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筆箱の中に、あと1cmくらいの短いシャーペンの芯が転がっている。入れてノックしてもカチカチ鳴るだけで、先っぽから顔を出してくれない。捨てるのはもったいないけれど、書けないなら仕方ないのかな……。子どもの筆箱を片づけていると、この「短くて出てこない芯」が毎回何本か出てきます。
先に結論をひとつ。短くて出てこなくなった芯は、新しい芯を1本後ろから入れて、その芯で押し出せば最後まで使い切れます。特別な道具はいりません。シャーペンが芯をどうやって送り出しているかが分かると、この方法が効く理由も、詰まった時にどこを触ればいいのかも見えてきます。
それともうひとつ。「シャーペンが短い」という悩みには、実は芯が短い場合と、本体そのものが短くて持ちにくい場合の2種類があるんです。どちらの話も、順番に見ていきましょう。
まず切り分け——「芯が短い」のか「本体が短い」のか
同じ「短い」でも、困っている中身がまるで違います。
- ①残った芯が短くて送り出せない。ノックしても出てこない、少し出てもすぐ引っ込む。これはシャーペンの構造上どうしても起きることで、故障ではありません
- ②本体そのものが短い・細くて持ちにくい。短くなった鉛筆のようなミニサイズのもの、握ると指が余ってしまうもの。長時間書くと手が疲れます
①は使い切り方の話、②は持ち方と道具の話。まずは①から、いちばん多い困りごとを片づけていきますね。
なぜ短い芯は出てこない?——先端でつかむ位置に届かないから
シャーペンの先にはチャックと呼ばれる、3枚くらいの爪で芯をはさむ部品が入っています。ノックするとこの爪がゆるんで芯が少し前に進み、離すとまたはさんで固定する。この繰り返しで芯が出てきます。
つまり芯が爪の位置まで届いていないと、はさむものがないので前に進まないんです。ノックの手ごたえがスカスカだったり、カチカチ音だけがするのはこの状態。芯が悪いわけでも、シャーペンが壊れたわけでもありません。だから、後ろから何かで押してあげれば、ちゃんと最後まで働いてくれます。
短い芯を最後まで使い切る方法——新しい芯で押し出す
- ノックボタン(頭のキャップ)を外して、芯の入り口を開けます
- 新しい芯を1本だけ、後ろから入れます。すでに入っている短い芯の後ろに、まっすぐ差し込むイメージ
- キャップを戻して、いつも通りノック。新しい芯が短い芯のおしりを押して、短い芯が先から出てきます
- 短い芯を使い切ったら、そのまま新しい芯が送り出されて、途切れずに書き続けられます
コツは、芯を何本もまとめて入れないこと。中でぶつかって斜めになり、かえって詰まりの原因になります。多くても本体の指定本数まで、迷ったら1〜2本で十分です。
それでも出ない、短い芯が奥で引っかかっている感じがする時は、先端の金属パーツ(口金)を反時計回りに回して外し、シャーペンを逆さにして軽く振ると、中の芯が落ちてきます。落ちてきた短い芯は、次のシャーペンで同じように押し出して使えばむだになりません。
ノックしても出てこない時——芯詰まりの直し方を軽い順に、折れた芯が詰まった時も
押し出しても出てこない、ノックの手ごたえが妙に重い。これは芯詰まりの可能性があります。いきなり分解せず、軽い方法から順に試すのが安全です。
- 逆さにして、手のひらに軽く打ちつける。折れた小さな芯のかけらが落ちてくることがあります。机に強く叩きつけるのはやめてくださいね。先端がゆがみます
- ノックボタンに付いているクリーニングピンを使う。多くのシャーペンは、キャップを外すと消しゴムの下に細い針金が入っています。これを先端の穴からまっすぐ差し込んで、詰まった芯を後ろへ押し戻します
- クリーニングピンがない時は、細い針金やクリップを伸ばしたもので代用。0.5mmの穴に入る細さのものを、まっすぐ入れます。この時、先端をぜったいに自分や人の顔・目に向けないでください。力を入れた瞬間に滑って跳ねることがあります。テーブルに置いて、上から見下ろす姿勢でやると安全です
- 口金を外して中を確認。反時計回りに回して外し、逆さにして振る。中のチャック部分に芯が斜めに噛んでいるなら、ここで見えます
ここまでやっても直らないなら、無理をしないのがいちばんです。細かいバネや爪の部品が飛んでしまうと元に戻せませんし、外れた小さな部品を小さな子どもが口に入れると危険。分解は「自分で戻せる範囲まで」と決めておくと、後悔がありません。詰まりの直し方をもっと詳しく知りたい方は、シャーペンの芯詰まりの直し方にも手順を書いています。
中で折れた芯が詰まっている時は、もう少し丁寧に。落とした拍子に中の芯が何本も折れて、細かいかけらが先端にたまっている——これが厄介な詰まりの正体であることが多いです。
