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温めが終わって扉を開けたら、ふわっと焦げたにおい。お弁当のおかずを温めただけなのに、庫内に顔を近づけるたびに焦げ臭くて、次に温めたごはんにまでそのにおいが移る……。うちも、次男が牛乳を吹きこぼしたのを拭き忘れて、翌日から庫内がずっと焦げ臭くなったことがあります。
先に結論をひとつ。焦げ臭さの正体は、たいてい庫内に残った吹きこぼれや食品カスが、加熱のたびに焼かれて炭になっているもので、掃除で消えるものがほとんどです。ただし、においの種類によっては「使うのをやめて点検」に回したほうがいいものもあって、そこを見分けられると安心して使えます。原因の見分け方から、焦げの落とし方、匂い消し、もう焦がさない使い方まで、順番に見ていきましょう。
焦げ臭いのはなぜ?——原因は「炭・溶けたもの・カス」、まれに本体側
- 吹きこぼれの炭化。汁やソースが庫内の壁や天井に飛び、温めるたびに焼かれて黒い炭になります。いちばん多い原因で、天井の焦げは見落としがち
- ラップやプラ容器の溶け。耐熱でない容器や、食品にべったり触れたラップが溶けると、ツンとした化学的なにおいに。焦げ臭さの中に「プラスチックっぽさ」があるならこれ
- 食品カス。ターンテーブルの下、扉のパッキン、庫内の角にたまった小さなカスが、毎回少しずつ焦げていきます
- オーブンやグリル機能で使った後の油。壁に残った油が、次の温めで焦げるパターン
- まれに本体側。内部の部品や配線が焦げているとき。焦げ臭さが「電気が焼けるような」「ゴムが焼けるような」においなら、食べ物の焦げとは別の話になります
見分けの目安は、扉を開けて庫内を懐中電灯で照らしてみること。黒い点や茶色い跡、天井のこびりつきが見つかれば、それが原因のほとんどです。
使い続けて大丈夫?——「掃除で消えるにおい」と「使うのをやめるサイン」
ここは「絶対に安全」「絶対に故障」と言い切れないところなので、ひとつでも当たったら止める、迷ったら止めるを目安にしてください。
- 煙が出た、火花が見えた。特に、何も入れていないのに出たとき
- 電気が焼けるような、ゴムのようなにおい。食べ物の焦げとは明らかに違うにおい
- 空の庫内を動かしても焦げ臭い、掃除したのに数回使っても消えない
- 扉を閉めてもランプが消えない、動作中に今までと違う音がする
- 側面の小さな板が黒く焦げている、穴が開いている(板の話はあとで詳しく)
当たったら、電源プラグを抜いて、メーカーや購入店の相談窓口へ。「まだ動くから」と使い続けたくなるのですが、においの元が見えない場所にあるときは、家で無理に調べないほうが安心です。逆に、黒い跡や汁の残りが見つかって、においが「食べ物が焦げたにおい」なら、掃除で消えることがほとんどですよ。
火花についてひとつ。庫内の金属の網や壁の板に、金属のスプーンやアルミ箔、金の縁取りのお皿が当たると火花が出ます。これは本体の故障ではないことが多いのですが、繰り返すと壁が焦げてにおいの原因になるので、金属のものは入れない、と覚えておくと迷いません。
焦げの落とし方——重曹水を温めて「蒸らしてから拭く」
こびりついた焦げは、こすって落とすより、蒸気でふやかしてから拭くのがいちばん楽で、庫内も傷めません。窓を開けるか換気扇を回しながらやってみてください。
- 重曹水を温める。耐熱容器に水200mlと重曹小さじ1〜2を入れ、ラップなしで3〜5分。ぶくぶく沸いたら止める
- 扉を閉めたまま10〜15分置く。庫内に蒸気がこもって、焦げがゆるみます
- 電源プラグを抜き、庫内が触れる温度に冷めてから拭く。布巾かキッチンペーパーで、ゆるんだ焦げをなでるように。多くはこれだけで落ちます
- 残った黒い点は重曹ペースト。重曹に少しだけ水を足して練ったものを点にのせ、5分置いてからやわらかい布で円を描くように
- 水拭き→乾拭きで仕上げ。重曹の白い跡が残ると、次の加熱で白く固まって取れにくくなるので、ここは丁寧に
天井の焦げは手が届きにくいので、蒸らした後にキッチンペーパーを天井に貼り付けるように当てて、湿らせてから拭くとやりやすいです。ターンテーブルと下の回転リングは外して、食器用洗剤で洗って、完全に乾かしてから戻してくださいね。
そして、やってはいけないことも並べておきます。
- アルミたわし・金属たわし・研磨剤でこすらない。庫内の塗装がはがれて、錆や火花の原因になります
- メラミンスポンジは慎重に。塗装面に細かい傷がつくことがあるので、使うなら目立たない角で試してから
- 庫内の金属板や穴に物を入れない。つまようじで穴の中を掃除するのもやめておきましょう
- 塩素系や強い洗剤を庫内に使わない。拭き残しが次の加熱で気化して、別のにおいの原因に
