菊芋が増えすぎた——掘り残しで広がる理由と、来年に増やさない掘り方

生活

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菊芋を植えると、思った以上に増えてしまうことがあります。掘ったはずなのに、翌年またあちこちから芽が出てくる。庭の一角が菊芋だらけになって、「どうやって止めればいいの?」と困っている方は少なくないと思います。

先に結論をひとつ。菊芋は、土の中に残った小さな芋から芽が出て広がりやすい植物です。掘る時は、株の周りを広めに掘って、小さな芋まで拾うのが基本です。来年に向けては、植える場所を囲う、鉢やプランターで育てるといった考え方があります。広がる仕組み、掘り上げ方、増やさない工夫、掘った芋の扱いまで、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へもう増えてしまった→掘り上げの章へ第2章へ ▶なぜ増えるか知りたい→小さな芋が残るため第1章へ ▶来年は減らしたい→囲う・鉢で育てる第3章へ ▶小さな芽が出てきた→見つけたら早めに抜く第4章へ ▶掘った芋が多い→使い道としまい方第5章へ ▶

ケース別に読む:増える仕組みを知りたい人|掘り上げたい人|来年減らしたい人|芽が出てきた人|掘った芋が多い人

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菊芋が増える仕組み——小さな芋が土の中に残る

菊芋は、地面の下に芋をつくって増える植物です。秋に掘り上げる時、大きな芋はすぐ見つかりますが、小さな芋や、細い根の先についた芋は、土の中に残りやすいんです。残った芋は、翌年に芽を出して、新しい株になります。

菊芋が広がる仕組み1小さな芋が残る掘り上げのあとの土に→2土の中で待つ芋はそのまま残る→3翌年に芽が出る株がまた増える

つまり、「掘っても出てくる」のは、掘り方が悪かったというより、小さな芋が見えないところに残っていたからです。落ち込まなくて大丈夫です。仕組みが分かれば、対策も見えてきます。

放っておくと、掘り残しの芋が毎年増えていき、年を追うごとに群れが大きくなることがあります。そのうえ、背が高くなる植物なので、まわりの草花に日が当たらなくなり、庭全体のバランスが崩れてしまうことも。増えすぎに気づいたら、早めに手を打つほうが、あとの手間は少なくて済みます。

広がる勢いは、植えた場所の土の状態や、まわりに邪魔をする物があるかどうかでも変わります。何もさえぎる物がない庭の隅に植えると、芋が横へ横へと広がりやすくなります。

掘り上げ方——株の周りを広めに掘って、小さな芋まで拾う

増えすぎた菊芋を減らす基本は、株の周りを広めに掘ることです。株元だけを掘ると、まわりに伸びた芋が残ってしまいます。

掘り方のOKとNGOKNG株の周りを広めに掘る小さな芋まで拾う株元だけ掘る芋を土に戻す
  1. 手袋をつける。土の中の石や根で手を傷つけないようにします
  2. 株の周りを広めに掘る。剣先スコップを株から離れた所に入れ、ぐるりと土をゆるめます
  3. 土をほぐしながら小さな芋を拾う。ふるいにかけたり、手で土をほぐしたりして、見落としを減らします
  4. 掘った土を戻す時も確かめる。戻す土の中に、小さな芋が混ざっていないか見ます

スコップを使う時は、足元に気をつけてください。足でスコップを踏み込む時は、靴をはいて、足を挟まないようにします。作業中は、子どもやペットを近づけないようにしてください。深く掘る時や、かたい土の時は、無理に力を入れず、少しずつ進めるほうが安全です。

見る所 確かめること
掘る範囲 株元だけでなく、まわりに芋が伸びていそうな所まで広げたか
土のほぐし方 かたまりのまま戻さず、手でほぐして中を見たか
細い根の先 根の先についた小さな芋を見落としていないか
戻す土 戻す前に、芋が混ざっていないか見たか

掘り上げた芋は、その場に積んだままにせず、すぐに集めて片づけます。土の上に放置すると、そこからまた芽が出ることがあるからです。掘り上げた土を、別の場所へ運んで使う時も、芋が混ざっていないかを必ず見ておいてください。ほかの場所にうつしてしまうと、そこでも菊芋が増えてしまいます。

一度で全部拾いきるのは難しいので、翌年に芽が出たら、その都度見つけて対処する前提で考えると、気が楽になります。

来年に増やさない工夫——囲う・鉢で育てる

来年も菊芋を育てたいけれど、増えすぎは避けたい。そんな時は、広がる範囲を最初から決めておくことが大切です。

広がりを抑える3つの工夫囲って育てる土の中に仕切りを入れる横への広がりを抑える鉢・プランター大きめの容器で育てる広がる範囲が決まる芽は早めに抜く見つけたらその都度増える前に対処する
  • 囲って育てる:植える場所のまわりに、板などの仕切りを土の中まで入れておくと、芋が横へ広がるのを抑えやすくなります。仕切りの深さや材料は、庭の状態によって変わります
  • 鉢やプランターで育てる:大きめの容器で育てれば、広がる範囲が容器の中に限られます。掘り上げる時も楽です
  • 植える場所を選ぶ:ほかの野菜や草花の近くを避けて、広がっても困らない場所に植えます

