レザークラフト道具の代用——ヘリ落とし・銀ペン・ディバイダーがない時に使える物

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革小物を作りたくて道具を調べると、ヘリ落とし、銀ペン、ディバイダー、ゴム板、伸び止めシート……と、名前を覚えるだけで大変ですよね。最初から全部そろえるとそれなりの出費になるので、「家にある物で代わりにならないかな」と考えるのは、ごく自然なことだと思います。

先に結論をひとつ。代わりにしやすいのは「線を引く・印を付ける」道具。刃物の道具と抜き型は、仕上がりにも安全にも差が出るので、無理に代用しない方が後悔しにくいです。どれを代わりにできて、どれは別の方法を考えるのか、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ銀ペン・ディバイダー→代わりが利きやすい→第1章ヘリ落としがない→刃物は無理に代用しない→第2章下敷き・板が欲しい→割れない硬い板を選ぶ→第3章抜き型を作りたい→刃は作らず型紙で→第4章買うか迷う→セットで考える→第5章

ケース別に読む:印を付ける道具が足りない人|ヘリ落としがない人|下敷きや板を探している人|抜き型を作りたい人|買うか迷う人

4コマ漫画|レザークラフトの道具1道具が足りないヘリ落としがないなあ…全部そろえるのは大変2刃物を代用カッターで削っちゃおう手を刃の前に置くと危ない3安全な代わりやすりで角を丸めよう角はやすりで丸める4印付けは代用端切れで試してから!端切れで試してから本番

銀ペン・ディバイダーの代わり——線を引く、幅をそろえる

銀ペンは革に線や印を付けるペン、ディバイダーは縫い穴の幅をそろえて線を引く道具です。どちらも「見える印を付ける」ための道具なので、代わりが利きやすいんです。

道具 代わりの考え方 気をつけること
銀ペン 先の細い消せるペン、チャコペン、目打ちで付ける軽い跡 表の面に残るインクは消えないことがある。裏の面か、端切れで試す
ディバイダー コンパス、定規と目打ち、幅を決めた紙のテンプレート 同じ幅で最後までそろえる。途中で幅を変えない
定規 金属の定規、かたい透明な定規 やわらかい定規は刃が入って欠ける
印付けは代わりが利く消せるペン→コンパス→定規と目打ち

革は、いったん付けた跡や穴がなかなか消えません。そのため、いきなり本番の革に印を付けず、端切れで線の出方を確かめておくと迷いにくくなります。縫い穴の幅は、きれいに見せるための大事な部分なので、定規を当てて、同じ幅で最後まで進められる方法を選びます。

線を引く時は、革を台にしっかり固定してから。革は動きやすいので、片手で押さえながら引くと線がゆがみます。クリップや重しで止めておくと、両手で作業できます。

目打ちで軽い跡を付けるやり方は、道具が少なくて済む反面、力を入れすぎると穴になってしまいます。先端がとがった道具なので、手を滑らせないように、革をしっかり固定してから使ってください。

ヘリ落としの代わり——刃物は無理に代用しない

ヘリ落としは、革の端の角を削って丸くする道具です。角を落とすと、手触りがよくなり、ほつれにくくなります。ただ、これは「刃で削る」道具なので、代わりを探す時はいちばん慎重にしたい場所です。

カッターの刃で角を削る方法も目にしますが、刃の向きや角度が少し違うだけで、革を深く切ったり、手を滑らせたりします。切れない刃ほど、力が入って滑りやすく危ない、というのは、刃物全般に共通する話です。

  • 代わりにするなら、紙やすり:角をやすりで少しずつ丸くするやり方は、刃物より安全です
  • 仕上がりを求めるなら、道具を用意する:きれいな丸みは、専用の道具のほうが出ます
  • 刃物を使う時は、手を刃の前に置かない:刃先が向かう先に、指を置かないのが基本です
角を丸める道具カッターの刃の前に手紙やすりで少しずつ

どうしてもカッターを使う場合は、刃は新しい物にして、革は台にしっかり固定します。そして刃の進む向きに手を置かないこと。大きな革を一気に切ろうとしないで、少しずつ進めるほうが、結果も安全です。

角を落とす作業は、すべての作品で必要とは限りません。端を折り返して縫う作りなら、角を落とさずに済むこともあります。作りたい物の作り方を先に確かめてから道具を選ぶと、無駄が減ります。

