【早見表つき】渋柿の使い道——渋抜き・干し柿・熟柿・柿渋を量と手間で選ぶ

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親から継いだ木に、渋柿がびっしりなった。ご近所からダンボールいっぱいもらった。そのまま食べると渋くて口に合わないと聞くけれど、さて、この量をどうしたらいいのか。まずは台所の床に並べてみて、途方に暮れる人は多いと思います。

先に結論をひとつ。渋柿は、「すぐ食べたい」「時間がある」「待てる」「食べない」の4つに分けて考えると迷いません。渋抜き、干し柿、熟柿(じゅくし=柔らかく熟した柿)、柿渋と、使い道ごとに向く量と手間が違います。まず早見表で全体を見て、そのあと熟した渋柿はそのまま食べられるのか、冷凍はどうなのかまで、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ使い道を一覧で比べたい→量と手間の早見表で選ぶ第1章へ ▶すぐ食べたい・時間がある→渋抜きか干し柿第2章へ ▶柔らかくなるまで待てる→熟柿にして食べる第3章へ ▶食べない・使い切れない→柿酢と柿渋は手間が大きい第4章へ ▶熟した渋柿・冷凍は?→少しだけ味見。無理に食べない第5章へ ▶

ケース別に読む:使い道を一覧で比べたい人|すぐ食べたい人・時間がある人|柔らかくなるまで待てる人|食べない人・使い切れない人|熟した渋柿・冷凍が気になる人

使い道の早見表——量・手間・待つ時間で比べる

渋柿の使い道は、大きく5つあります。食べる4つと、食べない1つ。量が多いほど、そして手をかけられるほど、選べる道が広がります。

使い道 向く量 手間 待つ時間 向く人
渋抜き 少量から中くらい ふつう。準備と見張りが要る 短め 早く食べたい人
干し柿 多くても向く 多い。皮をむいて吊るす 長い。天気で変わる 時間と場所がある人
熟柿(柔らかく熟すまで待つ) 少量から中くらい 少ない。置いて見るだけ 長い。気温で変わる 手をかけたくない人
柿酢 多くても向く 大きい。失敗もある とても長い 仕込みが好きな人
柿渋(食べない) 多量に向く 大きい。においが強い 長い 食べずに使い切りたい人

量が多い時は、ひとつの方法にそろえなくても大丈夫です。たとえば「食べる分だけ渋抜き」「残りは干し柿に回す」「柔らかくなった分から熟柿として食べる」というように、小分けにして使い分けるのが現実的です。日持ちは気温や置き場所で変わるので、傷みやすいものから先に使う、という順番だけ決めておくと、慌てずに済みます。

表の見方は簡単です。「早く食べたい」なら渋抜き、「量が多くて時間がある」なら干し柿、「手をかけたくない」なら熟柿。柿酢と柿渋は、食べる・食べないに関わらず、はじめての人には手間が大きい道です。最初は上の3つから選ぶと、気持ちが楽になります。

すぐ食べたい人、時間がある人——渋抜きと干し柿

渋を抜く方法はいくつかあります。具体的な手順と、できあがりの見分け方は柿の渋抜きの方法にまとまっています。こちらでは書き写さず、選ぶ時の考え方だけにします。

量と時間で道を選ぶ早く食べたい→ 渋抜き・量が多く時間あり→ 干し柿・手をかけたくない→ 熟柿まで待つ

干し柿は、渋柿の使い道の王道です。量が多いほど向いていて、ベランダや軒先で干す風景は、秋の定番ですよね。皮をむいて、ひもで吊るして干していきます。作り方の流れは干し柿の作り方に、吊るさずネットで干したい時は干し柿をネットで干す方法にまとめています。

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皮むきは、量が増えるほど手が疲れる作業です。ピーラーは、包丁より刃が手に当たりにくく、慣れない人にも扱いやすい道具。ただし、渋柿はまだ固く、滑りやすいので、刃は自分の体と反対に向けて、まな板の上で、ゆっくり動かしてください。子どもの手の届かない所で作業をお願いします。


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なお、焼酎を使う渋抜きは、子ども・運転する人・お酒に弱い人は食べるのを避けてください。

柔らかくなるまで待てる人——熟柿にして食べる

いちばん手間が少ないのは、渋柿をそのまま置いて、柔らかく熟すのを待つ方法です。熟して皮の下がとろとろになった柿を熟柿といい、渋が抜けていることが多いと言われます。ただし、どの柿でもそうなるとは限りません。置き方のコツは、重ねない・密閉しない・日なたに置かないの3つです。

熟柿にする置き方こう置く間をあけて並べる風通しのよい涼しい日陰ざるにネットで虫よけこうしない袋に入れて口を閉じる日なたや暖房の近く積み重ねて置く→ 傷みやすくなります

