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洗面ボウルを拭いていたら、底のほうに細い線。ドライヤーを落とした日から、縁が小さく欠けている。見なかったことにしたいけれど、「ここから割れて水漏れしたらどうしよう」と、使うたびに目が行きますよね。うちも次男がシャンプーのボトルを落として、ボウルの縁に爪の先ほどの欠けができました。
先に結論をひとつ。表面だけのひびや小さな欠けは、陶器用の補修キットで自分で直せます。貫通して水がしみるひびと、排水口まわりの割れは、自分で塞がずに業者や管理会社へ。この線引きさえ分かれば、あとは手順どおりに落ち着いてやれば大丈夫なんです。見分け方、キットの使い方、直るまでの応急処置、賃貸で先に連絡する先まで、順番に見ていきましょう。
まずひびの種類を見分ける——表面の線か、貫通しているか
- 釉薬の表面だけのひび(貫入):髪の毛のように細い線。爪でなぞっても引っかからず、水を張っても下に漏れない。陶器の表面のガラス質にだけ入ったひびで、見た目の問題が中心。自分で補修できる
- 縁や角の欠け:物を落とした跡。数mm〜1cmほど白い下地が見えている。これも自分で補修できる範囲。ただし欠けた縁は鋭いので、確認する時に指を滑らせないでください
- 貫通しているひび:線が太くて、爪が引っかかる。ひびの両側で高さがわずかに違う。水を張ってしばらく置くと、線の下側がにじむ、ボウルの下の収納の底が湿る。自分で塞がず、業者か管理会社へ
- 排水口や蛇口の根元まわりの割れ:金具で締めつけられている場所は、ひびが広がりやすいところ。ここも業者の判断をあおぐのが安心です
見分けに迷ったら、ボウルに水を張って30分置き、下の収納を手で触るのがいちばん確実。乾いていれば表面のひび、湿っていれば貫通と考えて動きます。
自分で直せるひび、業者に頼むひび——線引きの目安
| ひびの状態 | 判断 | やること |
|---|---|---|
| 細い線・水が漏れない | 自分で可 | 補修キットで埋めて上塗り |
| 縁の欠け(1cm以内) | 自分で可 | パテで形を作って上塗り |
| 線が太い・水がにじむ | 業者へ | 使うのをやめて連絡 |
| 排水口・蛇口の根元 | 業者へ | 締め直しと交換の判断を任せる |
| 賃貸 | 管理会社へ先に | 自分で補修しない |
補修キットは「見た目を戻して、表面を守る」ためのもので、割れを止める力はありません。だから貫通したひびに塗っても、下で水が回り続けてしまいます。「直せるか」より「水が通っているか」で決めると迷いません。
陶器用補修キットの手順——乾かす・脱脂・埋める・硬化・削る・上塗り
ホームセンターや通販で「陶器用 補修キット」「洗面台 補修 パテ」と探すと見つかります。2液を混ぜて固めるエポキシのパテと、白い補修塗料がセットになったものが多く、色は洗面台の白に合わせて選びます(アイボリー寄りか、真っ白か)。
- 完全に乾かす。ひびの中に水が残っていると密着しません。前の晩から洗面台を使わず、ドライヤーの冷風で乾かしてから始めます
- 脱脂。中性洗剤で洗ってよくすすぎ、乾いたら消毒用のアルコールを布に含ませて拭く。皮脂や石けんカスが残るとパテがはがれます
- まわりをマスキング。ひびの周囲を養生テープで囲むと、はみ出しが減って仕上がりがきれいになります
- パテを混ぜて埋める。2液を同量、色が均一になるまで練る。ヘラか使い捨ての木の棒で、ひびに押し込むように。欠けは少し盛り上げ気味に。混ぜてから使える時間は短いので、少量ずつが失敗しないコツです
- 硬化を待つ。説明書の時間(多くは数時間〜24時間)は水を一滴もかけない。この間の洗面はキッチンで。ここを急ぐと全部やり直しになります
- 耐水ペーパーで平らに。800〜1000番くらいの細かい耐水ペーパーに水をつけ、盛り上がった部分だけを軽くなでる。まわりの釉薬を削らないよう、指1本で小さく
