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秋になると、赤い実をたくさんつけた枝が目に入って、「あれ、ウメモドキかな?」と足を止めたくなりますよね。名前のよく似たツルウメモドキもあって、どちらも赤い実が目立つので、写真だけでは迷いやすいんです。
先に、見わけの軸をひとつだけ。いちばんの違いは育ち方です。自分の力で立っている低い木ならウメモドキ、ほかの木やフェンスに巻きついて伸びているならツルウメモドキの可能性があります。そこに実の見た目を重ねると、かなり絞れます。赤い実はきれいですが、口に入れないこと、山や公園では見るだけにすることも、あわせてお伝えしますね。分かれ道の図から、自分の状況に近い章へどうぞ。
ケース別に読む:育ち方で見わけたい人|実の見た目で見わけたい人|実を口に入れないために|山や公園で見る人|決めきれない人
先に育ち方を見る——自分で立つ木か、巻きつくつるか
赤い実の枝を前にしたら、実を見る前に、その枝がどこから出ているかを目でたどってみてください。ウメモドキは、自分で立つ低い木(低木)です。幹から枝を出して、その枝のあちこちに小さな赤い実がたくさんつきます。
一方のツルウメモドキは、名前のとおりつるの植物です。ほかの木やフェンスに巻きついて伸びていきます。実のついた枝先だけを見ていると木のように思えても、根元をたどると別の木にからんでいた、ということが起こりがちなんです。
- 枝が自分で立っている。ウメモドキの可能性があります
- ほかの木やフェンスに巻きついている。ツルウメモドキの可能性があります
- 根元が見えない。決めずに、次の章の実の見た目もあわせて見ます
近づけない場所なら、少し離れて全体の形を眺めるだけでも手がかりになります。木の形をしているのか、何かに寄りかかっているのか。それだけで見え方がずいぶん変わりますよ。
なお、赤い実をつける木や、ほかの物に巻きついて伸びる植物は、この二つのほかにもあります。「赤い実なら、この二つのどちらか」と決めつけずに、あくまで可能性のひとつとして見ておくと、あとで違っていた時にも慌てません。
実の見た目で見わける——黄色い皮から赤がのぞくのはどっち?
育ち方がはっきりしない時は、実を見ます。ツルウメモドキの実は、黄色い皮が3つに割れて、中から赤い実がのぞきます。黄色と赤の組み合わせは遠目にも目立つので、目印にしやすい特徴です。ウメモドキのほうは、枝に赤い小さな実がびっしり並んでいる姿が目印になります。
| 見る所 | ウメモドキ | ツルウメモドキ |
|---|---|---|
| 育ち方 | 自分で立つ低い木 | ほかの木やフェンスに巻きつくつる |
| 実の見た目 | 枝に赤い小さな実がたくさんつく | 黄色い皮が3つに割れて、中から赤い実がのぞく |
| 葉が落ちた後の姿 | 枝に赤い実が残って見えることがある | からみ合ったつるに、黄色と赤の実が目立つことがある |
表のどれか1行だけで決めようとせず、育ち方と実の見た目を組み合わせて見るのがコツです。たとえば「赤い実がたくさんある」だけなら、どちらにも当てはまりますよね。「黄色い皮が割れている」「何かに巻きついている」まで確かめられると、ぐっと確かになります。
実がまだついていない季節や、実が落ちたあとは、実の目印が使えません。そんな時は、育ち方に戻るのがいちばん頼りになります。枝が自分で立っているのか、ほかの木やフェンスにからんでいるのか。冬に葉が落ちていても、枝の出方や巻きつき方は残っているので、手がかりにできます。無理に名前を決めず、実の季節にもう一度見に行くのも、ひとつの楽しみ方です。
実を口に入れない——子どもとペットにも伝えておく
赤い実は見た目がかわいらしく、子どもが口に入れたがったり、犬が落ちた実を拾って口に入れたりすることがあります。実も葉も、口に入れないでください。食べられるかどうかを確かめようとして試すのも避けましょう。
- 子どもには「見るだけ。さわったら手を洗う」と先に伝えておく
- 犬の散歩では、地面に落ちた実を口にしないよう、リードを短く持つ
- 実のついた枝を持ち帰らない(理由は次の章で)
もし口に入れてしまった時や、体調がおかしいと感じた時は、自己判断せずに医療機関や専門の相談窓口へ連絡してください。ペットの場合は動物病院へ。ここで知りたいのは名前の見わけであって、口に入れて確かめる必要はありません。
山や公園で見る時の決まり——実のついた枝を折らない
実のついた枝は、つい手を伸ばしたくなります。でも山や公園の草木は、みんなのものです。枝を折ったり、実を摘んだり、持ち帰ったりしないでください。見るだけ、撮るだけにしておくと、次に来た人も同じ景色を楽しめます。
- 私有地や立入禁止の場所には入らない
- 登山道や遊歩道から外れない
- 他人の庭のフェンスに巻きついたつるも同じ。外から眺めるだけにする
実が赤く色づく季節は、足元に落ち葉が積もって滑りやすいこともあります。写真に夢中になって一歩下がった先が斜面、ということのないように、足元にも気をつけてくださいね。
子どもと一緒に出かける時は、「さわらない、取らない、見るだけ」の三つを、歩き出す前に話しておくと迷いません。実を集めたがる年頃なら、写真を撮る役をお願いすると、手が出にくくなります。
決めきれない時の写真の撮り方——図鑑と見比べるために
どう見ても決めきれない時は、無理に名前を決めなくて大丈夫です。あとで図鑑と見比べられるように、次の順で写真を撮っておきましょう。
- 全体。少し離れて、木なのかつるなのかが分かるように
- 根元。何かに巻きついているか、自分で立っているか
- 実のアップ。黄色い皮があるか、赤い小さな実が並んでいるか
- 葉。表と裏を1枚ずつ
この4枚があれば、図鑑のページと見比べる時に迷いにくくなります。それでも決めきれなければ、そのままで大丈夫です。名前が分からなくても、赤い実を眺める楽しみは変わりません。季節がめぐって葉の出る頃や、実の色づく頃にもう一度見比べると、前に迷った点がすっと分かることもあります。
撮った写真には、日付と場所を一言メモしておくと、あとで見返す時に役立ちます。同じ場所を季節ごとに撮り比べていくと、葉の落ち方や実の色づき方も見えてきて、見わけの手がかりが少しずつ増えていきます。
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、赤い実を前にすると名前を決めたくなりますが、迷ったら決めずに写真を撮って、図鑑と見比べるのがいちばん確実だと思います』
💡 この困りごとへの提案
葉や実のつき方から引ける樹木図鑑が手元にあると、撮った写真とすぐ見比べられて便利です。持ち歩ける軽さの物なら、散歩のついでにも広げやすいですよ。
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まとめ:赤い実の木は、育ち方と実の見た目で見わける。口に入れず、見るだけ
- 先に育ち方を見る。自分で立つ低木はウメモドキ、巻きつくつるはツルウメモドキの可能性
- 黄色い皮が割れて赤がのぞけばツルウメモドキの目印。ウメモドキは赤い小さな実が枝に並ぶ
- 実や葉は口に入れない。子どもとペットにも伝える
- 山や公園では見るだけ。折らず、摘まず、持ち帰らず、立入禁止に入らない
- 迷ったら決めない。全体・根元・実・葉を撮って図鑑と見比べる
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