ボタンのループゴムの付け方——取れたループを付け直す手順、輪の長さの決め方、材料の選び方、ボタンホールがない服への後付け、園の制服・体操服のループ直し

生活

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カーディガンの前を留めようとしたら、ボタンを引っかけるゴムの輪がぶらん。片方の縫い目がほどけて、輪が生地からぶら下がっている。コートの飾りボタン、子どもの園の制服の胸元、体操服のズボンのウエスト。ループが取れると、ボタン自体は無事なのに服が留められなくて、朝の支度でけっこう困りますよね。

先に結論をひとつ。ボタンループの付け直しは、輪の長さを「ボタンがきつめに通る」長さに決めて、両端を生地の裏でしっかり返し縫いするだけで、針と糸があれば10分ほどで直ります。ミシンはいりません。ただ、輪の長さの決め方と、ゴムの端の処理にコツがあって、ここを外すとすぐまた取れたり、留めてもすぐ外れたりするんです。順番に見ていきましょう。

ボタンループが取れたのはなぜ?——たいていは縫い目の糸が切れただけ

ループが取れる原因は、ゴムや紐そのものが切れたというより、ループを生地に留めていた糸がほどけた・切れたことがほとんどです。ボタンを留めたり外したりするたびに、ループの付け根には引っ張る力がかかります。既製品は生地の裏で数針だけ留めてあることも多いので、洗濯を重ねるうちにそこがゆるんでくるんですよね。

  • 縫い糸がほどけた。ループはきれいなまま → 同じループをそのまま付け直せばOK
  • ゴムが伸びてゆるゆる。輪は付いているのにボタンがすぐ外れる → 輪を短く付け直すか、新しいゴムに替える
  • ゴムや紐がすり切れた。ボタンに当たる部分が細くなっている → 新しい材料に交換
  • 生地側が破れた。ループを留めていた場所の生地が裂けている → 裏に当て布をしてから付け直す

まず自分のループがどれかを見てから、材料をそろえるかどうかを決めると無駄がありません。

付け直す前に決めること——輪の長さは「ボタンがきつめに通る」

ここがいちばん大事なところです。ループの輪は、ボタンがすっと通る長さではなく、少し押し込んでやっと通るくらいのきつめにします。ゴムは使っているうちに必ず伸びるので、最初からゆるいと数回で留まらなくなるからです。

  1. ボタンを生地に留めた状態で、ゴムをボタンに引っかけて、留める位置まで引っ張ってみる
  2. ボタンが「ぐっ」と押し込んでやっと通るところで、ゴムの生地側に印を付ける(チャコペンか、まち針を横に刺す)
  3. 印から縫い代として1cmほど余分に取って切る。両端で合わせて2cm
  4. 紐のように伸びない素材なら、ボタンの厚みの分だけ少し余裕を持たせる。伸びないので「きつめ」にしすぎると通らなくなります

目安としては、ゴムの場合は「ボタンの直径+ボタンの厚み×2」くらいの内側の長さから始めて、実物で合わせるのがいちばん確実。服によってボタンの位置や生地の厚みが違うので、数字より「実際に留めてみる」を優先してくださいね。

ボタンループの付け方——縫い代の裏に返し縫いで留める

ここでは細いゴムを例にします。針と糸は、生地の色に近いものを二本取りにしておくと丈夫です。

  1. ゴムの両端をひと結び。切りっぱなしの端は糸が抜けやすいので、端から5mmくらいのところに小さな結び目を作っておきます。この結び目が「引っかかり」になって、縫い糸から抜けにくくなります
  2. 元の位置に合わせる。取れた場所には縫い跡が残っているはずなので、そこに合わせる。前身頃の端(前立て)の裏側、縫い代の中に端を入れるのが基本です
  3. まち針で仮止め。輪を表に出し、両端を裏に回して、ずれないように留めます。ここで一度ボタンを通して長さを確かめてください。まだやり直せます
  4. 両端をそれぞれ2〜3回、返し縫い。ゴムの端の結び目のすぐ内側を、生地ごと針で刺して、同じ場所を2〜3回往復します。1か所につき4〜6針くらい。糸は生地の裏側だけを通すようにすると、表に縫い目が出ません
  5. 2つの端の間を渡す。両端を留めたら、端と端の間を1〜2針渡して補強すると、片側だけに力がかかっても抜けにくくなります
  6. 玉止めは裏側で。縫い代の中で玉止めをして、糸を切ったら完成。仕上げにもう一度ボタンを留めて、きつさを確かめてみてください

