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朝、黒いタイツを履いて鏡を見たら、ふくらはぎと太ももの内側に白い毛玉がぽつぽつ。黒だから目立つんですよね。手で取ろうとすると糸が引きつって、余計に白い筋になって、結局そのまま出かけて一日気になる。私は仕事で一日中立っているので、太ももの内側とブーツの縁が当たる所が、毎年冬の最初にやられます。
先に結論をひとつ。タイツの毛玉は、生地を平らに張って「表面をなでる」ようにすれば、道具なしでもかなり取れます。つまんで引っ張るのだけはやめてください。毛玉がなぜ白く見えるのか、道具なし・電動それぞれの取り方、取れない時の裏技、そしてできにくくする予防まで、順番に見ていきましょう。
黒いタイツに白い毛玉ができる原因は?——正体は絡んだ繊維と、擦れて光る表面
タイツの生地はナイロンやポリウレタンの細い糸を編んだものです。太ももの内側や靴の縁など、同じ場所が何度もこすれると、表面の細い繊維がほどけて立ち上がり、それ同士が絡まって小さな玉になります。これが毛玉です。
黒いタイツなのに白く見えるのは、理由が2つあります。
- 擦れた繊維が光を乱反射する。黒い糸でも、細かくほどけて毛羽立つと、表面がざらざらして光が散り、白っぽく見えます。黒い布をヤスリでこすると白く見えるのと同じです
- 絡んだ繊維にホコリや服の繊維が巻き込まれる。スカートの裏地、コートの内側、靴下のふわふわ。白や明るい色の繊維が毛玉に混ざって、そのまま白い点になります
できやすい場所は、太ももの内側(歩くと両脚がこすれる)、ふくらはぎの内側、靴やブーツの履き口が当たる所、座った時に椅子と当たる所、バッグが当たる腰の横。毛玉ができている場所を見ると、どこがこすれているか分かるので、予防の時に役立ちます。
道具なしで取る方法——平らに張って「表面をなでる」
専用の道具がなくても、家にあるもので取れます。共通のコツは、タイツを平らに張って、毛玉だけを表面からこそげ取ること。生地がたるんでいると、毛玉と一緒に糸を引っかけてしまいます。
- タイツを脱いで、平らな所に広げる。履いたまま取るのは、肌を傷つけたり、生地を引っ張ったりするのでやめておきましょう。ひざの上に乗せて手で軽く張るか、テーブルの角にかけて片手で押さえると、表面が平らになります
- ハサミの腹(刃の平らな面)で、毛玉の生えている方向に軽くなでる。刃を立てず、閉じたハサミの側面を寝かせて、毛玉を引っかけて集める感じ。集まった毛玉は指でつまんで捨てます。刃を開いて切ろうとすると生地まで切れるので、閉じたまま使ってください
- 食器用スポンジの硬い面で、一方向に軽くこする。硬い面のざらざらが毛玉を絡め取ります。往復させず、同じ方向に数回。新品か、洗って乾いたスポンジで
- 使い捨てカミソリを、生地を張った上で、力を入れずに滑らせる。いちばん取れる方法ですが、いちばん失敗もしやすい方法です。生地をしっかり張って、刃を寝かせて、なでる程度の力で一方向に。力を入れたり、生地がたるんだりすると、一発で穴が開きます。薄手のタイツ(30デニール以下)には使わないほうが安心。刃の扱いには気をつけて、使い終わったら子どもの手の届かない所へ
どの方法も、1か所に集中しないで、広い面を軽く何度も。取れたかどうかは、生地を光に透かして表面の毛羽が減ったかで見ると分かりやすいです。
電動毛玉取り器の使い方——履かずに平らに、薄手はネットの上から
毛玉の量が多い、何足もある、という時は電動の毛玉取り器が楽です。ただ、タイツはセーターより薄いので、使い方をひとつ間違えると穴が開きます。
- 必ず脱いでから使う。履いたまま当てると、肌を巻き込んだり、生地が伸びた状態で刃が当たって穴が開いたりします。ここはお約束です
- 平らな台の上に広げて、片手で軽く張る。引っ張りすぎると編み目が開いて刃が入るので、しわが伸びる程度に
- 厚手(80デニール以上)なら、そのまま軽く浮かせるように当てる。押し付けず、刃のカバーが生地に触れるか触れないかの高さで、円を描くように動かします
- 薄手(60デニール以下)は、洗濯ネットの上からかける。タイツの上に目の細かい洗濯ネットを重ねて、その上から毛玉取り器を当てると、毛玉だけがネットの目を通って刈られて、生地は守られます。これがいちばん安全な方法です
