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新学期、おろしたてのローファーで学校へ行った子が、帰ってきて靴下を脱いだらかかとが真っ赤。あるいは自分が通勤用に買ったローファーが、駅までの10分でかかとをガリガリ削ってくる。ローファーは紐もストラップもないぶん、かかとで靴を引っかけて歩く靴なので、かかとが一番いじめられる場所なんですよね。
先に結論。ローファーのかかとの痛みは「新品の硬さ」「かかとの浮き」「サイズが合っていない」の3つのどれかで、原因によって効く手当てが違います。まず今日をしのぐ応急処置、それから革を柔らかくして根本から楽にする方法、靴擦れになってしまった時やくるぶしが痛い時の手当てまで、順番に見ていきましょう。
なぜかかとが痛くなる?原因は3つ
脱いだ時にどこが赤くなっているかを見ると、原因がだいたい分かります。
- 新品の硬さ——履き口のかかと部分には形を保つための芯が入っていて、おろしたては特に硬い。学生ローファーに多い合皮は、本革より硬くて伸びにくいのでなおさらです。歩くたびに硬い縁がかかとの同じ所に当たって、皮がこすれます。履き口の縁の高さに横一直線に赤くなるのがこのタイプ
- かかとの浮き——歩くたびにかかとが靴から少し抜けて、また戻る。この往復で皮がこすれます。サイズが少し大きい、甲が低くて足が前に滑る、履き口が広い時に起こります。かかとの丸い所が全体的にヒリヒリするのがこのタイプ。パカパカする感覚があるなら、ローファーがパカパカする時の対策も一緒に読んでみてください
- サイズが合っていない(きつい)——小さい・幅が狭いと、かかとの骨の出た所が内側から押されます。骨の一点がジンジン痛い、脱ぐと圧迫の跡が残るのがこのタイプ
この3つは重なることも多くて、たとえば「新品で硬い上に少し大きい」だと、硬い縁が浮いたかかとを毎歩こすってくる、いちばん痛いパターンになります。
今日をしのぐ応急処置——絆創膏・かかとパッド・靴下
明日も履かないといけない、が現実ですよね。今日できることから。
- 絆創膏は「痛くなる前」に貼る。かかとの当たる所に、縦向きに。赤くなってから貼るより、朝出る前に貼っておくほうが効きます。歩いているうちにずれるなら、上から医療用テープをひと巻き
- かかとパッド(靴の内側のかかとに貼るクッション)。硬い縁をクッションで覆えるので「新品の硬さ」に効き、靴の中でかかとが動くのを抑えるので「浮き」にも効きます。100均やドラッグストアで手に入って、貼る前に靴の内側をきれいに拭くと剥がれにくいです
- 靴下を厚くする・二枚重ねにする。靴と肌の間に布が一枚増えるだけで、こすれる相手が皮膚から布に変わります。学校指定の靴下がある時は、中に薄いフットカバーを重ねる手もあります
- 靴擦れ防止のテープを靴側に貼る。履き口の縁に沿って、ツルツルした保護テープを貼ると摩擦が減ります
ただ、絆創膏もパッドも「今日をしのぐ」ための応急処置です。痛みの原因が硬さなら革を柔らかくする、浮きなら浮きを止める、きついなら伸ばす。根本のほうは後半で。
靴擦れになってしまった時の手当て
すでに皮がめくれてしまった、水ぶくれができてしまった時は、靴より先に足の手当てです。
- 赤くなっただけ——流水で洗って清潔にして、絆創膏で保護。その日はできれば別の靴に
- 水ぶくれができた——潰さないでください。中の液が下の皮膚を守っています。上からクッションのある絆創膏で覆って、自然にしぼむのを待つのが基本。うっかり潰れてしまったら、洗って清潔なガーゼや絆創膏で覆います
- 皮がめくれた——洗ってから、傷を乾かさないタイプの絆創膏(ハイドロコロイド)が楽です。めくれた皮は無理にはがさない
- 痛みが何日も続く・腫れる・熱を持つ・膿が出る——化膿しているかもしれません。自分で判断せず皮膚科へ。子どものかかとは特に、我慢して悪化させがちなので早めに見てあげてください
治るまでは同じ靴を避けるのが理想。難しければ絆創膏の上にかかとパッドを重ねて、傷に縁が触れないようにしてあげてください。
くるぶしが痛い時は「履き口の高さ」を疑う
かかとの後ろではなく、足の側面、くるぶしの骨が痛いという時は少し話が違います。履き口の縁が、くるぶしの骨の出っ張りにちょうど当たっているんです。ローファーは履き口が浅い靴なので本来は当たらないはずなのですが、足が小さめの人やくるぶしの位置が低めの人、履き口が高めに作られている靴だと起こります。
- 中敷きを1枚足して、足を持ち上げる。数ミリ足が上がるだけで、縁とくるぶしの位置関係がずれて当たらなくなることが多いです
- くるぶしに絆創膏か、くるぶし用のパッド。骨の出た所を覆って、縁が直接当たらないように