コートやジャケットのように裏地がある服は、裏地を少しほどいて表地の縫い代に留めてから、裏地を閉じるのがきれい。ほどくのが大変なら、裏地の上から表地ごとすくって留めても大丈夫です。その場合は裏地側に縫い目が見えるので、糸の色を裏地に合わせておくと目立ちません。

針仕事の前後に、ひとつだけ。使う針の本数を数えてから始めて、終わったら同じ本数あるか数える。まち針も同じです。うちは小学生の男の子が2人いるので、針山ごと子どもの手の届かない棚に上げてから作業するのが習慣になりました。厚い生地を縫う時は指ぬきがあると指先を痛めません。

輪はきつめ・端は結ぶ・裏で返し縫い輪の長さの決め方①ボタンを留めた状態で②ゴムをボタンに掛ける③きつめに通る所に印④縫い代1cmを足して切る→ゴムは伸びるので 最初は少しきつく付け方の手順①端を5mm残しひと結び②元の縫い跡に合わせる③まち針で仮止め→試す④両端を2〜3回返し縫い⑤端と端の間を渡す⑥玉止めは裏側で裏地付きは裏地をめくる材料の選び方細いヘアゴム2〜3mm →まずはこれで十分ボタンループテープ →数をそろえる時コード(伸びない) →きつくしすぎない色は服に近いものを後付け:ボタンとまっすぐ向かい合う位置に。まち針で仮留めして鏡の前で試す子ども服:大人より少しゆるめ・返し縫い3回以上・二本取り針は本数を数える/子どもの手の届かない所へ/厚い生地は指ぬき

材料の選び方——細いヘアゴム・ボタンループテープ・コード

  • 細いヘアゴム(丸ゴム)。いちばん手に入りやすく、100円ショップの黒や茶の細ゴムで十分。太さ2〜3mmのものが、ボタンに引っかけやすく縫いやすいです。伸びるので長さの調整がしやすいのも利点
  • ボタンループテープ。輪がテープに等間隔に付いている手芸材料。必要な個数分を切って縫うだけなので、ボタンが何個も並ぶ服や、輪の大きさをそろえたい時に楽。手芸店や通販で手に入ります
  • コード・組み紐。伸びない紐。コートの飾りボタンや、ゴムだと安っぽく見える服に。伸びない分、長さはきつめにしすぎないこと

迷ったら細いヘアゴム。色は服の色に近いものを選ぶと、輪が目立ちません。白いブラウスに黒ゴム、のような組み合わせだけは避けたいところです。

ボタンホールがない服にループを後付けする方法

「ボタンは付いているのにホールがなくて留められない」「飾りボタンを本当に留められるようにしたい」という時も、同じやり方でループを新しく付けることができます。生地に穴を開けないので、失敗しても元に戻せるのが安心です。

  1. ボタンを留めた時に生地が重なる位置を決めて、ループを付ける側(ボタンと反対側の前立て)に印を付ける
  2. ループの輪は生地の端から少しだけ出るくらいに。出しすぎると留めた時にたるんで見えます
  3. 両端を前立ての裏側に回して、先ほどと同じ返し縫いで留める
  4. ボタンの位置が高すぎる・低すぎるとループに力が斜めにかかって取れやすいので、まっすぐ向かい合う位置に

ボタンとループがまっすぐ向かい合っていると、留めた時にきれいに閉じて、力も均等にかかるので長持ちします。「まずまち針で仮留めして、鏡の前で留めてみる」を一回はさむと、位置の失敗がぐっと減りますよ。

