防犯ブザーが鳴らない時の電池交換と分解——裏ぶたの開け方、ネジが見つからない時、ボタン電池の危ない扱い方、分解できないタイプの見分け、新学期に音を確かめる習慣とランドセルへの付け方

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ランドセルの肩ベルトに付けっぱなしの防犯ブザー。ふと思い立ってピンを引いてみたら、「ピ……」で終わった。あるいは、うんともすんとも言わない。一年半ぶりに鳴らしてみて青くなった、という話は本当によく聞きます。毎日持たせていたのに、いざという時に鳴らない物を持たせていたことになるんですから。

先に結論をひとつ。鳴らない・音が弱いの多くは電池切れで、小さいドライバーが1本あれば自分で替えられます。ただし中に入っているのはたいていボタン電池で、これは小さい子が飲み込むと重い事故につながるものです。だから交換は必ず大人の手で。開け方、電池の見方、開けてはいけないタイプの見分け、そして替えた後に忘れず音を確かめるところまで、順番に見ていきましょう。

まず疑うのは電池切れ——音が弱い、途中で止まる、鳴らない

防犯ブザーは、押した時だけ電気を使う道具に見えますが、実は待っている間もごくわずかに電気を使い続けています。だから一度も鳴らしていなくても、1〜2年で電池は減っていきます。学校で配られたものを何年も付けっぱなし、というのはよくある話ですよね。

  • 音が小さくなった、かすれた音になった。電池切れの手前でいちばん多いサイン
  • 鳴り始めるけれど、すぐ止まってしまう。これも電池が弱っている時の出方です
  • まったく鳴らない。電池切れのほか、後で書く別の原因のこともあります
  • ランプが点かないタイプなら、それも目安になります

音の大きさは記憶があいまいになりがちなので、新しい電池を入れた日の音を、家族で一度聞いておくのがおすすめです。「これが元気な音」を知っていると、次に弱ったのが分かります。

裏ぶたの開け方——ネジは化粧シールの下に隠れていることがあります

用意するのは先の細い小さめのプラスドライバー1本。眼鏡用の細いものが1本あると、たいていの機種に合います。作業は明るいテーブルの上で、小さい部品が転がらないようにトレーや浅い皿を用意してから始めてください。

  1. 本体の裏側を見る。まん中か四隅にネジが1〜2本あるのが一般的です
  2. ネジが見当たらない時は、貼ってあるシールをそっと持ち上げてみる。品番や注意書きの入った丸い小さなシール、ゴムの足、飾りのプレートの下にネジが隠れていることがよくあります。爪や、つまようじの先で角から少しずつ
  3. ネジを回して外し、外したネジは皿へ。とにかく小さいので、床に落とすとまず見つかりません。これが今日いちばん現実的な注意です
  4. 裏ぶたを開ける。ネジを抜いても内側のツメでとまっていることがあるので、すき間に爪を入れて、少しずつぐるりと。力任せにこじるとツメが折れて、次から閉まらなくなります
  5. 電池を外す前に、入っている向きを写真に撮る。プラス面がどちらを向いていたか、押さえの金具がどう乗っていたか。あとで必ず助かります
  6. 新しい電池を同じ向きで入れ、ふたを戻してネジを締める。締めすぎるとネジ穴がばかになるので、止まったところで手を止めて
  7. 閉めたら必ず鳴らして確かめる。ここまでやって音を出さずに終わるのがいちばんもったいないんです

★ボタン電池の扱い——交換は必ず大人が、外した電池はテープを貼ってすぐ処分

ここがこの記事でいちばん大事なところです。ボタン電池は、小さい子どもが飲み込むと短時間で食道などを傷つける、とても危険なものです。「小さいから通るでしょう」ではありません。だから作業のしかたを、次のように決めてしまってください。

  • 交換は必ず大人が行う。子どもに「自分でやってみる?」はなしにしてください。手伝いたがっても、電池は大人が触ります
  • 作業中は、小さいきょうだいを近づけない。テーブルの上に電池を置いたまま席を立たない
  • 外した古い電池は、すぐに両面にテープを貼って絶縁し、その場で処分する。「あとで捨てよう」と引き出しに置くのがいちばん危ない。テープを貼るのは誤飲対策と、他の金属と触れて発熱するのを防ぐためです
  • 新しい電池も、袋から出したらすぐ使う。予備は子どもの手の届かない、高い場所か鍵のかかる引き出しへ
  • 電池の入った物を子ども部屋に置きっぱなしにしない。ふたがネジ止めなのは、簡単に開かないようにするためです
  • 飲み込んだ疑いがあれば、様子を見ずにすぐ医療機関へ。「元気そうだから大丈夫」と待たないこと。夜間や休日でも、迷ったら救急の窓口や相談ダイヤルに電話をしてください。何をいつ飲んだかが分かるよう、同じ電池のパッケージがあれば持っていくと話が早いです

