掃除機のフィルターが臭い——排気で部屋がにおう原因3つ、水洗いできるフィルターの見分け方と洗い方、塩素系漂白剤を使ってはいけない理由、乾かし方の正解と取れない時の対処

家事

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掃除機をかけ終わったのに、なぜかかける前より部屋がくさい。排気のあたりに顔を近づけると、生ゴミのような、雑巾のような、なんとも言えないにおい。せっかくきれいにしたのに気持ちが台なしですし、子どもに「くさい」と言われると地味に傷つきますよね。うちも去年の梅雨、まさにこれでした。

先に結論をひとつ。掃除機の排気のにおいの元は3つあって、いちばん多いのは「湿ったままのフィルター」です。フィルターは洗えるものが多いのですが、洗ったあとに生乾きで戻すと、洗う前より強くにおうんです。原因の見分け方、洗えるかどうかの確かめ方、洗い方と乾かし方、塩素系漂白剤を使ってはいけない理由、それでも取れない時の線引きまで、順番に見ていきましょう。

掃除機をかけると部屋が臭くなるのはなぜ?——排気のにおいの元は3つ

  • ダストボックス・紙パックの中身。食べこぼし、髪の毛、ペットの毛、皮脂を含んだホコリ。これがモーターの熱で温められた空気と一緒に排気から出てきます。生ゴミっぽい、酸っぱいにおいはこれ
  • 湿ったフィルター。水洗いしたあとの生乾き、湿気の多い場所での保管、濡れたゴミを吸った。湿ったフィルターに菌が増えて、雑巾のようなにおいになります。洗濯物の生乾き臭とまったく同じ仕組みで、生乾き臭の取り方で書いた菌の話がそのまま当てはまります
  • 排気に乗る細かいホコリ。フィルターが目詰まりしていたり、排気口のフィルターが汚れていたりすると、ホコリっぽい、こもったにおいになります

見分け方は簡単で、ゴミを捨ててすぐ軽くなるなら1つ目、雑巾のようなにおいなら2つ目、ホコリっぽいなら3つ目。においの種類で見当をつけると、やることが絞れます。

フィルターは水洗いできる?——見分け方は「取説」と「素材」

「洗っていいのか分からなくて、ずっと叩くだけ」という人、多いと思います。確かめ方は次の順です。

  • 取扱説明書、または本体やフィルターに水滴のマーク・「水洗い可」の表記があるか。取説が見当たらなければ、本体の型番でメーカーのページを検索すると、お手入れの項目に書いてあります
  • 洗えることが多いもの:スポンジ状のプレフィルター、樹脂でできたプリーツ(ひだ)状のフィルター、ダストカップ本体、サイクロン部分の筒
  • 洗えないことが多いもの:紙でできた排気フィルター、活性炭入りの消臭フィルター、「水洗い不可」と書いてあるもの。紙パック式の排気フィルターは紙製が多いので注意です

迷ったら洗わない、が安全です。洗えないフィルターは、外で軽く叩いてホコリを落とし、柔らかいブラシでなでるか、別の掃除機やハンディクリーナーで表面を吸います。

フィルターの洗い方——ぬるま湯で押し洗い、洗剤は中性を少量

  1. 電源プラグを抜いて、フィルターを外す。ベランダか玄関の外で、ゴミ袋の中で軽く叩いてホコリを落とします。マスクをすると楽です
  2. 30〜40℃のぬるま湯にひたして、押し洗い。もんだり、こすったりしない。プリーツを潰すと目が詰まって、吸引力が落ちます
  3. においが強い時だけ、食器用の中性洗剤を数滴。泡立てすぎると、すすぎに時間がかかって生乾きの元になります
  4. 泡が出なくなるまで、しっかりすすぐ。洗剤が残ると、乾いたあとにその洗剤がホコリを吸い寄せてしまいます
  5. 振らずに、タオルではさんで押さえて水気を取る。プリーツの間の水は、フィルターを立てて下から出します
  6. 風通しのいい日陰で、丸1〜2日(24〜48時間)乾かす。扇風機やサーキュレーターの風を当てると早く、確実です。ここがいちばん大事なところなんです

