※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれています。
カレーを作った翌日、鍋をきれいに洗ったつもりなのに、お味噌汁を温めたらどこかカレーの香りが……。ふたを開けた瞬間に「あ、昨日のカレーだ」と分かるあの感じ、地味に困りますよね。うちは週に一度はカレーなので、鍋の匂いとは長い付き合いです。
先に結論をひとつ。カレーの匂いは、香辛料の香りが鍋に残った薄い油の膜に溶けて居座っているもので、油汚れとして落とすのが近道なんです。だから本命は重曹。お酢は「最後の仕上げ」の補助役、と覚えておくと迷いません。ただし鍋の素材によって使えるものが変わるので、そこだけ先に確認を。取れない時の煮出し、お玉や木べらの扱い、次の料理に移さないコツまで、順番に見ていきましょう。
カレーの匂いが取れないのはなぜ?——正体は「油に溶けた香辛料」
カレーの香りのもとは、クミンやターメリックなどの香辛料に含まれる香り成分です。この成分は水にはあまり溶けず、油にはよく溶けます。カレーはルウにも肉にも油がたっぷりなので、鍋の内側には目に見えない薄い油の膜が残り、そこに香りが閉じ込められているんですね。
- 台所用洗剤でさっと洗っただけだと、鍋のふち、取っ手の付け根、ふたの裏の溝に油の膜が残りやすい
- 鍋を温めると油がゆるんで、閉じ込められていた香りが立ち上ってくる。だから「洗った時は平気なのに、次に火にかけると匂う」
- 表面に細かい傷のある鍋(古いホーロー、加工がはがれてきた鍋)は、傷の中に油が入り込むので匂いが残りやすい
つまり「匂いを消す」というより「残っている油を落とす」と考えると、やることがはっきりします。
重曹とお酢、どっちを使う?——油汚れだから重曹が本命
「匂い消しといえばお酢」というイメージが強いのですが、カレーの匂いに関しては順番があります。汚れの性質と逆の性質のものを使う、というのが洗剤選びの基本なんです。
- 重曹(アルカリ性)。油汚れは酸性寄りなので、アルカリの重曹で中和して浮かせます。香りを閉じ込めている油の膜そのものを落とすので、これが本命
- お酢・クエン酸(酸性)。油を落とす力は弱いのですが、重曹のあとに残るぬめりを流したり、鍋に残った匂いをすっきりさせたりするのに向いています。重曹で油を落としたあとの仕上げに使うと効きます
- 台所用の中性洗剤。まずはこれで普通に洗う。落ちきらない油の膜を重曹で追いかける、という流れ
ここで一つだけ大事な注意を。重曹(アルカリ)とお酢(酸)を同じ鍋の中で同時に使わないでください。混ぜると泡が出て中和してしまい、どちらの力も消えます。危ない組み合わせではないのですが、せっかくの手間がまるごと無駄になります。使うなら「重曹→よくすすぐ→お酢」と順番に、が鉄則です。
基本の手順——お湯と重曹で沸かして、冷まして、洗って、干す
- まず中性洗剤で普通に洗う。カレーの残りが付いたままだと、重曹が汚れそのものに使われてしまいます
- 鍋にぬるま湯を7〜8分目まで張り、重曹を溶かす。水1リットルに大さじ1が目安。ふたにも匂いは残るので、入るなら一緒に沈めてしまいましょう
- 弱火にかけて、ふつふつしてきたら5分ほど。重曹湯は吹きこぼれやすいので目を離さず、泡が上がってきたら火を弱めるか止めます。湯気でのやけどにも気をつけて
- 火を止めて、そのまま冷めるまで置く。1時間〜半日。この「放置」の間に油の膜がゆるんで浮いてきます
- お湯を捨てて、やわらかいスポンジで洗う。内側とふち、取っ手の付け根、ふたの裏の溝を重点的に。よくすすぐ
- 仕上げに薄めたお酢でさっとすすぐ。水に対して1割くらいのお酢を鍋に回しかけるか、お酢を含ませた布で内側を拭いて、水ですすぐ
- 布で拭いて、ふたを外して天日に干す。日に当てて風を通すと、残った匂いが飛びやすくなります
沸かすところが少しだけ手間ですが、寝る前に重曹を入れて沸かして火を止め、朝洗うという流れにすると、待ち時間が寝ている間に消化されて負担がありません。うちはこの「夜仕込み」でほぼ済んでいます。
鍋の素材で気をつけること——アルミ鍋に重曹は使わない
重曹は万能に見えて、使えない鍋があります。ここは表で確認しておきましょう。
| 鍋の素材 | 重曹 | お酢 | ひとこと |
|---|---|---|---|
| ステンレス | ○ | ○ | 基本の手順そのままで大丈夫 |
| ホーロー | ○ | ○ | 傷があると匂いが残りやすい。こすらず重曹湯で |
| アルミ | × | △ | 重曹で黒ずむ。お酢も長時間は避ける。お湯と中性洗剤で |
