【図解】冷麺の保存方法|生麺は要冷蔵・冷凍で1か月・ゆでた麺が固まる理由

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夏に恋しくなる盛岡冷麺・韓国冷麺。お取り寄せセットや2食パックを買ったものの、「スープ付きの生麺はどう保存する?」「ゆでた麺が固まってしまった」と扱いに迷いがちです。

この記事では、冷麺の保存を麺のタイプゆでる前かあとかの2点で整理します。固くなる理由まで分かると、迷わなくなります。

冷麺の保存方法まとめ(生麺の冷蔵・冷凍ストックの図解)

【保存版】画像を保存すれば台所ですぐ見返せます

結論:分かれ道はひとつ、生麺タイプか乾麺タイプか

冷麺の保存で迷うのは、同じ「冷麺」という名前でまったく流通形態の違う商品が売られているからです。パッケージの保存方法表示を見れば、そこで答えが出ます。

生麺タイプ 乾麺タイプ
多いのは 盛岡冷麺 韓国冷麺
保存場所 要冷蔵 常温でOK
未開封の日持ち 表示期限まで(数週間のことが多い) 約1年が目安
開封後 2〜3日 湿気を避けて早めに
冷凍 できる(約1か月) 不要
ゆでたあと どちらも保存できない。その日に食べきる
分かれ道はひとつ。袋の「保存方法」を見る 保存方法 生麺タイプ 盛岡冷麺に多い 要冷蔵 未開封:表示期限まで 開封後:2〜3日 冷凍:約1か月 乾麺タイプ 韓国冷麺に多い 常温でOK 未開封:約1年が目安 開封後:湿気を避ける 早めに使いきる 同じ冷麺でもメーカーで違います。決め手は袋の表示です
「要冷蔵」と書いてあるかどうかが、保存方法を決めるいちばんの手がかりです

覚え方は「生麺は冷蔵庫・急いで/乾麺は棚・待てる」。添付のスープは、どちらも未開封なら麺と同じ場所で保存できます。

冷蔵:生麺タイプの扱い

状態 やること 日持ち
未開封 袋のまま冷蔵室へ 表示期限まで
1食だけ使った残り ラップで密着させて保存袋へ 2〜3日
スープを開封した 薄めるタイプでなければ持ち越さない 当日中
冷蔵便のお取り寄せ 届いたらすぐ冷蔵庫へ 表示どおり
ゆでた麺 保存しない前提で作る その日のうち

とくに気をつけたいのがお取り寄せの受け取りです。夏の宅配ボックスに冷蔵便を長時間置いたままにすると、麺そのものよりスープや具が先に傷みます。届く日はできるだけ在宅で受け取ってください。

冷凍:1食ずつなら約1か月。凍ったままゆでる

生麺タイプは冷凍できます。しかもこれがいちばん現実的な保存法です。生麺の期限は思っているより短いので、「食べきれないかも」と思った時点で冷凍に回すほうが確実です。

  • 1食分ずつに分けて冷凍します(未開封の袋ならそのまま、開封済みはラップ+保存袋)
  • ゆでるときは解凍せず、凍ったまま熱湯へ。表示時間+30秒〜1分が目安です
  • 添付のストレートスープも袋ごと冷凍できます。食べる日に流水解凍して、冷蔵庫で冷やしておきます
  • ゆでたあとの麺の冷凍はうまくいきません。理由は次の章で説明します

1食ずつ平らにして冷凍すると、凍るのが早く、必要な分だけ取り出せます。保存袋は口がしっかり閉まるものを選ぶと、においうつりを防げます。

なぜ「ゆでた麺は保存できない」のか

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。

盛岡冷麺の麺は、そば粉ではなく小麦粉と馬鈴薯(じゃがいも)でんぷんで作られています。あの押し返すような強いコシは、このでんぷんによるものです。韓国冷麺のほうは、そば粉やでんぷんを配合した、透明感のあるつるっとした麺が中心です。

