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ヘアオイルのキャップを開けた瞬間、「あれ、こんなにおいだったっけ」。買ったばかりのはずなのに油っぽい。あるいは半年ぶりに出したら、古い揚げ油みたいなにおいがする。髪につけて出かけたら、夕方に自分の髪からもわっと臭って、隣の人に気づかれていないか気になる……。においの悩みって、人に相談しにくいぶん、ひとりで抱えがちですよね。
先に結論をひとつ。ヘアオイルの「臭い」は、オイルそのものが傷んでいる場合と、髪の上で他のにおいと混ざっている場合の2つに分かれます。前者なら使うのをやめる、後者なら量と乾かし方を見直す、と対応が違うんです。どちらなのかを見分けるところから、順番に見ていきましょう。
臭いの正体は4つ——酸化・香料の劣化・皮脂や生乾きと混ざる・枕やブラシのにおい移り
- オイルの酸化。植物由来のオイルは、空気・光・熱に触れると少しずつ酸化して、古い油のにおいに変わります。ボトルの中で起きている変化なので、開けた瞬間に分かるのがこのタイプ
- 香料の劣化。いい香りだったはずが、甘ったるい・鼻につくにおいに変わるのは、香料の成分が先に変化しているサイン。ベースのオイルはまだ大丈夫でも、香りだけ先に古くなることがあります
- 皮脂や生乾きと混ざる。オイル自体は問題なくても、頭皮の皮脂や、乾き切らなかった髪の雑菌のにおいと混ざると、「オイルが臭い」と感じます。夕方になって臭うのはたいていこれ
- 枕やブラシからのにおい移り。オイルが移った枕カバーやブラシが酸化して、そこから毎朝髪ににおいが戻ってくるパターン。オイルを替えても直らない時は、ここを疑ってみてください
酸化のサインと、使うのをやめる目安——色・粘り・古い天ぷら油のにおい
ボトルの中で起きている酸化は、においだけでなく見た目にも出ます。買った時の状態と比べてみてください。
- 色が濃くなった・濁った。透明だったものが黄色みを増している、うっすら白く濁っている
- 粘りが出た。さらさらだったのがとろっとして、手に取った時に糸を引く。ボトルの口やポンプの先がベタベタに固まっている
- におい。古い天ぷら油、クレヨン、段ボールのようなにおい。香料入りなら、香りが消えて油臭だけが残る
この3つのうち2つ以上当てはまれば、そのオイルは使うのをやめるのがおすすめです。酸化したオイルを髪につけると、においが髪に残るだけでなく、頭皮についた時に刺激になることがあると言われています。開封後の目安は半年から1年ほどとされることが多いですが、成分や保管場所で大きく変わるので、期間よりも「買った時と違うかどうか」で判断すると迷いません。頭皮に赤みやかゆみが出た時は、使うのをやめて皮膚科に相談してくださいね。
開けたばかりなのに油臭い——原料の香り・保管中の熱・においの好み
買ったばかりで酸化のサインもないのに油っぽく感じる時は、次のどれかかもしれません。
- 原料そのもののにおい。無香料や植物オイル主体のものは、椿油やホホバの青いにおい、アルガンのナッツのようなにおいが素のままです。これは傷んでいるわけではなく、そういう香りなんです。髪につけて数分たつと気にならなくなることが多いです
- 香料の下からベースのにおいが出ている。開けた直後は香料が立ちますが、時間がたつとベースのオイルのにおいが顔を出します。「香りが好きで買ったのに油臭い」はこのパターン
- 店頭や輸送中に熱にあたった。夏場や日の当たる棚に長くあったものは、未開封でも少し進んでいることがあります。開けてすぐに古い揚げ油のにおいがはっきりするなら、購入したお店に相談してみてください
髪につけた後に臭う——量が多い・洗い残し・生乾き・布とブラシ
朝は気にならなかったのに夕方に臭う、という時は、オイルではなく髪の上で起きていることを見直すと解決が早いです。
- 量が多い。多くつけたオイルが頭皮の皮脂と混ざり、体温で温まって酸化が進みます。米粒大から始めて、足りなければ足す、に戻してみてください
- 前日の洗い残し。シャンプー前にお湯で1〜2分しっかり予洗いしないと、前日のオイルが残ったまま今日の分が重なります。毛先に泡が行き届くように、2回洗いにする日があってもいいです
- 生乾き。オイルをつけて自然乾燥にすると、根元が乾き切らずに雑菌のにおいが出ます。オイルは乾かす前に毛先だけ、そのあとドライヤーで根元から乾かす、の順番に。生乾きのにおいの取り方は生乾きの臭いの取り方で詳しく書いています
