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朝、ブラインドを下ろそうと紐を引いたら、びくとも動かない。逆に、途中で止めたいのにするすると全部落ちてしまう。いちばん困るのは、紐が「ぷつっ」と切れて、スラット(羽根)が片側だけだらんと下がって斜めになったとき。窓が丸見えのまま夜を迎えるのは、なんとも落ち着かないですよね。うちも寝室のブラインドが片側だけ落ちて、その晩はバスタオルを洗濯ばさみで留めてしのぎました。
先に結論をひとつ。「下がらない」「止まらない」「切れた」は原因が別で、下がらないだけならほとんどの場合は部品が壊れていません。ロックがかかっているだけなので、紐の振り方ひとつで直ります。切れた場合も、部品と根気があれば自分で交換できる型があります。症状の見分け方から順番に見ていきましょう。
まず症状で分ける——「下がらない」「止まらない」「切れた」は別の話
ブラインドには紐が2種類あるのをご存じでしょうか。スラットの穴を上から下まで通っている昇降コードと、私たちが手で引く操作コードです(一体になっている型もあります)。そして操作コードの根元、ヘッドボックス(上の細長い箱)の端にはコードロックという小さな金具があって、紐の角度で「止める」「動かす」を切り替えています。
- 引いても下がらない → コードロックがかかったまま。部品は壊れていないことがほとんど
- 途中で止まらない・勝手に落ちる → コードロックの歯の摩耗か、紐がねじれてロックに噛んでいない
- 紐が切れた・スラットが斜め → 昇降コードか操作コードが切れている。交換が必要
自分のブラインドがどれかを見てから、下の見出しに進んでみてください。
下がらない時の直し方——ロックの解除は「少し引いて、内側へ振る」
紐を引いても動かない時、力いっぱい引っ張りたくなりますが、それは逆効果なんです。コードロックは、紐を外側(窓の端の方)へ傾けると噛んで止まり、内側(ブラインドの中央側)へ傾けると外れて動く仕組み。つまり、引く力ではなく「角度」で動いています。
- 紐を軽く下へ引いて、ロックにかかっている力をいったん抜く(1〜2cmで十分)
- そのまま紐をブラインドの中央側へ斜めに振る。カチッと手応えが変わったら解除できています
- 紐を握ったまま、少しずつ手をゆるめて下ろす。手を離すと一気に落ちるので、握ったままがコツ
- 止めたい高さで、今度は紐を外側へ振ってから手を離す。これで止まります
これで動かない時は、紐がロックの中でねじれているか、ヘッドボックスの中で絡まっている可能性があります。無理に引かず、次の見出しの「全部上げて整える」を試してみてください。紐を強く引きすぎると、切れる原因になります。
止まらない・勝手に落ちる時——止め方のコツと、ロックの摩耗
好きな高さで止められない、手を離すとするすると落ちる。この症状には2つの原因があります。
- 紐がねじれてロックに噛まない。長く使っていると操作コードがよじれて、ロックの歯にまっすぐ入らなくなります。まず全部上げて、紐を両手でしごくようにまっすぐ整え、それから外側へ振って止めてみてください。これだけで直ることがけっこうあります
- ロックの歯がすり減っている。金具の小さなギザギザが摩耗すると、紐を噛めなくなります。この場合はコードロックの部品交換になるので、ヘッドボックスのシールでメーカー名と品番を控えて、部品が手に入るか調べてみてください
止め方のコツをもう一度まとめると、止める時は外側へ、動かす時は内側へ。そして振る時は紐をぴんと張ったまま、手首だけで角度を変える感じです。紐を大きく振り回すとねじれが増えるので、小さく確実に。
紐が切れた時——自分で交換できる?見分けるポイント3つ
「ぷつっ」と切れて片側だけスラットが落ちた時は、昇降コードの交換です。自分でできるかどうかは、次の3つで決まります。
- ヘッドボックスが開けられる型か。上の箱のカバーが手で外せる、または端のキャップが外れる型なら、中のコードの通り道が見えるので交換しやすい。カシメて完全に閉じている型は、開けるだけで壊すことがあるので、修理か買い替えを考えた方が早いです
- 部品が手に入るか。昇降コードは太さと長さが製品ごとに違います。ヘッドボックスの端やスラットの裏にあるシールでメーカー名と品番を控えて、その品番に合うコードを取り寄せるのが確実。汎用の昇降コードもありますが、太さが合わないとロックが噛みません
- 根気があるか。交換は「切れたコードの端に新しいコードを結んで、スラットの穴を上から下まで引き抜くように通す」のが基本。スラットが30枚以上あると、それなりに時間がかかります。切れたコードが途中で抜けてしまっていると、1枚ずつ穴に通し直すことになるので、テレビでも見ながらの覚悟で
