ランニングシューズを普段履きするデメリット——すぐ傷む・歩きにくい・雨に弱いは本当?いちばん困るのは「走る時のクッションが落ちる」こと。向く場面と向かない場面、普段履きにするならやっておくこと、逆に普段の靴で走るリスク

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ランニングシューズって、軽くて、クッションがあって、一度履くと普段の靴が重く感じますよね。だから通勤や買い物、子どもと公園に行く時にもそのまま履きたくなる。でも「走る用の靴を普段履きにしたらすぐダメになる」「歩きにくい」という話も聞いて、どうなんだろうと迷っていませんか。

先に結論をひとつ。普段履きすること自体は悪くありません。困るのは、走る靴と普段の靴を「同じ1足」にしてしまうことです。見た目の汚れやかかとの潰れより、走る時のクッションが走らない時間で削られていくのが、いちばん大きなデメリットなんです。何がどう傷むのか、どんな場面なら向いていて、どんな場面は避けたいのか、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 迷いから自分の章へ普段履きしていいの?履くのはOK。走る靴と兼用が問題→第1章すぐ傷むって本当?減り方が走りと違う。傷む3か所→第2章歩きにくい・疲れる?向く場面と向かない場面がある→第3章普段履きにするなら?走る用と分ける。紐をほどく→第4章普段の靴で走っていい?短い距離でも避けたい理由がある→第5章

ケース別に読む:普段履きしていいか迷う人すぐ傷むか知りたい人歩きにくいか知りたい人普段履きにすると決めた人普段の靴で走ろうとしている人

デメリットは何か——いちばん困るのは「走る時のクッションが落ちる」

ランニングシューズを普段履きした時に言われるデメリットを、先に並べてしまいますね。全部が全員に当てはまるわけではなくて、「走る靴として使い続けるつもりかどうか」で重さが変わります

言われるデメリット 何が起きるか 誰にとって困るか
走る時のクッションが落ちる 歩く時間の分だけミッドソールがへたる その靴で走り続ける人
ソールがすり減る 歩きはかかとの外側が先に削れやすい 走る人・長く履きたい人
かかとが潰れる 紐を結んだままの脱ぎ履きで芯が折れる 玄関で脱ぎ履きが多い人
雨に弱い メッシュから水がしみて、乾くのに時間がかかる 通勤・通学で天候を選べない人
汚れやすい・見た目 薄い色のメッシュは汚れが目立つ。服と合わせにくい きれいめの服が多い人
場面によって歩きにくい 反り上がったつま先や厚い底が、立ち仕事や階段で合わない 長時間立つ・歩く人

この中でいちばん見過ごされるのが、最初の行です。ランニングシューズのミッドソールは、走る時の着地の衝撃を受け止めるために柔らかく作られていて、走っていなくても、体重がかかっている時間の分だけ少しずつ潰れていきます。通勤で1日8時間履いていれば、その分だけ「走る時のクッション」が先に減っていく。外から見てもきれいなのに、走ると足裏や膝がなんとなく重い、という靴は、これが起きていることが多いんです。

だから答えはこうなります。普段履きは悪くない。ただし「走る1足」は普段履きに使わない。走る用として引退した靴、あるいは最初から普段用と決めた靴を普段履きにするなら、残るデメリットは「傷み方」と「場面」の話だけになります。

