ロープの輪っかの作り方——用途で選ぶ3つの輪(もやい結び・引き解け結び・自在結び)、物を吊るす時の結び、端のほつれ止め、太さと素材の目安

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ベランダに洗濯ロープを張りたい、キャンプでランタンを吊るしたい、子どもの工作で持ち手を作りたい。いざロープで輪っかを作ろうとすると、引っ張ったらぎゅっと締まって小さくなってしまったり、逆に物を掛けた途端にするっと緩んだり。「結び方なんて適当でいいでしょ」と思っていた私も、洗濯ロープが夜中に落ちて、朝のベランダで途方に暮れたことがあります。

先にひとつだけ。ロープの輪っかは「大きさが変わらない輪」「すぐ外せる輪」「大きさを変えられる輪」の3つに分けて覚えると迷いません。どれも手順は4つ前後で、慣れれば10秒もかかりません。用途に合わせた選び方から、吊るす時の結び、端のほつれ止め、ロープの太さと素材まで、順番に見ていきましょう。

輪っかは3種類——「用途」で選ぶと結び方がすぐ決まる

  • 大きさが変わらない輪(固定輪)=もやい結び。物を掛けても、引っ張っても輪が締まらない。物干しの端、フックに掛ける輪、荷物の持ち手に
  • すぐ外せる輪=引き解け結び。端を引くだけでほどける。仮止め、洗濯物を一時的に束ねる、あとで外す前提の結びに
  • 大きさを変えられる輪=自在結び。結び目を指でずらすと輪が伸び縮みする。テントの張り綱、ベランダの物干しロープのたるみ調整に

「輪を作りたい」の裏には、たいてい「外れてほしくない」か「あとで外したい」か「長さを調整したい」のどれかがあるんですよね。そこを先に決めると、覚える結びが1つに絞れます。

大きさが変わらない輪——もやい結びの作り方

ロープの結びの中でいちばん有名で、いちばん頼りになる輪です。荷重をかけても輪が締まらず、それでいて手でほどけるのが特徴。手順は「池・ヘビ・木」で覚えると忘れません。

  1. 小さな輪(池)を作る。ロープの途中を持って、端に近い側が上に乗るように小さな輪を作ります。端側の長さは、作りたい輪の一周分より少し長めに
  2. 端(ヘビ)を池から出す。端を小さな輪の下から上へ通します
  3. 木の後ろを回る。出てきた端を、長い方のロープ(木)の後ろ側にぐるっと回します
  4. 池に戻る。端をもう一度、小さな輪に上から下へ通します
  5. 締める。端と輪の部分を片手でまとめて持ち、長い方のロープを反対の手で引いてきゅっと締めます

できあがった輪を思いきり引っ張っても大きさが変わらなければ成功です。もし引いたら小さくなるなら、手順1で端側が下に来ていたか、手順4で通す向きが逆だったかのどちらか。作り直してみてください。端は結び目からロープの太さの10倍くらい(5mmなら5cm)残しておくと安心です。

すぐ外せる輪——引き解け結びの作り方

「今だけ留めたい」「あとで片手で外したい」時の輪です。仕組みは簡単で、普通の結び目の最後で、端を全部引き抜かずに二つ折りのまま締めるだけなんです。

  1. ロープの途中で、いつものひと結び(止め結び)を作るように輪を作る
  2. 端を輪に通す時、端そのものではなく端を二つ折りにした「折り目」を通す
  3. 折り目を残したまま、長い方のロープを引いて締める

飛び出している端をつまんで引けば、結び目ごとするっとほどけます。逆に、輪の側に物を掛けて引くと締まる性質があるので、掛けた物の重さで輪が小さくなっていい場面に向いています。袋の口をしばる、工作の仮留めなど、日常では出番がいちばん多い結びかもしれません。

大きさを変えられる輪——自在結びの作り方

テントの張り綱に使われている、あの結びです。結び目を指でつまんで滑らせると輪が大きくなったり小さくなったりし、手を離すとそこで止まる。ベランダの物干しロープがたるんだ時に、結び直さずに張り直せるのが便利なところ。