- 履き口の縁を指で揉む。当たる部分の縁を、外側に軽く反らすように親指で何度か揉むと、少しずつ柔らかくなります
- 靴下を履き口より高くする。くるぶしが素肌で縁に当たっているなら、靴下を一枚挟むだけで違います
それでも当たるなら、靴屋や修理店で履き口の当たる部分だけを伸ばしてもらうことができます。無理に自分で縁を切ったり削ったりすると形が崩れるので、そこは店に任せるのが安心です。
革を柔らかくして根本から楽にする——揉む・クリーム・低温ドライヤー
「新品の硬さ」が原因なら、革がなじめば痛みは消えます。ただ、何もしないで慣れるのを待つと2〜3週間はかかるので、少し手を貸してあげましょう。
- かかとの芯を手で揉む。靴のかかと部分を両手で持って、親指で内側から外へ押しながら、縁を外側にそっと反らせます。毎日数分で十分。折り曲げすぎると芯が折れて戻らなくなるので、「反らす」程度で
- 革用のクリームを内側に薄く塗る。かかとの内側、肌に当たる部分に薄く。デリケートクリームと呼ばれる柔らかくする用のものが向いています。合皮の靴は合皮に使えると書かれたものを。塗ったら一晩おいて、乾いた布で拭き取ってから履いてください
- ドライヤーで温めながら揉む。革は温めると柔らかくなります。ただし低温で、1か所10〜20秒ほどの短時間、靴から20cm以上離して。熱しすぎると本革はひび割れ、合皮は表面がはがれたり縮んだりします。温かくなったらすぐ手で揉んで、冷める前に形を整える。これを何回かに分けて
- 家の中で厚い靴下を履いて慣らす。厚手の靴下でローファーを履いて、家で30分ずつ歩く。革が足の形に少しずつ伸びます。外で一日中我慢するより、家で短時間を何日か重ねるほうが足にやさしいです
- きつい時はストレッチャーか店へ。幅や甲がきついなら、靴用の伸ばし器具(シューストレッチャー)を一晩入れる方法もあります。合皮は伸びにくいので、無理せず靴屋に相談してみてください
ひとつだけ、よく聞く裏技でやらないでほしいのが「かかとを踏んで潰す」。柔らかくはなりますが、芯が折れて元に戻らず、今度はかかとが浮いてパカパカする靴になります。学生ローファーだと踏み癖もついてしまうので、揉むほうでお願いします。
修理店・靴屋に頼むなら——相場と、お願いの仕方
自分で揉んでも硬い、きつくて痛い、内側の革がすり切れた。そんな時は靴の修理店や買った靴屋の出番です。
- かかと内側の「当たり出し」(当たる部分だけを部分的に伸ばす)——1,000〜2,000円前後
- 全体のストレッチ(幅や甲を機械で広げる)——1,500〜3,000円前後。半サイズ分くらいが目安で、それ以上は形が崩れます
- かかと内側の革の貼り替え(すり切れて硬い芯が出てきた時)——2,000〜4,000円前後
学生ローファーは、買った靴屋に持って行くと無料で伸ばしてくれることも多いので、まずそこで聞いてみてください。合皮は熱に弱くて伸びにくいので、店で「難しい」と言われることもありますが、その場合はかかとパッドと中敷きで調整する方向に切り替えれば大丈夫です。
次に買う時、痛くならないローファーの見方
- かかとを合わせてから、つま先に指一本弱の余り。つま先で合わせるとかかとが浮きます
- 夕方に、当日履く靴下で試す。足は夕方にむくんで大きくなります
- 店の中を歩いて、かかとが浮かないか・履き口の縁がくるぶしに当たらないかを確かめる。立っているだけでは分かりません
- 成長分をワンサイズ上で買わない。大きい靴は浮いてこすれるし、転びやすい。成長を見込むなら半サイズまでにして、中敷きで調整するほうが痛くなりません
ゆきこ( ゚Д゚)『上の子の新学期、ローファーのかかとが真っ赤なのに「痛くない」と言い張るので、翌朝こっそり先に絆創膏を貼って、かかとパッドを入れて送り出しました。3日で「もう平気」。子どもに我慢させるより、先に貼る。これに尽きます』
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足の痛い所は違っても考え方は同じで、革靴の甲が痛い時の対処と、サンダルの鼻緒が痛い時の対策もどうぞ。お祭りシーズンなら下駄の靴擦れ対策も同じ発想で使えます。
まとめ:原因を見分けて、今日はしのぎ、革は揉んで柔らかく
- 原因は新品の硬さ・かかとの浮き・サイズの3つ。赤くなった場所で見分ける
- 今日は絆創膏を痛くなる前に貼り、かかとパッドと厚い靴下でしのぐ
- 水ぶくれは潰さない。化膿や痛みが続くなら皮膚科へ
- 革は毎日揉む・クリーム・低温ドライヤーを離して短時間で柔らかく。かかとは踏まない
- 店なら当たり出し1,000〜2,000円前後。学生ローファーは買った靴屋に相談
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