ヒレンジャクとキレンジャクの違い——尾の先の色と羽の赤い点で見分ける

生活

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冬の公園や庭の木に、頭にとさかのような冠羽(かんう)をつけた、おしゃれな鳥の群れがやってくる。「あれは何だろう」と調べると、「ヒレンジャク」と「キレンジャク」が出てきて、どちらもよく似ていて迷ってしまう。そんなふうに戸惑う人は、少なくないようです。

先に結論をひとつ。どちらも頭に冠羽がある冬の鳥で、見分けの決め手は「尾の先の色」です。尾の先が赤いのがヒレンジャク、黄色いのがキレンジャクと言われます。翼にある赤い小さな飾りが目立つのも、キレンジャクのほうだと言われています。

この記事では、見分けの早見表のほか、見間違えやすい鳥、木の実に集まる姿を見た時の注意、そして野鳥を見る時の決まりまで、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 見たものから自分の章へ尾の先が赤い→ヒレンジャクかも第2章へ ▶尾の先が黄色い→キレンジャクかも第2章へ ▶翼に赤い小さな点→キレンジャクで目立つ第3章へ ▶冠のない灰色の鳥→ヒヨドリなどかも第3章へ ▶実のなる木に群れていた→えさはやらない第4章へ ▶

ケース別に読む:違いを一覧で知りたい人|尾の先の色で見分けたい人|翼の点や似た鳥で迷う人|実のなる木に来ていた人|いつ見られるか知りたい人|観察の決まりを知りたい人

4コマ漫画|冬の木に冠のある鳥が来たら冬の公園1頭に冠みたいきれいな鳥!冠のある鳥の群れやりがち2えさをあげたら来るかな?えさはあげない正しい見方3尾の先の色を見てみよう離れて尾の先を見る見えたこと4尾の先が黄色だねキレンジャクかもね尾の先は黄色

違いの早見表——尾・翼・大きさ・季節を並べて見る

2種はとてもよく似ていて、体の色、冠羽、目を通る黒い線、黒いのどは共通だと言われます。だからこそ、どこを見て分けるのかを先に決めておくと、現地で迷いません。下の表は目安で、光の当たり方や距離で、見え方は変わります。

見るところ ヒレンジャク キレンジャク
尾の先 赤い 黄色い
翼 赤い飾りは目立たない 赤い小さな点が目立つ
大きさの目安 ムクドリくらい ムクドリくらい
見られる季節 冬 冬
過ごし方 群れで行動 群れで行動

共通する特徴も、見る時の助けになります。冠羽は頭の後ろへ流れるように立ち上がり、くちばしの根元から目を通って頭の後ろまで、黒い線が続くと言われます。のどが黒いのも目印のひとつで、遠くから見ると、冠をかぶって黒い覆面をしたような雰囲気の鳥です。この姿が見えたら、レンジャクのなかまと考えて大丈夫です。

つまり、見る場所は尾の先と翼の2か所だけ。それ以外は2種とも似ているので、「全部を比べなきゃ」と身構えなくて大丈夫です。

尾の先が赤か黄色か——いちばんの決め手

木の枝にとまっている姿を横から見ると、尾の先が、帯のように色づいているのが分かります。その色が赤ければヒレンジャク、黄色ければキレンジャクです。名前に「緋」と「黄」の字が入っているので、そのまま覚えておけば間違えにくいと言われます。

尾の先の色を見るヒレンジャク尾の先が赤い翼の飾りは目立たないキレンジャク尾の先が黄色い翼に赤い小さな点

ただ、見える角度によっては、尾の先が隠れてしまうこともあります。群れで来ることが多いので、1羽だけで決めずに、見えやすい鳥で確かめてみるのがおすすめです。双眼鏡があれば、尾の先の色がぐっとはっきり見えます。

混ざって群れていることもあると言われます。その時は、「今日は両方いたかも」と楽しむくらいがちょうどいいかもしれません。

翼の赤い点と、似た鳥との見間違い

尾の先に加えて、もうひとつの手がかりが翼です。キレンジャクは、翼の後ろのほうに、ろうで固めたような赤い小さな飾りが見えることがあり、ヒレンジャクよりも目立つと言われます。ただし、遠いと見えないことが多く、見えなくても心配いりません。

また、冠羽のない鳥を見て、「レンジャクかな」と思い込んでしまうこともあります。見間違えやすい鳥の目安は次のとおりです。

  • ヒヨドリ:灰色っぽい体で、頭の羽がぼさっと立って見えると言われます。尾の先は色づきません
  • ムクドリ:黒っぽい茶色の体で、くちばしと足がオレンジ色に見えると言われます。冠羽はありません
  • レンジャク:冠羽があり、目を通る黒い線と、尾の先の色が目印です

