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夜、壁や天井の近くで、脚がとても長くて体の小さな虫を見つけると、ぎょっとしますよね。クモのようにも見えるのに、巣は見当たらない。何者なのか、害はあるのか、どうやって外へ出せばいいのか。気になることがいくつも浮かんでくる場面です。
先に結論をひとつ。脚の長い虫の中でも、ザトウムシは体がひとかたまりで、糸で巣を張らない仲間です。クモに似ていますが、クモとは別の仲間と言われます。ユウレイグモとは体の区切りと巣で見分けられます。家の中にいたら、脚をつままずに、コップと紙で窓の外の植え込みへ出してあげれば大丈夫です。
どの場合も、素手でつかまず、触れたら石けんで手を洗うのが基本です。
ケース別に読む:ユウレイグモとの違いを知りたい人|今すぐ外へ出したい人|どこから入ったか知りたい人|触ってしまった人|拭き取り・集合住宅が気になる人
ユウレイグモとの違い——体の区切りと巣と大きさ
家の中で見かける、脚の長い虫は、主にザトウムシとユウレイグモの2種類と言われます。見た目が似ているので、混ざりやすいところです。次の表で、見る場所を決めて比べてみてください。
| 見る点 | ザトウムシ | ユウレイグモ |
|---|---|---|
| 体の区切り | 体がひとかたまりで、丸く見える | 体が前後2つに分かれて見える |
| 巣 | 糸で巣を張らない | 部屋のすみや天井に、不規則な巣を張ることがある |
| 脚 | とても長くて細い。取れやすいと言われる | 長くて細い。ザトウムシよりは体が目立つ |
| 大きさ | 体は小さく、指先にのるくらい | 体は小さめで、脚を広げると目立つ |
| 動き | ゆらゆらと歩く | 巣にぶら下がることが多い |
まず見てほしい手がかりは、巣があるかどうかです。巣がなくて、体が丸くひとかたまりなら、ザトウムシの可能性が高いと言われます。大きさは、体だけなら指先にのるくらいです。脚が細く長いので、全体は大きく見えますが、体そのものは小さな虫です。
どちらなのか分からなくても、慌てなくて大丈夫です。外へ出す手順は、どちらでも同じです。名前を知りたい時は、写真を撮って、図鑑で見比べると確実です。
体の区切りは、虫を真上から見ると分かりやすいです。くびれが見えて、前と後ろに分かれていればユウレイグモ側、くびれがなく丸いひとかたまりならザトウムシ側、と覚えておくと使いやすいです。ただ、虫が動いている時や脚を広げている時は見えにくいので、無理に近づかず、写真に撮ってから拡大して見てみましょう。
ひとつ覚えておくと安心なのは、どちらの虫も、家の中でじっとしていることが多く、人に向かってくる虫ではない、ということです。見つけた瞬間に驚いても、あわてて追い立てずに、落ち着いて道具を用意する時間はあります。
今すぐ外へ出したい——コップと紙の手順
外へ出す方法は、カナブンの時と同じ、コップと紙の組み合わせです。ただしザトウムシは、脚が取れやすいと言われるので、脚をつままず、体に触れない方法がおすすめです。
- コップをかぶせる。動かない時を見はからって、上から静かにかぶせます。コップの中に脚がはみ出さないよう、ゆっくりと
- 紙を下に差し込む。コップのふちと壁や床のあいだに、厚めの紙を少しずつ滑らせます
- 窓の外の植え込みへ。紙でふたをしたまま持ち上げ、窓を開けて外へ運びます
- 外で紙を外して放す。草木の近くで、コップを傾けて自分から出ていくのを待ちます。そのあと、石けんで手を洗います
つぶしたり、脚をつまんだりしないでください。つぶすと、手や壁が汚れます。脚は取れやすいと言われていて、取れても虫は動き続けることがあります。見ていてつらい気持ちになるので、手を出さずに紙とコップで運ぶのがやさしい方法です。
高い所にとまっている時は、無理に届かせようとして踏み台に乗ったりせず、降りてくるのを待ってください。
