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朝、お弁当の保冷に使おうと冷凍室を開けたら、製氷ケースが空っぽ。昨日ちゃんと水を入れたはずなのに。夏の朝にこれをやられると、地味にダメージが大きいんですよね。卓上の製氷機でも、ブーンと動いてはいるのに氷がいっこうに出てこない、というのは同じくらい焦ります。
先に結論をひとつ。氷ができない原因の多くは故障ではなく、水・向き・スイッチ・温度のどれかです。ただ、冷蔵庫の自動製氷と卓上の製氷機では氷の作り方が違うので、見るところも違います。まずそこを分けてから、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:冷蔵庫の自動製氷の人|卓上製氷機の人|氷が落ちてこない人|壊さずに対処したい人|メーカーに連絡する人
まず分ける——冷蔵庫の自動製氷と卓上製氷機は、氷の作り方が違う
- 冷蔵庫の自動製氷は、給水タンクの水をポンプで製氷皿に送り、冷凍室の冷気でゆっくり凍らせて、製氷皿をひねって落とすしくみ。1回分ができるまで時間がかかり、「水が届くか・凍る環境か・落とせるか」の3つのどこかで止まります
- 卓上製氷機は、本体の中の冷たい金属の棒に水をかけて短時間で薄い氷を作り、少し温めて落とすしくみ。速い代わりに室温と排熱の影響を強く受けます。保冷機能はないので、できた氷はケースの中で溶けていきます
「うちはどっちの話か」を決めてから読むと、確かめる項目が半分に減って迷いません。
冷蔵庫の自動製氷で氷ができない——上から順に確かめる7つ
- 給水タンクの水切れ。いちばん多い原因です。水が残っているように見えても、給水口の高さより下だと吸い上げられない機種があります
- タンクの向きとはまり具合。奥まで押し込まれていない、給水口の位置がずれている、フィルターやパッキンが浮いている。一度外して、カチッと音がするまで入れ直してみてください
- 製氷停止・製氷オフの設定。掃除の時に止めたまま、停電やプラグの抜き差しで設定が戻った、ということがよくあります。表示パネルのランプを確認
- 製氷ケースが満杯・氷が山になっている。検知レバーが氷に押されると「もう要らない」と判断して止まります。ケースの氷をスコップでならすだけで動き出すことも
- 冷凍室の温度が高い。詰め込みすぎで冷気が回らない、扉の開閉が多い日、温度設定が「弱」、ドアが袋に当たって少し開いている。氷ができる前に製氷皿の水がぬるいままだと、いつまでも落ちてきません
- 据え付け直後・掃除直後。冷蔵庫を設置したばかり、あるいは電源を抜いて掃除したあとは、庫内が冷え切るまで最初の氷ができるのに半日から1日かかる機種があります。「壊れた」と思う前に、一晩待ってみてください
- 給水経路の汚れ・水垢。ポンプやパイプに汚れがたまると水が送れません。タンク一式を洗ってもダメなら、経路の洗浄が要ります。掃除の手順は冷蔵庫の氷が臭い時の製氷機タンクの掃除方法にまとめています
卓上製氷機で氷ができない——動いているのに出てこない時に見るところ
- 給水量が足りない。水位線より下だとポンプが空回りします。給水ランプが点いていないか確認
- 室温が高い。夏の台所、コンロの横、日の当たる窓際に置くと冷却が追いつかず、薄い氷しかできなかったり、できてもすぐ溶けたりします。取扱説明書に使用できる室温の範囲が書いてあるので、一度見てみてください
- 排熱口をふさいでいる。壁にぴったり寄せている、棚の中に入れている、上に布をかけている。本体の左右と後ろに、説明書にある分のすき間を空けます
- 氷がいっぱいのサイン。貯氷ケースの氷がセンサーに当たると製氷を止めます。ケースの氷を減らすか、容器に移します
- 水垢で給水が止まる。長く使っていると白いザラザラが経路にたまって、水の流れが悪くなります。クエン酸洗浄はメーカーが認めている方法・濃度・すすぎ方で
- 溶けて水に戻っただけ。卓上製氷機は保冷しないので、朝作った氷が夕方には水になっていることがあります。「できていない」のではなく「溶けた」のかもしれません。それでも気になるなら、冷凍室へ移す習慣を
