カケスとカラスの違い——同じカラスのなかま。青い羽とミヤマカケスとの見分け方

生活

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公園や雑木林を歩いていて、翼にきれいな青い模様のある鳥を見て、「あれ、カラスなのかな?」と首をかしげる。野鳥に興味を持ち始めた人なら、そんな場面はよくありますよね。カケスは名前をあまり聞かないわりに、林の近くで出会えることのある鳥です。ところが図鑑には「カラスのなかま」と書いてあって、見た目はまるで違うので、ますます混乱しやすいところです。

先に結論をひとつ。カケスはカラスのなかまと言われますが、体は茶色っぽいぶどう色で、翼に青と黒と白のしま模様があります。全身が黒いカラスとは、色を見れば区別がつきます。北海道にいるミヤマカケスは、頭の色が違うと言われます。順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 林の鳥を見たら全身が黒い→カラスの手がかり第2章へ ▶茶色っぽく翼が青い→カケスの手がかり第3章へ ▶頭の色が違う・北海道→ミヤマカケスかも第4章へ ▶青くて尾が長い→オナガかも第6章へ ▶

ケース別に読む:カラスのなかまか知りたい人|色と大きさで見分けたい人|翼の青い所が気になる人|ミヤマカケスを知りたい人|ふるまいや声が気になる人|オナガと迷う人|林で観察したい人

4コマ漫画|青い羽の鳥の名前を調べる1あれ、青い羽?林の枝に青い模様の鳥2ただのカラスでしょ黒い鳥と決めつけない3色と翼のしまを見る離れて、双眼鏡でそっと4茶色に青い翼、カケスかも決めつけず、次は表で確認

カケスはカラスのなかま?——言われる理由と、見た目が違う理由

鳥の世界では、カラスの名前がつく鳥だけでなく、カケスやオナガ、カササギなども「カラス科」というグループにまとめられると言われます。つまりカケスは、分類のうえではカラスの親せきにあたる鳥です。「カラスのなかま」という言い方は、そのグループのことを指しています。

ただ、親せきだからといって見た目まで似ているとは限りませんよね。人間の家族でも、顔立ちがまるで違うきょうだいがいるのと同じです。カケスは全身が黒くなく、体は茶色っぽいぶどう色。翼には青いしま模様が入っていて、遠くからでも目を引きます。「カラスのなかま」と「カラス」は別の言葉だと考えると、頭の中が整理しやすくなります。

鳥の名前を調べる時には、まず「どのグループか」を考え、次に「その中のどの種類か」を見る、という順番が役に立ちます。カケスの場合は、グループが同じでも、色と模様を見れば種類の見当がつきやすい鳥です。

色と大きさで見分ける——早見表

見分けのいちばんの手がかりは、体の色と翼の模様です。大きさは数字より「ハトくらい」「カラスより小さめ」といった比べ方のほうが実際の観察では役に立ちます。

色をくらべる(イメージ)カラス:全身が黒いカケス:翼に青いしま
見る所 カラス カケス
体の色 全身が黒い 茶色っぽいぶどう色
翼の模様 ほぼ黒一色 青・黒・白のしま模様
大きさの目安 ハトより大きい ハトくらい
よくいる場所 町・畑・水辺・林 雑木林・森・公園の林
飛び方 ゆったり羽ばたく 羽ばたきながら林の中を横切る

表の内容は目安です。光の当たり方で、カラスの黒が青っぽく光って見えることもありますし、カケスも逆光だと暗い色の鳥に見えます。「全身が黒いか、茶色っぽいか」を最初に見て、迷った時は翼の模様を確かめる。この2段階で考えると落ち着いて判断できます。

翼の青いしま模様——どこにあって、どう見える?

カケスの翼の青は、広げた時だけでなく、たたんだ状態でも見えることがあると言われます。青と黒と白の細かいしまが並んでいて、遠目にはモザイクのような模様に見えるかもしれません。

カケスの翼の見どころ青・黒・白のしま腰は白っぽい

また、飛び立つ時に腰のあたりの白っぽい色が見える、とも言われます。林の中では枝にとまっている姿より、さっと横切る姿を見ることのほうが多いかもしれません。そんな時は、体全体が茶色っぽいこと、翼に明るい色があることを覚えておくと、あとで図鑑と見比べやすくなります。

見えた特徴を、帰ってからメモしておくのもおすすめです。「色」「大きさはハトくらい」「翼の模様」の3つを書いておけば、図鑑のページを探す時の手がかりになります。

ミヤマカケスとの違い——北海道にいるカケスのなかま

「ミヤマカケス」という名前を、調べている途中で目にした人もいるかもしれません。ミヤマカケスは、北海道にいるカケスのなかまと言われています。体つきや翼の模様はカケスによく似ていますが、頭の色が違うと言われます。

  • カケス:本州以南の林で見られると言われます。頭は白っぽく、黒い縦の線が入って見えます
  • ミヤマカケス:北海道で見られると言われます。頭が茶色っぽく、カケスとは雰囲気が違います