園の制服・体操服のループ——子どもが自分で留められる長さに

幼稚園や保育園の制服、体操服のズボン。ここのループが取れると、朝の支度でいちばん困りますよね。子ども服のループで気をつけたいのは、大人の「きつめ」より少しだけゆるめにすることです。

  • 子どもは指の力が弱いので、きつすぎると自分で留められなくなります。「自分で留められて、走っても外れない」の間を探す
  • 体操服のウエストのゴム通し部分のループなら、ズボンのゴム自体を交換したほうが早いこともあります。長めに切って、ズボンの内側で結んでから縫い付ける
  • 毎日着るものなので、返し縫いは3回以上、糸は二本取りで多めに。洗濯の回数が大人服の何倍にもなります
  • 取れたループのゴムがのびきっているなら、迷わず新しいゴムに。ゆるいループは子どもが「留められない」と思って、あきらめて留めなくなります

長男が年中の時、制服のループを直したはずが「ママ、また取れた」と3日で戻ってきたことがありました。返し縫いが1回だけだったのが原因で、それ以来わが家では3回が基本です。

ほつれ予防と長持ちのコツ

  • ボタンを外す時は、ループの付け根ではなくボタンを持って。ループを引っ張って外すと、付け根に力が集中します
  • 洗濯はボタンを外した状態で、ネットに入れて。留めたまま洗うと、ドラムの中でループが引っ張られ続けます
  • ゴムが伸びてきたら、取れる前に付け直す。伸びたゴムは戻りません。「ボタンがすっと通るようになったな」が替え時のサイン

ゆきこ( ゚Д゚)『取れたループを安全ピンで留めて1週間しのいだこと、白状します。針と糸を出すのが面倒で。でも実際にやってみたら10分で終わって、あの1週間なんだったのと思いました。細いヘアゴムはうちの引き出しに何本もあるので、材料を買いに行かなくていいのが救いです』

ボタンが何個も並ぶ服や、輪の大きさをそろえて仕上げたい時は、ボタンループテープがあると切って縫うだけで済むので楽ですよ。細いヘアゴムで足りることも多いので、まずは家にあるもので試してみてください。


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ゴムの輪を服に縫い付ける作業は、帽子のあごひも用のループとも共通しています。帽子のループゴムの付け方もあわせてどうぞ。ボタンそのものが取れかけている時は、裏に糸が出ないボタンの付け方で糸足の作り方を書いています。ズボンのベルトループが取れた時はベルトループの後付けへ。

まとめ:輪はきつめ、端は結んで、裏で返し縫い

  1. 輪の長さはボタンがきつめに通る長さ。ゴムは伸びるので最初は少しきつく
  2. ゴムの端は結び目を作ってから縫う。抜け止めになる
  3. 両端を縫い代の裏に2〜3回返し縫い。子ども服は3回以上・二本取り
  4. 材料は細いヘアゴムで十分。数をそろえるならボタンループテープ
  5. 針は本数を数えて、子どもの手の届かない所へ。外す時はボタンを持つ

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

ボタンのループゴムの付け方の早見表:輪の長さはボタンを留めた状態でゴムを引っかけ、きつめに通る位置に印を付けて縫い代1cmを足して切る、ゴムは伸びるので最初は少しきつく。付け方は端を5mm残してひと結び、元の縫い跡に合わせ、まち針で仮止めして長さを試し、両端を縫い代の裏に2〜3回返し縫い、端と端の間を渡し、玉止めは裏側で。裏地付きの服は裏地を少しめくって表地の縫い代に。材料は細いヘアゴム2〜3mmでまずは十分、ボタンが並ぶ服はボタンループテープ、伸びないコードはきつくしすぎない。後付けはボタンとまっすぐ向かい合う位置に。子ども服は少しゆるめで返し縫い3回以上・二本取り。針は本数を数える、子どもの手の届かない所へ、厚い生地は指ぬき

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