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引っ越しの初日、荷物は届いたのにカーテンだけがない。前の家のサイズが合わなくて注文したら届くのは来週、窓は道路に面していて、夜になると部屋の中が外から丸見え。「今夜、どうしよう」——夫が単身赴任先のアパートに入った日が、まさにこれでした。
先に結論。今夜をしのぐだけなら、突っ張り棒に手持ちの布(シーツ・バスタオル・大判のストール)をクリップで留めるのがいちばん早くて、穴も開けません。ただ、突っ張り棒には耐荷重があって、シーツは思っているより重いんです。そこを外すと、夜中に「ガシャン」で起こされます。
そしてもう一つ。「代わりになるもの」を探す時に、目隠しがしたいのか、朝日を遮りたいのか、寒さを防ぎたいのかで、向くものが全然違います。今夜の応急処置から順番に見ていきましょう。
今夜しのぐ:突っ張り棒+手持ちの布(シーツ・バスタオル・カフェカーテン)
用意するのは、窓枠の内側の幅に合う突っ張り棒と、布、留めるもの(カーテンクリップ、ダブルクリップ、洗濯ばさみ、大きめの安全ピン)。
- 布を選ぶ。シングルのフラットシーツ、バスタオル2枚、大判のストールでも。色が濃くて織りが詰まったものほど透けません。白いシーツは、夜に部屋の灯りをつけると影がうつります
- 突っ張り棒を窓枠の内側に。窓枠の上部、ガラスから5〜10cm手前に、両端をしっかり押し当てて張ります。壁紙の上ではなく木の枠か硬い壁に当てるのがコツ。石膏ボードに長い棒を張ると、夜中にじわじわ下がって落ちます
- 布の上端を棒に掛けて、クリップで留める。カーテンクリップ(リング付きのクリップ)があれば、布の端を10〜20cm間隔で挟んで棒に通すだけ。無ければ布の上端を棒に一巻きして、ダブルクリップや洗濯ばさみで数か所留める
- 床に着く丈なら、下を折り返して裏でクリップ。引きずると汚れるし、子どもが踏んで棒ごと落ちます
ここで一つだけ守ってほしいのが突っ張り棒の耐荷重です。100均の細い棒は1〜2kg程度、しかも長く伸ばすほど弱くなります。シングルのシーツは乾いていても500g〜1kg、厚手のバスタオル2枚で1kg近く。洗濯直後の濡れた布は倍以上の重さになるので、絶対に掛けないでください。選ぶのは布の重さより余裕のある耐荷重の棒、そして寝る場所の真上に張らないこと。落ちにくい張り方は突っ張り棒が落ちない付け方にまとめています。
もう一つ。脚立や椅子の上でクリップを留める作業は、落下に気をつけて。回転する椅子には乗らない、脚立は天板に立たない、夜ひとりなら「上の方は明るくなってから」と割り切るのも正解です。
すでにカーテンレールが付いている部屋なら、突っ張り棒すらいりません。レールのランナー(フックを掛ける輪)にカーテンクリップかS字フックを掛けて、布を挟むだけで済みますよ。
100均で揃える限界——レースは透ける、遮光はほぼ無い
「明日100均で買って、しばらくそれで暮らせないかな」。結論から言うと、小窓の目隠しなら十分、大きな窓の遮光は無理です。
- カフェカーテン・レースカーテン:幅100〜150cm、丈45〜100cm前後が中心で、腰窓の下半分か小窓用のサイズ。掃き出し窓(床まである窓)には丈が足りません。しかもレースは夜に灯りをつけると透けます。昼の目隠しと割り切って
- 遮光カーテン:100均にはほぼありません。「遮光」と書かれた布があっても薄く、光を弱める程度。朝日で起きてしまう部屋の解決にはなりにくいです
- 突っ張り棒:短いもの(〜70cm)は使えますが、長いもの(1m超)は耐荷重が数百グラムまで下がります。掃き出し窓の幅を100均の1本で張るのは避けた方が安心
- カーテンクリップ・ダブルクリップ・安全ピン:これは100均で十分。後でちゃんとしたカーテンにした時も、裾直しや仮留めに使えます
- 窓用の目隠しシート(貼るタイプ):小さいサイズがあり、浴室やトイレの小窓には十分
つまり100均で揃うのは「クリップ類と小窓用」。掃き出し窓の遮光は解決しないと先に知っておくと、無駄な買い物をしません。
目隠し・遮光・断熱は別の話——何を止めたい?