見分けるためには「どこで見たか」も大きな手がかりになります。旅行先で見た鳥の写真を整理する時は、場所のメモも一緒に残しておくと、あとで種類を絞りやすいですよ。ただし、地域や個体によって見え方には幅があるので、頭の色だけで決めつけず、図鑑の説明と合わせて確かめてください。

どんぐりと鳴き声——カケスのふるまい

カケスは、秋にどんぐりなどの木の実をくわえて運び、地面や木の根もとにしまう習性があると言われます。しまった実が芽を出して、林が広がるきっかけになることもある、という話もあります。林の地面でどんぐりをくわえている鳥がいたら、カケスかもしれません。

声は、「ジェー」としわがれた感じに聞こえると言われます。ほかの鳥や物音に似た声を出すことがあるという話もあり、聞き慣れない声でも、近くにカケスがいることがあります。ただ、声だけで種類を決めるのは難しいので、姿と合わせて確かめましょう。

ゆきこ( ゚Д゚)『色と模様をメモしておくと、あとで図鑑を開いた時に答えが見つけやすいですよね』

青くて尾が長い鳥なら、オナガかもしれません

翼が青い鳥を見て「カケスだ」と思ったら、実はオナガだった、ということもあるようです。オナガは頭が黒っぽく、青みがかった長い尾をもつ鳥と言われます。カケスのように体が茶色っぽくはなく、全体が灰色と青で出来ているような印象です。尾の長さが決め手になりやすいので、翼だけでなく尾にも目を向けてみてください。

見分けのポイントをまとめると、茶色っぽい体+翼のしま模様=カケス、頭が黒っぽく尾が長い=オナガ、全身が黒い=カラス、という目安になります。

林で観察する時の決まり

カケスは雑木林や公園の林にいることが多く、人が近づくと警戒してすぐ飛び去ることがあります。観察のときは、鳥の様子だけでなく足元や周りへの気配りも大切です。

離れて静かに見るえさをやる・近づく
  • 野鳥は法律で守られていると言われます。捕まえない、飼わない、巣やヒナに触らない、ヒナを拾わない、が基本です
  • えさをやらない。どんぐりなどを置いて呼び寄せることもしません
  • 双眼鏡で離れて見る。近づくと驚いて飛び去ってしまいます
  • 子どもは大人と一緒に。林の中は足元がぬかるんだり、枝が落ちていたりします
  • 犬や猫、小鳥を連れている時は、野鳥に近づけないようにします
  • 公園や私有地ではその場所の決まりに従う。木の実や落ち葉、鳥の羽を持ち帰らず、入ってよい場所だけを歩きます

こうして離れて見ていると、鳥のほうも落ち着いて行動してくれるので、観察できる時間が長くなります。くわしい道具選びは双眼鏡を買って後悔した7つの理由で触れています。

子どもに聞かれた時の答え方

「あの青い羽の鳥はなに?」と子どもに聞かれたら、最初は「森にすんでいる鳥だよ」くらいで通じます。そのあと「体の色はどんな色かな。羽にしまはあるかな」と一緒に探すと、見る目が育つ遊びになります。答えを急がなくても、見たことをことばにする練習になりますよね。

  • カラスと同じ? なかまではありますが、色も模様も違います。「親せきだけど顔が違う」と伝えると分かりやすいです
  • 青い羽を拾っていい? 羽は拾わずに、その場で見るだけにします。公園の中には持ち帰りを禁じている場所もあります
  • 家の庭にも来る? 林の近くの庭には来ることがあると言われますが、えさ台をかけたり、えさをやったりはしないでください

💡 この困りごとへの提案

野鳥の見分けは、一度に全部の種類を覚えようとしないのが続けるコツです。まず「黒い」「茶色っぽい」「青い」と大きく分け、あとから種類を足していきましょう。持ち歩ける野鳥図鑑が1冊あると、林の鳥のページをすぐ開けて、見比べやすくなります。


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まとめ:カケスはカラスのなかま。色は茶色っぽく、翼に青いしま模様

  1. カケスはカラスのなかまと言われます。ただし見た目はカラスと大きく違います
  2. 体は茶色っぽいぶどう色。全身が黒ければカラスの手がかりです
  3. 翼に青・黒・白のしま模様があるのがカケスの目印です
  4. ミヤマカケスは北海道と言われ、頭の色が違います。青くて尾が長ければオナガかも
  5. 野鳥は触らず、えさもやらない。離れて静かに双眼鏡で見ます

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

カケスとカラスの違いの早見表:カケスはカラスのなかまと言われるが、体は茶色っぽいぶどう色で、翼に青と黒と白のしま模様がある。大きさはハトくらい。全身が黒ければカラスの手がかり。ミヤマカケスは北海道にいるカケスのなかまと言われ、頭の色が違う。青くて尾が長い鳥はオナガかもしれない。林では野鳥を捕まえず、巣やヒナに触らず、えさをやらず、離れて静かに双眼鏡で見る。子どもは大人と一緒に、犬や猫は近づけない

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