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ソファの下に落ちた小さなネジ、子どものプラモデルの細かい部品、シールの端っこ、髪に絡まったビーズ。「ピンセット、ピンセット……あれ、どこいった」と引き出しをひっくり返した経験、ありませんか。工作の途中で子どもに「ピンセットちょうだい」と言われて、探しても見つからず、結局爪楊枝を2本渡す、なんて話もよくありますよね。
先に結論をひとつ。ピンセットの代用は「何をつまむか」で正解が変わります。ひとつの万能な代わりがあるわけではなくて、軽い紙なら粘着面、金属の部品なら磁石、深いすき間なら細長いもの、というふうに、相手に合わせて道具を選ぶほうがずっと早いんです。家にあるもので十分そろいますよ。順番に見ていきましょう。
ピンセットの代わりになるもの7つ——たいてい家にあります
- 爪楊枝を2本。親指と人差し指でそれぞれ1本持ち、先を合わせてはさみます。いちばん手軽で、先が細いので小さな物にも届きます。先が木なので、傷つけたくない部品にもやさしいのがいいところ
- クリップを伸ばす。書類用の金属のクリップを開いて、先をL字に曲げるとかぎ状の道具になります。すき間に落ちた物を引っかけて手前に出す用。切り口が鋭いことがあるので、指を切らないように断面を確かめてから使ってください
- 洗濯バサミの先。先が細くとがったタイプなら、はさむ力がある分だけ、ちょっと重い物もつかめます。指が疲れないのもうれしいところ
- 割り箸。そのままだと太いので、先をカッターで少し削ると格段に使いやすくなります。削る時は刃を体の外側へ動かして、子どもの手の届かない場所で。削らなくても、菜箸の先で十分な場面もあります
- テープの粘着面。透明テープやマスキングテープを指に輪にして巻き、粘着面で「くっつけて拾う」やり方。ビーズ、紙片、ラメ、髪の毛など軽くて小さいものは、つまむより貼り付けるほうが速いんです
- ヘアピン。開くとU字の細い道具になります。すき間に差し込む、押さえる、引っかけるが得意。先に丸い玉が付いたタイプは、傷をつけにくいので工作向き
- 磁石。小さなネジやまち針を落とした時の最強の味方。冷蔵庫の磁石を糸でつるして、すき間に垂らすだけで拾えます。掃除機の吸い込み口に布をかぶせて吸い上げ、布ごと回収する方法も便利ですよ
この7つを頭に入れておくと、「ピンセットがない」という場面がほとんどなくなります。細かいビーズは、正直テープ一択でいいと思っています。
用途別に選ぶ——つまむ物によって向き不向きが変わります
同じ「細かい物」でも、素材と重さで最適な代用は変わります。迷ったらこの順で考えてみてください。
- 軽くて小さい物(ビーズ・スパンコール・紙片・ラメ)→ テープの粘着面。はさもうとすると弾き飛ばしてしまうので、貼り付けて回収するほうが確実です。細かい作業なら、テープを爪楊枝の先に巻き付けると狙った1粒だけ取れます
- 金属の小さな部品(ネジ・まち針・電池のふたのネジ)→ 磁石。落として見失った時もこれ。床を磁石でなでるだけで見つかります
- 深いすき間に落ちた物→ 伸ばしたクリップか細長い棒に両面テープ。ソファのすき間、机の裏、車の座席の間など。すき間の幅より細く、届く長さがあるかが決め手です
- シールやラベルの端をめくる→ 爪楊枝かマスキングテープ。爪でめくると爪が割れますし、シールの端に別のテープを貼って引っ張ると、きれいにめくれます
- 熱いもの・食べ物→ 箸一択。金属のクリップやヘアピンは口に入る物に使わないでください。文房具は汚れも付いていますし、食べ物には向きません
- 糸やリボンを穴に通す→ ヘアピンか安全ピン。ゴム通しの代わりとして昔からある方法です
- 切りながらつまみたい→ 先の細い工作用のはさみが便利なこともあります。はさみが手元にない時の代わりははさみの代用になるものにまとめました
とげが刺さった時——ピンセットがない場面での考え方
ここはいちばん慎重に書きたいところです。子どもが公園の木の柵で手にとげを刺してきた、庭仕事で指にささくれが入った。焦って手近な物で抜こうとしがちですが、先に「自分で触っていい範囲かどうか」を決めるほうが大事なんです。
この場合は自分で抜こうとせず、皮膚科(子どもなら小児科でも)を受診してください。
- 深く入っていて、端が皮膚の外に出ていないとげ
- ガラス・金属・鉛筆の芯など、木以外のとげ
- 赤く腫れている、熱を持っている、うみが出ている
- しびれる、痛みが強い、動かしにくい
- 目のまわり、顔、爪の下、関節の上などデリケートな場所
- 抜いたつもりでも痛みが数日続く(先端が残っていることがあります)