どちらにも共通するのが、でんぷんは温度で姿を変えるということ。

ゆでた麺が固くなるのは、でんぷんが戻るから ゆでる前 でんぷんの粒が かたく詰まっている ゆでたて 水を抱えてふくらみ プリプリになる 冷やして時間がたつ また固まって水が出る 0〜5℃でいちばん進む だから「ゆでた麺の保存」はうまくいきません
冷凍するなら、ゆでる前の生の状態で。ゆでたあとは食べきるのが基本です

ゆでる前のでんぷんは、粒がかたく詰まった状態です。これが熱と水でふくらんで水を抱えこむことで、あのプリプリした食感になります。ところが冷やして時間が経つと、でんぷんはまた元のかたい形に戻ろうとして、抱えていた水を外に出してしまうのです。

やっかいなことに、この戻りがいちばん早く進むのが0〜5℃——つまり冷蔵庫の中の温度帯です。「ゆでた麺を冷蔵庫に入れておいたら、翌日ぼそぼそに固まっていた」が起きるのは、そのためです。

だから冷凍するなら、ゆでる前の生の状態で。ゆでたあとは保存せず食べきる。これが冷麺の鉄則です。

ゆでた麺が固まってしまったときの対処

それでも固まってしまったときの手当ても書いておきます。完全には戻りませんが、食べられる程度には改善します。

状態 対処 仕上がり
ざるの上でくっついた(数分) 流水をかけながら手でほぐす ほぼ元どおり
冷蔵庫で数時間、固まった ぬるま湯にさっとくぐらせてほぐし、氷水でしめ直す 7割ほど戻る
一晩おいてぼそぼそ 温かい料理に転用する 冷麺としては戻らない

ポイントはいったん温度を上げることです。固くなったのは冷たさで進んだ変化なので、温めるとある程度ほどけます。ただしゆですぎると今度は切れるので、くぐらせる程度にとどめてください。

一晩おいたものは、冷麺として復活させるより温かいスープ麺や炒め麺に回すほうがおいしく食べられます。

コシを最大にする、ゆで方としめ方

冷麺のおいしさは、ゆで上がってからの30秒で決まります。

おいしさが決まるのは、ゆで上がってからの30秒 1 2 3 4 5 ゆでる 表示時間どおり 湯を切る ざるに上げる 流水で洗う ぬめりを落とす 氷水でしめる 水気をよく切る 冷たいスープへ 器も冷やしておく 3と4を省くと、ゴムのような食感になります
ぬめりを落として氷水でしめる。この2手間が専門店との差になります
  1. たっぷりの熱湯で表示時間どおりゆでる。冷麺はくっつきやすいので、菜箸でほぐしながら
  2. ざるに上げて湯を切る。ここはすばやく
  3. 流水で表面のぬめりを完全に洗い流す。手でこすりながら、水が濁らなくなるまで
  4. 氷水でキュッとしめる。ここでコシが立ちます。そのあと水気をしっかり切る
  5. 冷やしておいたスープへ。器も先に冷蔵庫で冷やしておくと、専門店の再現度が上がります

省略されがちなのが3と4です。ぬめり取りを飛ばすとスープが濁り、氷じめを飛ばすとゴムのような食感になります。この2手間が味の差になります。

食中毒対策で気をつけること

  • 盛り付けたあとの常温放置はしない。ゆで卵・チャーシュー・キムチをのせた状態はとくに傷みやすいです
  • 生麺の期限切れには余裕がありません。乾麺と違い、においとぬめりを確認して、迷ったら処分してください
  • キムチは清潔な箸でのせる。キムチの汁が入ったスープの残りは、飲みきるか処分します(持ち越さない)
  • 屋外で食べるときは直前まで保冷する。スープと麺を別々に冷やして運びます

余った麺とスープの活用

余ったもの 使い道 作り方
麺だけ余った ビビン麺風 コチュジャン・ごま油・酢・砂糖のたれで和える
麺だけ余った 冷麺サラダ 短く切って千切り野菜とごまドレッシングで
スープだけ余った さっぱり雑炊 加熱してごはんを入れる(口をつけていないものに限る)
スープだけ余った そうめんのつゆに そうめんや冷やし中華にかけても合います
ゆでた麺が固まった 温かい麺料理へ スープ麺や炒め麺に転用する

