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ランニングシューズって、軽くて、クッションがあって、一度履くと普段の靴が重く感じますよね。だから通勤や買い物、子どもと公園に行く時にもそのまま履きたくなる。でも「走る用の靴を普段履きにしたらすぐダメになる」「歩きにくい」という話も聞いて、どうなんだろうと迷っていませんか。
先に結論をひとつ。普段履きすること自体は悪くありません。困るのは、走る靴と普段の靴を「同じ1足」にしてしまうことです。見た目の汚れやかかとの潰れより、走る時のクッションが走らない時間で削られていくのが、いちばん大きなデメリットなんです。何がどう傷むのか、どんな場面なら向いていて、どんな場面は避けたいのか、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:普段履きしていいか迷う人|すぐ傷むか知りたい人|歩きにくいか知りたい人|普段履きにすると決めた人|普段の靴で走ろうとしている人
デメリットは何か——いちばん困るのは「走る時のクッションが落ちる」
ランニングシューズを普段履きした時に言われるデメリットを、先に並べてしまいますね。全部が全員に当てはまるわけではなくて、「走る靴として使い続けるつもりかどうか」で重さが変わります。
| 言われるデメリット | 何が起きるか | 誰にとって困るか |
|---|---|---|
| 走る時のクッションが落ちる | 歩く時間の分だけミッドソールがへたる | その靴で走り続ける人 |
| ソールがすり減る | 歩きはかかとの外側が先に削れやすい | 走る人・長く履きたい人 |
| かかとが潰れる | 紐を結んだままの脱ぎ履きで芯が折れる | 玄関で脱ぎ履きが多い人 |
| 雨に弱い | メッシュから水がしみて、乾くのに時間がかかる | 通勤・通学で天候を選べない人 |
| 汚れやすい・見た目 | 薄い色のメッシュは汚れが目立つ。服と合わせにくい | きれいめの服が多い人 |
| 場面によって歩きにくい | 反り上がったつま先や厚い底が、立ち仕事や階段で合わない | 長時間立つ・歩く人 |
この中でいちばん見過ごされるのが、最初の行です。ランニングシューズのミッドソールは、走る時の着地の衝撃を受け止めるために柔らかく作られていて、走っていなくても、体重がかかっている時間の分だけ少しずつ潰れていきます。通勤で1日8時間履いていれば、その分だけ「走る時のクッション」が先に減っていく。外から見てもきれいなのに、走ると足裏や膝がなんとなく重い、という靴は、これが起きていることが多いんです。
だから答えはこうなります。普段履きは悪くない。ただし「走る1足」は普段履きに使わない。走る用として引退した靴、あるいは最初から普段用と決めた靴を普段履きにするなら、残るデメリットは「傷み方」と「場面」の話だけになります。
すぐ傷む?——普段履きで傷む3か所は、走る時と違う
「ランニングシューズは普段履きするとすぐ傷む」と言われるのは、走る時とは違う場所に負担がかかるからです。傷む場所は、だいたいこの3か所に決まっています。
- かかとの芯。走る時はいったん履いたら脱ぎませんが、普段履きは玄関やお店の座敷で何度も脱ぎ履きしますよね。紐を結んだまま足をねじ込むと、かかとの芯が折れて、内側の生地が破れてきます。走る靴の傷みで「かかとの内側が破れた」は、ほとんどこれです
- ソールのかかと外側。歩く時はかかとから着いて、走る時より長くかかとに体重が乗ります。外側が斜めに削れると、走った時に着地が傾いて、足首や膝がぶれやすくなるんです
- メッシュのアッパー。通気のためのメッシュは、雨と泥を通します。濡れると乾くのに時間がかかり、急いでヒーターやドライヤーで乾かすと、今度は接着剤がゆるんでソールが浮く原因に
「すぐ傷む」の正体は、素材が弱いからではなく、脱ぎ履きと歩き方と天気が走る時と違うから。この3つに手を打てば、普段履きでもそこまで早くはダメになりません(手の打ち方は第4章で)。かかとの内側がすでに破れている靴は、スニーカーのかかと内側の破れの直し方で補修の考え方を書いています。
歩きにくい・疲れる?——向く場面と向かない場面
「ランニングシューズは歩きにくい」と感じる人と、「これがいちばん楽」と感じる人が両方いるのは、場面が違うからです。ランニングシューズは、走る動きに合わせてつま先が反り上がっていたり、かかと側が少し高くなっていたり、底が厚くて柔らかかったりします。走る時には助けになるその形が、立ちっぱなしや階段の上り下りでは「転がる」「ふわふわする」と感じることがあるんです。
| 向く場面 | 向かない・避けたい場面 |
|---|---|
| 近所の買い物・散歩・犬の散歩 | 雨の日(メッシュから水がしみる) |
| 子どもと公園・遠足の付き添い | 長時間の立ち仕事(厚い底がふわつく人も) |
