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暖房のシーズンが終わって片づけようとした時、あるいは引っ越しが決まった時、うっかり違う油を入れてしまった時。石油ファンヒーターの中に残った灯油を抜く場面は、意外といろいろあります。頻繁にする作業ではないので、いざその時になると手順を忘れていることも多いですよね。
先に結論をひとつ。灯油を抜く作業は「安全に済ませてから始める」のが順番です。抜き方そのものより先に、消火・冷却・換気・火気厳禁の4つを満たしているかを確認してください。安全の確認、カートリッジタンクと固定タンクそれぞれの抜き方、抜いた後の灯油と本体の扱いまで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:まず安全を確認したい人|カートリッジを抜きたい人|固定タンクの内部が気になる人|抜いた灯油の扱いを知りたい人|抜いた後の本体をどうするか知りたい人
先に守ること——消火・冷却・換気・火気厳禁
灯油を抜く作業でいちばん大事なのは、抜き方のコツより先に、安全の条件をすべて満たしてから始めることです。次の4つを、必ず順番に確認してください。
- 必ず消火してから。運転中はもちろん、消したばかりでも作業に入らない
- 本体が冷めてから。触れて熱を感じる間は、タンクの中も熱を持っています
- 換気した場所で。屋外か、窓を開けて空気の流れがある部屋で行う
- 火気のない場所で。コンロ・ストーブ・たばこの火などが近くにない状態を確認する
作業中は灯油をこぼしたら、拭き取ってから次に進んでください。こぼしたままヒーターを点火すると、引火の原因になります。また、におい移りが気になる時は石油ファンヒーターのにおいでもふれていますが、においは手がかり、安全のものさしは換気です。作業中や普段の運転中も、1時間に1〜2回は窓を開けて空気を入れ替えるくらいの感覚でいてください。
そして、もし頭痛・吐き気・めまいを感じたら、それは換気で様子を見る段階ではありません。すぐにその場を離れて、必要なら受診してください。灯油を燃やす暖房器具は、条件が重なると一酸化炭素が発生することがあります。少しでもおかしいと感じたら、我慢せずに退避が先です。
カートリッジタンクの抜き方——灯油ポンプで携行缶へ
石油ファンヒーターのタンクには、取り外して給油する「カートリッジタンク」と、本体に固定された「固定タンク」の2種類があり、抜き方が別です。まずカートリッジタンクから見ていきます。
- 本体からカートリッジタンクを取り外す。安全の4条件を満たしてから外します
- 灯油ポンプを使って、携行缶へ移す。電動でも手動でも、ポンプ以外の方法で移し替えない
- 逆さにしない。給油口から漏れたり、こぼれたりする原因になります
- フタの締まりを確認する。携行缶側もカートリッジ側も、しっかり締まっているか必ず確かめてから片づけます
給油と同じく、この作業も屋外か換気した場所で行ってください。灯油は、灯油用として作られた容器以外に入れないこと。ペットボトルや飲料用の容器での保管や移し替えは絶対にしないでください。日頃の給油の時から、フタが締まったかを確かめてから本体に戻す習慣にしておくと、抜く作業の時にも迷わずに済みます。
固定タンク(内部)の残りの扱い——説明書の「シーズンオフ」の項を見る
固定タンクは機種によって構造がかなり違います。「シーズンオフの灯油の抜き方」は、取扱説明書に載っている手順に従うのがいちばん確実です。ここで一律の手順は書けませんが、共通して言えることはあります。
| 状態 | できること | できないこと |
|---|---|---|
| 説明書に排出栓の記載がある | 指示どおりに携行缶へ抜く | 指示にない場所を開ける |
| 手の届く範囲で完結する | ポンプで抜き取る | 無理に分解して奥まで抜こうとする |
| 説明書が手元にない・型番が分からない | メーカーに問い合わせる | 自己流で内部を開ける |
本体の内部やポンプの内部は分解しません。掃除の境目についてまとめた石油ファンヒーターの掃除でも書いていますが、外は自分で、中は業者へが基本の結論です。手が届く範囲を超えた残りの灯油は、無理をせず販売店や製造元、回収を行っている業者に相談してください。
抜いた灯油の扱い——来季に持ち越さない
抜き終えた灯油は、そのまま置いておきたくなりますが、灯油は保管しているうちに劣化していくものです。次のシーズンまで置いておいても、状態が良いままとは限りません。
- 抜いた灯油は来季に持ち越さないのが基本の考え方です。詳しい判断基準は持ち越した灯油の処分にまとめています
- 本当に来季も使えるのか迷う人は持ち越した灯油は使えるかもあわせてどうぞ
- 灯油専用の容器以外に入れない。車内に容器を置いたまま放置しない(温度が上がる車内は特に避ける)
もし灯油ではない違う油(ガソリンや軽油、古い灯油と別の油が混ざった物など)を誤って入れてしまった場合は、絶対に点火せず、抜いた上で販売店に相談してください。見た目やにおいだけでは判断がつかないことも多く、自己判断で使い続けるのはおすすめできません。
抜いた後の本体——乾かしてから電池を抜き、収納へ
灯油を抜き終えたら、本体側の片づけに移ります。
- 空焚き運転をしていいかどうかは、機種の説明書に従います。すべての機種で同じとは限りません
- タンクまわりを乾かしてから箱にしまいます。湿ったままだとにおいや傷みの原因になります
- 乾電池は抜いておきます。長期間入れたままだと液漏れすることがあります
- 収納場所は火気のない、直射日光の当たらない所を選びます
ゆきこ( ゚Д゚)『毎年のことなのに、いざその時になると手順を忘れがちですよね。安全の4つだけ先に決めておくと、慌てずに進められると思っています』
抜き取りの作業は、ポンプの扱いやすさで手間がかなり変わります。自動で止まるタイプの電動ポンプがあると、こぼす心配が減って作業がぐっと楽になります。
あわせて読みたい
本体の掃除の範囲で迷ったら石油ファンヒーターの掃除へ。においが気になる人は石油ファンヒーターのにおい、抜いた灯油をどうするか迷う人は持ち越した灯油の処分と持ち越した灯油は使えるかにまとめています。
まとめ:安全の4条件を先に。抜いた灯油は持ち越さず、内部は分解しない
- 消火・冷却・換気・火気厳禁を先に確認。こぼした灯油は拭き取ってから点火する
- カートリッジは灯油ポンプで携行缶へ。逆さにせず、フタの締まりを確認する
- 固定タンクは説明書のシーズンオフの項に従う。内部・ポンプ内部は分解しない
- 抜いた灯油は来季に持ち越さない。灯油用でない容器に入れない・車内に放置しない
- 頭痛・吐き気・めまいは換気ではなく退避と受診。違う油を入れた時は点火せず販売店へ
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手順を1枚にまとめました。



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