クヌギとコナラの違い——葉の形とどんぐりで見わける

家事

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公園の足元に、どんぐりがころころ落ちている。丸くて大きいものもあれば、細長いものもあって、「これ、同じ木のどんぐり?」と思ったことはありませんか。クヌギとコナラは、どちらも身近な雑木林の木で、パッと見はそっくりです。

先に結論をひとつ。どんぐりなら、丸く大きくて帽子がもじゃもじゃしているのがクヌギ、細長くて帽子がうろこ状なのがコナラです。葉は、クヌギが細長くてクリの葉に似ていて、ふちのギザギザの先が針のようにとがります。コナラは先の方が幅広い形です。

この記事では、どんぐり・葉・樹皮の順に、見る場所をまとめています。クリと間違えやすい理由や、観察する時の決まりも一緒に見ていきましょう。

あなたはどれ?どんぐりが落ちている→形と帽子を見る第2章へ ▶葉がある季節→ふちの先を見る第3章へ ▶クリの木と迷う→葉の先と実で見る第4章へ ▶冬で葉がない→樹皮と落ち葉を見る第5章へ ▶

ケース別に読む:早見表で比べたい人|どんぐりが落ちている人|葉を見られる人|クリと迷う人|樹皮や冬の姿を見る人|観察の決まり

4コマ漫画|どんぐりはどっちの木?どれがどれ?1落ちているどんぐりが2種類どれも同じどんぐりでしょ2やりがち形を見ずに決める帽子がもじゃもじゃ!3正しくは帽子の様子を見る針のようなふち。クヌギ!4結果葉のふちでも確認

早見表で比べる——葉の形・ふちの先・どんぐり・帽子・樹皮

まず、5つの見どころを並べます。どれか1つで決めるより、2つ以上が同じ方向を向くかを見ると、迷いが減ります。

見るところ クヌギ コナラ
葉の形 細長く、クリの葉に似ている 先の方が幅広い
葉のふちの先 ギザギザの先が針のようにとがる 図鑑の写真と見比べる
どんぐり 丸く大きい 細長い
帽子(殻斗) もじゃもじゃした毛のよう うろこ状
樹皮 割れ目が深く、ごつごつしやすい 縦に割れ目が入る

「帽子」というのは、どんぐりの頭にかぶさっている部分のことです。専門の言葉では殻斗といいますが、見分けには「もじゃもじゃか、うろこか」が分かれば大きな手がかりになります。

どんぐりで見わける——形と帽子を見る

足元にどんぐりが落ちているなら、いちばん手軽に見分けられます。実と帽子は、葉よりも違いがはっきりしているからです。

どんぐりを比べるクヌギ丸く大きい。帽子はもじゃもじゃコナラ細長い。帽子はうろこ状
  • 丸く大きくて、帽子がもじゃもじゃなら、クヌギ
  • 細長くて、帽子がうろこのように重なっているなら、コナラ

帽子が取れてしまっている実は、形だけで見ることになります。その場合は、近くに帽子が落ちていないか探してみたり、落ちている木の葉を見たりして、2つ以上の目印で確かめてください。

どんぐりを見る時の決まりは、次の3つです。

  • 落ちている物だけを見る。木を揺らしたり、枝を引っ張ったりして落とさない
  • 見たら、その場に戻す。公園や山の草木は、持ち帰らないのが基本です
  • 口に入れない。小さな子どもやペットが拾って口に入れないよう、そばで見ていてください

葉で見わける——ふちの先が針のようにとがるのはクヌギ

葉がある季節なら、葉の形とふちの先が頼りになります。クヌギの葉は細長くて、ふちのギザギザの先が、針のようにとがっています。コナラの葉は、先の方が幅広くなる形です。

葉の形を比べるクヌギ細長く、ふちの先が針状コナラ先の方が幅広い

見る時のコツは、葉を正面から、ふちのギザギザに沿って目で追うことです。ギザギザの先端に、小さな針が出ているように見えれば、クヌギの可能性が高いです。ただ、傷んだ葉や、虫に食べられた葉は、形が変わっていることがあります。きれいな葉を2〜3枚見比べてください。

葉が高い所にあって手が届かない時は、根元に落ちている葉を見る方法があります。拾うのは地面に落ちている葉だけ。枝を折ったり、木に登ったりしないでください。

クリと間違えやすい理由——葉が似ているので、実で見る

クヌギの葉は、クリの葉に似ています。細長くて、ふちの先がとがる形が重なるため、葉だけを見て「クリの木かも」と思ったり、反対にクリを「クヌギかな」と思ったりしがちです。

クリと間違えやすい葉は似ている細長く、ふちの先が針状いがのある実はクリ実で見わける

そんな時は、実を見てください。いがのある実がなっていれば、それはクリです。クヌギのどんぐりには、いがはありません。帽子がもじゃもじゃしていても、実全体を包むいがとは別の物です。

