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お気に入りのワイドパンツ、ウエストがゆるくてベルトをしたいのに、ループがない。あるいは、息子のズボンを引っ張り上げたらループがブチッとちぎれた。ベルトを通す場所がないと、せっかくのベルトがただの長い革になってしまいます。
先に結論。ベルトループは、100均の綾テープと太めの手縫い糸があれば、ミシンなしで後付けできます。1本10分前後、5本で1時間かからないくらい。縫いたくない時のクリップや安全ピンの方法もありますが、こちらは「正直、応急」なので、向き不向きを含めてお話しします。
まず整理:「ループがない服」と「ループが取れた」で作業が違う
- もともとループがない服(ワイドパンツ・スカート・ゴムウエストのパンツなど)——ループを新しく作って縫い付ける。位置と本数を自分で決めます
- ループが取れた・ちぎれた——取れたループが手元にあれば元の位置に付け直すだけ。ちぎれて短くなっていれば、新しいループに交換
- ループはあるけどベルトが通らない(幅が合わない)——ループを付け直すより、細いベルトに変える方が早い。ベルトが長くて余る時はベルトが長すぎる時の対処を
「縫うのはちょっと」という人は、先に「縫わない方法」の章を読んでから決めても大丈夫です。
手縫いで後付けする手順——材料は100均で揃う
用意するものはこれだけ。全部100均にあります。
- ループにする布——綾テープ(幅1〜1.5cm前後の丈夫な平織りテープ)が一番扱いやすい。色の合うリボンテープ(グログランリボン)や、裾上げで余った共布でも。共布は縦に細長く切って両端を内側に折り、細い筒状に縫っておきます
- 手縫い糸の太口(ボタン付け糸)——普通の糸だと引っ張りに負けます。色は生地に近いもの
- 針——太口糸が通る、やや太めのもの。使い終わったらすぐ針山に戻し、子どもの手の届かない所へ。うちは以前、床に落ちた針を次男が踏みかけました
- 当て布(力布)——ループの裏側に付ける、2〜3cm角の布。薄手の接着芯や共布で
- チャコペン、まち針、はさみ、あれば指ぬき
手順です。
- ループの長さを決める。目安はベルトの幅+2cm前後(ベルトが通るゆとり)。そこに両端を折り込む分を1cmずつ足して切ります。3cm幅のベルトなら、3+2+2=7cm前後。迷ったら長め。短いとベルトが通りません
- 両端を折り込む。切りっぱなしだとほつれるので、両端を1cmずつ裏側に折ってアイロンで押さえます。共布ならここで筒状に縫っておく
- 位置を決めて仮留め。ズボンをはいて、ウエストラインに沿ってチャコペンで印。ループの上端がウエストの縁から5mm〜1cm前後下になるようにまち針で留めます
- 裏側に力布を当てる。ループを縫う位置の裏側(内側)に当て布を置き、一緒に縫います。ここを省くと、引っ張った時に生地ごと裂けることがあるので、薄い生地ほど必須
- 返し縫いで縫い付ける。ループの上端を、折り込んだ部分を通して横に2〜3往復返し縫い。下端も同じように。ベルトを引っ張る力は上下にかかるので、上下の縫い目が命。縫い始めと終わりは玉止めをしっかり
- 引っ張って確認。ベルトを通して、少し強めに引いてみる。生地が引きつれたり、縫い目が浮いたりしなければ完成
付ける位置と本数は、既製品のズボンが参考になります。目安は5か所。前に2本(前中心から左右に5〜8cm前後)、両脇に1本ずつ、後ろ中心に1本。ゴムウエストのパンツなら、ゴムを伸ばした状態で位置を決めると、はいた時にずれません。「とりあえずベルトが落ちなければいい」なら両脇と後ろ中心の3本でも十分です。
取れたループを付け直す——元の穴に合わせる
ちぎれたループを付け直す時は、ループを新しく作るより簡単です。ポイントは元の位置。取れた跡には縫い糸の穴が残っているので、その穴に合わせて縫えば位置が狂いません。
- 残っている糸くずを、リッパーか小さいはさみで取り除く。生地を切らないように
- ループの端がほつれていたら、少しだけ切り落として折り込み直す。短くなりすぎてベルトが通らないなら、新しいループに交換
- 裏側に力布を当てて(元のループが取れた=そこに力がかかる証拠)、返し縫いで上下を縫う
ウエストの縁に挟み込んで縫ってあったタイプ(ループの上端がウエストの中に入っている)は、縁を少しほどいて差し込み直すか、面倒なら縁の上に重ねて縫ってしまっても、見た目はほとんど変わりません。
縫わない方法——正直に、向き不向き