- 上塗り。補修塗料を薄く2回に分けて。1回で厚く塗るとムラと段差が出ます。乾燥の時間も説明書どおりに
- 仕上げはさらに1日おいてから水を流す。最初の数日は熱いお湯を避けてくださいね
作業中は換気をして、手袋を。パテと塗料はにおいがあるので、窓を開けて、子どもが触らないよう置き場所に気をつけてください。使い残しの2液は、混ぜずに別々のまま保管を。
直るまでの応急処置——防水テープと「使わない」
「水漏れしていないなら、しばらく放っておいてもいい?」という問いには、表面のひびなら急がなくて大丈夫、でも放っておく間に汚れが入ると補修が難しくなる、というのが正直な答えです。
- 使わないのがいちばんの応急処置。ひびに水と汚れが入るほど、あとでパテが密着しにくくなります。洗顔と歯みがきはキッチンで、数日しのぐ
- どうしても使うなら、乾かしたひびの上に透明の防水補修テープを貼る。表面のひびの一時しのぎで、貫通したひびの水漏れは止められません
- 欠けた縁が鋭い時は、テープを貼って指を切らないようにしておく。割れた陶器の縁はガラスと同じと思って扱ってください
- ボウルの下の収納に、念のためタオルか洗面器を置いておく。にじんだ時にすぐ気づけます
賃貸の場合——補修より先に管理会社へ連絡
賃貸なら、キットを買う前にまず管理会社か大家さんへ連絡してください。理由は2つあります。
- 洗面台は部屋の設備なので、修理や交換の手配は貸主側が行うのが基本。自分で補修して跡が残ると、退去の時の判断がややこしくなることがあります
- 経年劣化によるひびか、物を落とした過失かで、費用の扱いが変わります。ここは契約と状況によるので、私からは断定できません。写真を撮って、いつから・何をした時に、を正直に伝えるのがいちばん話が早いです
「連絡したら怒られそう」と黙っておくほうが、あとで話が大きくなります。小さいうちに報告したほうが、お互いに楽ですよ。
補修した洗面台を長持ちさせるコツ
- 補修した部分はメラミンスポンジやクレンザーでこすらない。上塗りがはがれます。黒ずみの掃除は中性洗剤とクエン酸の湿布まで(詳しくは洗面台の黒ずみの落とし方で書いています)
- 熱湯を直接流さない。陶器とパテでは温度による伸び方が違うので、急な温度差で境目が浮きます
- 重いボトルは棚か床に。ボウルの縁にシャンプーやドライヤーを置かないだけで、欠けの原因が消えます
- 半年に1回、水を張って下を触る点検を。補修跡がにじむようなら、その時点で業者へ
ゆきこ( ゚Д゚)『次男が落としたシャンプーボトルの欠けは、パテで埋めて上塗りしたら、言われなければ分からない程度になりました。硬化を待つ24時間、家族全員がキッチンで歯みがき。「なんで?」と3回聞かれましたが、急いで失敗するよりずっとよかったです』
補修キットは、パテと上塗りの塗料がセットになった陶器用のものを1つ。欠けとひびが数か所あっても、1セットで足ります。色は洗面台の白に近いほうを選んでくださいね。
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陶器の補修つながりで、マグカップの取っ手が取れた時の直し方も書いています。接着と硬化の考え方は洗面台と同じです。掃除は洗面台の黒ずみの落とし方、「自分で直すか、お店に頼むか」の判断は指輪のゆがみを自分で直す話も参考にどうぞ。
まとめ:水が通っているかで決めて、自分で直すなら硬化を待つ
- 表面の細い線と1cm以内の欠けは自分で補修できる。水を張って下を触って確認
- 線が太い・水がにじむ・排水口まわりは使うのをやめて業者へ
- 手順は乾かす→脱脂→パテ→硬化→耐水ペーパー→上塗り。硬化まで水を使わない
- 応急処置は使わない・防水テープ。割れた縁で手を切らない
- 賃貸は補修より先に管理会社へ。写真を撮って正直に伝える
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



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