【図解】ポストのキックバネ交換の仕方|蓋が閉まらない時のサイズの測り方・向きの確かめ方・届くまでの応急処置

住

※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれています。

郵便受けの蓋が、ある日からぱたんと閉まらなくなった。押せば閉まるけれど手を離すとだらんと開きっぱなし、風が吹くとカタカタ鳴って、雨の日はハガキが濡れる。離れて住む親から「蓋がぶらぶらしてるんだけど」と連絡があって気づく、ということもありますよね。

先に結論をひとつ。蓋が閉まらない原因の多くは、蓋の軸に入っている「キックバネ」が切れたか外れたかで、外付けのポストなら数百円程度の部品で自分で直せることが多いです。ただし、バネにはサイズと向きがあって、ここを外すと「買ったのに閉まらない」になりがち。まずは手元の状態に近い列を選んでください。

蓋が閉まらない、どれに近い?蓋の付け根をのぞいて、近い列の章へバネが折れた腕が外れたさびて弱い集合ポスト受けサイズを測って同じものを買うバネが無事なら掛け直す閉まりきらない=交換どき分解しないで管理会社へ第3章へ第4章へ第3章へ第2章へ

→ 第1章 キックバネと壊れ方/第2章 自分で直せるポスト・管理会社へ/第3章 サイズの測り方/第4章 交換手順/第5章 向きの確かめ方/第6章 届くまでの応急処置/よくある質問

キックバネって何?——蓋の軸に入っている「ねじりバネ」

キックバネは、ポストの蓋の付け根、軸のピンに通してある小さなバネです。中央がくるくる巻いてあって、両端から腕が2本伸びている形。片方の腕をポスト本体に、もう片方を蓋に引っかけることで、手を離した蓋を「ぱたん」と閉める力を出しています。ねじりバネ、トーションバネと呼ばれることもありますよ。

壊れ方はだいたい次の3つです。蓋の付け根をのぞいて、バネが見えるか、見えるなら腕が掛かっているか、さびていないかを確かめるのが最初の一歩です。

見えた様子 壊れ方 やること
巻きの部分や腕の付け根がぽきっと折れている。蓋が急にだらんとなった 切れた(金属疲労) 同じサイズのバネに交換(第3章・第4章)
バネは無事なのに、腕がどこにも掛かっていない 外れた(強く開けた拍子など) 腕を掛け直す(第4章の⑤から)
折れてはいないが、さびて茶色い。蓋が少し開いたまま止まる さびて力が弱った 交換どき。軸ピンもさびていれば一緒に
付け根にバネが見当たらない 飛んでなくなった・最初から別の構造 メーカー名と型番を控えて問い合わせ

自分で直せる?——外付けのポストなら大丈夫、集合ポストは管理会社へ

  • 一戸建ての壁掛け・ポール型のポスト:蓋の軸が外から見えて、ピンを抜けるなら自分で交換できます。この記事の対象はここ
  • 門柱に埋め込まれたポスト:蓋の構造が同じなら直せますが、軸に手が届かない形もあります。無理に外そうとせず、メーカー名と型番を控えて補修部品を問い合わせるのが近道
  • マンションやアパートの集合ポスト:共用部分なので、自分で分解せず管理会社や大家さんに連絡を。勝手に直して他の部屋と部品が違ってしまうと、あとで困ることがあります。「蓋のバネが切れて閉まらない」と、部屋番号と一緒に伝えると話が早いです

賃貸の一戸建てでも、ポストが建物の設備なら先に大家さんや管理会社へ。自分で直してよいか確かめてからにしましょう。

サイズの測り方——古いバネを持ってホームセンターへ、が一番確実

キックバネは太さも巻き数も腕の長さもいろいろで、見た目が似ていても入らない・弱すぎるということがよくあります。いちばん確実なのは、外した古いバネをそのまま持って行って、同じものを探すこと。切れたバネでも、破片を合わせれば寸法は分かります。

キックバネは5か所を測る123451 線径針金の太さ2 内径軸のピンが通る穴3 巻き数くるくるの数4 腕の長さ真っすぐな部分5 巻き方向右巻きか左巻きか古いバネを持って行き、並べて比べるのが確実