すぐ傷む?——普段履きで傷む3か所は、走る時と違う

「ランニングシューズは普段履きするとすぐ傷む」と言われるのは、走る時とは違う場所に負担がかかるからです。傷む場所は、だいたいこの3か所に決まっています。

普段履きで傷む3か所1かかとの芯紐を結んだまま脱ぎ履きかかとを踏んで潰れる内側の生地が破れる→ 紐をほどく・靴べら2ソールのかかと外側歩きはかかとから着く外側が斜めに削れる走る時に足がぶれる→ 減ったら走る用から外す3メッシュのアッパー雨と泥がしみ込む薄い色は汚れが目立つ乾かす時の熱で傷む→ 雨の日は別の靴・陰干し
  • かかとの芯。走る時はいったん履いたら脱ぎませんが、普段履きは玄関やお店の座敷で何度も脱ぎ履きしますよね。紐を結んだまま足をねじ込むと、かかとの芯が折れて、内側の生地が破れてきます。走る靴の傷みで「かかとの内側が破れた」は、ほとんどこれです
  • ソールのかかと外側。歩く時はかかとから着いて、走る時より長くかかとに体重が乗ります。外側が斜めに削れると、走った時に着地が傾いて、足首や膝がぶれやすくなるんです
  • メッシュのアッパー。通気のためのメッシュは、雨と泥を通します。濡れると乾くのに時間がかかり、急いでヒーターやドライヤーで乾かすと、今度は接着剤がゆるんでソールが浮く原因に

「すぐ傷む」の正体は、素材が弱いからではなく、脱ぎ履きと歩き方と天気が走る時と違うから。この3つに手を打てば、普段履きでもそこまで早くはダメになりません(手の打ち方は第4章で)。かかとの内側がすでに破れている靴は、スニーカーのかかと内側の破れの直し方で補修の考え方を書いています。

歩きにくい・疲れる?——向く場面と向かない場面

「ランニングシューズは歩きにくい」と感じる人と、「これがいちばん楽」と感じる人が両方いるのは、場面が違うからです。ランニングシューズは、走る動きに合わせてつま先が反り上がっていたり、かかと側が少し高くなっていたり、底が厚くて柔らかかったりします。走る時には助けになるその形が、立ちっぱなしや階段の上り下りでは「転がる」「ふわふわする」と感じることがあるんです。

向く場面 向かない・避けたい場面
近所の買い物・散歩・犬の散歩 雨の日(メッシュから水がしみる)
子どもと公園・遠足の付き添い 長時間の立ち仕事(厚い底がふわつく人も)
旅行や出張の移動でたくさん歩く日 スーツやきれいめの服に合わせる場面
通勤の徒歩区間(履き替えられる時) 濡れた店内の床や駅の階段(滑りやすい)
普段用と決めた1足がある時 走る用の1足しかない時

特に気をつけたいのが、濡れた床です。ランニングシューズのソールは土やアスファルトを想定して溝が切られているものが多く、タイルや金属のプレート、雨の日の駅の階段では、意外と滑ります。歩きにくさよりも、ここが実際にけがにつながりやすいところなので、雨の日は普段用のスニーカーや防水の靴に替えるのがおすすめです。

疲れやすさについては、合う・合わないが人によって本当に違います。厚くて柔らかい底が楽な人もいれば、ふわついて足が疲れる人もいる。歩いて足裏やふくらはぎが張るなら、無理に慣らそうとしないでくださいね。

普段履きにするなら——走る用と分ける・紐をほどく・雨の日は別の靴

ここまで読んで「それでも普段履きしたい」と思った人へ。やることは多くありません。走る1足を守って、あとは脱ぎ履きと天気に気をつけるだけです。

普段履きのOKとNGOK走る用と普段用を分ける引退した走る靴を普段用に回す紐をほどいて脱ぎ履きする雨の日は別の靴にする脱いだら中敷きを出して乾かすNG走る靴で通勤して、そのまま夜走る紐を結んだままかかとを踏む濡れたまま翌朝も履くヒーターやドライヤーで乾かす減った靴で走り続ける
  • 走る用と普段用を分ける。いちばん自然なのは、走る用としてクッションが落ちてきた靴を普段用に「引退」させる形です。新品を普段用におろすより、走る靴の寿命をまっとうさせてから回すほうが無駄がありません
  • 紐をほどいて脱ぎ履きする。面倒でも、これだけでかかとの芯の寿命がまるで違います。玄関に靴べらを置いておくと、続けやすいです
  • 雨の日は別の靴。濡れたら中敷きと紐を外して新聞紙を詰め、日陰で乾かします。ヒーターや直射日光、ドライヤーの熱は接着剤を傷めるので使わないでください。洗う時の手順はランニングシューズの洗い方にまとめています
  • 汚れは乾いたブラシで払う。普段履きは走る時より汚れが目立ちやすいので、脱いだ時にさっと払う習慣があると、洗う回数を減らせます