どちらも、実を口に入れないこと、枝を折らないこと、持ち帰らないことは同じです。特にクリのいがは、さわると手を傷めることがあります。子どもが拾いたがる時は、大人が先に確かめて、見るだけにしましょう。

樹皮と冬の姿——割れ目の深さは手がかりのひとつ

冬は葉もどんぐりもなく、樹皮しか見られないことがあります。クヌギの樹皮は、コナラに比べて割れ目が深く、ごつごつしやすい傾向があります。

ただ、樹皮は木の年数や育った場所で見た目が変わります。若い木では割れ目が浅く見えることもあり、樹皮だけで決めるのは難しいんです。冬に見る時は、根元に落ちている葉や帽子が残っていないかを探してみてください。それでも決められない時は、「ナラの仲間のどれか」と覚えておいて、葉やどんぐりが見られる季節に、あらためて見るのがおすすめです。

コナラ同士やミズナラとの違いは、コナラとミズナラの違い——葉のつけ根と樹皮で見わけるにまとめています。葉のつけ根の柄を見る方法が書いてあるので、あわせて見てみてください。

ゆきこ( ゚Д゚)『迷ったら、無理に名前を決めなくていいと思います。「帽子がもじゃもじゃだった」と写真に残すだけでも、あとで図鑑と見比べる時の大きな手がかりになりますよね』

迷いやすいところ——帽子が取れた・葉が傷んだ・拾えた実が少ない時

  • 帽子が取れたどんぐりしかない。形だけで決めず、近くの葉や帽子を探します。見つからなければ、決めなくて大丈夫です
  • 葉が虫に食べられて形が崩れている。別の葉を探して、きれいな葉でふちの先を見てください
  • どんぐりが1個しかない。1個だけだと、丸いか細長いかは個体差の範囲かもしれません。落ちている数が多い場所で、何個か見比べると分かりやすくなります
  • 2本の木が隣り合っている。落ちているどんぐりが、どちらの木の物か分からなくなります。葉と実を、同じ木の下で確かめてください

こうして見ると、見分けのコツは「1つの目印で決めない」ことに尽きます。どんぐり、帽子、葉の形、ふちの先を順番に見て、2つ以上が同じ方向を向いたら、その木だと考えていく。そう覚えておくと、迷っても慌てずに済みます。

観察する時の決まり——口に入れない・折らない・立ち入らない

木の観察は、周りの木や人に負担をかけないことが前提です。次の決まりを守ってください。

  • どんぐり・葉・帽子を口に入れない。子どもとペットにも注意
  • 枝を折らない。花や実を摘まない。草木を持ち帰らない
  • 私有地や立入禁止の場所、登山道の外には入らない
  • 犬を連れている時は、リードを放さない

庭や敷地にある大きな木が気になる時は、自分で高い所に登って枝を切らないでください。大きくなった木の手入れは、造園業者に相談してください。

💡 この困りごとへの提案

見分けに慣れるまでは、写真つきの樹木図鑑があると、どんぐりや葉を見比べやすくなります。どんぐりの帽子の写真が載っているものだと、散歩の途中でも確かめやすいですよ。


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同じナラの仲間でも葉のつけ根で見分けたい人は、コナラとミズナラの違い——葉のつけ根と樹皮で見わけるへ。公園の大きな木の見分けは、ムクノキとエノキの違い——葉と樹皮、ケヤキとの見わけ方にまとめています。話題は変わりますが、市販の冷凍じゃがいもの使い方——凍ったまま揚げていい?も、袋の表示の読み方の参考になります。

まとめ:どんぐりの形と帽子、葉のふちの先で見わける

  1. どんぐりは、丸く大きく帽子がもじゃもじゃならクヌギ。細長くうろこ状ならコナラ
  2. 葉は、細長くふちの先が針のようにとがるのがクヌギ。コナラは先の方が幅広い
  3. クリと迷ったら、いがのある実を探す。いががあればクリ
  4. 樹皮だけでは決めない。クヌギの方が割れ目が深くごつごつしやすい
  5. 拾うのは落ちている物だけ。口に入れず、持ち帰らない

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

クヌギとコナラの見わけ方の早見表:クヌギの葉は細長くクリの葉に似ていて、ふちのギザギザの先が針のようにとがる。どんぐりは丸く大きく、帽子はもじゃもじゃした毛のよう。コナラの葉は先の方が幅広く、どんぐりは細長く帽子はうろこ状。樹皮はクヌギの方が割れ目が深くごつごつしやすいが、樹皮だけでは決めない。クリと迷ったらいがのある実を探す。迷ったら写真を撮って図鑑と見比べる。拾うのは落ちている物だけで、口に入れず、枝を折らず、持ち帰らず、私有地に入らない。

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