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髪をまとめようとしてヘアクリップを開いた瞬間、パキッ。手の中でバラバラになって、バネが床のどこかへ飛んでいく。お気に入りだったのに、と一瞬固まりますよね。うちは私のバンスクリップを次男が「カニのはさみ」にして遊んで、バネが外れたまま引き出しに戻されていたことがあります。
先に結論をひとつ。ヘアクリップの壊れ方は大きく3つあって、バネが外れただけ・ヒンジのピンが抜けただけなら、道具がほとんどなくても直せます。直せないのは歯(爪)が折れた時で、これは接着しても弱いので、飾りとして残すか買い替えが早いんです。まず自分のクリップがどの壊れ方かを見て、それから直し方へ進んでいきましょう。
作業の前に、ひとつだけ。バネをはめる時は勢いよく飛ぶことがあるので、顔から離して、できれば眼鏡をかけて。小さいバネやピンは子どもの誤飲につながるので、作業は子どもの手の届かないテーブルの上でお願いしますね。
壊れ方は3つ——どれかで「直せる・直せない」が決まる
ヘアクリップ(バンスクリップ、ワニクリップ)は、2枚の本体をヒンジ(つなぎ目)のピンでつなぎ、その間にバネを入れて、口が閉じる力を出しています。壊れるのはたいてい、このどこかです。
- バネが外れた。本体は無事で、口を閉じる力だけがなくなった状態。バネがそのまま残っていればはめ直せます。いちばん多い壊れ方で、いちばん直しやすい
- ヒンジのピンが抜けた。2枚の本体がバラバラに分かれた状態。ピンが見つかれば戻せますし、なくしても爪楊枝や針金で代用できます
- 歯(爪)が折れた。髪をつかむギザギザの部分や、本体のプラスチックが割れた状態。ここは力がかかる場所なので接着しても長くもちません。飾りとして残すか、買い替えの相談になります
「バネが伸びてゆるくなった」も相談が多いのですが、これはバネそのものの寿命です。同じ太さのバネに替えれば直りますが、手芸店や100円ショップで合うものを探すより、クリップごと買い替えたほうが早いことが多いんですよね。
バネが外れた時のはめ方——向き・両端の穴・ラジオペンチ
バネは、コイルの真ん中にピンが通り、両端の足が本体の穴か溝に引っかかっている構造です。はめ直す時は、この「向き」を最初に確認します。
- バネの向きを見る。コイルから出ている2本の足が、両方とも「口を閉じる方向」に本体を押すように付いていたはず。壊れていないクリップが家にあれば、それを見ながらやると確実です
- ピンを半分抜く。ヒンジのピンを片側からそっと押して、途中まで抜く。全部抜くとバラバラになるので、半分がコツ
- バネのコイルをヒンジの位置に置いて、ピンを通す。コイルの穴とピンの位置を合わせて、ピンをまっすぐ押し戻す。ここで少し引っかかるなら、コイルがずれているので位置を直して
- バネの足を本体の穴か溝に入れる。ここが一番力が要るところ。ラジオペンチで足の先をつまんで、押し込むと指でやるより楽です。足の先が飛びやすいので、顔から離して
- 口を開け閉めして確かめる。カチッと閉じて、開くと戻る力があればできあがり。ゆるいなら、足がちゃんと穴に入っていないか、向きが逆です
指先でやっていて足が飛んだら、まず床を探す前に子どもとペットを部屋から出すほうが先。小さなバネは誤飲するとほんとうに危ないので。
ヒンジのピンが抜けた時——戻し方と、なくした時の代用
2枚の本体がバラバラに分かれた時は、たいていヒンジのピン(細い金属の棒)が抜けています。ピンが手元にあるなら、戻すだけ。
- 2枚の本体とバネを重ねて、穴の位置を合わせる。バネのコイルが真ん中に来るように。バネの向きは前の見出しと同じです
- ピンを片側から、まっすぐ差し込む。途中で引っかかったら、穴がずれているので押し込まずに位置を直す
- 両端が本体から少し出た状態で、開け閉めして確かめる
ピンをなくしてしまった時は、身近なもので代用できます。
- 爪楊枝。穴に通して、両端をはさみで切る。木なので強くはありませんが、軽いクリップなら十分もちます。子ども用の小さいクリップにはこれで
- 針金(クラフト用の細いもの)。穴に通してから、両端をラジオペンチで少し曲げて抜け止めにする。ワニクリップやバンスクリップのように力のかかるものはこちら
- 安全ピンや細いピンの針の部分。太さが合えば使えます。先が鋭いので、切った端は必ずつぶすかヤスリで丸めて
代用のピンが抜けやすい時は、ピンの両端だけを接着剤で本体に止めておくと落ち着きます。ヒンジの中に接着剤が入ると動かなくなるので、端の外側だけ、爪楊枝の先でちょんと付ける程度に。