| 旅行や出張の移動でたくさん歩く日 | スーツやきれいめの服に合わせる場面 |
| 通勤の徒歩区間(履き替えられる時) | 濡れた店内の床や駅の階段(滑りやすい) |
| 普段用と決めた1足がある時 | 走る用の1足しかない時 |
特に気をつけたいのが、濡れた床です。ランニングシューズのソールは土やアスファルトを想定して溝が切られているものが多く、タイルや金属のプレート、雨の日の駅の階段では、意外と滑ります。歩きにくさよりも、ここが実際にけがにつながりやすいところなので、雨の日は普段用のスニーカーや防水の靴に替えるのがおすすめです。
疲れやすさについては、合う・合わないが人によって本当に違います。厚くて柔らかい底が楽な人もいれば、ふわついて足が疲れる人もいる。歩いて足裏やふくらはぎが張るなら、無理に慣らそうとしないでくださいね。
普段履きにするなら——走る用と分ける・紐をほどく・雨の日は別の靴
ここまで読んで「それでも普段履きしたい」と思った人へ。やることは多くありません。走る1足を守って、あとは脱ぎ履きと天気に気をつけるだけです。
- 走る用と普段用を分ける。いちばん自然なのは、走る用としてクッションが落ちてきた靴を普段用に「引退」させる形です。新品を普段用におろすより、走る靴の寿命をまっとうさせてから回すほうが無駄がありません
- 紐をほどいて脱ぎ履きする。面倒でも、これだけでかかとの芯の寿命がまるで違います。玄関に靴べらを置いておくと、続けやすいです
- 雨の日は別の靴。濡れたら中敷きと紐を外して新聞紙を詰め、日陰で乾かします。ヒーターや直射日光、ドライヤーの熱は接着剤を傷めるので使わないでください。洗う時の手順はランニングシューズの洗い方にまとめています
- 汚れは乾いたブラシで払う。普段履きは走る時より汚れが目立ちやすいので、脱いだ時にさっと払う習慣があると、洗う回数を減らせます
逆に「普段の靴で走る」のはどう?——短い距離でも避けたい理由
ここまでは「走る靴を普段に」でしたが、逆の「普段のスニーカーで走る」「引退したランニングシューズでまだ走る」も、聞かれることが多い話です。こちらは短い距離でも、あまりおすすめできません。
- 普段用のスニーカーは、走る衝撃を受け止める前提で作られていません。底が硬くて曲がりにくかったり、クッションが薄かったりして、着地のたびに足裏・すね・膝に負担が集まりやすいです
- すり減ったランニングシューズも同じ。かかとの外側が斜めに削れた靴、濡れた路面で滑るようになった靴で走ると、着地が傾いて足首をひねりやすく、転倒にもつながります。減ったソール・滑る靴では走らない。これは走る人にとって、いちばん大事な決まりごとです
- 痛みが出たら、その日は止める。走り始めてすねや膝、足裏に痛みが出た時は、靴のせいかどうかにかかわらず、無理に続けないでください。休んでも数日続く、腫れる、しびれる時は、整形外科などで診てもらってくださいね
月に数回でも走るなら、走る用の1足を持って、それを普段履きにしない。これが靴にとっても足にとっても、いちばん遠回りしない形です。走る靴の中敷きを外していいのか、別売りを入れるべきかで迷っている人は、ランニングシューズにインソールはいらない?も見てみてください。
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、軽くて楽な靴を普段も履きたくなる気持ちは、すごく分かります。「走る1足」だけは守って、あとは好きに履く。それで十分だと思っています』
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普段履きで汚れた靴を洗う時の手順と、熱で接着剤を傷めない乾かし方はランニングシューズの洗い方へ。中敷きを外していいのか、別売りに替えるべきかはランニングシューズにインソールはいらない?にまとめています。かかとの内側が破れてきた靴はスニーカーのかかと内側の破れの直し方、普段履きで小指の外側が当たる時はスニーカーで小指が痛い時の原因と対策を見てみてください。
まとめ:普段履きは悪くない。走る1足だけは分ける
- いちばんのデメリットは走る時のクッションが落ちること。走る靴を普段履きに使わない
- 傷むのはかかとの芯・ソールの外側・メッシュ。脱ぎ履きと歩き方と天気が原因
- 向くのは買い物・散歩・移動の日。雨の日・濡れた床・長時間の立ち仕事は避ける
- 普段履きにするなら引退した靴を回す。紐をほどく・雨の日は別の靴・熱で乾かさない
- 普段の靴や減った靴で走らない。痛みは中止、続くなら受診
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手順を1枚にまとめました。



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