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猫を迎える準備をしていると、必ずぶつかるのが「ケージって要るの?」という疑問ですよね。ペットショップやブリーダーからは「最初はあった方がいい」と言われ、先輩飼い主さんからは「うちは結局使わなかった」と聞く。値段も場所も軽くないので、迷うのは当然なんです。
先に結論をひとつ。ケージが「いる・いらない」は猫の性格より、その家で「ケージの役目」が発生するかどうかで決まります。役目は5つ。迎えた直後、留守番、来客、通院前、災害時です。この5つが自分の家で起きるかを考えると、答えは自然に出てきます。いらない家とあると助かる家の見分け方、子猫を迎える時の慣らし方、使わなくなった後の扱いまで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:ケージの役目を知りたい人|自分の家に要るか知りたい人|子猫を迎える予定の人|いらない派の理由を知りたい人|使わなくなったケージがある人
ケージの役目は5つ——迎えた直後・留守番・来客・通院前・災害時
猫のケージは、犬のように「しつけの道具」ではありません。猫にとってのケージは、安全な居場所を一時的に区切る箱です。役目が出てくる場面は、だいたいこの5つに絞られます。
- 迎えた直後。知らない家に来た猫は、広い部屋よりも狭くて囲われた場所の方が落ち着くことが多いと言われます。家具の裏に入り込んで出てこない、というのを防ぐ意味もあります
- 留守番。家じゅうを点検しきれない時に、コードや小物のない空間を確保する役目です。ただし長時間の閉じ込めは別の話(第3章)
- 来客・工事。玄関や窓が開きっぱなしになる場面で、脱走を防ぎます。引っ越しの荷出しの日も同じです
- 通院前。キャリーに入れる前に、逃げ回れない場所に猫がいると、捕まえる時に猫も人もけがをしにくくなります
- 災害時。避難所や親戚の家で過ごす時、囲われた場所に慣れている猫の方が落ち着きやすい、と一般的に言われています
こうして並べると、「ケージがいらない」と言っている人は、この5つの場面が家に起きにくいか、別の方法で済ませている人なんです。逆に言えば、5つのうち2つ以上が自分の家に当てはまるなら、あると助かる可能性が高い、ということですね。
いらない家とあると助かる家——1匹・部屋数・先住・工事や引っ越しで見る
役目が分かったところで、自分の家に当てはめてみましょう。決め手になるのは、猫の頭数、部屋数、先住のペット、これから予定している工事や引っ越しの4つです。
| 見るところ | いらないことが多い家 | あると助かる家 |
|---|---|---|
| 猫の頭数 | 1匹で、先住のペットがいない | 先住の猫や犬がいて、顔合わせを段階的にしたい |
| 部屋数 | 猫だけを入れておける部屋(扉つき)がある | ワンルームや、扉のない間取りで区切る場所がない |
| 留守の長さ | 短時間が中心で、部屋の片づけが行き届く | 日中いない時間が長く、点検しきれない |
| 来客・工事 | ほとんどない | 子どもの友だちが来る、工事や引っ越しの予定がある |
| 災害への備え | キャリーで慣らす方針 | 避難先で囲いを使う想定がある |
いちばん大きな分かれ目は、「猫だけを入れておける扉つきの部屋があるか」です。それがある家は、ケージの役目のほとんどを部屋で代用できます。逆にワンルームや、扉を閉められない間取りだと、来客や工事のたびに困ることになりがちです。
そしてもうひとつ、先住のペットがいる家。猫同士でも犬と猫でも、いきなり同じ空間に放すと、けがやストレスの元になります。ケージ越しに顔を合わせる期間を作れるのは、ケージならではの使い方なんです。
子猫を迎える時はどうする?——最初は「居場所」として、閉じ込めっぱなしにしない
「子猫を迎えるなら、ケージは必要?」という問いには、「最初の数日から数週間は、あると落ち着きやすい家が多い」というのが一般的な答えです。ただ、ここで大事なのは使い方の方です。
- 閉じ込めっぱなしにしない。ケージは「入れておく箱」ではなく「戻れる場所」です。人がいる時は扉を開けて、部屋で遊ばせる時間を作ってください。ずっと閉じ込めると、鳴く・扉をガシャガシャする・トイレを失敗する、といった形で出てきやすいと言われます
- 中にトイレ・水・隠れ場所。2段や3段の物なら、上に寝床、下にトイレと分けられます。トイレの砂が飛びやすい時の工夫は猫トイレの砂が飛び散らない工夫にまとまっています