電池の型番は、電池そのものの表面か、ふたの内側に書いてあります。「CR」や「LR」といった2文字の記号に、4けたの数字が続く形が多く、前の2けたが直径、後ろの2けたが厚さを表します。同じ形に見えても厚みが違うと入りません。買う前に外した電池を手元に置いて、書かれている文字をそのまま控えておくと間違えずにすみます。落ちて見当たらなくなった電池の探し方は乾電池を落とした時の話にも書いていますが、ボタン電池は特に見つけにくいので、落としたら家族で床を探し切ってください。

電池切れを疑う→開け方→電池は大人が→音を確かめるまず電池切れを疑う音が小さい・かすれた途中で止まるまったく鳴らないランプが点かない待つ間も電気を使う1〜2年で減ります裏ぶたの開け方小さいプラスドライバーネジはシールやゴム足の下に隠れていることが外したネジは皿へ電池の向きを写真に閉めたら必ず鳴らすボタン電池の注意交換は必ず大人が古い電池はテープを貼ってすぐ処分予備は手の届かぬ所へ飲み込んだ疑いは様子を見ずすぐ受診ネジがなく継ぎ目が接着=防水タイプ。分解しないで買い替える電池以外の原因:ピンの摩耗/水濡れ/音の出口のほこり/押し込み不足新学期と長い休みの明けに音を確認/肩ベルトの胸の高さ・ピンは下向き

分解できないタイプもあります——無理に開けない

裏返してもネジが1本もなく、シールの下を探しても出てこない。継ぎ目に爪を入れても、まったく動く気配がない。そういう機種は、水に強くするために継ぎ目を接着してあることがあります。開けられない作りなのであって、あなたが見落としているわけではありません。

  • 雨に強い、水に濡れても大丈夫と書かれている機種は、接着されていることが多いです
  • こじ開けると割れて、割れた所からもう水が入るようになります。防水の意味がなくなってしまうんですね
  • 電池が交換できない作りのものは、電池が切れた時が寿命。買い替えの前提で作られています
  • 学校から配られたものは、無理に開ける前に一度学校に聞いてみるのも手です。同じ物を扱っているので、交換できるか買い替えかをすぐ教えてもらえることがあります
  • 強い力を入れて開けようとして、手を滑らせて怪我をするのがいちばんつまらない結末です。開かない物は開かないと割り切ってください

電池を替えても鳴らない時——ピン・水濡れ・ほこりを見ます

  • ピンが摩耗している。抜き差しを繰り返した紐やピンは、先が丸くなって、抜けても接点が働かないことがあります。手で引いた時に「すかっ」と軽すぎるなら疑ってみて
  • ピンが最後まで刺さっていない。逆のパターンで、半分刺さった状態だと、抜いても反応しないことがあります。一度きちんと奥まで差し直してから、もう一度
  • 水に濡れた。雨の日の下校、水筒の水漏れ、プールバッグと一緒。中まで濡れたものは、乾かしても中の部品が傷んで戻らないことが多いです
  • 音の出る穴にほこりや砂がつまっている。乾いた古い歯ブラシで、外側からそっと払う程度に。とがった物を穴に差し込まないでください
  • 電池を押さえる金具が浮いている。電池を入れた時に、押さえがきちんと当たっているかを見ます。指で強く曲げると折れるので、触りすぎないこと
  • それでも鳴らないなら、買い替えが正解です。防犯ブザーは「鳴るかどうか」が全部の道具なので、直りきらない物を持たせる意味がありません

新学期に音を確かめる習慣——年に何回、いつやるか

いちばん現実的なのは、行事にくっつけてしまうことです。うちで決めるなら「学期の初めの週末」で、年に3回。長い休みが明けるタイミングなので、上履きを出すついでに思い出せます。