メモしておくと選びやすいのは、この5つです。

  • 線径:バネの針金の太さ。1mm前後のものが多いようです。太いほど閉まる力が強い
  • 内径(軸の太さ):巻きの穴の直径。蓋の軸ピンがここを通るので、軸の太さに合っていないと入らない、またはガタガタになる
  • 巻き数:くるくるの数。同じ太さなら、多いほど柔らかく、少ないほど固い
  • 腕の長さ:両端の真っすぐな部分。短すぎると蓋や本体に届かない
  • 巻き方向:右巻きか左巻きか。ここが一番見落としやすくて、逆だと蓋が開く方向に力がかかるので、古いバネと並べて、巻きの向きが同じものを選んでください

腕と腕のあいだの角度(開き具合)も、バネによって違います。古いバネを持って行ければ、角度も含めて目で比べられるので安心です。

ポストのメーカーと型番が分かれば、純正の補修部品として蓋用のバネを出しているところもあります。型番は、ポストの裏側や蓋の内側にシールで貼ってあることが多いので、外す前に確かめておきましょう。ホームセンターのバネ売り場で見つからない時は、そちらも見てみてくださいね。ネットで買う時は「キックバネ ポスト」で探すと、郵便受け用として線径と内径が書かれたものが出てきます。

交換手順——軸ピンを抜く、バネを通す、腕を掛ける、ピンを戻す

作業は10分ほどですが、バネが飛ぶ・指を挟むという小さな危険がある作業です。子どもが横で見ている時はやらず、顔をバネに近づけないようにしてください。あると安心なのは、軍手、細いマイナスドライバーかピンポンチ、ラジオペンチ、外した部品を入れる小皿。保護メガネがあればなおいいです。

  1. 蓋を全開にして、軸のピンを確かめる。蓋の付け根を左右から通っている細い棒が軸です。片側が抜け止めになっていたり、割りピンやリングで留まっていたりします。どちらから抜けるか、まず観察
  2. ピンを抜く。抜け止め側と反対からドライバーで押し、出てきた先をペンチでつかんで抜きます。この瞬間、残っているバネの力が抜けて蓋が落ちるので、蓋をもう片方の手で支えて。指を軸と本体の間に入れないこと
  3. 古いバネを外し、新しいバネを蓋の軸穴の位置に合わせる。巻きの穴が軸の通り道に来るように置く。古いバネがどう入っていたか、外す前に写真を撮っておくと迷いません
  4. ピンを途中まで戻し、バネの巻きに通す。蓋の穴→バネ→蓋の反対の穴、の順にピンを進める。ここで一度、腕の向きが正しいか確かめる(第5章)
  5. 腕を掛ける。片方の腕を本体側の受け(穴や出っ張り)に、もう片方を蓋の裏に。バネをねじりながら掛けるので、ここが一番飛びやすいところ。ラジオペンチで腕をつかんで、顔を離して、ゆっくり
  6. ピンを最後まで押し込み、抜け止めを戻す。蓋を数回開け閉めして、ぱたんと閉まれば完成です

腕が外れていただけの時は、ピンを抜かずに⑤だけで直ることもあります。軸ピンがさびて抜けにくい時は、力任せに叩かず、さび取り用の潤滑剤を少しなじませてから。ピンが曲がったり細くなっていたりしたら、ピンも一緒に替えるとガタつきが減ります。

向きを間違えると閉まらない——「腕を掛ける前」に確かめるコツ

新しいバネを入れたのに蓋が閉まらない、むしろ開いたままになる。この原因はほぼ向きです。キックバネは、腕を掛けてねじった時に「元に戻ろうとする力」で蓋を閉めています。だから、逆向きに入れると戻る力が開く方向にかかってしまうんですよね。

掛ける前に「戻る方向」を見る正しい向き向きが逆閉まる開いたままポストポスト腕を指で寄せて離す→閉まる方向に戻ればOK・だめなら裏返す左右2個のポストは右用・左用で巻き方向が逆
  • ピンを通す前に、バネを軸の位置に置いて、腕を軽く指で寄せてみる。寄せた腕が「蓋を閉める方向」に戻ろうとしていれば正解
  • 左右で対になっているポスト(バネが2つ入っているもの)は、右用と左用で巻き方向が逆。1つだけ替える時も、外した側と同じ方向を
  • 掛けてみて閉まらなければ、無理に押さえ込まず、いったんピンを抜いてバネを裏返す。力で押さえると腕が曲がって使えなくなります

バネが届くまでの応急処置——マグネットとゴムで一時しのぎ

「今日は雨、バネは取り寄せで数日かかる」という時のつなぎです。あくまで一時的なもので、投函口を完全にふさがないようにしてください。配達員さんが入れられなくなってしまいます。

