ツイードの毛羽立ち——手入れの考え方と、ブラシのかけ方

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ツイードのジャケットやスカートは、冬の装いに映える素材ですよね。ところが、着ているうちに、ひじや袖口、脇のあたりが毛羽立ってくる。ちくちくと毛羽が出て、全体がくたびれて見えてしまう。そんな悩みは、ツイードを長く着る人なら誰でも通る道だと思います。

先に結論をひとつ。ツイードはウールの太い糸でできた物が多く、こすれる所から毛羽立ちやすい素材です。毛羽立ちは、着た後に洋服ブラシで毛並みに沿ってやさしくブラッシングすると、目立ちにくくなります。毛玉になった物は、引っぱらずに、毛玉取り用の道具やはさみで根元から取ります。洗う時は洗濯表示に従い、家で洗えない表示の物はクリーニングへ。毛羽立つ理由から、ブラシのかけ方、着方としまい方まで、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ毛羽立つ理由を知りたい→こすれる所に出やすい第1章へ ▶着た後の毛羽が気になる→ブラシで毛並みを整える第2章へ ▶毛玉ができた→引っぱらず根元で切る第3章へ ▶汚れが気になる→まず洗濯表示を見る第4章へ ▶着方・しまい方を知りたい→休ませて、ハンガーへ第5章へ ▶

ケース別に読む:毛羽立つ理由を知りたい人|ブラシのかけ方を知りたい人|毛玉ができた人|洗えるか迷う人|着方としまい方を知りたい人

4コマ漫画|ツイードの毛羽立ち着た後肘が毛羽立つ…1こすれる所に出やすいやりがち取っちゃおう引っぱって取る強くこするそのまま放置2生地をいためやすいこうするブラシで整える毛並みに沿ってやさしくブラシ毛玉は根元で3力を入れすぎない数日後すっきり!4手入れを続けると楽

毛羽立つ理由——こすれる所に出やすい。ひじ・袖口・脇

ツイードは、太めの糸を粗めに織った、ざっくりした風合いが持ち味です。そのぶん、表面の毛が動きやすく、こすれると毛羽立ちやすい素材なんです。毛羽立ちが出やすいのは、次のような所です。

場所 こすれる場面
ひじ 机に肘をつく、腕を曲げる
袖口 手首が動く、バッグの持ち手とふれる
脇 腕を動かすたびにこすれる
バッグが当たる肩や腰 ショルダーバッグの肩ひもや、バッグ本体がふれる

毛羽立ちは、素材の性質でもあるので、まったく出さないのはむずかしいです。ただ、手入れをしている服と、そのまま着続けている服では、見た目に差が出やすくなります。毛羽立ちが目立つようになる前から、軽い手入れを習慣にするのがおすすめです。ツイードのほつれが気になる人は、ツイードのほつれもあわせて見てください。

ブラッシングのしかた——毛並みに沿って、上から下へ、やさしく

着た後の軽い毛羽や、ほこりは、洋服ブラシで整えます。ウールの毛並みを整えるように、一方向になでるのがコツです。

ブラッシング3手順着た後すぐハンガーにかける→毛並みに沿う上から下へ→軽く整える力を入れない
  1. 着た後、ハンガーにかける。服の形を整えて、動かないようにする
  2. 毛並みに沿ってブラシをかける。上から下へ、一方向に。ごしごしこすらず、軽くなでるくらいの力で
  3. 袖口・ひじ・脇など、毛羽立ちやすい所は、様子を見ながら丁寧に。強い力をかけない

毛並みの向きは、生地を手でなでて、滑らかな方向が目安です。逆なでするとひっかかるので、違う方向に感じたら、手を止めて向きを確かめます。ブラシは、毛が細かく、やわらかい物が向く場合が多いです。ブラシのかけ方が分からない時は、服を買ったお店で聞くと、その服に合った手入れを教えてもらえることもあります。

毛玉の取り方の考え方——引っぱらない、生地を切らない

毛玉ができてしまったら、手で引っぱって取るのはやめましょう。毛玉が引っぱられると、生地の糸まで一緒に引き出されて、穴やほつれの原因になるんです。

毛玉の取り方こうする根元から切る生地を切らないやめる引っぱって取る生地がいたむ
  • 毛玉取り用の道具を使う。服に合う物を選び、生地に押しつけすぎない
  • はさみで切る時は、根元から少しずつ。生地ごと切らないよう、先の細いはさみを使う
  • 明るい所で、平らな台の上で。生地を張りすぎず、浮かせて切る
  • 刃物なので、子どもの手が届かない所で使い、終わったらすぐしまう

毛玉が大量に出てきた、生地が薄くなってきたと感じる時は、無理をせず、お店で相談してみてください。ブラシは着るたびにかけても、毛玉取りは出た時だけにします。取りすぎると生地がいたむので、必要な時だけにとどめてください。