- 扉のガラスのすき間に水を流し込まない。内側と外側の間に入った水は乾きません
匂い消しは何が効く?——温めて消す・置いて吸う・開けて乾かす
焦げを落としても、においだけが庫内に残ることがあります。これは壁の塗装や扉のパッキンに、においの成分がしみ込んでいるからで、少しずつ抜いていくしかありません。うちで効いた順に並べますね。
- レモンやみかんの皮を温める。耐熱容器に水と皮を入れて2〜3分。柑橘の油分と蒸気が焦げ臭さをやわらげてくれます
- お茶がらやコーヒーかすを温める。平皿に広げて1分ほど。長く温めるとそれ自体が焦げるので、短めに
- 重曹を小皿で置いておく。大さじ2〜3を小皿に入れて、使わない間は庫内に置いて扉を閉めておく。においを吸ってくれるので、夜のあいだ置いておくのがおすすめ。温める前に出すのを忘れずに
- 扉を開けて乾かす。掃除の後は30分ほど扉を開けたまま。湿気と一緒ににおいも逃げます。庫内が湿ったまま閉めると、次に使うときににおいが戻りやすいんです
お酢を温める方法もよく見かけますが、酢のツンとしたにおいがしばらく残るので、私は柑橘の皮派です。どの方法も、1日で完璧に消そうとせず、温める→拭く→開けて乾かす、を2〜3日続けると気にならなくなりますよ。
触ってはいけない場所——側面の小さな板、金属の網、穴
掃除のときに「ここも汚れているから」とつい触りたくなる場所があるのですが、庫内には手を出さないほうがいい部分があります。
- 側面(または天井)の小さな板。四角い薄い板で、電波の出口をカバーしています。ここに汁が飛ぶと焦げやすいのですが、こすらない、外さない。表面をやわらかい布でそっと拭くだけにして、黒く焦げて穴が開いたり割れたりしたら、使うのをやめてメーカーや購入店へ相談を。板が割れたまま使うと火花の原因になることがあります
- 金属の網や壁の穴。物を差し込まない、つまようじやブラシで穴の中を掃除しない。表面を拭く程度で十分です
- 扉のパッキンと網目のガラス。ここも布で拭く程度に。パッキンがめくれていると、扉がきちんと閉まらなくなります
- ターンテーブルの下の回転リングと受け皿。ここは逆に、外して洗ってOKの場所。カスがたまりやすいので、月1回は見てあげてください
もう焦がさない使い方——時間を短く区切る・耐熱容器・ふんわりラップ
- 加熱は短く区切る。1分で様子を見て、足りなければ30秒ずつ足す。特に少量のもの、パン、油の多いおかずは一気に温めると焦げます
- 「電子レンジ対応」の表示がある耐熱容器を使う。表示のない容器やお弁当の使い捨て容器は、溶けてにおいの原因に
- ふたかラップをふんわり。吹きこぼれ防止になりますが、密閉はしない。ふたをしたまま温めて開かなくなった話はタッパーがレンジ後に開かない時の対処に書いています
- 吹きこぼれたら、その日のうちに拭く。温かいうちなら水拭きで済むものが、翌日には炭になっています。これがいちばん効く予防です
- 油の多いものはキッチンペーパーを敷く。ただしクッキングシートは加熱しすぎると焦げるので、クッキングシートが焦げる原因と防ぎ方も参考に
- 週1回、重曹水を温めて蒸らす。焦げがつく前に落とせるので、大掃除がいらなくなります
ゆきこ( ゚Д゚)『次男が牛乳を吹きこぼした翌日、温めたごはんが焦げ臭くて泣きそうになりました。重曹水を温めて10分放置したら、天井にこびりついていた茶色い跡がペーパーでするっと。あれ以来、掃除の腕を上げるより「その日のうちに拭く」のほうがずっと楽だと思っています』
重曹は電子レンジだけでなく、シンクや換気扇、鍋の焦げにも使えるので、掃除用の大きめの袋を1つ台所に置いておくと、思い立ったときにすぐ動けて楽ですよ。
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台所の「におい残り」の話は、電子レンジ以外にもありますよね。鍋に残ったカレーのにおいの取り方と、おたまに移ったカレーのにおいの落とし方も、同じ「温めて浮かせて拭く」の考え方で書いています。レンジで温めた容器が開かなくなったときはタッパーがレンジ後に開かない時の対処へどうぞ。
まとめ:原因を見て、使えるか判断して、重曹水で蒸らして拭く
- 焦げ臭さの正体はたいてい吹きこぼれの炭化。懐中電灯で照らして黒い跡を探す
- 電気が焼けるにおい・煙・火花は使用中止。プラグを抜いて相談窓口へ
- 落とし方は重曹水を温めて10分蒸らし、プラグを抜いてから拭く
- 金属たわしでこすらない・板や穴に触らない。割れたら使わず相談
- 匂い消しは柑橘の皮を温めて、扉を開けて乾かす。短く区切って焦がさない
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