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お気に入りのパーカーを洗ってハンガーに掛けて干したら、乾いた時に肩にぽこっと角が出て、首元がだらんと広がっていた。子どものパーカーは毎日のように洗うので、気づけば肩がハンガーの形になっていて、着ると妙に肩が落ちて見える。うちも息子2人分、同じ失敗を何度もしています。
先に結論をひとつ。パーカーが伸びるのは、濡れて重くなった生地を、細いハンガーで、フードの重みごと肩の2点で吊るからです。だから、フードを別に支えるか、重さを分散させる干し方にすれば防げます。伸びない干し方4つ、ハンガーにかけない収納、すでに伸びた肩の直し方、洗い方と毛玉の防ぎ方まで、順番に見ていきましょう。
なぜ伸びる?——濡れた重さ・細いハンガー・フードの3つが重なる
- 濡れると重い。裏起毛のスウェット生地は水をたっぷり含みます。乾いた時の2倍近い重さが、乾くまでずっと肩にかかる
- 細いハンガーは肩の2点で吊る。針金や細いプラスチックのハンガーだと、肩先の1点に重さが集中して、そこだけ生地が伸びて「角」になる
- フードが後ろに引っぱる。フードは生地が二重で、しかも濡れると一番重い。後ろ側から襟ぐりを引くので、首元が広がって前がだらんとする
- ハンガーの幅が合っていない。肩幅より狭いと肩の内側に角が出て、広いと袖の付け根に角が出る
- 編み地の性質。スウェットもニットも編み物なので、織物のシャツより伸びやすく、一度伸びると自然には戻りにくい
つまり、重さ・支える点・フードの3つのうち、どれかを変えれば伸びにくくなるんです。
伸びない干し方4つ——フードを別に支える
- ハンガー2本で、フードを別に掛ける。1本目に本体を掛け、2本目をフードの中に通して、同じ竿に並べて掛けます。フードの重みが肩から消えて、襟ぐりが広がりません。フードの中にも風が通るので乾くのも早い。いちばん効く方法です
- 竿に「M字」で掛ける。ハンガーを使わず、竿に直接。裾側から竿にかぶせて、前身頃と後ろ身頃の間に竿が通るように掛け、袖は左右に垂らします。横から見ると山が2つのMの形。肩に重さがまったくかからず、内側に風が通ります。竿を一度拭いてから掛けると安心
- 平干し。平干しネットに広げて置く。厚手のニットパーカーや、大事な1枚はこれ。フードは畳まず広げて、途中で一度裏返すと乾きが早い
- 肩幅の広い太いハンガー。肩の丸みに沿う太いハンガーなら、重さが点ではなく面で受けられて角が出にくい。子ども用は子ども用の幅で。これに①のフード別掛けを足すと万全です
どれも「肩の2点に全部乗せない」という考え方です。時間がない日は①だけでも、かなり変わりますよ。裾を持ち上げて竿に少し乗せるだけでも、肩の負担は減ります。
ハンガーにかけない方がいい?——乾いた後の収納
「パーカーはハンガーにかけない方がいい」とよく言われますが、正確には「濡れたまま細いハンガーにかけない」「乾いた後も掛けっぱなしにしない」という話なんです。
- スウェット・ニットのパーカーは畳んで収納が基本。掛けっぱなしは、乾いていても自分の重さで少しずつ肩が伸びる
- 掛けるなら太いハンガーで、肩の縫い目をハンガーの端に合わせる。フードは背中側に畳んでおくと、襟ぐりが引かれない
- クローゼットにぎゅうぎゅうに掛けない。隣の服と擦れて毛玉の原因にもなる
- 畳む時はフードを背中側に折ってから三つ折り。首元のリブが伸びない
- シーズンオフは畳んで、上に重いものを載せない。圧縮袋は起毛がつぶれるので、大事な1枚には使わない
毎日着る子どもの通学用は、畳む余裕がない日もありますよね。そういう時は、太いハンガーに掛けて、フードだけ背中側に畳む。これだけで、細い針金ハンガーに掛けっぱなしとは差が出ます。
伸びた肩の直し方——スチームで編み目を起こす
すでに肩に角が出てしまったパーカーも、編み地なら湿らせて寄せて、蒸気を当てて、平干しで、かなり目立たなくなります。