洗えるか迷う時——洗濯表示が先。家で洗えない物はクリーニングへ

汚れが気になる時は、まず洗濯表示を見ます。ツイードは、家で洗えない表示の物が多いです。家で洗えない表示の物は、クリーニング店に出すのが安全です。

洗濯表示 することの目安
洗濯禁止(桶に×) 家で洗わず、クリーニングに相談する
手洗いの表示 表示の温度どおりに、押し洗い。ねじらない
ドライクリーニングの表示 お店に任せる
表示が読めない・ない 家では洗わず、お店に相談する

軽い汚れや、ほこりは、ブラッシングで落ちる場合もあります。においが気になる時は、風通しのよい日陰に干して、風を通します。洗う前の洗濯表示の見方は、コーデュロイの洗い方でも同じです。

毛羽立ちを防ぐ着方としまい方——休ませて着る。ハンガーにかけてしまう

毛羽立ちは、着方としまい方でも差が出ます。同じ服を毎日続けて着ると、同じ所がこすれ続けて、毛羽立ちやすくなるんです。

着方としまい方休ませて着る続けて着ない→着た後にブラシほこりを落とす→ハンガーで保管肩に合う物を
  • 同じ服を続けて着ない。1日着たら、数日休ませる
  • バッグの持ち方を変える。いつも同じ肩にかけない
  • ハンガーは肩に合う、幅のある物を。針金のハンガーは避ける
  • 湿気を避けて保管する。詰め込みすぎない
  • 防虫の用品は、案内の使い方どおりに。子どもやペットの手の届かない所に置く

シーズンの終わりには、ブラッシングをしてから、通気のよいカバーをかけてしまいます。ビニールのカバーは湿気がこもりやすいので、ほこりよけは不織布のような通気のある物が向きます。しまう前に、ポケットの中のティッシュなどを出しておくのも、意外と大切です。

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、ツイードは「着たらブラシ、数日休ませる」この2つだけでも、ずいぶん違うと思います。完璧を目指すより、続けられる手入れを決めておく方が長続きしますよね』

💡 この困りごとへの提案

毎回のブラッシング用に、洋服ブラシが1本あると続けやすくなります。


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よくある疑問——ブラシの選び方・毛玉の量・洗うタイミング・ほつれ

Q. 洋服ブラシは、どんな物を選べばいい?
ウールの服には、毛がやわらかく、細かい物が向く場合が多いです。かたすぎる毛は、毛羽を立ててしまうことがあるので、商品の案内を見て選んでください。

Q. ブラシは、着るたびにかけるもの?
着た後に軽くかけるのが理想ですが、毎回でなくても構いません。ほこりが気になる時や、シーズンの終わりにまとめてかけるだけでも、見た目が変わります。

Q. 毛玉がたくさんできた。全部取った方がいい?
一度に全部取ろうとせず、目立つ所から少しずつ取ります。取りすぎると生地が薄くなるので、見た目が気にならなくなったらやめておきます。

Q. 毛羽立ちを抑えるスプレーはある?
商品の効果や使い方はさまざまです。使う場合は、生地を傷めないか、目立たない所で先に確かめて、案内の使い方どおりにしてください。

Q. ほつれと毛羽立ちは、手入れが違う?
毛羽立ちはブラシで整えますが、ほつれは糸が抜けている状態なので、引っぱらず別の手当てが必要です。ほつれが出た時は、ツイードのほつれの考え方を参考にしてください。

Q. 裏地がある服は、どうすればいい?
表地と裏地で素材が違うことがあります。洗濯表示は、ジャケット全体の表示に従い、迷う時はクリーニング店に相談するのが安心です。

あわせて読みたい

ツイードの糸のほつれはツイードのほつれに、縮みの心配がある服の洗い方はレーヨンが洗濯で縮む時にまとめています。衣類の手入れとは別の話ですが、赤ちゃんのお世話をしている人は沐浴で顔の洗い方も読んでみてください。

まとめ:着たらブラシ、毛玉は引っぱらず根元から。洗濯表示が先

  1. ツイードはこすれる所から毛羽立ちやすい。ひじ・袖口・脇に出やすい
  2. 着た後は洋服ブラシで、毛並みに沿ってやさしく。上から下へ一方向に
  3. 毛玉は引っぱらず、根元から取る。生地を切らない
  4. 洗う前に洗濯表示を見る。家で洗えない物はクリーニングへ
  5. 同じ服を続けて着ず、ハンガーにかけてしまう

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

ツイードの毛羽立ちの早見表:ツイードはウールの太い糸でできた物が多く、ひじ・袖口・脇などこすれる所から毛羽立ちやすい。着た後はハンガーにかけ、洋服ブラシで毛並みに沿って上から下へやさしくブラッシングする。毛玉ができたら手で引っぱらず、毛玉取り用の道具かはさみで根元から取り、生地を切らない。はさみは子どもの手の届かない所で使う。洗う前にまず洗濯表示を見て、家で洗えない表示の物はクリーニングへ。同じ服を続けて着ず、肩に合うハンガーにかけて湿気を避けて保管する。

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