下敷き・板の代わり——ゴム板、ガラス板、伸び止めシート

革を切ったり、穴を開けたり、打ち具で金具を付けたりする時に、下に敷く板があります。ゴム板などの下敷きがない時は、平らで硬く、割れない板を選びます。

使いたい場面 代わりになる物 避けたい物
切る・穴を開ける 厚めのカッティングマット、厚い木の板 ガラス板(割れる)、薄い下敷き
打ち具を使う 厚くて重い木の板、台の上に敷いた下敷き 柔らかいマットだけ、ぐらつく台
床面を磨く 平らな木の板や、滑らかな面 割れやすいガラス板
伸び止め 薄い布用の接着テープ、マスキングテープ 厚すぎる粘着テープ
下に敷く板ガラス板は割れる割れない硬い木の板

ガラス板の上で作業すると、床面を磨く時に滑らかで使いやすい、という話もあります。でも、打つ作業や力を入れる作業でガラスが割れると、破片で大怪我につながります。家庭で代用するなら、割れない板を選ぶほうがいいです。

床面を磨く作業は、木の板でも滑らかな面を選べば進められます。表面がざらざらした板は、革の裏に跡が付くことがあるので、端切れで試してください。打つ作業の下敷きは、厚みが足りないと机に衝撃が伝わって、音が響いたり机を傷めたりします。机の上に布を一枚敷いてから使うと、音と傷を減らせます。

穴あけや金具付けで下に敷く板は、ぐらつかないことが大切です。台の上に置いて、力を入れても動かない状態にしてから作業します。穴あけの道具は穴あけポンチの代わりで、ハトメ金具はハトメ用の道具の代わりで詳しくまとめています。

抜き型を自分で作りたい時——刃を自作しない

同じ形をいくつも切りたくて、抜き型を自作したくなる人もいると思います。ここで言いたいのは、刃を自分で作るのはやめておくということです。金属を曲げて刃を作る方法は、手を切る心配が大きく、仕上がりも安定しません。

代わりに、紙で型紙を作る方法があります。厚紙に形を描いて切り抜き、革の上に置いて、型紙の外側に沿って切ります。繰り返し使えて、形を直したい時も紙なら簡単です。切る時は、定規を当てて、刃先の向かう先に手を置かないようにしてください。

型紙は、形を直したくなった時に新しく作り直せるのも利点です。完成した作品の形が気に入ったら、型紙を保管しておくと、同じ形をまた作れます。

丸い穴や曲線の形は、型紙の周りをなぞるだけでは難しいことがあります。その場合は、既製の道具を使うか、形を単純にする(四角や角を落とした形)のも手です。形を単純にすると、道具の代用にも頼らずに済みます。

ベルトの穴あけのような作業は、ベルトの穴あけの記事で、家にある物でできる範囲をまとめています。

道具がなければ買う選択も——セットで考える

代わりを探して時間をかけるより、基本の道具をセットでそろえたほうが、結局は早く進む場合もあります。刃物の道具のように、仕上がりや安全に差が出る物は特にそうです。必要な物から少しずつ買い足す方法もあります。

道具を使う時は、次のことを守ってください。

  • 刃物は鞘に入れるかカバーをして、子どもの手の届かない所にしまう
  • 小さな金具や針、ビーズは、口に入る大きさ。作業中も、床に落とさないようにします
  • 作業中の机は片付けておく。他の物に手が当たって刃を滑らせる原因になります

ゆきこ( ゚Д゚)『道具の代用って楽しいんですが、刃物だけは節約したくないところですよね。迷ったら、印付けは代用、刃は用意、という分け方がしっくり来ると思います』

💡 この困りごとへの提案

最初のうちは、道具が少なくても作れる小物から始めて、必要になった物から足していく、という進め方もあります。


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金具を付ける作業はバネホックの付け方で、穴あけの代わりは穴あけポンチの代わりにまとめています。ベルトの穴を増やしたい人はベルトの穴あけもどうぞ。

まとめ:印付けは代用、刃物と抜き型は無理をしない、下に厚い板

  1. 代用しやすいのは印を付ける道具。銀ペンもディバイダーも、端切れで試してから
  2. ヘリ落としは無理に代用しない。角はやすりで丸める方法もある
  3. 下敷きは割れない硬い板。ガラス板は避ける
  4. 抜き型の刃は自作しない。型紙を作って切る方法で
  5. 刃先の向きと手の位置に注意。刃物と小さな金具は子どもの手の届かない所へ

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

レザークラフト道具の代用の早見表:銀ペンは消せるペンやチャコペンで端切れに試す、ディバイダーはコンパスや定規と目打ちで幅をそろえる。ヘリ落としは刃物なので無理に代用せず、角は紙やすりで丸める方法がある。下敷きは割れない平らで硬い板を選び、ガラス板は避ける。抜き型の刃は自作せず型紙を作って切る。刃物を使う時は刃先の向きに手を置かず、切れない刃ほど危ない。刃物と小さな金具は子どもの手の届かない所にしまう。

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