- 伸びた部分(肩の角・襟ぐり)を霧吹きでしっかり湿らせる。洗った直後の濡れた状態で作業してもいい
- 手で生地を縮める方向に寄せて、形を整える。角は指でつまんで、まわりの生地となじむように平らにならす
- アイロンのスチームを浮かせて当てる。生地に押しつけず、2〜3cm浮かせて蒸気だけ。編み目がふくらんで、伸びた目が縮む
- そのまま平干しで乾かす。ここでハンガーに掛けると元に戻ってしまう
- 襟ぐりのリブが伸びた時も同じ。リブ部分を指で寄せて、スチーム、平干し
スチームとアイロンはやけどに注意して、子どもの手の届かない所で。プリントやロゴがある部分は、その上から直接熱を当てないでください。完全には戻らないこともありますが、角だけなら十分きれいになります。編み地全体が伸びてしまったニットの戻し方は伸びたセーターを戻す方法で詳しく書いています。
伸びにくい洗い方——裏返す・洗濯ネット・紐を結ぶ・フードを内側に
- 裏返す。表面の摩擦が減って毛玉も減る。裏起毛は乾きにくくなるので、干す時にフードを開いて風を通す
- 洗濯ネットに入れる。生地の大きさに合ったネットで。大きすぎるネットの中で泳ぐと、結局こすれる
- フードの紐は結んでおく。ほどけてハトメから抜けると、通し直しがひと仕事。抜けてしまった時の通し方はパーカーの紐の通し方で
- フードを内側に入れるか、フードごと畳んでネットへ。フードが洗濯槽の中で引っぱられるのを防ぐ
- 脱水は短め。1〜2分で止めると、しわも伸びも減る。そのぶん干す時に形を整える
- ファスナー付きは閉めて洗う。開いたままだと歯が生地を引っかく
- 乾燥機は縮みやすいので、洗濯表示を確認。使うなら低温・短時間で、仕上げは自然乾燥
洗い方を変えると、干す前の段階で「伸びにくい・毛玉が出にくい」状態になります。裏返してネット、紐を結ぶ、の2つだけでも習慣にしてみてください。
毛玉ができる場所と、防ぎ方
- 毛玉は擦れる場所にできる。脇の下、袖口、リュックの肩ひもが当たる所、机に当たる腕の内側
- 洗濯中の摩擦も大きい。裏返し・ネット・詰め込みすぎない、で減る
- リュックの日はパーカーの上にアウターを着る、または肩ひもの当たる部分を意識して選ぶ
- 柔軟剤は繊維の滑りをよくして摩擦を減らすので、毛玉には少し効く。入れすぎると吸水性が落ちるので表示どおりに
- できた毛玉の取り方はセーターの毛玉の取り方と同じ。無理に引きちぎると生地が薄くなる
ゆきこ( ゚Д゚)『長男のパーカーを針金ハンガーで干し続けて、肩がとんがり帽子みたいになりました。フードにもう1本ハンガーを入れる干し方に変えたら、それだけで首元のだらんが消えて。今は洗濯かごの横に、ハンガーを2本ずつ組にして置いてあります』
干す時も収納も、肩の丸みに沿った太いハンガーが家族の人数分あると、角が出る心配がぐっと減りますよ。
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パーカーまわりの困りごとでは、パーカーの紐の通し方を書いています。洗濯で紐が抜けた時はこちらを。肩だけでなく全体が伸びてしまったニットは伸びたセーターを戻す方法、毛玉がついてしまった時はセーターの毛玉の取り方もあわせてどうぞ。
まとめ:フードを別に支えて、乾いたら畳む
- 伸びる原因は濡れた重さ×細いハンガー×フードの重み。肩の2点に集中する
- 干し方はハンガー2本でフード別掛け・竿にM字・平干し・太いハンガー
- 乾いた後は畳んで収納。掛けるなら太いハンガーで肩の縫い目を合わせる
- 伸びた肩は湿らせて寄せてスチームを浮かせ、平干し。やけどに注意
- 洗う時は裏返し・ネット・紐を結ぶ・フードを内側。毛玉も減る
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手順を1枚にまとめました。



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