系の材料が合う虫と合わない虫がある、と言われることがありますが、製品の表示を見て、不安なら飼育書や店で確かめるのが確実です。気になる材料は、使う前に説明書を読んでおきましょう。
飼うなら最後まで、放すなら見つけた場所へ
連れて帰るなら、世話を続けられるかを先に考えておきます。お子さんが「飼いたい」と言い出した場合、世話の当番を家族で決めておくと続けやすくなります。途中で難しいと感じた時は、飼育書や扱っている店の案内で相談できます。
そして、捕まえた虫をよその場所へ放さないこと。その場所に元からいなかった生き物を放すと、地域の生き物に影響が出ることがあります。放す時は、見つけた場所に戻すのが基本です。
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、クワガタ探しは「捕まえる」より「見つけて眺める」くらいの気持ちのほうが、親子ともに気楽に楽しめる気がします。持ち帰らなくても、いい思い出になりますよね』
💡 この困りごとへの提案
連れて帰る場合は、大きさにゆとりのある虫かごがあると、世話がしやすくなります。
あわせて読みたい
捕まえるための網がない時は虫取り網の代わりを。虫かごの選び方は虫かごの代わりを。においやカビが気になる時はケースのにおいとマットのカビもどうぞ。
まとめ:決まりを守って、手を洗って、戻すところまで
- 私有地や公園の決まりを守り、木を傷つけない。夜は大人と一緒に
- 探すのは樹液の出る木や明かりのまわり。夕方から夜と早朝が目安
- トラップは場所の決まりを守り、必ず回収する。置きっぱなしにしない
- つかむなら背中側から。つぶさず、触ったら石けんで手を洗う
- 連れて帰ったら暗く静かな所へ。持ち帰らない時は見つけた場所に戻す
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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