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庭や公園、道ばたの生垣で、黒っぽい小さな実がたくさんついた木を見かけますよね。ネズミモチかな、トウネズミモチかな、それともクロガネモチ? 名前を調べ始めると、似た木がずらりと出てきて迷ってしまいます。
先に結論をひとつ。ネズミモチとトウネズミモチは、「葉を光に透かした時の葉脈(トウネズミモチは透けて見えやすい)」「葉の大きさと先」「花と実の房の大きさ」で見分けるのが目安です。クロガネモチやモチノキは、赤い実がなるので区別しやすい木です。順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:ネズミモチとトウネズミモチを見分けたい人|赤い実の木と迷う人|花のにおいが気になる人|これから植える人|季節ごとの見え方|実と手入れの安全
ネズミモチとトウネズミモチの見分け方——葉脈・葉・房の大きさ
ネズミモチとトウネズミモチは、どちらも常緑で、つやのある葉と、黒紫色の小さな実がつく木です。見た目がとてもよく似ているので、ひとつの特徴だけで決めずに、いくつかを重ねて見るのが確かです。
| 見る所 | ネズミモチ | トウネズミモチ |
|---|---|---|
| 葉を光に透かす | 葉脈が見えにくい | 葉脈が透けて見えやすい |
| 葉の大きさと先 | やや小さく、先は丸みがある | やや大きく、先が少しとがる |
| 花の房 | 小さめ | 大きく、花つきが多い |
| 実の房 | 小さめ | 大きく、房ごと垂れる |
| 全体の姿 | こぢんまりまとまる | 大きくなりやすいと言われる |
手軽なのは、葉を一枚、光に透かして見る方法です。ただし、木の個体や日当たりで見え方が変わることもあるので、迷う時は葉の大きさや房も合わせて見てください。
見分ける時は、日なたの葉と日陰の葉を混ぜないのもコツです。同じ木でも、日陰の葉は大きく薄くなりやすく、比べるとトウネズミモチのように見えてしまうことがあります。できれば同じ条件の葉を、何枚か並べて見てください。公園などの木は、葉を持ち帰らず、その場で見るだけにしておきましょう。
クロガネモチ・モチノキ・イボタノキとの違い
実がなる常緑の木には、ネズミモチによく似た名前や葉の木がいくつかあります。実の色と葉のつき方に注目すると、整理しやすくなります。
- クロガネモチ・モチノキ。冬に赤い実が房のようにつきます。黒紫の実のネズミモチとは、実の色ではっきり分かれます
- 葉のつき方。ネズミモチの仲間は葉が向かい合ってつき、クロガネモチやモチノキは葉が互い違いにつくのが目安です
- イボタノキ。ネズミモチと同じ仲間ですが、葉が薄めで小さく、冬に葉が落ちたり少なくなったりしやすい木です
名前に「モチ」とつく木は多く、ネズミモチとモチノキは別の仲間です。実の色と葉のつき方、この2つを見るだけで、かなり絞れます。
花のにおいが気になる時
ネズミモチの仲間は、初夏のころに白い小さな花をつけます。このにおいについては、感じ方に個人差があります。甘い香りと感じる人もいれば、強くて気になると感じる人もいるんです。窓の近くや、人が通る玄関先に植えている場合は、花の時期の風向きを一度気にしてみてください。
気になる時は、花が咲いている間だけ窓を閉める、落ちた花をこまめに掃く、といったことで和らぐことがあります。においの感じ方は人によって違うので、家族で話し合っておくと安心です。
トウネズミモチは外来の木と言われる——植える前に自治体の案内を
トウネズミモチは、もともと海外から来た外来の木と言われています。実を鳥が食べて、運んだ先でも育つことがあり、公園や空き地で広がっている地域もあるようです。
そのため、新しく植えたい時は、お住まいの自治体の案内を先に見ておくことをおすすめします。地域によって、注意の呼びかけの内容が違うからです。法律や指定のリストに関わる話は、環境省や自治体の案内で確かめてください。