ドライヤーの熱風、直射日光、衣類乾燥機で乾かすのはやめてください。樹脂やスポンジが縮んだり、反ったりして、本体にはまらなくなります。そして「表面が乾いたっぽい」で戻すのが、においが戻るいちばんの原因。フィルターの奥はまだ湿っていて、そのままモーターの手前に置くと、菌が増えるうえにモーターにも湿気が回ります。洗ったら丸2日は別の掃除方法でしのぐ、と決めておくと迷いません。

塩素系漂白剤で消毒していい?——使わないでください。使えるのは重曹水と酸素系

「においの元は菌なら、塩素系漂白剤で消毒すれば」と思いますよね。でも掃除機のフィルターには塩素系は使わないでください。理由は3つあります。

  • 素材を傷める。フィルターの樹脂や不織布、スポンジ、まわりのゴムのパッキンが塩素で弱って、ぼろぼろになったり変形したりします。目が粗くなると、細かいホコリを通してしまいます
  • 塩素が残る。すすぎきれなかった塩素が、排気と一緒に部屋に出てきます。塩素のにおいが取れないだけでなく、小さな子どもやペットのいる部屋では避けたいところです
  • 金属部分がさびる。フィルターの枠や本体側の金具に塩素がつくと、さびの原因になります

代わりに使えるのは、次の2つです。どちらも取説で水洗いできると分かっているフィルターだけに使ってくださいね。

  • 重曹水のつけ置き。ぬるま湯1リットルに重曹を大さじ1。30分ほどつけてから押し洗い、しっかりすすぐ。皮脂の酸っぱいにおいに向いています
  • 酸素系漂白剤のつけ置き。40℃くらいのお湯に、表示どおりの量を溶かして30分〜1時間。菌が原因の雑巾臭に向いていて、色や柄のあるものにも使えます。手袋をして、換気をしながら。塩素系と一緒に使ったり、続けて使ったりしないでください

つけ置きしたあとは、いつも以上にすすぎと乾燥を丁寧に。ここを急ぐと、せっかくの消臭が生乾き臭で帳消しになります。

においの元を見分ける→押し洗い→丸1〜2日乾かすにおいの元は3つ①ゴミ箱の中身=生ゴミ臭 →捨ててすぐ軽くなる②湿ったフィルター=雑巾臭 →生乾きが原因③排気の埃=ホコリ臭においの種類で見分ける洗い方プラグを抜いて外で叩く30〜40℃で押し洗いもまない・こすらない中性洗剤は数滴・よくすすぐタオルではさんで水気を取る日陰で丸1〜2日・扇風機使っていい・だめ塩素系漂白剤はNG →素材を傷め塩素が残る重曹水:1Lに大さじ1・30分酸素系:40℃で30分〜1時間 →手袋・換気・混ぜない熱風・乾燥機・直射日光NG本体側:ゴミは7〜8割で捨てる/ボックスは中性洗剤で洗って乾かす濡れたゴミ・食べこぼしを吸わない/排気口のホコリも忘れずに洗っても戻る・黄ばみ・黒ずみ・変形→型番で純正に交換/焦げ臭い→使用中止

ダストボックス・本体側のにおい対策

フィルターをきれいにしても、ゴミをためる側がにおっていたら元に戻ります。こちらもセットで見ていきましょう。

  • ゴミは満杯まで待たず、7〜8割で捨てる。ためるほど、中で温められる時間が長くなってにおいが強くなります。紙パック式なら、紙パックの交換だけでにおいが消えることも多いです。替え時は掃除機の紙パックは100均で合う?に書きました
  • ダストボックスは水洗いできるものが多い。薄めた中性洗剤で洗って、これも完全に乾かしてから戻します。洗えない時は、重曹水を含ませた布で拭いてから乾拭き
  • 排気口とその奥のフィルターのホコリ。ここが汚れていると、きれいな空気を出せません。乾いた布か、ブラシでなでるように
  • ヘッドの回転ブラシに絡んだ髪の毛・ペットの毛。絡んだまま回り続けると、こすれてにおいの元になります。はさみで切る時は電源を抜いて、刃先に気をつけて
  • 濡れたゴミ、食べこぼし、生ゴミを吸わない。においの元をダストボックスに入れないのがいちばんの予防です

