アメンボから飴のにおいがする時——においの理由、水に浮く仕組みとミズスマシとの違い

生活

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池や水路の水面を、すいすいと滑るように動く虫。アメンボです。「触ると飴のようなにおいがする」と聞いたことがある人は多いですよね。本当なのか、どうしてそんなにおいがするのか、そもそもなぜ水に浮いていられるのか。お子さんに聞かれて、答えに詰まった人もいるはずです。

先に結論をひとつ。アメンボは、触ると甘いにおいがすると言われ、それが名前の由来という説もあります。においは身を守るために出すものと言われています。水に浮くのは、足の先の細かい毛と、水の表面の力のおかげと言われます。この記事では、においの話、名前の説、浮く仕組み、ミズスマシとの違い、水辺で観察する時の安全まで、順番に見ていきます。

あなたはどれ? 状況から自分の章へにおいが気になる→甘い飴のにおいと言われる第1章へ ▶名前の由来を知りたい→においに由来する説がある第2章へ ▶なぜ水に浮くの?→足先の毛と水の表面の力第3章へ ▶ミズスマシと見分けたい→滑るか、くるくる回るか第4章へ ▶子どもと観察したい→水辺は大人がそばに第5章へ ▶

ケース別に読む:においが気になる人|名前の由来を知りたい人|なぜ浮くか知りたい人|ミズスマシと見分けたい人|子どもと観察したい人

4コマ漫画|アメンボを観察する池のそばアメンボだ!飴のにおいって?1水面を滑る姿を見つけるやりがちなNG顔を近づけてにおいを嗅ごう2顔を近づけるのは避ける水辺の約束柵の外には出ないでね3大人がそばで見守る観察のあと見られたね。手を洗おう4見つけた場所へ戻して手洗い

においの話——触ると甘い飴のようなにおいがすると言われる

アメンボは、つかまえたり、強く触れたりした時に、甘いにおいを出すと言われます。「飴のようなにおい」「甘ったるいにおい」と表現されることが多く、名前の由来になった説まであります。感じ方は人によって違い、はっきりしないと感じる人もいれば、強く感じる人もいます。

においは、身を守るために出していると言われています。つまり、触らなければ、においに気づく機会は少ない、ということです。においを確かめたくて、わざわざつかまえる必要はありません。

「飴のにおい」と聞くと、確かめてみたくなりますが、確かめなくても大丈夫です。においの話は、「そう言われているんだって」と、お子さんと話のネタにするだけで足ります。もし触ってしまって手ににおいが残った時は、石けんで洗い、まだ気になるなら、もう一度洗います。

  • 顔を近づけない。においを嗅いで確かめようと、虫に顔を寄せるのは避けます。お子さんにもさせないでください
  • 口に入れない・触った手で目や口を触らない。観察のあとは、必ず手を洗います
  • 触ったら石けんで手を洗う。においが手に残った時も同じです。かぶれや痛みなど、気になる症状が続く時は医療機関に相談してください

名前の由来の説——飴のにおいから「アメンボ」?

アメンボの名前には、いくつかの説があると言われます。よく紹介されるのは、甘い飴のようなにおいがするから「飴ん坊(あめんぼう)」になったという説です。ほかにも、雨の日に水面でよく見かけるから、という説があります。

どの説が正しいかは、はっきりしていないようです。「そういう説がある」くらいに受け止めて、お子さんには「においから名前がついたという説があるよ」と、説であることを添えて話すと、間違いがありません。

名前の由来を調べるなら、図書館の図鑑や、博物館・自治体の自然観察の案内が確かです。いくつか見比べてみると、説の違いも分かって面白いですよ。

水に浮く仕組み——足先の細かい毛と、水の表面の力

アメンボが水に沈まずに立っていられるのは、足の先に細かい毛が生えていて、水をはじくからと言われます。水には、表面を引っ張って、薄い膜のように保とうとする力があります。その力が、細かい毛のついた足先を支えていると言われます。水面が、足の下で少しくぼんで見えるのは、そのためです。

アメンボが浮くしくみ1足先の細かい毛水をはじくと言われる→2水の表面の力薄い膜のように保とうとする→3水面がくぼむ体を支えて沈まない

観察のコツは、静かに待つことです。足音や影に気づくと、アメンボはすっと離れてしまいます。水面に空や雲が映って見えにくい時は、少し立つ向きを変えると、足元の様子が見やすくなります。天気のよい日は、帽子をかぶり、水分をとりながら、無理のない時間で切り上げます。