  1. 学期の初めに1回(4月・9月・1月)。ランドセルの中身を入れ替える日にまとめてやる
  2. 実際にピンを引いて鳴らす。ボタンを押すだけで確認できる機種もありますが、いざという時に使うのはピンなので、ピンで確かめたいところです
  3. 子ども自身に引かせる。これが大事で、力の入れ方も、鳴った時の音の大きさも、体で覚えていないと本番で固まってしまいます。最初は自分の鳴らした音にびっくりして泣く子もいます
  4. 鳴らす場所は屋外か、窓を閉めた室内で短く。近所迷惑にならない時間帯に、数秒で止める。集合住宅なら屋外の広い所で
  5. 止め方も一緒に練習する。ピンを戻せば止まる機種がほとんどですが、止め方を知らないと、鳴らすこと自体を怖がるようになります
  6. 紐やクリップの傷みも同時に見る。金具のゆるみ、紐のほつれ。ここが切れると本体ごと落とします

ランドセルへの付け方——「とっさに手が届く位置」が全部です

どんなに元気に鳴るブザーでも、届かない場所にあったら意味がないんですよね。付ける場所は、見た目より手の動きで決めてください

  • 肩ベルトの、胸の高さ。多くのランドセルには肩ベルトに金具が付いていて、そこが定位置です。歩きながら片手ですっと届く高さに
  • ピンは下向きに。上向きだと引く時に手首を返す動きが必要になって、一手増えます。下に引き下ろすだけで抜けるのが理想
  • 利き手側に付ける。左右どちらの肩ベルトかは、子どもに実際に引かせて、やりやすい方で決めます
  • ランドセルの横や中に入れない。横のフックは荷物で埋まりますし、中に入れたら取り出すまでに時間がかかります
  • 紐は短めに。ぶらぶら長いと、走った時に体に当たって痛いですし、遊具に引っかかる心配もあります
  • 雨カバーをかける時は、ブザーを外に出す。カバーの下に隠れると届きません。カバーの選び方はランドセルの雨カバーの話にまとめています
  • 習い事や塾のかばんにも1つ。ランドセルを背負わない日こそ、暗い時間に出歩くことが多かったりします

ゆきこ( ゚Д゚)『1年半ぶりに鳴らしたら「ピ」で終わった、という話を読むたびに血の気が引きます。持たせているだけで安心してしまう気持ち、本当によく分かります。うちでやるなら学期ごとに親子で1回。自分の鳴らした音にびっくりして泣く子もいるそうですが、あれで音の大きさを体で覚えるのだと思います』

ボタン電池は使う時に限って家にないものなので、型番を控えて数個まとめて置いておくと、確かめた日にその場で替えられます。置き場所は必ず、子どもの手が届かない高い所に。


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電池まわりの話として乾電池を落とした時の話も書いています。備えの見直しをするなら防災グッズの最低限そろえるものを、ランドセルまわりの手直しはランドセルに時間割ポケットを後付けする話ランドセルの雨カバーの話もどうぞ。

まとめ:電池は大人が替えて、替えたら必ず鳴らす

  1. 音が弱い・途中で止まる・鳴らないはまず電池切れ。1〜2年で減ります
  2. 裏ぶたのネジはシールやゴム足の下。外したネジは皿に置く
  3. ボタン電池の交換は必ず大人が。古い電池はテープを貼ってすぐ処分
  4. 飲み込んだ疑いは様子を見ずにすぐ医療機関へ。予備は手の届かない所に
  5. ネジがなく接着された機種は開けずに買い替え。付け方は肩ベルトの胸の高さ

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

防犯ブザーの電池交換と分解の早見表:音が小さい、途中で止まる、鳴らない、ランプが点かないは、まず電池切れを疑う。待っている間も電気を使うので1年から2年で減る。裏ぶたは小さいプラスドライバーで開け、ネジが見当たらない時は丸いシールやゴム足の下を探す。外した小さいネジは皿に置き、電池の向きを写真に撮ってから外す。ボタン電池は誤飲すると重大な事故になるので、交換は必ず大人が行い、古い電池は両面にテープを貼ってすぐ処分し、予備は子どもの手の届かない所に置く。飲み込んだ疑いがあれば様子を見ずにすぐ医療機関へ。ネジがなく継ぎ目が接着された防水タイプは分解せず買い替える。電池を替えても鳴らない時はピンの摩耗、水濡れ、音の出口のほこりを見る。新学期と長い休みの明けに親子で音を確かめ、ランドセルは肩ベルトの胸の高さにピンを下向きで付ける

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