  1. 端を柱や金具にぐるっと回して、長い方のロープと並べる
  2. 端を、長い方のロープに輪の内側に向かって2回巻きつける
  3. そのまま結び目の外側(柱から遠い側)でもう1回巻いて、端を巻きの間に通す
  4. 端を引いて締め、結び目を手で持って前後に滑らせてみる。滑って、手を離すと止まれば成功

コツは3回の巻きを同じ方向にきれいに並べること。巻きが重なったり交差したりすると、滑らなかったり止まらなかったりします。滑りやすい化繊のロープでは止まりにくいことがあるので、その時は内側の巻きを3回に増やしてみてください。

用途で選ぶ3つの輪→吊るす結び→端のほつれ止め大きさが変わらない輪もやい結び①小さな輪を作る②端を下から通す③元の後ろを回る④もう一度輪へ通す→ 引いても締まらない 物干し・フック掛けにすぐ外せる輪引き解け結び①端を二つ折りにする②折り目を結び目に通す③元を引いて締める端を引けばほどける→ 仮止め・袋の口に 物を掛けると締まる大きさを変えられる輪自在結び①端を柱に回す②元に内側へ2回巻く③外側にもう1回巻く④結び目をずらして調整→ テント・物干しの張り 巻きは同じ向きに揃える吊るす:ふた結び(元にひと結び×2)/横に張る:巻き結び(棒に2周・交差の下へ)ほつれ止め:切る前にテープ・熱収縮チューブ・端に止め結び。火は溶けた樹脂が熱いので注意首や体に輪を掛けない/人や動物を縛らない/子どもの手の届かない所/荷重のかかる用途は専用品

物を吊るす時の結び——ふた結びと巻き結び

「輪を作る」のとは少し違って、柱や棒、フックにロープを固定して物を吊るしたい時は、この2つを覚えておくと足ります。

  • ふた結び。端を柱やフックに回し、長い方のロープに端でひと結び。それをもう1回、同じ向きに繰り返して2つ重ねます。ぶら下げる方向に力がかかるほど締まるので、ランタンや植木鉢のハンギング、物干しロープの端に。外す時は結び目を柱側に押し戻すと緩みます
  • 巻き結び。棒や横木にロープを1周巻いて、長い方のロープの上を交差させ、もう1周巻いて、最後に端を交差の下にくぐらせる。横方向に張った時に強いので、物干し竿にロープを固定したり、棒同士をつなぐ前の仮止めに向いています。ただし、片方だけ引かれ続けると少しずつ回って緩むことがあるので、心配ならふた結びを1つ足しておくと落ち着きます

端のほつれ止めと、太さ・素材の目安——洗濯・ベランダ・キャンプ

ロープを切ったあと、端からバラバラとほどけてくるのは、より合わせた繊維が自由になるからです。切る前に、切る位置の両側をテープで巻いてからテープの真ん中で切ると、切った瞬間からほつれません。これがいちばん楽な予防なんです。

  • ビニールテープや布テープを巻く。端から1cmくらいをきつめに巻く。手軽で、どの素材でも使える
  • 端に止め結びをする。端から数cmの所でひと結び。輪に通す時に少し引っかかるけれど、道具がいらない
  • 熱収縮チューブ。端にかぶせてドライヤーの熱で縮める。見た目がきれいで長持ち。100円ショップの電気小物コーナーにも
  • 綿や麻は糸でぐるぐる巻いて縫い止める。化繊と違って溶けないので、これが昔ながらの方法

ナイロンやポリエステルのロープは、ライターの火で端を溶かして固める方法がよく紹介されています。ただ、溶けた樹脂はとても熱く、指につくと簡単には取れません。やるなら換気をして、子どもがいない所で、金属の道具で形を整え、素手で触らないこと。私は面倒でもテープ派です。