池や水路で、アメンボの足の下に小さなくぼみが見える時があります。虫眼鏡や双眼鏡で、遠くからゆっくり見るのがおすすめです。近づきすぎず、水面を揺らさないように見守ると、足の動かし方がよく分かります。

水辺に洗剤などを入れて「沈むかどうか」を試す実験は、生き物にも水辺の環境にも負担になるので、しないでください。観察は、あくまで見るだけにとどめます。

ミズスマシとの違い——水の上を滑るか、くるくる回るか

水面にいる虫で、アメンボとよく比べられるのがミズスマシです。見分けの目安は次のとおりです。

アメンボとミズスマシアメンボ水の上に立つ細長い体と長い足すいすい滑るミズスマシくるくる回る丸っこい小さな体水の中にも潜る
  • 動き方。アメンボは、細長い足を広げて、水の上に立って滑るように進みます。ミズスマシは、水面をくるくると回るように、素早く動きます
  • 体の形。アメンボは細長い体と長い足、ミズスマシは丸っこくて小さな体です。大きさは種類や個体で違うので、形で見分けるのが確実です
  • 水との関わり。アメンボは水の上に立つのが基本です。ミズスマシは、水面だけでなく、水の中にも潜ると言われます

水面を動く虫は、ほかにもいます。見分けが難しい時は、写真に撮って、図鑑や自治体の自然観察の案内で確かめてみてください。見つけた場所の様子(池か水路か、日なたか日陰か)をメモしておくと、後で調べやすくなります。

観察のために虫取り網を作りたい時は、虫取り網の代用、家にあるもので作れますが参考になります。ただ、アメンボは水面の虫です。網ですくうより、見るだけにとどめるほうが、お互いに安心です。

子どもと観察する時——水辺は大人がそば、柵の外には出ない

アメンボを見に行く場所は、池や水路、田んぼ、小川のそばです。虫より先に、水辺の安全を決めておきます。

水辺の観察こうする大人がそばにいる柵の内側から見る足元に気をつけるこれはNG子どもだけで行く柵の外に出るぬかるみに入る
  • 大人がそばにいる。お子さんだけで水辺へ行かせず、手の届く範囲で一緒に見ます
  • 柵の外には出ない。柵やロープの外側へ入って、水の近くまで行かないでください
  • 足元のぬかるみに注意。雨のあとは土が柔らかくなって、滑りやすくなります。脱げにくい履物を選びます
  • 公園・田んぼ・私有地の決まりを守る。勝手に入らず、立入禁止や採取禁止の表示があれば従います。決まりが分からない時は、管理者や自治体の案内を確かめます
  • つかまえたら、見つけた場所へ戻す。持ち帰らず、その場で観察したら、見つけた水辺に戻します。触ったら、石けんで手を洗います

家の水槽や金魚鉢の水のことが気になる人は、メダカの水槽のコケ、そのままでいい?のような、水まわりの記事もどうぞ。水の様子を見る目が、観察にも役立ちます。

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、「飴のにおい」と聞くと、確かめたくなりますよね。でも、においは話のネタにして、観察は離れて見るだけにするのが、いちばんきれいに終われると思います』

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水辺では離れて見るのが基本です。家に帰ってから、撮った写真を見たり、足元の葉や花、石を観察したりする時に、子ども向けの虫眼鏡があると楽しさが広がります。持ったまま走らないよう、大人が持ち方を一緒に伝えてください。


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虫取り網の代わりを作りたい人は虫取り網の代用、家にあるもので作れますを、水まわりの様子の見方はメダカの水槽のコケ、そのままでいい?をどうぞ。

まとめ:においは話のネタ、観察は離れて。水辺は大人がそば

  1. 触ると甘いにおいがすると言われる。においを確かめるために、顔を近づけたり、つかまえたりしない
  2. 名前の由来は「においから」という説がある。説と添えて話す
  3. 水に浮くのは、足先の細かい毛と水の表面の力と言われる。洗剤を入れる実験はしない
  4. アメンボは水の上を滑り、ミズスマシはくるくる回る。迷ったら写真で調べる
  5. 水辺は大人がそば・柵の外に出ない・ぬかるみに注意。決まりを守り、見つけた場所へ戻し、触ったら手を洗う

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

アメンボから飴のにおいがする時の早見表:触ると甘いにおいがすると言われ、名前の由来にも説がある。顔を近づけて嗅がず、触ったら石けんで手を洗う。水に浮くのは足先の細かい毛と水の表面の力と言われ、洗剤を入れる実験はしない。アメンボは水の上を滑り、ミズスマシは水面をくるくる回る。水辺は大人がそば、柵の外に出ない、ぬかるみに注意、公園や私有地の決まりを守り、見つけた場所へ戻す

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