置いている間は、毎日ようすを見てください。熟すにつれて、皮が薄くなり、ヘタのまわりが浮いてきます。そこでスプーンですくって、少しだけ味見をします。渋さが残っていれば、まだ待つか、渋抜きに回すかを決めましょう。いっぽう、皮が破れて汁が出る、酸っぱい・お酒のようなにおいがする、カビが見える柿は、食べずに手放してください。柔らかい柿の見分け方の詳細は柿は追熟する?で図にしています。

食べない人、使い切れない人——柿酢と柿渋

食べきれないほど大量にある時、候補に上がるのが柿酢と柿渋です。どちらも、はじめての人が気軽に始める道ではない、と知っておくと安心です。

  • 柿酢。柿を発酵させて酢にする方法です。時間がとても長くかかり、においが出ますし、うまくいかないこともあります。失敗した時の見分け方は柿酢の失敗を防ぐ見分け方で見てください。においが変、カビが浮いたら、食べずに手放します
  • 柿渋。渋柿をつぶして発酵させた液で、食べ物ではありません。作るなら時間がかかり、においがとても強く、服や床につくと落ちにくいのが難点です。置き場所や、家族への声かけも先に考えておくと失敗しません

柿渋は、作る時にも使う時にも、においと汚れが気になります。作業する場所は、風通しがよく、床や壁が汚れてもよい所を選んでください。手袋とエプロンも用意して、子どもやペットが近づかないようにします。なお、柿渋には口に入れる用途はないので、食べ物とは別の道具を使い、台所の器と混ぜないようにしましょう。

この2つは、「使い切るため」の道としては手間が大きいので、まずは干し柿や熟柿に回し、残りを検討する順番がおすすめです。

熟した渋柿はそのまま食べられる? 冷凍で渋は抜ける?

熟してとろとろになった渋柿は、渋が抜けていることが多いと言われます。ただ、柿の状態や熟し方で差が出るので、いきなり食べず、少しだけ口に含んで味見をしてください。

  • 渋さが残っていて、口の中がしぶしぶする、いやな感じがする。→ すぐ吐き出して、水でゆすぎます。無理に食べない
  • 酸っぱい、お酒のようなにおいがする、汁が出ている、カビがある。→ 食べない
  • 渋さがなく、においも見た目も変わらない。→ 少しずつ食べる

冷凍については、凍らせてから溶かすと渋が和らぐことがあると言われますが、柿の種類や冷凍の状態で結果が変わります。条件を選ぶ手順は柿の渋抜きの方法に任せて、こちらでは「うまくいかなければ渋抜きに切り替える」と覚えておけば迷いません。

渋が抜けたかどうかの見分け方が難しい時は、そもそも甘柿なのか渋柿なのかの確認が先かもしれません。甘柿なのに渋い時の見分け方では、切って見る方法を図にしています。

ゆきこ( ゚Д゚)『大量の渋柿は、ひとつの方法に決めてしまわず、小分けにして使い分ける方が気持ちが楽ですよね。全部を完璧にこなそうとしないのが、続くコツだと思います』

小さな子や高齢の人は、干し柿も熟柿も、小さく切って座って食べてもらい、種はのどに詰まらせないよう取り除いてください。犬や猫には、柿も種も与えないでください。

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渋の抜き方は柿の渋抜きの方法、干し柿の流れは干し柿の作り方、ベランダや軒先で干すなら干し柿をネットで干す方法へ。柿を使い切りたい人はゆずを大量に使い切る使い道の考え方も似ています。

まとめ:渋柿は量と手間で選ぶ。渋い柿は無理に食べない

  1. 使い道は4つに分ける。すぐ食べるなら渋抜き、量が多ければ干し柿、待てるなら熟柿、食べないなら柿渋
  2. 早見表で量・手間・待つ時間を見る。はじめては渋抜き・干し柿・熟柿から
  3. 熟した渋柿は少しだけ味見。渋さが残れば吐き出して、無理に食べない
  4. 汁・酸っぱいにおい・カビは食べない。迷ったら食べない
  5. 焼酎の渋抜きは、子ども・運転する人・お酒に弱い人は避ける。皮むきの刃は体と反対に

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

渋柿の使い道の早見表:すぐ食べたいなら渋抜き、量が多く時間があれば干し柿、手をかけたくなければ柔らかく熟すまで待つ熟柿、食べないなら柿渋。柿酢と柿渋は手間が大きくはじめての人には向きにくい。熟した渋柿は渋が抜けていることが多いと言われるが、少しだけ口に含んで味見し、渋さが残れば吐き出して水でゆすぐ。酸っぱい・アルコールのにおい・汁・カビは食べない。熟柿は重ねない・密閉しない・日なたに置かない。焼酎を使う渋抜きは子どもや運転する人は避ける。ピーラーの刃は体と反対に向ける。犬や猫に柿や種を与えない

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