手順をごく簡単に書くと、①全部上げて外す→②床に広げて、コードの通り道を写真に撮る→③ボトムレールの栓を外して古いコードの結び目をほどく→④新しいコードを古いコードに結んで引き抜くように通す→⑤結び直して栓を戻し、ロックに通して左右の長さを揃える、という流れです。写真を撮っておくのが、元に戻せなくなるのを防ぐいちばんのコツですよ。
今夜をしのぐ応急——クリップで仮止め、または全部上げて固定
部品が届くまで、窓が丸見えというわけにはいきませんよね。応急はこの2つです。
- 切れた側をクリップで仮止め。斜めになったスラットを手で水平に戻し、下がった側のスラットの束を目玉クリップやダブルクリップでまとめて、上のスラットに留める。見た目は少し不格好ですが、目隠しとしては十分です
- 全部上げて、上でまとめて固定。両側を手で持ち上げて一番上まで上げ、残っている紐やひもで束ねてヘッドボックスに結びつける。窓はカーテンや布で覆う。目隠しが必要なら、突っ張り棒に布を掛けるだけでも一晩はしのげます
ここでひとつだけ、大事なお願いです。垂れ下がったコードの輪に、首や体を入れないでください。ブラインドのコードは、小さな子どもが遊んでいるうちに首に絡まる事故が実際に起きています。応急で紐が長く垂れる時は、高い位置でまとめて留めておく。子どものいる家では、ふだんからコードを手の届かない高さにクリップで留めておくと安心です。
外し方——「全部上げてから、ブラケットのツメを押す」が基本
交換するにも買い替えるにも、いったん外すことになります。手順はどの型でもだいたい同じです。
- スラットを全部上げる。下がったまま外すと、スラットがばらばらに垂れて扱いにくく、重さも偏ります
- 脚立や踏み台を、ぐらつかない場所に置く。窓枠に足を掛けない
- ヘッドボックスを留めているブラケット(金具)のツメやレバーを見つける。多くは前側にツメがあって、それを押すか、レバーを起こすとヘッドボックスが手前に外れる型です。ネジで直接留めてある型は、ネジを外します
- 片手でヘッドボックスを支えながら、ツメを押して手前に引く。幅が広いものは片側が外れた瞬間にもう片側に重さがかかるので、2人で両端を持つのが安全
- 外したら、ブラケットの位置とネジはそのまま残しておくと、付け直す時に位置決めが要りません
外れない時は、ツメの向きが逆か、ブラケットの型が違うかのどちらかがほとんど。ここも、メーカー名と品番が分かると外し方の説明を探しやすいので、先に控えておいてくださいね。
直すか買い替えるか——目安は「部品代+手間」と「幅と年数」
- 直した方がいいケース:買って数年以内、ヘッドボックスが開けられる型、部品が取り寄せられる、窓に合わせた特注サイズ
- 買い替えを考えていいケース:10年近く使ってスラットの変色や曲がりもある、安価な既製サイズ、部品が見つからない、ロックもコードも傷んでいる
- 迷ったら、部品代と作業時間を足して新品の値段と比べる。小窓なら買い替えが早く、幅の広い掃き出し窓なら直す価値が出やすいです
買い替えの間、窓をどうしておくかで悩んだら、カーテンの代わりになるものをまとめた記事も参考になると思います。
ゆきこ( ゚Д゚)『寝室のブラインドが片側だけ落ちた夜、「壊れた!」と思い込んで買い替えを検索していたら、実は紐がねじれてロックに噛んでいただけでした。全部上げて紐をしごいたら復活。翌朝、子どもたちに「お母さん直せるの?」と言われて、鼻が高かったです。あの夜のバスタオルは何だったのか』
昇降コードを自分で交換する時は、太さと長さの合うものを品番から選ぶのが基本ですが、品番が読めない古いブラインドなら、今のコードの太さを測って近いものを選ぶ手もあります。少し長めを買って、あとで切る方が失敗しません。
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窓まわりの困りごとは、ブラインドだけではないですよね。カーテンレールの取り付けで失敗しやすいところは、ブラケットの位置決めの考え方が共通しています。ブラインドをやめてカーテンに戻す時は、カーテンをフックを外さずに洗う方法も、ついでにどうぞ。
まとめ:下がらないは振り方、止まらないはねじれ、切れたら品番を控える
- 下がらない=ロック。少し引いて内側へ振ればほとんど直る
- 止まらない=ねじれか摩耗。全部上げて紐をまっすぐ整え、外側へ振る
- 切れた=昇降コード交換。メーカー名と品番を控えて部品を取り寄せ
- 応急はクリップで仮止めか全部上げて固定。コードの輪に首を入れない
- 外す時は全部上げてからブラケットのツメ。重いものは2人で
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手順を1枚にまとめました。



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