- まず入っている芯を全部抜く。キャップを外して逆さにし、長い芯を先に取り出します
- 口金を外し、先端側からクリーニングピンを通す。かけらは後ろへ押し出すほうが取れやすいです
- それでも残るなら、ぬるま湯につけるのはやめておく。金属部分がさびたり、中に水が残って次の芯が湿ります。乾いたまま、細いもので押し出すのが基本
- 折れた芯を触った手は黒くなります。作業のあとは手を洗って、白いノートやワイシャツに触る前に一度確認を。芯の先はとがっているので、指の腹で強く押さないように
ちなみに、芯が中で折れやすいのは「落とした」以外に、芯を一度にたくさん入れている時と、ノックを出しすぎて長く出したまま書いている時。心当たりがあれば、そこを直すだけで折れがぐっと減ります。
本体が短くて持ちにくい時の対策
ペン先だけの短いタイプや、景品でもらった小さなシャーペン。子どもが「これがいい」と言って使いたがるけれど、握ると指が余って字が乱れる……というパターン、ありますよね。
- グリップを足す。文具店や100均にある、鉛筆用のシリコングリップを軸にはめると、太さも長さも稼げます。子どもの持ち方の矯正グリップは形が決まっているので、指の位置が安定します
- 延長アダプターを使う。短くなった鉛筆用の補助軸(ホルダー)は、細めのシャーペンにも入ることがあります。手持ちのもので試してから買うと失敗しません
- 太めの軸に買い替える。長く書くなら、軸が太めでグリップにゴムが入っているタイプのほうが手が疲れにくいです。口コミを読んでいると「軽さより太さで選んで正解だった」という声が多くて、私も選ぶならそこを見ます
- 持つ位置を少し上げる。道具を変えなくても、指を1cm上にずらすだけで力が抜けて楽になることがあります
芯を無駄にしないちょっとした使い方
- ノックは1回で十分。3回も4回も押して長く出すと、その分だけ折れて短いかけらになります。芯が2〜3mm出ていれば書けます
- 紙に合った硬さを選ぶ。ざらっとした再生紙のノートに硬い芯だと引っかかって折れやすく、つるつるの紙に柔らかい芯だと汚れやすい。まずはHBを基準に、折れるなら少し柔らかいB、濃すぎるなら硬めへ
- 太さは0.5mmが基準。低学年で筆圧が強い子は0.7mmや0.9mmにすると、折れる回数が減ります
- 芯ケースに書き足す。太さと硬さを油性ペンで大きく書いておくと、家族で混ざりません
短くなった芯と、空になった芯ケースの捨て方
- 短い芯・折れた芯は、そのままごみ袋に入れるとこぼれて広がります。小さな紙に包むか、空き容器にまとめてから捨てると床が汚れません。多くの自治体では燃えるごみですが、分別表で確認を
- 芯ケースはプラスチックの容器包装として出せる地域が多いです。中身を空にして、金属のバネなどが付いていれば分けます
- まだ使える芯が残っているケースは捨てずに、1本のケースにまとめると、筆箱の中がすっきりします。太さが違う芯が混ざらないよう、そこだけ注意
ゆきこ( ゚Д゚)『筆箱から短い芯が何本も出てくる、というのは小学生の男の子がいる家のあるあるですよね。「もったいないから」と集めて、新しい芯で押し出して使う技を教えると、本人が妙にハマることも多いようです。……ただし、お母さんは芯の回収係ではないのよ、とは言っておきたいところです』
芯は消耗品なので、よく使う太さと硬さをまとめて買っておくと、いざという時に「芯がない」で慌てずにすみます。新学期前に子どもの筆箱をのぞいて補充しておくと、朝のバタバタがひとつ減りますよ。
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芯が詰まって出てこない時の手順は、シャーペンの芯詰まりの直し方にまとめています。ペンの分解でつまずいたら、ボールペンの分解と直し方が参考になりますし、小さなバネをなくしてしまった時はボールペンのバネの代用もどうぞ。
まとめ:短い芯は押し出せば使い切れる
- 新しい芯を1本後ろから入れて押し出す。これで最後まで使えます
- 出ないのは先端の爪に芯が届いていないだけ。故障ではありません
- 詰まりは逆さに振る→クリーニングピン→口金を外すの順で
- 針金は目に向けない。外した小さな部品は子どもの手の届かない所へ
- 本体が短いならグリップか補助軸。芯は紙に合う硬さを選ぶ
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手順を1枚にまとめました。



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