どこから入るか・外ではどこにいるか——湿った所とすき間
ザトウムシは、湿った草むら、石や落ち葉の下、木の幹や塀など、じめっとした場所を好むと言われます。家の中に入ってくるのは、玄関や窓、壁のすき間から、迷い込んだ場合が多いと考えられます。
- 玄関やベランダの出入り口。ドアの開け閉めの時に入ることがあります
- 窓や網戸のすき間。わずかなすき間でも、体が小さいので通れてしまいます。網戸の考え方は網戸のすき間から虫が入る時の対処にまとめています
- 湿った場所。浴室の近くや、鉢植えの下、洗濯物の下など、ぬれた所に寄りやすいです
- 荷物や鉢植え。外に置いた物にくっついて、一緒に入ることがあります
暗い押し入れや玄関の隅で見つけた時は、懐中電灯で奥を照らすと、ほかにいないか確かめやすいです。電池蓋が固くて開かない時の考え方は懐中電灯の電池蓋が開かない時にまとめています。
家の外では、湿った植え込みや石の下にいる虫です。外へ出す時も、日陰で少し湿った草木のそばに置いてあげると、落ち着いて歩いていきます。
何匹も見かける時や、同じ場所で何度も見つかる時は、湿気がたまっていないかを見直してみましょう。窓の結露をこまめに拭く、鉢植えの受け皿の水をためない、外に置いた荷物を入れる前に軽くはらう。こうした小さな習慣で、じめっとした環境が減り、迷い込む虫も少なくなります。
触ってしまった時——手を洗う・毒は決めつけない
素手でつかまなくても、紙や物を介して触ってしまうことはあります。次の3つを守ってください。
- 素手でつかまない。脚をつまむのもやめましょう
- 触れたら石けんで手を洗う。指のあいだや爪の先まで洗います
- 目や口をこすらない。洗う前に顔を触らないようにします
- 毒があるかどうかは、決めつけずに、念のために洗う、で大丈夫です。肌が赤くなった、目に入った、など気になる時は、医療機関に相談してください
- 犬や猫、小鳥が虫を口にしないよう、近づけないでください
ゆきこ( ゚Д゚)『脚の長い虫は見た目の印象が強いので、怖く感じるのは自然だと思います。触らずに外へ出す手順があると、気持ちが少し落ち着きますよね』
拭き取りと集合住宅——あとしまつの注意
- 拭き取りは、使い捨ての紙で。虫がいた場所に汚れが残っている時は、使い捨ての紙で拭いて、そのまま捨てます
- 掃除に洗剤を使う時は、製品の表示どおりに。塩素系の洗剤と酸性の洗剤は、混ぜないでください
- 集合住宅では、共用部のルールを確かめる。ベランダから下へ放したり、共用の植え込みへ出したりしてよいかは、管理規約や管理会社の案内で確かめてください。共用の廊下や階段で見つけた時は、管理会社に伝える方法もあります
- 迷う時は、ベランダの隅の鉢のそばへ。自分の専有部分の植え込みや鉢の近くへ置いて、自分から歩いていくのを待ちます
💡 この困りごとへの提案
暗いすみや押し入れの奥を確かめる時は、小さな懐中電灯があると便利です。手にすっぽり収まるサイズだと、狭い場所でも扱いやすくなります。
あわせて読みたい
同じ「家の中の虫」でも、飛んで入ってくる虫の外へ出し方はカナブンが家の中にいる時、似た名前の虫の見分けはカナブンとコガネムシの違いにまとめています。
まとめ:巣がなく体がひとかたまりならザトウムシ。脚をつままず外へ
- ザトウムシは体がひとかたまりで、巣を張らない。クモとは別の仲間と言われる
- ユウレイグモは体が2つに分かれ、すみに巣を張る。迷ったら巣の有無を見る
- 外へ出す手順は、コップをかぶせる、紙を差し込む、窓の外の植え込みへ。脚はつままない
- 触れたら石けんで手を洗い、目や口をこすらない。気になる時は相談する
- 拭き取りは使い捨ての紙で。洗剤は表示どおり、集合住宅は共用部のルールで
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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