逆に「普段の靴で走る」のはどう?——短い距離でも避けたい理由

ここまでは「走る靴を普段に」でしたが、逆の「普段のスニーカーで走る」「引退したランニングシューズでまだ走る」も、聞かれることが多い話です。こちらは短い距離でも、あまりおすすめできません

  • 普段用のスニーカーは、走る衝撃を受け止める前提で作られていません。底が硬くて曲がりにくかったり、クッションが薄かったりして、着地のたびに足裏・すね・膝に負担が集まりやすいです
  • すり減ったランニングシューズも同じ。かかとの外側が斜めに削れた靴、濡れた路面で滑るようになった靴で走ると、着地が傾いて足首をひねりやすく、転倒にもつながります。減ったソール・滑る靴では走らない。これは走る人にとって、いちばん大事な決まりごとです
  • 痛みが出たら、その日は止める。走り始めてすねや膝、足裏に痛みが出た時は、靴のせいかどうかにかかわらず、無理に続けないでください。休んでも数日続く、腫れる、しびれる時は、整形外科などで診てもらってくださいね

月に数回でも走るなら、走る用の1足を持って、それを普段履きにしない。これが靴にとっても足にとっても、いちばん遠回りしない形です。走る靴の中敷きを外していいのか、別売りを入れるべきかで迷っている人は、ランニングシューズにインソールはいらない?も見てみてください。

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、軽くて楽な靴を普段も履きたくなる気持ちは、すごく分かります。「走る1足」だけは守って、あとは好きに履く。それで十分だと思っています』

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普段履きで汚れた靴を洗う時の手順と、熱で接着剤を傷めない乾かし方はランニングシューズの洗い方へ。中敷きを外していいのか、別売りに替えるべきかはランニングシューズにインソールはいらない?にまとめています。かかとの内側が破れてきた靴はスニーカーのかかと内側の破れの直し方、普段履きで小指の外側が当たる時はスニーカーで小指が痛い時の原因と対策を見てみてください。

まとめ:普段履きは悪くない。走る1足だけは分ける

  1. いちばんのデメリットは走る時のクッションが落ちること。走る靴を普段履きに使わない
  2. 傷むのはかかとの芯・ソールの外側・メッシュ。脱ぎ履きと歩き方と天気が原因
  3. 向くのは買い物・散歩・移動の日。雨の日・濡れた床・長時間の立ち仕事は避ける
  4. 普段履きにするなら引退した靴を回す。紐をほどく・雨の日は別の靴・熱で乾かさない
  5. 普段の靴や減った靴で走らない。痛みは中止、続くなら受診

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

ランニングシューズを普段履きするデメリットの早見表:いちばんのデメリットは走る時のクッションが歩く時間の分だけ先に落ちること、だから走る用の1足は普段履きに使わない。普段履きで傷むのはかかとの芯(紐を結んだままの脱ぎ履き)、ソールのかかと外側(歩きはかかとから着く)、メッシュのアッパー(雨と泥、乾かす時の熱)の3か所。向くのは近所の買い物・散歩・子どもと公園・旅行の移動、避けたいのは雨の日・濡れた店内の床や駅の階段・長時間の立ち仕事・きれいめの服。普段履きにするなら走る用と分けて引退した靴を回す、紐をほどいて脱ぎ履き、雨の日は別の靴、濡れたら新聞紙を詰めて陰干しでヒーターやドライヤーは使わない、汚れは乾いたブラシで払う。普段のスニーカーやすり減った靴で走らない、痛みが出たら中止し、数日続く・腫れる・しびれる時は受診

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