- 枕カバー・タオル。オイルが移った布は、洗っても油分が残って酸化し、においを戻します。枕カバーはこまめに、タオルのにおいが取れない時はタオルが洗っても臭い時の対処を参考にしてください
- ブラシ。オイルと皮脂とほこりが絡んだブラシは、においの発生源になります。ぬるま湯に食器用洗剤を溶かして振り洗いし、しっかり乾かしてから使います
頭皮にオイルがついて皮脂と混ざると、頭皮そのもののにおいにもつながります。オイルは頭皮につけないのが基本。かゆみやフケ、においが続く時は、オイルのせいと決めつけずに皮膚科で見てもらってくださいね。
ベタつくのは量のせい?——量・つける場所・タイミング・ヘアミルクとの違い
- 量。ショートで米粒大、ボブで1〜2回分、ロングで2〜3回分が目安。両手のひらで温めて、指の間まで伸ばしてからつけるとムラになりません
- 場所。毛先から中間に、内側から手ぐしで。根元と前髪は、最後に手に残った分だけで十分です
- タイミング。タオルドライ後の濡れた髪につけると、乾いた髪より少ない量で広がります。乾いた髪に足す時は、いつもの半分から
- 髪質。細くて柔らかい髪は、オイルの重さでぺたんとしやすいです。その場合は水分が多くて軽いヘアミルクに替えるか、ミルクのあとにオイルを1滴だけ、にすると軽く仕上がります
- 粘りが出ている。以前より同じ量でベタつくようになったなら、オイルの酸化で粘りが増している可能性も。上の酸化のサインと照らし合わせてみてください
臭くならない保管——直射日光・浴室・キャップ・買う量
- 直射日光と高温を避ける。窓際の洗面台、夏の車内、暖房器具のそばは避けて、引き出しや棚の中を定位置に。ヘアオイルは油なので、火気の近くには置かないでください
- 浴室に置かない。湿気と温度の変化が大きく、水が入ることもあって傷みが早まります。使うのはお風呂上がりでも、置き場所は脱衣所に
- キャップをしっかり、口を拭く。ポンプの先やボトルの口に残ったオイルは真っ先に酸化して、においのもとになります。使ったらティッシュでひと拭き
- 半年から1年で使い切れる量を買う。大容量はお得に見えますが、後半は酸化との競争になります。開封日をマスキングテープに書いて貼っておくと、判断がしやすいです
- 子どもの手の届かない所に。小さなボトルは誤飲の心配があるので、引き出しの中が安心です
「におい」と「保管」の関係は、香水もまったく同じです。香水のにおいが変わる原因と保管の仕方で書いた光・熱・空気の話は、そのままヘアオイルにも当てはまります。
臭くなったオイルはどうする?——髪には使わない、つなぎは代用で
酸化のサインがそろったオイルは、もったいなくても髪には使わないのがおすすめです。中身は排水に流さず、新聞紙や布に吸わせて可燃ごみへ、容器は洗って自治体の分別に従ってください。手元に次のオイルがない間は、乳液やベビーオイルでつなぐこともできます。ヘアオイルの代用になるものに、量と注意点をまとめています。
ゆきこ( ゚Д゚)『サロンでもお客さまから「このオイル、臭くなりました?」と聞かれることがあって、話を聞くとたいてい浴室の窓際に置いてあったパターンです。うちも夏に洗面台へ置きっぱなしにした1本が、秋には揚げ物の翌日みたいなにおいになっていました。今は引き出しの中が定位置です』
オイルのにおいとベタつきの両方が気になる細めの髪なら、ヘアミルクに切り替えるだけで悩みが軽くなることが多いです。水分が多いぶん酸化のにおいも出にくく、朝の寝ぐせ直しにも使えます。
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においの悩みは、髪だけでなく身のまわりの布や道具とつながっています。生乾きの臭いの取り方とタオルが洗っても臭い時の対処は、枕カバーやタオルのにおい戻りに。保管の考え方は香水のにおいが変わる原因と保管の仕方を、切らした時のつなぎはヘアオイルの代用になるものをどうぞ。
まとめ:ボトルの中なら使うのをやめる、髪の上なら量と乾かし方を見直す
- 臭いの正体は酸化・香料の劣化・皮脂や生乾き・布とブラシの移りの4つ
- 色・粘り・古い油のにおいのうち2つ以上なら使うのをやめる
- 髪の上で臭うなら量を減らし、予洗いし、根元から乾かす。布とブラシも洗う
- ベタつきは米粒大から毛先だけ。細い髪はヘアミルクへ
- 保管は直射日光と浴室を避け、半年から1年で使い切る量を。火気と誤飲に注意
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手順を1枚にまとめました。



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