冷凍ひき肉は解凍しないで使える?——炒める・そぼろ・煮る・ハンバーグで、凍ったまま使う時の考え方と中まで火を通す見方

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薄く平らにして冷凍しておいたひき肉を、いざ使う時になって「これ、解凍しないで炒めていいのかな」と手が止まること、ありますよね。そぼろにしたら塊が残った、カレーに凍ったまま入れたら中が冷たかった、という声もよく見かけます。解凍を待つ時間がないのに、そのまま使って失敗するのも怖い。その気持ち、よくわかります。

先に結論をひとつ。薄く平らに凍らせたひき肉なら、炒める・煮る料理は凍ったまま使いやすいです。一方で、塊のまま凍った物や、こねるハンバーグのような料理は解凍してから。そして、ひき肉はどんな時も中までしっかり火を通すのが大前提です。自分の状況に近い章から読んでみてください。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ炒め物・そぼろにしたい→ふたで蒸してからほぐす第1章へ ▶煮物・カレーに入れたい→煮立った汁に入れてほぐす第2章へ ▶ハンバーグ・肉だねにしたい→こねる料理は解凍してから第3章へ ▶大きな塊で凍っている→半解凍にしてすぐ調理第4章へ ▶中が赤い・生っぽい→赤い所がなくなるまで加熱第5章へ ▶

ケース別に読む:炒め物・そぼろの人|煮物・カレーの人|ハンバーグ・肉だねの人|塊で凍っている人|中が赤くて不安な人

4コマ漫画|凍ったひき肉をどうする?冷凍庫から出す解凍しないで炒めていい?凍ったひき肉1買い物帰りに困りがちやりがち塊のまま強火で!外だけ焦げて中が冷たいよ塊2強火だと中心が遅れる袋の表示を見てふたをして弱めの火でふた蒸し焼き3ほぐすのは溶けてから最後に確認赤い所はない!火が通った合図だね4中を見て確かめる

凍ったまま炒める・そぼろにする時——ふたで蒸してからほぐす

炒め物やそぼろは、凍ったひき肉をいちばん使いやすい料理です。ただ、凍った肉に強火を当てると、表面だけが先に焼けて、中心が遅れてしまうんです。そこで基本の考え方は、弱めの火でふたをして、蒸し焼きにしながら溶かすこと。

凍ったまま炒める流れ1ふたで蒸し焼き弱めの火で2溶けたら割るへらでほぐす3赤い所を確認なくなるまで
  • 最初から崩さない。固いうちに無理にほぐそうとすると、かたまりが飛んだり、へらが折れたりします。溶けて縁が崩れ始めてから割っていきます
  • 水分と脂が出る。凍ったひき肉は、溶ける時に水分と脂が出ます。そのまま火を入れると、炒めるというより煮るような状態になりますが、それが普通です。気になる時は出た脂をキッチンペーパーで拭き取ります
  • そぼろの塊が残る理由。強火で表面だけ固まると、中の塊がほぐれにくくなります。火を弱めて、溶けてから細かくほぐしていくと、ばらけやすくなります
  • 調味料は溶けてから。凍ったまま入れても味がなじみにくいので、肉がほぐれてからにします。分量は、レシピや調味料の袋の表示に合わせてください

焼く時も同じ考え方です。表面が先に焦げやすいので、ふたをして蒸し焼きにしてから、仕上げに焼き色をつけます。

煮物・カレーに凍ったまま入れる時——煮立ってからほぐれる

煮物やカレー、スープは、凍ったひき肉との相性がよい料理です。鍋の中の煮汁が熱を運んでくれるので、中心まで温まりやすいんです。

  • 煮立った汁に入れる。煮汁がぬるいうちに入れると、ひき肉が塊のまま固まりやすくなります。いったん煮立った汁に、薄い板状のまま入れる考え方です
  • 入れたらすぐ混ぜすぎない。表面が白っぽくなって形が崩れてきたら、そこでほぐします
  • あくとにおい。ひき肉は、炒めずに煮ると、あくや脂がたくさん出ます。気になる時は、浮いたあくや脂を丁寧にすくうと、味もすっきりします
  • 中まで温まったか。ひき肉は粒が小さいので、煮立った汁の中では火が通りやすい一方、塊が残っていないかは確認してください

煮物やカレーに入れる量は、まとめて入れすぎず、鍋が煮立ったまま保てる範囲にします。入れすぎると温度が下がり、全体が温まるまで時間がかかってしまうからです。

ハンバーグ・肉だね——こねる料理は解凍してから

ハンバーグやつくね、餃子のあんのように、こねたり混ぜたりする料理は、解凍してからが基本です。凍ったままだと、ほかの材料とうまく混ざらず、味や食感にムラが出てしまうからです。