氷が落ちてこない——製氷皿や金属の棒にくっついている時
「音はするのに氷が落ちてこない」は、氷はできているのに離れられない状態です。
- 冷蔵庫:製氷皿の裏に霜がついて回らない、氷が皿にくっついている、検知レバーが引っかかっている、ケースの氷が山になって皿の動きを止めている。まずケースの氷をならす。製氷皿が外せる機種なら、説明書どおりに外して洗い、しっかり乾かして戻します
- 卓上:金属の棒に氷が残ったまま次の製氷が始まらない。一度電源を切って、自然に溶けるのを待ってから再開します
- どちらも、電源を抜いて数時間置くと霜や氷が自然にゆるんで、それだけで直ることがよくあります。急がば回れ、です
やっていいこと・やってはいけないこと
ここは「もったいない」より「壊さない・けがをしない」を優先してほしいところです。
- やっていい:タンクを洗って水を替える/ケースの氷をならす/冷凍室の詰め込みを減らす/排熱口の周りを空ける/電源を抜いて数時間置く/説明書で「外せる」と書かれた部品を外して洗う
- やってはいけない:製氷皿や冷凍室にこびりついた氷をドライバーや包丁でこじる(皿が割れる・手を切る)/ドライヤーやお湯で温める(樹脂の変形・電気部品の故障)/分解する(冷媒や電気部品があるので、保証も切れます)/濡れた手でプラグを触る/掃除を電源を入れたまま始める
- タンクに入れるのは飲用水だけ。ジュース・お茶・炭酸水・洗剤・お酢を入れると、経路の汚れや故障の原因になります。浄水やミネラルウォーターは、説明書で使えると書かれているものだけに
それでも氷ができない時——メーカーに連絡する前に控えておくこと
ここまで確かめても変わらないなら、故障の可能性があります。連絡がスムーズに進むように、次のことを控えておくと安心です。
- 表示パネルのエラー記号や点滅のパターン(写真に撮っておく)
- 型番と製造年(冷蔵庫は扉の内側のシール、卓上は本体の底や背面)
- いつから・どんな状況で(水は出るか、音はするか、氷は少しはできるか)
- 試したこと(タンクを入れ直した、電源を抜いて置いた、など)
- 保証書の期限。卓上製氷機は購入した販売店の窓口でも受け付けてくれることがあります
ゆきこ( ゚Д゚)『冷凍室の掃除のあとに製氷停止ボタンを押したままで、何日も気づかない。「氷なしの麦茶はぬるい」と子どもに毎朝言われて初めて気づく、というのはよくある話です。壊れたと思う前にボタンを見る。正直、これだけで解決することがいちばん多いと思います』
卓上製氷機で「最初はできていたのに、だんだん氷が小さく・少なくなった」という流れなら、水垢で給水が細くなっているのかもしれません。メーカーがクエン酸洗浄を認めている機種なら、製氷機用の洗浄剤を1本置いておくと、説明書の手順どおりに経路を洗えて楽ですよ。使ったあとは、次の氷の味に残らないようたっぷりすすいでくださいね。
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卓上製氷機は「すぐ溶ける・音が大きい・手入れが要る」で後悔しやすい家電でもあります。買う前・買い替える前に家庭用製氷機で後悔した理由と選び方を一度読んでおくと、次の一台で迷いません。冷蔵庫そのものの不満は冷蔵庫で後悔した理由へ。氷はできるけれど氷が臭い、タンクに黒い点やピンクのぬめりがあるという時は、それぞれの記事で対処をまとめています。
まとめ:故障と決める前に、水・向き・スイッチ・温度・排熱を見る
- 冷蔵庫と卓上で見るところが違う。冷蔵庫は水・向き・スイッチ・温度、卓上は水・室温・排熱
- 据え付け直後や掃除直後は半日〜1日かかる機種がある。一晩待ってから判断
- 氷が落ちないのはくっついているだけのことが多い。電源を抜いて数時間置く
- 工具・熱・分解はしない。掃除は電源を抜いてから、タンクは飲用水だけ
- それでもダメならエラー表示と型番を控えてメーカーへ。保証期間も確認
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



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