ここが一番大事なところです。カーテンの代わりを探す人が同じ言葉で言っている「困った」は、実は3種類あるんです。
| 止めたいもの | 向く代用 | 向かないもの |
|---|---|---|
| 視線(目隠し) | 窓用フィルム、レース、すだれ、ブラインド | 白いシーツ(夜に影がうつる) |
| 光(遮光・朝日) | 濃い色の厚手の布、遮光ロールスクリーン、遮光カーテン | レース、すだれ、フィルム |
| 寒さ・暑さ(断熱) | 床まで届く厚手の布、断熱シート、二重にした布 | 薄い布1枚、ブラインド |
「外から見られたくない」だけなら、窓用フィルムを貼れば布を一切掛けなくても解決します。「朝日で5時に起きてしまう」なら、レースを何枚重ねても無理で、濃い色の厚手の布か遮光タイプのロールスクリーンが必要。冬の冷気を止めたいなら、布の厚さより「床まで届いて、窓と部屋の間に空気の層を作る」ことが効きます。
カーテンなしで暮らすなら:ブラインド・ロールスクリーン・すだれ・窓用フィルム
「そもそもカーテンをなくしたい」「洗濯が面倒」という人には、カーテン以外の選択肢があります。向き不向きを正直に書いておきます。
- ブラインド:羽の角度で「光は入れて視線は切る」ができる唯一のもの。突っ張り式なら窓枠の内側に穴なしで付けられます。弱点は掃除(羽1枚ずつ)と、閉めても隙間から光が漏れること。遮光目的には向きません
- ロールスクリーン:1枚の布を巻き上げる形で、見た目がいちばんすっきり。遮光タイプを選べば朝日も止まります。突っ張り式や、既存のカーテンレールに付けられる金具付きもあって賃貸向き。弱点は両脇に数cmの隙間から光が漏れること
- すだれ・よしず:夏の日差しと視線を切りつつ風は通す。窓の内側ならS字フックと突っ張り棒で穴なし。弱点は夜に灯りをつけると透けること、外に掛けるのは賃貸の規約で禁止されがちなこと
- 窓用フィルム(目隠しシート):ガラスに水で貼るタイプが多く、貼って剥がせるので賃貸でも使える。昼の目隠しは優秀ですが、夜は室内が明るいと影がうつるので、寝室や着替えの部屋は何か1枚足す前提で。網入りガラス(ワイヤーが入ったガラス)に遮熱タイプのフィルムを貼ると、熱でガラスが割れる「熱割れ」が起きることがあるので、注意書きで対応ガラスを確認してから
私の家は、リビングの掃き出し窓は普通のカーテン、子ども部屋の腰窓はロールスクリーン、浴室と階段の小窓は窓用フィルムだけ、と分けています。全部を一種類で揃えようとしないのが、結局いちばん安上がりでした。
賃貸で穴を開けない付け方
- 既存のカーテンレールを最大限使う。カーテンクリップ、S字フック、レール取付金具付きのロールスクリーン
- 窓枠の内側に突っ張り棒・突っ張り式のブラインドやロールスクリーン。枠の内側なら壁に跡が残りにくい。耐荷重は布や本体の重さより余裕を持って
- 突っ張り式のカーテンレールもあります。窓枠の内側に張って、普通のカーテンをフックで掛けられます
- ガラスに貼るフィルムは、剥がせるタイプなら退去時も元に戻せます。糊付きのシートは跡が残ることがあるので「水貼り」「再剥離」の表示を確認して
- どうしても壁にネジを打ちたい時は、管理会社に一言。判断は物件によって違うので、聞いてから打つ方が退去時にもめません
レールを自分で付けようとして失敗した話は、カーテンレールの取り付けで失敗しがちなことにまとめています。
ありがちな失敗——丈が足りない・棒が落ちる・シーツが透ける
- 丈が短くて足元から光と視線が入る:シーツは長い方を縦にすれば、掃き出し窓もだいたい届きます。逆に届いた本物のカーテンが長すぎた時はカーテンが長い時の直し方に
- 夜中に棒が落ちる:耐荷重オーバーか、壁紙の上で滑っている。布を軽くする(バスタオル1枚にする)、棒の端に滑り止めのシートを挟む、枠の木部に当てる
- 白いシーツが夜に透ける:窓側の照明を消して部屋の奥だけ点ける、布を2枚重ねにする、濃い色のバスタオルに替える
ゆきこ( ゚Д゚)『夫の赴任先アパートの初日、シーツを突っ張り棒にダブルクリップで留めて夜を越したと電話があって、翌朝「棒ごと落ちてシーツにくるまって目が覚めた」と。100均の細い棒にダブルサイズのシーツは無理です。耐荷重、見ようね、と送りました』
「今夜」を越えたら、耐荷重に余裕のある太めの突っ張り棒を1本持っておくと、カーテンが届くまでの間も、届いた後のレースの二重掛けにも使えます。
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突っ張り棒が夜中に落ちる時は突っ張り棒が落ちない付け方を。カーテンが届いてからの困りごとは、カーテンが長い時の対処とカーテンレール取り付けの失敗例にまとめています。
まとめ:今夜は突っ張り棒+布、長く使うなら「何を止めたいか」で選ぶ
- 今夜は突っ張り棒に布をクリップで留める。濡れた布は掛けない
- 耐荷重を守る。100均の細い棒は1〜2kg、シーツは意外と重い
- 100均は小窓の目隠しまで。レースは夜に透け、遮光は無い
- 目隠し・遮光・断熱は別の話。フィルム、厚手の布、床までの丈で使い分け
- 賃貸はレール活用・突っ張り式・剥がせるフィルム。ネジは管理会社に一言
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手順を1枚にまとめました。



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