すでに庭に大きな木がある場合は、伐採や抜根、高い所の剪定を自分でやろうとしないでください。手の届く範囲の枝を整える作業までにして、それ以上は造園業者に相談するのが安全です。脚立に乗って作業するのは控えてください。
季節ごとの見え方——花・実・冬の姿で確かめる
葉だけで決めにくい時は、季節を追って見ると手がかりが増えます。同じ木でも、時期によって見る所が変わるんです。
- 花の時期(初夏のころ)。白い小さな花が房になって咲きます。房の大きさと花つきを見ます。トウネズミモチは房が大きく、花が目立つと言われます
- 実の時期(秋から冬)。黒紫の実が房になってつきます。房が小さめか、大きく垂れるかを見ます。赤い実なら、別の仲間です
- 冬の姿。常緑なので葉は残ります。イボタノキのように葉が落ちる木と区別しやすくなります
一度で決めきれなくても大丈夫です。花の時期と実の時期の両方で見比べると、「こっちの房の方が大きい」と自分の目で分かるようになります。写真を撮って、見比べるのも手です。
生垣や庭木として見る時の考え方
ネズミモチの仲間は、丈夫で、刈り込みにも強い木と言われます。そのぶん枝がよく伸びるので、気づくと思ったより大きくなっていた、ということも起きがちです。
自分で手入れをするなら、手の届く範囲の枝を整えるところまでにしてください。高い所の枝を切る、幹を切る、根ごと抜く、といった作業は危険なうえ、木にも負担がかかります。そういう時は造園業者に頼むのが安心です。剪定ばさみは、刃先を自分や周りの人に向けず、使い終わったら子どもの手の届かない所へしまってください。
共用の花壇や、集合住宅の敷地、公園の木については、勝手に枝を切ったり実を持ち帰ったりしないでください。管理規約や管理者の案内に従うのが決まりです。
実と手入れの安全——口に入れない・ペット・隣の家
ネズミモチの仲間の実は、見た目が小さな果実のようで、食べられるのかと気になる人もいるかもしれません。口に入れないでください。小さな子どもが拾って口に入れないように、落ちた実は早めに掃いておくと安心です。猫や犬がかじらないように、庭で遊ばせる時も気をつけましょう。もし口に入れてしまった時は、医療機関や中毒の相談窓口に連絡してください。
枝や落ち葉が隣の家の敷地に出ていないかも、ときどき見ておいてください。越境しそうな枝は、話し合いで折り合いをつけるのが穏やかです。
ゆきこ( ゚Д゚)『似た木ほど、名前を決める前に「実は何色か」「葉は向かい合っているか」を見るだけで、迷いがぐっと減ります。決めきれなければ、無理に決めなくて大丈夫ですよね』
💡 この困りごとへの提案
散歩の途中で、葉や実をその場で見比べたい時は、ポケットに入る樹木の図鑑が1冊あると便利です。
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似た木の見分けは、トベラとシャリンバイの違いやハイノキとソヨゴの違いでも紹介しています。木を探しながら歩く散歩の持ち物を考える時は、トレッキングポールはいらない?もどうぞ。
まとめ:葉脈・葉・房と実の色を重ねて見て、決めきれない時は図鑑や案内で
- 葉を光に透かして、葉脈が見えるかを見る。透けるのはトウネズミモチの目安です
- 葉の大きさと先、花と実の房の大きさも重ねる。ひとつだけで決めないのが確かです
- 赤い実ならクロガネモチやモチノキ。葉のつき方(向かい合うか互い違いか)でも絞れます
- トウネズミモチは外来の木と言われる。新しく植える前に自治体の案内を見ます
- 実は口に入れない。大きな木の作業は手の届く範囲まで、それ以上は造園業者へ
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手順を1枚にまとめています。



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