- 「高さ調整」の付いた機種なら、いちばん浅い設定に。距離をとるほど生地に優しくなります
刃が回っている間は、指や髪、子どもの手を近づけないように。使い終わったらカバーを外して毛玉を捨て、刃の周りを付属のブラシで掃除しておくと、次も切れ味が落ちません。
取れない毛玉はどうする?——裏技3つ
なでても引っかからない、根元が固く絡んだ毛玉があります。そんな時は、
- 眉用の小さなハサミで、毛玉の根元だけを切る。生地を張って、毛玉を指でつまんで持ち上げ、根元の細い部分を切ります。生地に刃を当てないよう、毛玉の側だけ。数が少ない時向きです
- 粘着クリーナーや粘着テープで押し当てて持ち上げる。絡みがゆるい毛玉と、混ざり込んだホコリはこれで取れます。滑らせずに押し当てて、真上に離すのがコツ。粘着が強すぎるテープは生地を引っ張るので、衣類用の粘着クリーナーが安心です
- お湯で洗って、乾く前に手でなでる。毛玉が柔らかくなっている時は指の腹でも集まります。乾いてから、残った毛玉をハサミの腹で
それでも残るなら、その毛玉は「ほどけた糸が生地の中まで絡んでいる」状態なので、無理に取ると穴になります。見える場所でなければ、残すという判断で大丈夫です。
やってはいけないこと——引きちぎる・強くこする
- 指でつまんで引きちぎる。毛玉は生地の糸とつながっているので、引くと糸が抜けて、そこから伝線します。「取れた」と思った瞬間に白い線が走る、あれです
- ゴシゴシ強くこする。スポンジもカミソリも、力を入れるほど生地の表面が削れて、新しい毛羽が立ちます。取ったつもりが毛玉の種を増やしている状態です
- 履いたまま何かを当てる。生地が伸びていて編み目が開いているので、刃もスポンジも引っかかります。肌も傷つきます
- 濡れたまま電動を使う。生地が重くて動きが悪くなり、刃に巻き込みやすくなります。乾いてから
もし取っている途中で穴が開いたり、伝線したりしたら、タイツの穴・伝線の応急処置に、広がりを止める方法を書いています。
毛玉ができにくくする予防——洗い方と、こすれる場所を減らす
- 洗濯ネットに入れて、裏返して洗う。ほかの衣類とこすれるのを防ぎます。1足ずつ小さめのネットに入れると、ネットの中でもこすれません
- 柔軟剤を使う。繊維の表面が滑らかになって、こすれた時にほどけにくくなります。静電気も減るので、ホコリを寄せにくくなる一石二鳥です
- ブーツや靴の内側の縁を確認する。履き口の縫い目やファスナーの裏が当たっていると、その高さにだけ毛玉ができます。靴下を一枚重ねるか、ファスナーの裏に当て布があるブーツを
- 同じタイツを連日履かない。2〜3足を回すと、生地が休んで伸びが戻り、こすれによる毛羽立ちが減ります
- 太ももの内側がこすれる人は、少し厚手を選ぶ。80デニール以上は編み目が詰まっていて、毛羽が立ちにくいです。丈が短めのスパッツをタイツの上に重ねる手も
ゆきこ( ゚Д゚)『施術で立ちっぱなしの日は、太ももの内側が毎回白くなります。カミソリで一度、見事に穴を開けてから、今はスポンジの硬い面で一方向になでるだけ。仕上げは薄手なら洗濯ネット越しに電動、と決めたら、冬のタイツが去年より長持ちしています』
タイツだけでなくセーターやコートの毛玉もまとめて取りたいなら、高さ調整のできる電動毛玉取り器を1つ持っておくと、冬じゅう助かりますよ。
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セーターやニットの毛玉は、セーターの毛玉の取り方で生地別に書いています。取っている途中で伝線したらタイツの穴・伝線の応急処置へ。履いていて落ちてくるタイツの直し方はタイツが落ちてくる時の対策にまとめています。
まとめ:張って、なでて、引きちぎらない
- 白い毛玉の正体はこすれてほどけた繊維とホコリ。光って白く見える
- 道具なしなら平らに張ってハサミの腹かスポンジの硬い面で一方向に
- 電動は脱いで平らに・薄手はネット越し。履いたまま使わない
- 引きちぎる・強くこするは伝線と毛羽立ちの元。取れない毛玉は根元を切る
- 予防はネットに裏返し・柔軟剤・靴の縁の確認。2〜3足を回す
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手順を1枚にまとめました。



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