  • マグネット:蓋と本体が鉄なら、蓋の裏の当たる位置に小さな磁石を貼ると、手を離しても閉まった状態を保てます。配達員さんが軽く押せば開けられる程度の磁力で
  • 太めの輪ゴムやヘアゴム:蓋の取っ手と本体のどこかに引っかけて、閉まる方向に軽く引く。強すぎると開けにくいので、ゆるめに
  • 中に防水の袋を置く:蓋が閉まらない間は、雨が入る前提で、中にジップ付きの袋やトレーを敷いておくと郵便物は守れます。ポストの雨対策はポストの雨対策を100均でする方法にまとめています

ゆきこ( ゚Д゚)『小さなバネは、掛ける瞬間に手が滑ると思った以上に遠くへ飛ぶので、「小皿・軍手・顔を離す」を先に決めておくのが大事だと思います。2個入りを選んでおけば、1個なくしても作業が止まらないので気がラクですよね』

ホームセンターで見つからなかったり、線径や内径が分からなかったりする時は、郵便受け用として寸法が書かれているキックバネを選ぶと失敗が少ないです。予備をもう1つ持っておくと、飛ばした時にも落ち着いていられますよ。


ポスト用のキックバネをAmazonで探す

ポストのキックバネ交換でよくある質問

Q. バネが飛んで、なくしてしまいました

A. 寸法が分からなくなった時は、軸ピンの太さ(内径の目安)と、蓋の腕が当たる位置までの長さを測って、郵便受け用として寸法が書かれたものから近いものを選びます。メーカーと型番が分かれば、補修部品として問い合わせるのが確実です。

Q. 閉まるけれど、勢いよくバタンと閉まりすぎます

A. 前より太い線径のバネや、巻き数の少ないバネだと、閉まる力が強くなりやすいです。元のバネに近い寸法のものに替えると落ち着きます。

Q. 交換したのに、少し開いたまま止まります

A. 腕が本体側や蓋側の受けに、しっかり掛かっていないことがあります。掛かる位置を確かめて、それでも弱ければ、元より細い線径や巻き数の多いバネを選んでいないか見直してください。

Q. 蓋そのものが割れている時は?

A. バネを替えても蓋が割れていると、すぐまた不具合が出ます。蓋だけ補修部品があるかメーカーに確かめるか、ポストごとの交換も考えてみてください。郵便受けの外し方は下の記事にまとめています。

あわせて読みたい

小さなバネの話は、身の回りにけっこうあります。ボールペンのバネをなくした時の代用は、バネの向きと太さの考え方が同じなので、合わせて読むと腑に落ちるかもしれません。「金具が壊れて開け閉めができない」つながりではファスナーのスライダーが折れた時の交換、ガタつきの直し方では自転車のスタンドがゆるい時の直し方もどうぞ。

ポストの横の表札を替える時は、表札の外し方(両面テープ・ネジ・接着で違う手順)へ。

買ったあとの困りごとについても、別の記事で一つずつ整理しています。郵便受けの外し方と閉まらない時。必要なところだけどうぞ。

まとめ:古いバネを持って買いに行き、向きを確かめてから腕を掛ける

  1. 閉まらない原因の多くはキックバネの切れ・外れ・さび。付け根をのぞいて確かめる
  2. 集合ポストや賃貸の設備は自分で分解せず管理会社・大家さんへ
  3. 古いバネを持ってホームセンターへ。線径・内径・巻き数・腕の長さ・巻き方向
  4. 手順はピンを抜く→バネを通す→腕を掛ける→ピンを戻す。蓋を支えながら
  5. 向きが逆だと閉まらない。ピンを通す前に腕を寄せて戻る方向を確かめる
  6. バネは飛ぶ・指を挟む。顔を離して軍手。届くまではマグネットやゴムで、投函口はふさがない

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

ポストのキックバネ交換の早見表:蓋が閉まらない原因の多くはキックバネの切れ・外れ・さびで、付け根をのぞいて確かめる。サイズは古いバネを持ってホームセンターへ、線径・内径(軸の太さ)・巻き数・腕の長さ・巻き方向の5つをメモ。手順は蓋を支えてピンを抜く、古いバネを外す、新しいバネを軸の位置に置く、ピンを通す、腕を本体と蓋に掛ける、ピンを戻して開閉確認。向きが逆だと開く方向に力がかかって閉まらないので、ピンを通す前に腕を寄せて戻る方向を確かめる。バネは飛ぶ・指を挟むので顔を離して軍手、小皿、子どもは離れて。届くまではマグネットやゴムで一時しのぎ、投函口はふさがない。集合ポストは管理会社へ

コメント

タイトルとURLをコピーしました