植える場所を選ぶ時は、敷地の境界の近くを避けるのも大切です。隣の庭や、通路の下へ芋が伸びてしまうと、自分では掘れずに困ることがあります。植える前に、「ここから外へは広げたくない」という線を決めて、その内側に収めるつもりで場所を選んでください。

地植えの場合は、一度植えると完全に取り除くのは難しいことがあります。それでも、毎年芽が出るたびに対処していけば、少しずつ勢いはおさまっていきます。

出てきた芽の扱い——見つけたら早めに抜く

春になって、見覚えのない場所から菊芋の芽が出てきたら、見つけた時に抜いてしまうのが手間がかかりません。大きくなってからだと、根も芋も深く広がり、抜くのに力が要ります。

芽を抜く時は、根元を持って、まわりの土ごとそっと持ち上げます。ちぎれて根や芋が土に残ると、そこからまた芽が出ることがあるので、できるだけ根ごと抜くのがコツです。抜いた芽や根は、土の上に置きっぱなしにせず、自治体の分別に沿って処分します。野山や河川敷には捨てないでください。

芽を抜くのは、土がやわらかい時のほうが楽にできます。かたく締まった土では根が途中でちぎれやすいので、無理に引かず、スコップで周りをゆるめてから抜いてください。抜いたあとのくぼみは、土を戻して平らにしておきます。

薬剤で枯らす方法もありますが、使う物や場所によって、まわりの植物やペットに影響が出ることがあります。使う場合は、製品の表示を読み、案内どおりに扱ってください。不安な時は、園芸店や自治体の相談窓口に聞くと安心です。

掘った芋が多い時——食べ方としまい方、植え直すか

掘り上げてみたら、思った以上に芋が多かった、ということもありますよね。食べ方や下ごしらえの考え方は菊芋が苦い・まずい時の下ごしらえにまとめています。野菜は種類によって、保存の向き不向きがあります。家庭菜園で採れた野菜の保存の考え方は、ゴーヤの保存方法でも紹介しています。

掘った芋が傷んでいるように見える時や、カビのようなものが付いている時は、無理に使わず、処分してください。食べるものとして扱う場合は、見た目に異常がないか、手に取って確かめてから使います。迷ったら、食べないでおくのが安心です。

掘った芋を植え直すかは、育てたい量で決めます。増やしたくなければ、無理に植え直さなくてかまいません。また育てたい場合は、前の章の囲いや鉢を用意してから植えると、増えすぎを防げます。

ゆきこ( ゚Д゚)『菊芋は、植える前に「どこまで広げていいか」を決めておくのが、効く対策だと思います。掘る時のスコップがあると、作業がだいぶ楽になりますよね』

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株の周りを広めに掘る時は、先のとがった剣先スコップが使いやすいです。柄がしっかりしたものを選んでください。


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掘った菊芋の下ごしらえは菊芋が苦い・まずい時の下ごしらえ、家庭菜園の野菜の保存の考え方はゴーヤの保存方法にまとめています。

まとめ:小さな芋の掘り残しが原因。周りを広めに掘って、囲うか鉢で育てる

  1. 小さな芋が土に残ると、翌年に芽が出て広がる。掘っても出てくるのは仕組みです
  2. 株の周りを広めに掘る。株元だけでなく、まわりの小さな芋まで拾います
  3. 来年は囲うか、鉢で育てる。広がる範囲を最初から決めます
  4. 芽が出たら早めに抜く。根ごと抜いて、自治体の分別に沿って処分します
  5. スコップは足元に注意。手袋をして、子どもやペットを近づけません

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

菊芋が増えすぎた時の早見表:菊芋は土の中に残った小さな芋から芽が出て広がる。掘っても出てくるのは小さな芋が見えない所に残るため。掘り方は手袋をつけ、株の周りを広めに掘り、土をほぐして小さな芋まで拾い、戻す土も確かめる。株元だけ掘ると残りやすい。スコップは足元に注意し、子どもやペットを近づけない。来年に増やさない工夫は、植える場所を仕切りで囲う、大きめの鉢やプランターで育てる、広がっても困らない場所に植える。芽が出たら根ごと早めに抜いて庭の外へ片づける。薬剤を使う場合は製品の表示を読む。掘った芋の食べ方は下ごしらえの記事で確かめ、植え直すかは育てたい量で決める

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