次は、ロープそのものの選び方。結びやすさは、じつはロープ選びの時点で半分決まっています。細すぎると結び目がほどけやすく、太すぎると結び目が大きくて締まりません。

用途 太さの目安 向いている素材
室内の洗濯ロープ・仮の物干し 4〜6mm 綿(結びやすい)・ポリエステル(乾きが早い)
ベランダの物干し・日よけの固定 5〜8mm ポリエステル(日光と水に強い)
キャンプの張り綱・ランタン吊り 3〜5mm ポリエステル・ナイロン(伸びて強い)
子どもの工作・飾りつけ 3〜5mm 綿・麻(手触りがよく、結び直しやすい)
  • 綿:柔らかくて結びやすく、締めるとしっかり止まる。ただし濡れると重くなり、乾きにくくてカビやすい。室内向き
  • ポリエステル:日光と水に強く、伸びが少ない。屋外で長く使うならこれ
  • ナイロン:強くてよく伸びる。衝撃を吸収するけれど、張ったままだとたるみやすい
  • ポリプロピレン:軽くて安く、水に浮く。ただし表面が滑って結び目が緩みやすく、日光で傷みやすい

使う前に、これだけは——輪っかの安全のこと

ロープの輪は便利な分、使い方を間違えると危ない道具でもあります。ここだけは断定させてください。

  • 首や体に輪を掛けない。遊びでも、ふざけてでも。引き解け結びやもやい結びは体重で締まったり外れなかったりして、とっさに外せません
  • 人や動物を縛らない。ペットの首輪や係留の代わりにロープの輪を使わない。専用の首輪とリードを
  • 子どもの手の届かない所に置く。長いロープは輪に見えなくても、遊んでいるうちに首に絡むことがあります
  • 荷重のかかる用途は専用品。人がぶら下がる(ブランコ・ハンモック)、車の荷締め、高い所から物を吊る、といった場面は、家庭用のロープと結びで代用しないでください。専用のベルトや金具、規格品を使うか、専門家に相談を

ゆきこ( ゚Д゚)『長男が縄跳びの持ち手を輪っかにして「ロープ遊び」を始めた時は、笑うより先に取り上げました。首に掛けたら、が頭をよぎるんですよね。今は「ロープは物に結ぶもの、人には結ばない」がわが家の約束。もやい結びは、私より次男のほうが早く覚えました』

これから練習するなら、5〜6mmの綿ロープを2〜3mほど1本持っておくと、洗濯にも工作にも使えて、結びの練習にもちょうどいい太さです。屋外で使うなら同じ太さのポリエステルを。


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輪の作り方が分かったら、次は「ほどけない結び」を。ロープのほどけない結び方では、柱に固定する結び、2本をつなぐ結び、ピンと張る結びを目的別にまとめています。ベランダ周りでは物干し竿の代用ハンガーの風対策もどうぞ。室内にロープを張った日は、ハンガーが足りない時の代用も一緒に読まれています。

まとめ:輪は用途で3つ、吊るすはふた結び、端は切る前にテープ

  1. 輪っかは変わらない・すぐ外せる・変えられるの3つで覚える
  2. もやい結びは「池・ヘビ・木」の順。引いても締まらなければ成功
  3. 引き解け結びは端を二つ折りで通すだけ。自在結びは内2回・外1回
  4. 吊るすならふた結び、横に張るなら巻き結び。端は切る前にテープ
  5. 首や体に掛けない・人や動物を縛らない。荷重のかかる用途は専用品

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

ロープの輪っかの作り方の早見表:輪は用途で3つ。大きさが変わらない輪はもやい結びで、小さな輪を作り、端を下から通し、元のロープの後ろを回して、もう一度輪に通して締める。すぐ外せる輪は引き解け結びで、端を二つ折りにした折り目を結び目に通して締め、端を引けばほどける。大きさを変えられる輪は自在結びで、端を柱に回し、元のロープに内側へ2回、外側に1回巻いて締め、結び目をずらして調整する。物を吊るすならふた結び、横に張るなら巻き結び。端のほつれ止めは切る前にテープ、熱収縮チューブ、端に止め結び。太さは室内4〜6mm、ベランダ5〜8mm、キャンプ3〜5mm。首や体に輪を掛けない、人や動物を縛らない、子どもの手の届かない所、荷重のかかる用途は専用品

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