冠羽があって、尾の先に色の帯があれば、レンジャクのなかまの可能性が高くなります。

名前を決めるのが難しい時は、「冠羽のある冬の鳥はレンジャクのなかま」と覚えておくだけでも、次に図鑑を開く時の手間が減ります。

実のなる木に群れていた時——人は食べない・近づけすぎない

冬のレンジャクの群れは、ヤドリギやピラカンサなど、実のなる木に集まることが多いと言われます。公園や街路樹、庭の木などで、枝先に群れている姿を見られることもあるでしょう。

ここで大事な注意が、庭や公園の木の実は、人が口に入れないことです。観賞用の草花や木の葉・花・実・種・根は、口に入れたり、料理の飾りに使ったりしません。子どもが拾って口に入れないよう、大人が気をつけてください。犬や猫、小鳥が木の実や葉をかじらないよう、近づけないことも大切です。

もし口に入れてしまった時は、すぐに医療機関や中毒の相談窓口へ(ペットは動物病院へ)。群れが来た木の下は、実のかすやふんが落ちていることがあるので、頭上と足元にも気をつけましょう。

いつ見られる?——来る年と来ない年がある

レンジャクは、冬に日本へ渡ってくる鳥で、春が近づくと見かけなくなると言われます。毎年同じ場所に来るとは限らず、多く来る年と、ほとんど見かけない年があると言われています。木の実の実り具合や、その年の冬の寒さが関係しているとも言われますが、はっきりした決まりは分かっていません。

見かけたら、群れのいる木から少し離れて、静かに見ましょう。木の高いところにとまっていることが多いので、双眼鏡があると尾の先や冠羽がよく見えます。出会えない年があっても、がっかりしなくて大丈夫。会えた年は、ちょっと得をした気分になれます。

見つけるコツは、実のなる木の、見晴らしのよい枝先やてっぺん近くに目を向けることです。群れは、いっせいに飛び立つことが多いので、1羽見つけたら、まわりの枝にも目をこらしてみてください。同じ木に長くいることもあれば、あっという間に飛び去ることもあります。

見る側は、ゆっくり動いて、大きな声を出さず、目立ちにくい服装でいると、鳥を驚かせずにすみます。写真に残す時は、尾の先が写る横向きの姿が撮れると、あとで見比べやすくなります。ただし、そのために木に近づいたり、追いかけたりはしません。

観察の決まり——えさをやらない・近づかない・のぞかない

野鳥は法律で守られています。捕まえる、飼う、えさをやる(パンを含む)といったことはできません。見る時のポイントは次のとおりです。

見るときの決まり離れて静かに双眼鏡で見る実は口に入れないえさをやらないえさ・パンはあげない木をゆらさない
  • えさをやらない。巣箱やえさ台をかけて呼ばない
  • 木をゆらしたり、近づいて飛び立たせたりしない。ねぐらにも近づかない
  • 私有地の庭や、人の家の木をのぞかない。道や公園など、入ってよい場所から見る
  • 公園の木の実や枝を持ち帰らない
  • 集合住宅の共用部の木は、管理規約や管理会社の案内に従う。隣の家との境の木は、話し合いで
  • 道路わきでは車に注意。子どもは大人と一緒に

観察のあとに、見た日と場所と尾の先の色をメモしておくと、次の冬に見比べる楽しみができます。

ゆきこ( ゚Д゚)『尾の先の色が「赤かな、黄色かな」と思えたら、もう観察の入口に立っていますよね』

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冬の木の上の小さな鳥は、肉眼だと色まで見えません。小さくて軽い双眼鏡が1つあると、散歩のついでに持ち歩けて、尾の先の色がぐっと見やすくなります。


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まとめ:尾の先の赤・黄で見分ける。実は口に入れず、えさもやらない

  1. どちらも冠羽のある冬の鳥。決め手は尾の先の色
  2. 尾の先が赤ければヒレンジャク、黄色ければキレンジャク
  3. 翼の赤い点は、キレンジャクで目立つと言われる。見えなくても大丈夫
  4. 庭や公園の木の実は、人も子どもも口に入れない。ペットも近づけない
  5. えさをやらず、ねぐらに近づかず、人の庭をのぞかない

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

ヒレンジャクとキレンジャクの違いの早見表:どちらも頭に冠羽があり、目を通る黒い線があるムクドリくらいの大きさの冬の鳥で、群れで行動する。尾の先が赤いのがヒレンジャク、黄色いのがキレンジャク。翼の赤い小さな点はキレンジャクで目立つと言われる。冠羽のない灰色の鳥はヒヨドリ、黒っぽい茶色の鳥はムクドリかも。庭や公園の木の実は人も子どもも口に入れず、ペットも近づけない。えさをやらない、ねぐらに近づかない、人の庭をのぞかない。離れて双眼鏡で静かに見る。

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