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年末が近づくと、鍋やそばの具として鴨肉を使う機会が増える季節になります。いつもの鶏肉と同じように焼いたり煮たりしていいのか、何が違うのか、と迷いますよね。見た目は赤っぽくて、皮の下には厚い脂がついています。
先に結論をひとつ。鴨肉は赤身の色で、皮の下に厚い脂があり、鶏肉より香りが強くて、かみごたえがあります。焼く時は、皮目からじっくり焼いて脂を出す考え方が合います。鶏肉の料理にそのまま置き換えると、香りと脂の量が違うので、仕上がりも変わります。ただし、鴨肉も鶏肉も、中心まで火を通すことは同じです。順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:違いを知りたい人|焼き方を知りたい人|鶏肉の代わりにしたい人|売り場で選びたい人|鍋やそばに使いたい人|よくある迷いを確かめたい人
違いの早見表——色・脂・香り・食感
まず、見た目と食感の違いを並べてみます。
| 比べるところ | 鴨肉 | 鶏肉 |
|---|---|---|
| 肉の色 | 赤みが強い | 淡いピンク〜白っぽい |
| 皮と脂 | 皮の下に厚い脂がある | 脂は鴨肉ほど厚くない(部位による) |
| 香り | はっきりした独特の香り | くせが少ない |
| 食感 | かみごたえがある | やわらかく、ほぐれやすい |
| 火を通す | 中心まで火を通す | 中心まで火を通す |
表の最後の行が大切です。見た目も食感も違いますが、どちらも中心まで火を通して食べるという点は同じです。赤みが強い肉なので、色だけでは火の通りを決められません。切って中心を見て、生の部分が残っていないかを確かめてください。
鴨肉は、皮のある部分を焼くと脂が出て、その脂が肉の香りにも関わります。においが気になる時の下ごしらえは、鴨肉が臭い時でお話ししています。
焼き方の考え方——皮目からじっくり、返して休ませる
鴨肉を焼く時の流れを、図にしました。
水気をふくのは、焼く前の準備です。表面の水分をキッチンペーパーでふき取ると、焼き色がつきやすく、においも抑えやすくなります。
皮目から焼くのは、皮の下の厚い脂を、じわじわ出すためです。強い火でいきなり焼くと、皮の表面だけが焦げて、脂が出きらないことがあります。フライパンにたまった脂は、キッチンペーパーでふき取りながら焼くと、仕上がりが重くなりにくいです。ふき取る時は、やけどに気をつけて、トングでペーパーをつまんでください。
返して休ませるのは、焼いた後の工程です。返して反対側を焼き、中心まで火が通ったら、すぐに切らずに少し休ませると、肉汁が落ち着いて切りやすくなります。火加減や時間の細かい決まりはなく、肉の厚みで変わります。切った断面を見て、生の部分が残っていないかを確かめてください。
焼いている最中は、脂がはねることがあります。フライパンに近づきすぎず、子どもを近くに寄せないようにしてください。
鶏肉の料理に置き換えられる?——分かれ目を図で
鶏肉のレシピで鴨肉を使えるか、という疑問もよくあります。そのまま置き換えられる場合と、見直した方がいい場合があります。
置き換える時に気をつけたいのは、次の3点です。
- 脂が多い:鶏肉より脂が出るので、出た脂をふき取る、または料理に使うかを先に決めておくと失敗しません
- 香りが強い:鶏肉向けの薄い味つけだと、肉の香りが勝ちます。味つけをしっかりめにしたい時は、ねぎなどの香味野菜を合わせます
- 焼きすぎると硬くなりやすい:鶏肉の感覚で長く焼くと、かみごたえが強くなりすぎます。硬くなった時の見直しは鴨肉が硬い時にまとめています
あっさり食べたい時や、鴨肉の香りが苦手な時は、鶏肉の方が向いています。無理に鴨肉にしなくて大丈夫です。
売り場での見方——部位と加工品の表示