凍ったままか、解凍か炒め物・煮物凍ったままで使えるハンバーグ解凍してから解凍は冷蔵庫常温に置かない
  • 解凍は冷蔵庫で。常温に置いておくと、外側から傷みやすくなります。時間をかけて、冷蔵庫でゆっくり溶かす考え方です
  • 解凍したあとは早めに。ひき肉は傷みやすいので、溶けたらその日のうちに使いきるつもりで
  • こねた肉だねを冷凍する場合。作る段階で冷凍するやり方はハンバーグの保存とつくねの保存にまとめています
  • 手と道具を洗う。生のひき肉に触れた手・まな板・ボウルは洗ってから、ほかの食材に使います

凍ったまま使えるのは「炒める・煮る」まで、と覚えておくと迷いません。麻婆豆腐のように、炒めて煮る料理は麻婆豆腐の保存の考え方も参考になります。

大きな塊で凍っている時——半解凍にしてすぐ調理

薄く平らに凍らせるのを忘れて、ひき肉が大きな塊のまま凍っていることもあります。こうなると、凍ったまま炒めても、外側が焦げて中が冷たいままになりがちです。

  • 電子レンジの解凍機能を使う場合は、半解凍で止めます。全部溶かすと、端だけ火が通り始めて、固くなってしまいます。解凍の時間は機種や量で変わるので、取扱説明書に合わせてください
  • 袋のまま温めるのは、表示がある時だけ。袋に電子レンジ可の表示がない場合は、耐熱の容器に移します
  • 途中で向きを変える。端が先に温まるので、途中で裏返したり、溶けた所を外したりします
  • やけどに注意。取り出す時は、容器も蒸気も熱くなっています。ミトンやふきんを使いましょう
  • 溶けたらすぐ調理する。レンジで溶かしたあとの放置は傷みのもとです

塊をそのまま加熱するより、半解凍にして切り分けてから火を入れたほうが、中心まで温まりやすくなります。凍った肉を切る時は、包丁がすべらないよう力を入れすぎないようにしてください。家庭での冷凍のやり方(薄く平らに)はひき肉の冷凍保存にまとめています。

中まで火が通ったか分からない——ひき肉は赤い所がなくなるまで

ひき肉は、肉を細かく刻んで混ぜた状態なので、表面についた菌が全体に混ざりやすいとされています。だから、ステーキのように表面だけ焼けばよい、ということはなく、中までしっかり加熱するのが基本です。

中まで火が通ったか赤い・ピンク火を通し足す中まで色が変わる肉汁も澄む温度計見た目だけにしない
  • 色を見る。赤やピンクの所がなくなり、全体の色が変わっているか確認します
  • 肉汁を見る。加熱した時に出る汁が澄んでいれば、目安のひとつになります
  • 切って見る。ハンバーグなどの厚みのある物は、一番厚い所を切って中を見ます
  • 温度計を使う。見た目だけで不安な時は、料理用の温度計を中心に差して確かめます。どの温度で安全とみなすかは、厚生労働省などの公的な案内で確認してください
  • 鶏ひき肉は特に。厚生労働省は、鶏肉の生食や加熱不足による食中毒(カンピロバクター)に注意を呼びかけています。迷ったら、追加で加熱します

ゆきこ( ゚Д゚)『ひき肉の「赤い所が残っていないか」を最後にもうひと回り見る習慣、とても大事だと思います。凍ったまま使う時ほど、中心は遅れやすいですからね』

💡 この困りごとへの提案

凍った状態のひき肉は固いので、ほぐす時は耐熱温度の表示がある、シリコン製のへらがあると便利です。フライパンを傷つけにくく、塊を割りやすくなります。使う前に、耐熱温度の表示を見ておきましょう。使う量は、1回で食べ切れる分だけ。小分けにしておくと、必要な分だけ取り出せます。


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まとめ:炒める・煮るは凍ったまま、こねる料理は解凍。いつも中まで加熱

  1. 薄く平らなひき肉は凍ったまま炒める・煮るに使える。ふたで蒸してからほぐす
  2. 煮物やカレーは煮立った汁に入れる。入れすぎて温度を下げない
  3. ハンバーグなどこねる料理は解凍してから。冷蔵庫でゆっくり、常温は避ける
  4. 塊のままなら半解凍で止める。レンジは表示どおり、やけどに注意
  5. ひき肉は赤い所がなくなるまで加熱。迷ったら切って見る・温度計

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

冷凍ひき肉を凍ったまま使う早見表:薄く平らなひき肉は炒める・煮る料理なら凍ったまま使いやすい。炒め物やそぼろは弱めの火でふたをして蒸し焼きにし、溶けてからほぐす。煮物やカレーは煮立った汁に入れてほぐす。ハンバーグなどこねる料理は冷蔵庫で解凍してから、常温に置かない。大きな塊は電子レンジの解凍機能で半解凍にして切り分け、袋のままは表示がある時だけ、やけどに注意。ひき肉は中まで火を通し、赤い所がなくなるまで、肉汁の色や切って見ること、料理用の温度計で確かめる。鶏ひき肉はカンピロバクターに注意する厚生労働省の案内を確認し、迷ったら追加で加熱。生肉に触れた手や道具は洗う。

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