「重曹の粉を少し吸わせると消臭になる」という話も見かけますが、細かい粉はフィルターの目をふさぐ原因になるので、私はおすすめしません。ダストボックスに入れる掃除機用の芳香剤は、取扱説明書で使ってよいか確かめてからにしてくださいね。

においが取れない時——フィルターの寿命と交換の目安

  • 洗って完全に乾かしても、数日でにおいが戻る。奥まで菌やカビが入り込んでいて、洗いでは落とせない状態です
  • 黄ばみ・黒ずみが取れない、プリーツが潰れている、反っている。目が詰まったり広がったりして、フィルターの役目を果たせていません
  • 洗ってもすぐに吸引力が落ちる。これも目詰まりのサイン
  • 取扱説明書に書いてある交換の目安(1〜2年など)を過ぎている

交換する時は、本体の型番で純正のフィルターを探します。型番はたいてい本体の底か背面のシールにあります。形が似ている汎用品は、密閉が甘くてホコリが漏れることがあるので、できれば純正を。そして、これは別の話ですが、排気が焦げ臭い、プラスチックが焼けるようなにおいがする時は、フィルターではなくモーター側の問題かもしれません。使うのをやめて、メーカーや購入店に相談してください。

ゆきこ( ゚Д゚)『うちの排気臭の犯人は、洗って半日で戻したフィルターでした。「乾いたっぽい」は、乾いていない。今は洗ったら丸2日、洗面所に立てかけて扇風機を当てて、その間はフローリングワイパーでしのいでいます。においが消えた日、次男が「掃除機、くさくなくなったね」と言ってくれて、ちょっと泣きました』

菌が原因の雑巾臭には、フィルターだけでなくタオルや洗濯槽にも使える酸素系漂白剤を1袋置いておくと、家じゅうの「洗ってもくさい」にまとめて対応できます。粉末タイプなら、40℃のお湯に溶かしてつけ置きするだけです。


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「洗っているのにくさい」の正体はだいたい同じ菌です。タオルが洗っても臭い時の対処生乾き臭の取り方は、フィルターの雑巾臭とまったく同じ仕組みなので、あわせて読むと腑に落ちると思います。フィルターを乾かす時に活躍するサーキュレーター自体の掃除は、サーキュレーターの掃除でカバーが外れない時にまとめました。

まとめ:においの元を見分けて、押し洗いして、丸1〜2日乾かす

  1. 排気のにおいの元はゴミ・湿ったフィルター・排気の埃の3つ。種類で見分ける
  2. 洗えるかは取説と素材で確かめる。紙製・活性炭入りは洗わない
  3. 洗い方はぬるま湯で押し洗い・中性洗剤は数滴・日陰で丸1〜2日
  4. 塩素系漂白剤はNG。使うなら重曹水か酸素系のつけ置き、手袋と換気で
  5. 生乾きで戻さない。洗っても戻る・変形は型番で純正に交換

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

掃除機のフィルターが臭い時の早見表:排気のにおいの元はダストボックスのゴミ(生ゴミ臭・捨ててすぐ軽くなる)、湿ったフィルター(雑巾臭・生乾きが原因)、排気の埃(ホコリ臭・目詰まり)の3つ。洗えるかは取扱説明書と素材で確かめ、紙製や活性炭入りは洗わない。洗い方はプラグを抜いて外で叩き、30〜40℃のぬるま湯で押し洗い、もまない、中性洗剤は数滴、泡が消えるまですすぎ、タオルではさんで水気を取り、日陰で丸1〜2日、扇風機の風を当てる。塩素系漂白剤は素材を傷めて塩素が残るのでNG、重曹水は1リットルに大さじ1で30分、酸素系漂白剤は40℃で30分〜1時間、手袋と換気。ドライヤーの熱風、乾燥機、直射日光は使わない。ゴミは7〜8割で捨て、濡れたゴミを吸わない。洗っても戻る、黄ばみ、変形は型番で純正に交換、焦げ臭い時は使用中止

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