逆に、木の細いとげの端が外に出ていて、痛みも腫れもないくらいの浅いものなら、家で様子を見る人も多いと思います。その場合に気をつけたいのはこのあたりです。
- まず手と刺さった場所を石けんで洗う。汚れたまま触るのがいちばんよくないです
- 針で皮膚を切り開こうとしない。とげより大きな傷を作ることになりますし、化膿の入り口にもなります
- 針や道具を火であぶる方法は勧めません。すすが皮膚に入りますし、消毒にもなりません
- 爪楊枝や伸ばしたクリップを皮膚に刺す道具として使わない。あくまで「外に出ている端をつまむ」までです
- 粘着テープを貼って引く、というやり方が紹介されることもありますが、向きによってはかえって奥へ押し込みます。無理に何度も試さないでください
- 1〜2回試して抜けなければ、そこでやめる。深追いするほど腫れやすくなります。時間をおいて受診が安心です
とげ抜きは「早さ」より「その後の腫れを作らないこと」が大事だと思っています。迷った時点で受診でいいんです。子どものとげは、抜けなければその日のうちに連れて行く、と決めておくのが安心だと思います。
毛抜きの代用は?——肌に使うものは分けて考える
眉の手入れの途中で毛抜きが見当たらない、旅行先に持って来るのを忘れた。よくありますよね。ただ、肌に使う道具は、工作用の代用と同じに考えないほうがいいんです。
- 粘着テープを肌に貼って引くのは避けたい。毛と一緒に表面の皮まではがれて、赤みやひりつきが出ます。特に目のまわりの皮膚は薄いので負担が大きいところ
- 爪楊枝やクリップは肌に向きません。先が鋭く、毛をつかむ形になっていないので、皮膚を傷つけるだけになります
- 眉なら剃るほうが肌への負担が少ない。眉用の小さなカミソリや、電動の眉トリマーなら、抜くより刺激が少なくて済みます。剃る前に乳液を薄く塗ると、さらにやさしくできます
- 爪切りの先で毛をつまむ人もいますが、切れてしまうので毛抜きの代わりにはなりません。爪切りが見つからない時の話は爪切りの代用になるものにまとめています
- 結局のところ、毛抜きは1本きちんとした物を持つのがいちばん。100均でも十分使えます。先がぴたりと合っているか、店頭で光にかざして確認してみてください
- 抜いたあとは冷やして保湿。毛穴が開いたままだと赤みが出やすくなります。ひりつきや赤みが続くようなら、無理に続けず皮膚科へ
子どもの工作や自由研究で使うなら
夏休みの工作、ビーズのアクセサリー作り、標本づくり。子どもに細かい作業をさせる場面では、代用の選び方が少し変わります。
- 伸ばしたクリップは持たせない。切り口が鋭く、目の高さで振ると危ないです。同じ理由で、削った割り箸も大人が使う分だけに
- 爪楊枝は先を軽くやすりで丸めるか、先の丸い竹串に替えると安心。それでも「顔に近づけない」の約束は毎回してくださいね
- テープの粘着面はいちばん安全な代用。指に巻くだけなので、小さい子でも扱えます。ビーズやスパンコールを拾うにはこれで十分
- 洗濯バサミは握力の弱い子に向いています。指先でつまみ続けなくていいので、長い作業でも疲れません
- 接着剤を使う工作なら、換気と、手についた時にすぐふける濡れ布巾を用意して。子どもの手の届かない所にしまうところまでが片付けです
ゆきこ( ゚Д゚)『ピンセットが見つからずに爪楊枝2本で1時間戦った、という話、工作を手伝う親御さんからよく聞きます。100均の先細を1本買っておくだけで同じ作業が10分で終わるなら、数百円で戻る時間ってあるんだなと思います』
細かい作業が続くなら、先の形が違うものが数本入ったセットが1つあると、工作にも手芸にも使い回せて便利です。先細(細かい作業向き)・先曲がり(手元が見えやすい)・平らな先(つまむ力が強い)の3種類がそろっていれば、たいていの場面に対応できます。ステンレスのものを選ぶとサビにくいですよ。
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「あれがない時どうする」つながりで、綿棒の代用になるものは細かい掃除にも使える話を書いています。輪ゴムが切れた時の輪ゴムの代わりになるものもあわせてどうぞ。
まとめ:つまむ物で代用を選ぶ、肌ととげは別に考える
- 代用は爪楊枝2本・クリップ・洗濯バサミ・テープ・磁石が主力
- 軽い物はつまむより貼って拾う。金属の部品は磁石が最短
- 食べ物に使うのは箸だけ。文房具は口に入る物に使わない
- 深いとげ・腫れ・ガラスや金属のとげは皮膚科へ。深追いしない
- 毛抜きの代わりに粘着テープを肌に使わない。眉は剃るほうが安全
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



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