歯(爪)が折れた時——接着は弱い、飾りとして残すか買い替え
髪をつかむギザギザの歯が折れたり、本体のプラスチックが割れたりした時は、正直に言うと直しても長持ちしにくいです。歯は髪をつかむたびに力がかかる部分なので、接着剤で付けても、数回の開け閉めでまた外れることが多いんですよね。
- 歯が1〜2本欠けただけなら、そのまま使えることが多いです。欠けた断面が鋭くて頭皮や髪に引っかかるなら、爪ヤスリで軽く丸めて
- 本体の真ん中で割れた時は、留める力そのものが出なくなるので、買い替えが現実的です
- 飾りのパーツ(花・リボン・パール)が取れたのは、歯ではないので接着で直せます。次の見出しへ
- 気に入ったデザインなら、飾りの部分だけ外して、別のシンプルなクリップに付け替えるという手もあります。壊れたのは土台だけ、というケースは意外と多いです
接着で直せる部分と、直せない部分——ヒンジは接着しない
「接着剤でくっつければいいのでは」と思いますよね。使える場所と使えない場所があるので、そこだけ覚えておいてください。
- 接着していい:飾りのパーツ、土台のプラスチックの表面、代用ピンの端の抜け止め。動かない・力がかからない場所
- 接着してはいけない:ヒンジの中、バネ、歯の付け根。動く場所に接着剤が入ると固まって開かなくなりますし、力がかかる場所は接着面がすぐはがれます
- 接着剤はプラスチック対応のものを。瞬間接着剤は白く曇ることがあるので、透明なクリップにはプラスチック用の透明タイプが向いています
- 作業は換気して、手袋か爪楊枝で少量ずつ、子どもの手の届かない所で。乾くまでは開け閉めせず、一晩置くと安心です
壊れにくいヘアクリップの選び方——金属ヒンジ・太いバネ・歯の付け根
次は長く使えるものを選びたいですよね。売り場で見るポイントは、この3つです。
- ヒンジが金属。ピンがプラスチックのものは、開け閉めの回数で穴が広がって抜けやすくなります。金属ピンで、本体の穴に金属の補強が入っているものが長持ち
- バネが太い。細いバネは、留める力が強いぶん切れやすく、伸びやすい。指で開けた時に「重いけどなめらか」なものが、太いバネの目安
- 歯の付け根が厚い。歯が細長くて根元が薄いデザインは、見た目はきれいですが折れやすいです。付け根がしっかり太いもの、本体を開いた時に「しならない」ものを
- 髪の量に合った大きさを選ぶのも、壊れにくさに直結します。量に対して小さいクリップを無理に閉じるのが、バネが飛ぶいちばんの原因なんです。小さいクリップの使いどころは小さいヘアクリップの使い方で書いています
それから、きつく留めすぎないこと。髪にも頭皮にもクリップにも負担がかかるので、留めた時に「引っぱられている」と感じたら、量を減らすか一回り大きいクリップに。留め方のコツはバンスクリップの留め方と落ちないコツにまとめました。
ゆきこ( ゚Д゚)『次男がカニごっこでバネを飛ばしたバンスクリップ、はめ直す時に今度は私がバネを飛ばして、母子で床をはいずり回りました。ラジオペンチを使ったら3分で終わったので、最初から道具を出せばよかった。壊れる前に「小さいのに無理やり」をやめたのが、いちばんの直し方だった気がします』
直せない壊れ方だった時は、金属ヒンジで歯の付け根が厚いものを選び直すと、次は長く付き合えます。毎日使うものなので、髪の量に合った大きさのクリップを1つ持っておくと、無理に閉じる場面がなくなりますよ。
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クリップが直せないうちの間に合わせなら、ヘアピンで代わりに留める方法もあります。ヘアピンの留め方と耳かけのコツをどうぞ。小さいクリップを「一部を留める道具」として使い分ける話は小さいヘアクリップの使い方、大きなクリップが落ちてくる時はバンスクリップの留め方と落ちないコツで書いています。
まとめ:バネとピンは直せる、歯が折れたら買い替え
- 壊れ方はバネが外れた・ピンが抜けた・歯が折れたの3つで見分ける
- バネは向きを確認し、ピンを半分抜いて、足をペンチで押し込む
- ピンは戻すだけ。なくしたら爪楊枝か針金で代用、端をつぶす
- 歯が折れたら接着は弱い。飾りとして残すか買い替え。ヒンジは接着NG
- 次は金属ヒンジ・太いバネ・歯の付け根が厚いもの。バネは目を守って
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手順を1枚にまとめました。



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