※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれています。
作業の途中で薄め液(うすめ液)が切れてしまって、家にある除光液や消毒用エタノールで代用できないか、と考えたことはありませんか。買いに行く時間がない時ほど、手元にある物で何とかしたくなる気持ちはよく分かります。
先に結論をひとつ。薄め液の代用品は基本的にありません。塗料の系統ごとに専用の薄め液が用意されているのは、成分の相性が細かく調整されているからです。ただ、系統によって少し事情が違う部分もあるので、順番に見ていきましょう。
薄め液は塗料の粘度を調整するだけでなく、筆やエアブラシでの伸びや乾く速さにも関わっています。合わない液体を使うと、見た目にはすぐ分からなくても、乾いたあとにムラや縮れとして表れることがあるので、急いでいる時ほど落ち着いて選びたいところです。
ケース別に読む:系統ごとの違いを知りたい人|代用のリスクを知りたい人|今すぐ乗り切りたい人|塗料そのものを見直したい人

系統ごとの違い——専用の薄め液が基本
薄め液は、塗料の種類ごとに成分が細かく調整されています。まずは自分が使っている塗料がどの系統かを確認するところから始めましょう。
| 塗料の系統 | 薄め液の考え方 |
|---|---|
| ラッカー系 | 専用のうすめ液が基本。工業用のシンナーは成分が違い、塗料やプラスチックを傷めることがあると言われる |
| 水性アクリル | 水を少量だけ足せる。専用の水性うすめ液もある。入れすぎると弾きやすい |
| エナメル系 | 専用のうすめ液が基本。ライターオイルで代用する話も見かけるが、火気の面でおすすめできない |
この違いはあくまで一般的な傾向で、実際に使える薄め液は製品ごとに指定が違います。パッケージや説明書に書かれた組み合わせを優先し、迷った時は専用品を選ぶのが一番確実です。
使ってはいけない代用——除光液・エタノール・ベンジン
薄め液が切れた時、家にある液体で何とかしたくなる気持ちは分かりますが、次の物は代用として使わないでください。
- 除光液(アセトン成分)。塗料が分離したり、プラスチックの表面が白く曇る(白化する)心配がある
- 消毒用エタノール。塗料によっては溶け方が均一にならず、ムラの原因になりやすい
- ベンジン・ガソリン類。プラスチックを劣化させる心配があるうえ、引火の危険も高い
これらを使うと、塗料が分離してザラつく、プラスチックが割れる・白くなるといった失敗につながることがあります。せっかく組み立てたパーツを傷めてしまうと取り返しがつかないので、専用品が手に入るまで作業を待つ方が結果的に安心です。作業中は換気をして、火気のそばでは行わないことも忘れないでください。
特に注意したいのが、複数の系統の薄め液を混ぜて使う方法です。ラッカー系とエナメル系では成分の性質が違うため、混ぜると想定外の反応が起きたり、塗膜が縮れたりすることがあります。手元にある薄め液を「とりあえず混ぜて増やす」という考え方も避けた方がよい代用のひとつです。
代用しないで済ませる工夫
そもそも薄め液を切らさないようにしておくのが、一番の対策です。
- 薄め液は少し余裕を持って買っておく。使う頻度が高い人ほど、切れかけの段階で補充しておくと安心
- ふたはしっかり閉め、直射日光の当たらない場所で保管する。揮発が進むと減りも早くなる
- 新しい塗料を開ける時に、薄め液を少しだけ最初に足しておく。粘度が調整しやすくなり、使う量の見通しも立てやすい
- 残量が減ってきたら、次の作業予定を見て早めに買い足す。切らしてから探すと選ぶ余裕がなくなる
どうしても今すぐ手に入らない、という時は、無理に代用品で作業を進めず、その日は薄め液を使わない工程(組み立てやパーツの整形など)に切り替えるのもひとつの方法です。焦って代用品を使うより、安全に作業できる範囲で進める方が、結果として仕上がりにも影響が出にくくなります。
作業を再開する時は、いきなり本番のパーツに塗らず、余ったランナーの端など目立たない部分で発色や乾き方を確かめてから進めると、失敗しても被害が小さく済みます。薄め液の減り方は季節や保管場所によっても変わるので、夏場は特にふたの閉め忘れがないか確認しておくとよいでしょう。
代わりの選択肢——水で薄められる水性塗料に替える
薄め液の管理そのものが負担に感じる、という人には、水で薄められる水性タイプの塗料に切り替えるという選択肢もあります。専用の薄め液を切らす心配が減り、後片づけの際の廃液処理も比較的手軽になりやすいのがメリットです。においが気になる人や、小さな子どもと同じ空間で作業することが多い家庭では、水性への切り替えを検討してみる価値はあると思います。
💡 この困りごとへの提案
初心者向けのセットには、扱いやすい色数や筆がまとめて入っている物も多く、薄め液の買い足しに悩まされにくいのも助かるポイントです。すでにラッカー系やエナメル系で作業を進めている作品と混在させる必要はなく、次に新しく買う塗料から少しずつ水性に切り替えていく、という進め方でも十分です。においや片づけの負担が減ると、作業できる時間や場所の制約も緩みやすくなります。
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、薄め液は「ないなら代用」ではなく「ないなら今日は違う作業をする」くらいの気持ちでいる方が、結局は失敗が少ないと思います』
薄め液そのものを切らした時だけでなく、使い終わった塗料や廃液の処分方法に迷う人も多いと思うので、プラモデルの塗料の捨て方もあわせて確認しておくと、道具まわりの悩みがまとめて片づきやすくなります。
あわせて読みたい
マニキュアの薄め液に迷う人はマニキュアの薄め液の代用、溶剤全般の代用を知りたい人は除光液の代わりになるものにまとめています。絵の具のパレット代用は絵の具パレットの代用、エアブラシの洗浄液の代用はエアブラシの洗浄液の代用もどうぞ。
まとめ:薄め液の代用品は基本的にない
- 薄め液の代用品は基本的にない。系統に合う専用品を使うのが一番確実
- 除光液・エタノール・ベンジンは使わない。分離や劣化の心配がある
- 水性アクリルだけは水を少量足せる。入れすぎに注意
- 作業は換気をして火気のそばでは行わない。手袋も着用する
- 管理が負担なら水性塗料への切り替えも選択肢のひとつ
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



コメント