- 置き場所は直射日光と冷暖房の風を避ける。夏の窓際は、ケージの中が想像以上に暑くなります。熱中症は猫にも起きるので、風通しと水を必ず
- 部屋に出す時は誤飲と脱走の点検。ひも・輪ゴム・ビニール・薬・観葉植物。窓と網戸の隙間。ケージがあるからといって、部屋の点検を省けるわけではないんです
そして、迎えたばかりの猫は体調を崩しやすい時期でもあります。食べない、ぐったりしている、下痢や嘔吐が続く、呼吸が荒い。こういう時は「環境に慣れていないだけ」と決めつけず、動物病院に相談してください。この記事はケージの使い方の一般論で、体調の判断は獣医さんに任せるのが安心です。
いらない派の理由と、その裏返し——狭い・鳴く・場所を取る
「結局使わなかった」という声には、だいたい共通の理由があります。理由を裏返すと、そのまま「向く家・向かない家」の目安になるんです。
- 「狭くてかわいそう」。1段の小さな物だと、そう感じやすいですよね。ただ、これは「閉じ込める時間が長い」時の話。扉を開けておく使い方なら、狭さは問題になりにくいです
- 「鳴いてうるさい」。閉じ込めた時に鳴くのは自然な反応で、叱っても解決しません。鳴く・ガシャガシャする音の対処は、犬猫共通で犬をケージなしで飼うのはあり?の「うるさい原因」の章にまとめています
- 「場所を取る」。これは本当にそう。2段の物だと、畳半分ほどの床を占めます。置く場所を先に決めてから買うかどうかを考える方が、後悔が少ないです
- 「慣れたら出しっぱなしになった」。これは失敗ではなく、役目を終えただけです。第5章へ
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、「いらなかった」と言っている人の多くは、最初の数週間はちゃんと使っているんですよね。役目を終えて出番がなくなっただけなら、それはケージがちゃんと仕事をした証拠だと思います』
使わなくなったケージはどうする?——畳んで保管・災害用に残す・譲る
猫が家に慣れて、ケージの扉が開けっぱなしになったら、次は「この大きな箱をどうするか」ですよね。選択肢は3つです。
- 畳んで保管する。通院前や来客、工事、引っ越しなど、「一時的に区切りたい」場面は猫が大人になっても起きます。ジョイントを外して板の状態にすれば、押し入れやベッドの下に入ります。固くて外れない時の順番は猫・犬ケージのジョイントの外し方にまとめました
- 災害用に残す。避難先で囲いが必要になる場面に備えて、扉を開けたまま部屋の隅に置いておく家もあります。一般的に、たまに中で過ごす練習をしておくと、いざという時に落ち着きやすいと言われます。ただし避難の基本はキャリーなので、両方を用意しておく形が安心です
- 譲る・処分する。洗って完全に乾かしてから。金属のケージは自治体によって資源ごみか粗大ごみかが分かれるので、必ず住んでいる自治体のルールを確認してください。トイレとセットで手放す時の洗い方は猫トイレの洗い方と捨て方もどうぞ
💡 この困りごとへの提案
ここまで読んで「やっぱり最初だけあった方がいいかも」と思った人へ。買わずに済ませたい時は、ベビーサークルやキャリーで短期間しのぐ方法を猫ケージの代用にまとめています。買うなら、上下に分けられる2段以上で、キャスターがついていて掃除の時に動かせる物が、置き場所を変えやすくて後悔が少ないです。
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ケージを買わずに一時的な囲いで済ませたい人は猫ケージの代用へ。使わなくなったケージを畳みたい人は猫・犬ケージのジョイントの外し方、犬と猫の両方を飼っていてケージの音や汚れに困っている人は犬をケージなしで飼うのはあり?もどうぞ。ケージの中に置くトイレの手入れは猫トイレの洗い方と捨て方にまとめています。
まとめ:役目が起きる家には要る。閉じ込めっぱなしにせず、役目を終えたら畳むか災害用に
- ケージの役目は5つ。迎えた直後・留守番・来客・通院前・災害時。2つ以上当てはまれば助かる
- 扉つきの猫部屋があるならいらないことが多い。ワンルーム・先住ペットありは要る側
- 子猫は最初の数日〜数週間の居場所に。扉を開ける時間を作り、閉じ込めっぱなしにしない
- 直射日光・コード・小物・窓の隙間を点検。熱中症・誤飲・脱走はケージがあっても起きる
- 使わなくなったら畳んで保管か災害用。食べない・ぐったりは様子見にせず獣医へ
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



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