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菊芋を植えると、思った以上に増えてしまうことがあります。掘ったはずなのに、翌年またあちこちから芽が出てくる。庭の一角が菊芋だらけになって、「どうやって止めればいいの?」と困っている方は少なくないと思います。
先に結論をひとつ。菊芋は、土の中に残った小さな芋から芽が出て広がりやすい植物です。掘る時は、株の周りを広めに掘って、小さな芋まで拾うのが基本です。来年に向けては、植える場所を囲う、鉢やプランターで育てるといった考え方があります。広がる仕組み、掘り上げ方、増やさない工夫、掘った芋の扱いまで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:増える仕組みを知りたい人|掘り上げたい人|来年減らしたい人|芽が出てきた人|掘った芋が多い人
菊芋が増える仕組み——小さな芋が土の中に残る
菊芋は、地面の下に芋をつくって増える植物です。秋に掘り上げる時、大きな芋はすぐ見つかりますが、小さな芋や、細い根の先についた芋は、土の中に残りやすいんです。残った芋は、翌年に芽を出して、新しい株になります。
つまり、「掘っても出てくる」のは、掘り方が悪かったというより、小さな芋が見えないところに残っていたからです。落ち込まなくて大丈夫です。仕組みが分かれば、対策も見えてきます。
放っておくと、掘り残しの芋が毎年増えていき、年を追うごとに群れが大きくなることがあります。そのうえ、背が高くなる植物なので、まわりの草花に日が当たらなくなり、庭全体のバランスが崩れてしまうことも。増えすぎに気づいたら、早めに手を打つほうが、あとの手間は少なくて済みます。
広がる勢いは、植えた場所の土の状態や、まわりに邪魔をする物があるかどうかでも変わります。何もさえぎる物がない庭の隅に植えると、芋が横へ横へと広がりやすくなります。
掘り上げ方——株の周りを広めに掘って、小さな芋まで拾う
増えすぎた菊芋を減らす基本は、株の周りを広めに掘ることです。株元だけを掘ると、まわりに伸びた芋が残ってしまいます。
- 手袋をつける。土の中の石や根で手を傷つけないようにします
- 株の周りを広めに掘る。剣先スコップを株から離れた所に入れ、ぐるりと土をゆるめます
- 土をほぐしながら小さな芋を拾う。ふるいにかけたり、手で土をほぐしたりして、見落としを減らします
- 掘った土を戻す時も確かめる。戻す土の中に、小さな芋が混ざっていないか見ます
スコップを使う時は、足元に気をつけてください。足でスコップを踏み込む時は、靴をはいて、足を挟まないようにします。作業中は、子どもやペットを近づけないようにしてください。深く掘る時や、かたい土の時は、無理に力を入れず、少しずつ進めるほうが安全です。
| 見る所 | 確かめること |
|---|---|
| 掘る範囲 | 株元だけでなく、まわりに芋が伸びていそうな所まで広げたか |
| 土のほぐし方 | かたまりのまま戻さず、手でほぐして中を見たか |
| 細い根の先 | 根の先についた小さな芋を見落としていないか |
| 戻す土 | 戻す前に、芋が混ざっていないか見たか |
掘り上げた芋は、その場に積んだままにせず、すぐに集めて片づけます。土の上に放置すると、そこからまた芽が出ることがあるからです。掘り上げた土を、別の場所へ運んで使う時も、芋が混ざっていないかを必ず見ておいてください。ほかの場所にうつしてしまうと、そこでも菊芋が増えてしまいます。
一度で全部拾いきるのは難しいので、翌年に芽が出たら、その都度見つけて対処する前提で考えると、気が楽になります。
来年に増やさない工夫——囲う・鉢で育てる
来年も菊芋を育てたいけれど、増えすぎは避けたい。そんな時は、広がる範囲を最初から決めておくことが大切です。
- 囲って育てる:植える場所のまわりに、板などの仕切りを土の中まで入れておくと、芋が横へ広がるのを抑えやすくなります。仕切りの深さや材料は、庭の状態によって変わります
- 鉢やプランターで育てる:大きめの容器で育てれば、広がる範囲が容器の中に限られます。掘り上げる時も楽です
- 植える場所を選ぶ:ほかの野菜や草花の近くを避けて、広がっても困らない場所に植えます
植える場所を選ぶ時は、敷地の境界の近くを避けるのも大切です。隣の庭や、通路の下へ芋が伸びてしまうと、自分では掘れずに困ることがあります。植える前に、「ここから外へは広げたくない」という線を決めて、その内側に収めるつもりで場所を選んでください。
地植えの場合は、一度植えると完全に取り除くのは難しいことがあります。それでも、毎年芽が出るたびに対処していけば、少しずつ勢いはおさまっていきます。
出てきた芽の扱い——見つけたら早めに抜く
春になって、見覚えのない場所から菊芋の芽が出てきたら、見つけた時に抜いてしまうのが手間がかかりません。大きくなってからだと、根も芋も深く広がり、抜くのに力が要ります。
芽を抜く時は、根元を持って、まわりの土ごとそっと持ち上げます。ちぎれて根や芋が土に残ると、そこからまた芽が出ることがあるので、できるだけ根ごと抜くのがコツです。抜いた芽や根は、土の上に置きっぱなしにせず、自治体の分別に沿って処分します。野山や河川敷には捨てないでください。
芽を抜くのは、土がやわらかい時のほうが楽にできます。かたく締まった土では根が途中でちぎれやすいので、無理に引かず、スコップで周りをゆるめてから抜いてください。抜いたあとのくぼみは、土を戻して平らにしておきます。
薬剤で枯らす方法もありますが、使う物や場所によって、まわりの植物やペットに影響が出ることがあります。使う場合は、製品の表示を読み、案内どおりに扱ってください。不安な時は、園芸店や自治体の相談窓口に聞くと安心です。
掘った芋が多い時——食べ方としまい方、植え直すか
掘り上げてみたら、思った以上に芋が多かった、ということもありますよね。食べ方や下ごしらえの考え方は菊芋が苦い・まずい時の下ごしらえにまとめています。野菜は種類によって、保存の向き不向きがあります。家庭菜園で採れた野菜の保存の考え方は、ゴーヤの保存方法でも紹介しています。
掘った芋が傷んでいるように見える時や、カビのようなものが付いている時は、無理に使わず、処分してください。食べるものとして扱う場合は、見た目に異常がないか、手に取って確かめてから使います。迷ったら、食べないでおくのが安心です。
掘った芋を植え直すかは、育てたい量で決めます。増やしたくなければ、無理に植え直さなくてかまいません。また育てたい場合は、前の章の囲いや鉢を用意してから植えると、増えすぎを防げます。
ゆきこ( ゚Д゚)『菊芋は、植える前に「どこまで広げていいか」を決めておくのが、効く対策だと思います。掘る時のスコップがあると、作業がだいぶ楽になりますよね』
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掘った菊芋の下ごしらえは菊芋が苦い・まずい時の下ごしらえ、家庭菜園の野菜の保存の考え方はゴーヤの保存方法にまとめています。
まとめ:小さな芋の掘り残しが原因。周りを広めに掘って、囲うか鉢で育てる
- 小さな芋が土に残ると、翌年に芽が出て広がる。掘っても出てくるのは仕組みです
- 株の周りを広めに掘る。株元だけでなく、まわりの小さな芋まで拾います
- 来年は囲うか、鉢で育てる。広がる範囲を最初から決めます
- 芽が出たら早めに抜く。根ごと抜いて、自治体の分別に沿って処分します
- スコップは足元に注意。手袋をして、子どもやペットを近づけません
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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