よくある質問

Q1. 盛岡冷麺のお土産セット、常温で持ち歩いても大丈夫ですか。
商品によります。「要冷蔵」表示なら保冷バッグが必須で、常温で長時間経ったものは、食べる前ににおいとぬめりを確認してください。常温流通タイプ(表示が常温保存)なら問題ありません。同じ盛岡冷麺でもメーカーで違うので、表示の確認がすべてです。

Q2. 生麺は冷蔵で何日もちますか。
未開封なら表示期限まで、開封後は2〜3日が目安です。生麺の期限はもともと短いので、買ったらまず期限を確認してください。

Q3. 冷凍した冷麺は解凍してからゆでますか。
いいえ、凍ったまま熱湯へ入れてください。解凍すると麺どうしがくっついて扱いにくくなります。ゆで時間は表示+30秒〜1分が目安です。

Q4. ゆでた麺を冷蔵庫に入れたら固まりました。戻せますか。
ぬるま湯にさっとくぐらせてほぐし、氷水でしめ直すと7割ほど戻ります。ただし一晩おいたものは冷麺としては戻らないので、温かい麺料理に回すのがおすすめです。でんぷんは0〜5℃でいちばん固く戻りやすいためです。

Q5. 冷麺とそうめん・冷やし中華で保存の考え方は違いますか。
流通形態が違います。冷麺の生麺タイプと冷やし中華の生中華麺は要冷蔵、そうめん・ひやむぎは乾麺で常温です。共通のルールは「ゆでたら当日中・冷凍するなら生の状態で」。夏の麺はこれだけ覚えれば大丈夫です。

Q6. 冷麺にのせるゆで卵は作り置きできますか。
固ゆでにして殻付きのまま冷蔵すれば2〜3日使えます。切るのは食べる直前に。半熟の煮卵は、仕込みから2日以内を目安にしてください。

Q7. トッピングの牛肉やチャーシューはどう準備しますか。
ゆで牛肉や市販チャーシューは冷蔵2〜3日です。まとめて作ってスライスし、小分け冷凍しておけば約1か月使えます。食べる前日に冷蔵庫へ移せば、当日は盛り付けるだけです。

Q8. 添付のスープは麺と一緒に冷凍していいですか。
ストレートタイプなら袋のまま冷凍できます。食べる日に流水で解凍し、冷蔵庫でしっかり冷やしてから使ってください。ぬるいスープは冷麺の大敵です。

ゆきこ( ゚Д゚)『お土産の盛岡冷麺、ゆでた麺を残して翌日食べようとしたら塊になって切れませんでした。麺はゆでる直前に、スープだけ先に冷やしておくのが正解。残った分は生麺のまま冷凍にしています』

まとめ

  • 分かれ道は生麺タイプか乾麺タイプか。袋の保存方法表示で決まります
  • 生麺は要冷蔵、開封後は2〜3日。乾麺は常温で約1年が目安
  • 冷凍は1食ずつ・生のまま・約1か月。ゆでるときは凍ったまま熱湯へ
  • ゆでた麺が保存できないのは、でんぷんが0〜5℃で固く戻り、水を出すから
  • 固まってしまったらぬるま湯でほぐして氷水でしめ直す。一晩おいたものは温かい料理へ
  • 味の決め手はぬめり取りと氷じめ。器とスープも冷やしておく

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出典

  • 盛岡冷麺の麺は小麦粉と馬鈴薯でんぷんを主原料とし、そば粉を使わないこと、韓国冷麺はそば粉やでんぷんを配合することについて、冷麺メーカー・専門店の解説による
  • でんぷんが加熱で水を抱えこみ、冷却で元に戻る(老化する)性質と、0〜5℃付近でその変化が進みやすいことについて、食品化学の一般的な解説による

日持ちの数字はいずれも目安です。商品ごとの表示と保存状態が優先されます。においやぬめりに違和感があるときは食べないでください。

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