鴨肉は、売り場によって並び方が違います。次の表を目安にしてください。
| 売られ方 | 見るところ | 考え方 |
|---|---|---|
| ロース(胸の肉) | 皮と脂の厚み | 皮目から焼く、薄切りにするなど |
| もも | 筋の入り方 | 煮込みなど、時間をかける料理に向く物もある |
| 薄切り | 厚みと枚数 | 鍋やそばの具にしやすい |
| ローストなどの加工品 | 食べ方と保存の表示 | 袋やパックの表示どおりにする |
生の鴨肉は、パックの消費期限の表示を見て、期限内に使い切ってください。冷凍の物は、袋に書かれた解凍方法のとおりにします。加工品は、すでに味つけや加熱がされている物が多いので、食べ方も表示に従います。
鍋やそばに使う時の考え方
鍋やそばに鴨肉を使う時は、薄切りにすると火が通りやすく、食べやすくなります。
煮汁に入れる前に、表面の水気をふいておくと、汁が濁りにくく、においも抑えやすいです。肉を入れたら、すぐに強く煮立てず、中心まで火が通るのを待ってください。火が通る前に取り出すと、生の部分が残ってしまいます。
鍋に入れる時は、鴨肉専用の箸やトングを用意しておくと、生肉にさわった箸で野菜をつかむ失敗を避けられます。生肉をさわった手やまな板は、ほかの食材にふれる前に洗ってください。
小さい子どもに食べさせる時は、肉を小さく切り、中心まで火が通っているのを確かめてから出します。かみごたえがあるので、食べやすい大きさにしてください。
残った鴨肉の扱いも、鶏肉と同じ考え方です。火を通した物は粗熱を取って、清潔な容器に入れて冷蔵し、早めに食べ切ります。生の物の残りは、パックの表示に従い、期限内に使い切れない時は、冷凍できるかどうかを表示で確かめてください。解凍した物は長く置かないよう、一度に使う分ずつ分けておくと扱いやすくなります。
鴨肉と鶏肉を両方買う場合は、まな板や包丁を分けるか、1種類ずつ使って、そのつど洗います。どちらも生の状態では汁が出るので、買い物袋の中や冷蔵庫の中でも、ほかの食材と離して入れておくと安心です。
よくある迷い
- 赤いのは生焼け? もともと赤みが強い肉なので、色だけでは判断できません。切って、中心に生の部分が残っていないかを確かめます
- 鶏肉用の調味料でも大丈夫? 使えますが、香りが強いので、味つけがぼやけたら調整してください
- 皮は取った方がいい? 皮の脂が気になるなら取る方法もあります。皮目から焼くと脂を出せるので、好みで選んでください
- どちらがやわらかい? 一般には鶏肉の方がやわらかく、鴨肉はかみごたえがあります。焼き加減でも変わります
最後に、買う前の整理です。焼いて食べたいのか、鍋やそばにしたいのか、まず使い方を決めておくと、売り場で部位を選びやすくなります。皮の脂を生かしたいならロース、時間をかけて煮たいならもも、手軽に使いたいなら薄切りや加工品、という考え方です。迷う時は、パックの表示や売り場の説明を見て、店の人に聞くのも一つの方法です。
ゆきこ( ゚Д゚)『同じ肉と思わず、別の食材として扱うほうが、迷わずに済むと思います』
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まとめ:色・脂・香り・食感が違う。皮目から焼いて、どちらも中心まで火を通す
- 鴨肉は赤身で皮の下に厚い脂がある。鶏肉より香りが強くてかみごたえがある
- 焼く時は皮目からじっくり。出た脂はふき取り、やけどに気をつける
- 鶏肉の料理にそのまま置き換えない。香りと脂の量が違う
- 鴨肉も鶏肉も、中心まで火を通す。赤みは色だけで判断しない
- 加工品は表示どおりに。生肉にさわった手とまな板は洗う
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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