「今日だけベルトを通したい」「借り物の服だから針を通せない」という時のために、縫わない方法も。ただし、どれも長く使うなら縫った方が早いというのが正直なところです。
- ベルトループクリップ(後付けループ)——100均やネットで売っている、ウエストの縁に挟んでループの代わりにする小さな金具。工具なしで付けられて、外せば跡も残りません。ただし挟んでいるだけなので、ベルトを強く引くとずれる・外れる。ゴムウエストのゆるみ止めや、細いベルトの飾り用途に向いています
- サスペンダー用クリップ——ズボンの縁をつまむクリップに、ベルトを通す発想。ループの代わりというよりベルト自体を吊る形になります。厚手の生地には強い一方、薄い生地は跡がつきます
- 安全ピン——大きめの安全ピンをウエストに縦に留めて、そこにベルトを通す。その日だけの応急処置。必ず針先が肌に向かない向き(留め具側が内側)で、ピンの頭が開かないように。子どもの服にはおすすめしません
- 布用接着剤・接着テープ——ループを貼り付ける方法。付けるのは簡単ですが、洗濯で剥がれやすく、ベルトを引く力にも弱いです。「縫う前の仮留め」として使うのが一番役に立ちます。使う時は換気を
ループがない服にカラビナでバッグやキーを吊るしたい時
「ベルトループにカラビナでキーやミニバッグを付けたいのに、ループがない」という相談。ここは少し考え方を整理する必要があります。
まず、ループのない服のウエストに、カラビナは直接付けられません。カラビナは「何かの輪」に掛ける道具なので、掛ける輪がなければ生地に穴を開けることになります。なので選択肢は3つ。
- ベルトに直接付ける。ベルトをしていれば、ループがなくてもカラビナはベルト本体に通せます。バックル近くに寄せると揺れにくい
- ポケットの縁やボタンに掛ける。キーくらいの軽いものなら、ポケットの入り口に掛けるか、ボタンに引っかける。バッグは重くて向きません
- ループを1本だけ後付けする。上の手縫いの手順で、脇に1本足す。カラビナ用は特に力布をしっかり。キー程度なら大丈夫ですが、重いバッグを吊るすと生地が裂けるので、その場合は素直にベルトに付けてください
逆に「ベルトループにバッグを後付けできる?」という質問なら、答えは「軽いものならできる」。ループは本来ベルトの重さしか想定していないので、水筒やお財布入りのバッグを1本のループに掛けると、ループの縫い目がほどけます。子どもの水筒ホルダーをズボンのループに掛けて、ループごとちぎれた、が我が家の実例です。
制服・作業着の場合の注意
学校の制服や職場の作業着にループを足す時は、先に指定や規定を確認してください。制服は「改造」扱いになることがありますし、作業着は引っかかり防止のためにあえてループを付けていないものもあります(機械のそばで働く職種など)。そういう服にループやカラビナを足すのは、見た目より安全の問題です。
確認して大丈夫なら、制服は共布に近い色の綾テープで目立たせず、作業着は太口糸で往復を多めにして、洗濯の回数に耐えるように。学校指定のズボンでループが取れた時は、購入店で付け直してくれることもあるので、聞いてみるのが早いです。
ゆきこ( ゚Д゚)『次男のズボンのループがちぎれて、100均の綾テープで付け直しました。1回目は力布なしで縫ったら1週間で生地ごと裂けて、2回目に裏へ当て布を入れたら半年もっています。最初から力布を入れておけばよかった』
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ループを付けたあと、ベルトの余りが長くてブラブラするならベルトが長すぎる・切れない時の対処を。ベルトの穴が足りない時はベルトの穴あけを100均の道具でやる方法にまとめています。
まとめ:綾テープと太口糸で縫う、縫わない方法は応急と割り切る
- 材料は100均の綾テープ・太口の手縫い糸・当て布。ミシンは要らない
- 長さはベルト幅+2cm前後に折り込み分。裏に力布、上下を返し縫い2〜3往復
- 位置は前2本・両脇・後ろ中心の5か所が目安。取れたループは元の糸穴に合わせる
- 縫わない方法はクリップ・安全ピン・接着剤、どれも応急。安全ピンは針先を肌に向けない
- ループのない服にカラビナは付かない。ベルトに直接か、ループを1本足す。重いバッグは生地が裂ける
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手順を1枚にまとめました。



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