| フッ素樹脂加工 | △ | ○ | 沸かしすぎない。金属たわしは使わない |
| 土鍋 | △ | △ | 吸い込むので煮出しは短時間。中まで乾かす |
アルミ鍋はアルカリに弱く、重曹で煮ると黒ずみが出ます。体に害があるわけではないのですが、鍋の見た目が変わってしまって元に戻せません。アルミの鍋にはお湯と中性洗剤、それから次に紹介するお茶がらや米のとぎ汁のほうが向いています。お酢も長く浸けると表面を傷めることがあるので、アルミにはさっと使う程度にしておくと安心です。
それでも取れない時——お茶がら・米のとぎ汁・レモンの皮を煮る
- お茶がら。出がらしの緑茶や紅茶の葉を鍋に入れ、水を張って10分ほど煮ます。お茶の成分が匂いを吸い取ってくれる、昔ながらの方法。アルミ鍋にも使いやすいのがうれしいところ
- 米のとぎ汁。米を研いだ汁を鍋に入れて弱火で10分ほど。とぎ汁に含まれる成分が油を包んで落としやすくします。どの素材の鍋にも穏やかで、失敗がありません
- レモンの皮・みかんの皮。皮を数枚入れて水から煮て、そのまま冷ます。柑橘の皮の油分が匂いをまとめて連れていってくれます。ホーローやステンレス向き
- 天日干し。どの方法のあとでも、最後に日に当てて乾かすと、残った匂いがかなり飛びます。ふたは別に干して
どれも、煮ている間は火のそばを離れないでくださいね。特にお茶がらやとぎ汁は吹きこぼれやすいので、弱火でふたをせずに。小さなお子さんがいるご家庭は、鍋の取っ手をコンロの奥に向けておくと安心です。
お玉・木べら・プラスチック容器の匂いは別扱い
鍋がきれいになっても、お玉や木べら、ゴムべら、保存容器から匂いが戻ってくることがあります。こちらは素材が違うので、対処も少し変わるんです。
- 木べら・木のお玉。木は油も匂いも吸い込みます。重曹を溶かしたぬるま湯に30分ほど浸けて、よく乾かす。煮ると反ったり割れたりするので避けて
- シリコン・ゴムべら。油を吸い込みやすい素材。重曹湯に浸けるか、熱湯を回しかけてから天日に。それでも残る時は、匂いの強い料理専用にしてしまうのも手
- プラスチックの保存容器。匂いが染みやすい代表格。重曹水に一晩浸けて天日干し。色も匂いも残るなら、カレーは保存袋に移す方が楽です
お玉や木べらの匂いはお玉についたカレーの匂いの取り方で詳しく書いています。保存容器はタッパーの匂い消しへどうぞ。
次の料理に匂いを移さないコツ——作ったらすぐ移す、鍋を分ける
- 作ったらすぐ別の容器へ移す。鍋にカレーを入れたまま一晩置くと、油が冷えて鍋に固まり、匂いも深く残ります。粗熱が取れたら保存容器や保存袋に移して、鍋は早めに洗う。袋がない時はジップロックの代用も参考に
- 洗うのは早いほど楽。温かいうちにお湯で流して洗剤で洗う。冷えて固まった油は、重曹の出番が増えるだけです
- カレー・シチュー用の鍋を分ける。匂いの強い料理専用の鍋を1つ決めてしまう。お味噌汁やスープの鍋には使わない、と決めるだけで悩みがぐっと減ります
- ふたを別に洗う。ふたの裏の溝と縁のパッキンは匂いの残りやすい場所。外せるものは外して洗う
- 焦げつきは先に落とす。底に焦げが残っていると、そこに油と匂いがたまります。焦げの落とし方はフライパンの底の焦げ落としと同じ考え方で大丈夫
ゆきこ( ゚Д゚)『カレーの鍋でお味噌汁を作ったら、次男に「今日のお味噌汁、カレー味?」と真顔で言われました。それ以来、寝る前に重曹を入れて沸かして朝洗う、が習慣に。カレー専用の鍋を1つ決めてからは、匂いで悩むこと自体がほぼなくなりました』
鍋の匂い取りは、食用にも使える重曹を1袋台所に置いておくと、鍋だけでなくフライパンの焦げや保存容器の匂いにも回せるので、あると本当に楽ですよ。大袋のほうが割安で、遠慮なく使えます。
あわせて読みたい
カレーの匂いは鍋だけの話ではないんですよね。お玉についたカレーの匂いの取り方では、木やシリコンの道具の扱いを。タッパーの匂い消しは、色移りした容器の救い方も書いています。鍋の底に焦げも残っているならフライパンの底の焦げ落としもあわせてどうぞ。
まとめ:正体は油、本命は重曹、アルミ鍋だけは別ルート
- 匂いの正体は油に溶けた香辛料。油汚れとして落とすと考える
- 本命は重曹(アルカリ)、お酢は仕上げの補助。同時に使わず順番に
- 手順は洗剤→重曹湯で沸かす→冷ます→洗う→天日干し。沸かす時は目を離さない
- アルミ鍋に重曹は黒ずむ。お茶がら・米のとぎ汁で穏やかに
- 次回からはすぐ移す・早く洗う・カレー用の鍋を分ける
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



コメント