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日焼け止めを塗ったあと、顔も腕もベタベタして落ち着かない。前髪が張りつく、服の襟につく、その上からメイクをするとよれる。「塗らないと焼けるし、塗るとベタつくし」で、朝から気分が下がってしまいますよね。夏は汗と混ざってさらにつらいです。
先に結論をひとつ。ベタつきの原因は、たいてい「量が多い」「なじむ前に重ねている」「油分の多い処方」「湿度と汗」の4つで、このうち最初の2つは、今日の塗り方を変えるだけでかなり軽くなります。日焼け止めそのものを変える前に、まず塗り方から。どこから手をつけるか、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:原因を知りたい人|今日の塗り方を変えたい人|タイプで選び直したい人|髪や服につく人|肌に合うか不安な人
ベタつくのは「肌に合わない」ではなく、たいてい4つの理由
「ベタつく=肌に合っていない」と思われがちですが、赤みやかゆみがないなら、それは合う・合わないの話ではなく、量と塗り方と処方の話です。まず4つの理由を見てみてください。
- 量が多い。日焼け止めは「たっぷり塗る」ものと言われますが、その量を一度に手に取って一気に伸ばすと、肌の上で行き場がなくなってベタつきます。量が多いのではなく、「一度に」が問題なんです
- なじむ前に重ねている。化粧水や乳液がまだ肌の上に残っている状態で日焼け止め、そのすぐあとにファンデーション。層が重なるほど、表面はぬるっとします
- 油分の多い処方。汗や水に強いタイプや、クリームタイプは油分や被膜をつくる成分が多い傾向があり、そのぶん膜を感じやすいです。落ちにくさとさらっと感は、どうしてもトレードオフになりがちです
- 湿度と汗。梅雨や真夏は、同じ製品でも汗と混ざって重く感じます。冬にさらっとしていたものが夏にベタつくのは、製品ではなく季節のせいということもよくあります
この4つのうち、最初の2つは今日の塗り方で変えられて、3つ目は製品選びで、4つ目は仕上げの一手間で軽くできます。次の章から順番に見ていきますね。
今日からできる、さらっとさせる塗り方
製品を買い替える前に、まずこの塗り方を試してみてください。使う量は減らさずに、「分けて、待って、押さえる」が基本です。量を減らすと日焼け止めの役割そのものが弱くなる可能性があるので、減らすのではなく分ける、と覚えておいてくださいね。
- 化粧水・乳液を先になじませてから。スキンケアが肌の上に残ったまま塗ると、それだけで層がひとつ増えます。朝は乳液を少し控えめにする人も多いです
- 表示の量を2回に分ける。半量を額・両頬・鼻・あごの5か所に置いて、指の腹で薄く伸ばす。なじんだら残りの半量をもう一度。同じ量でも、一度に塗るより表面がずっと軽くなります
- 手のひらで押さえて、1〜2分待つ。こすらず、押さえるだけ。この「待つ」を飛ばして下地やファンデーションを重ねると、よれの原因になります。待つ間に髪を整えれば、時間は無駄になりません
- ティッシュを軽く押し当てる。拭き取るのではなく、押し当てて余分な油分だけを取ります。そのあと、皮脂の出やすい額・鼻・あごにフェイスパウダーを薄くのせると、さらっと感が長持ちします
- 首・腕・脚は手のひらで薄く広く。体は面積が広いので、線状に出して手のひらで伸ばすと、厚い所と薄い所のムラが減ってベタつきも減ります
汗をかいたあとは、上から重ねるより、いったんティッシュやタオルで軽く押さえてから塗り直したほうが、ベタつかずに済みます。メイクの上からの塗り直し方は、顔の日焼け止めの塗り直し方で手順を分けて書いています。目に入るとしみるので、まぶたの際は薄く。目に入ったら、こすらずに流水で洗い流してくださいね。
タイプ別の傾向——ジェル・ミルク・クリーム・スプレーはどう違う?
塗り方を変えても重いなら、タイプを見直す番です。どのタイプにも得意な場面があって、「さらっと」と「落ちにくさ」は、だいたい反対の方向にあります。
| タイプ | さらっと感 | 落ちにくさの傾向 | 向く場面 | 気をつけたい所 |
|---|---|---|---|---|
| ジェル・ローション | ◎ 軽い | △ 汗で落ちやすいものが多い | 通勤・通学・日常の外出 | こまめな塗り直しが前提 |
| ミルク(乳液状) | ○ 中間 | ○ 汗に強いものもある | 日常からレジャーまで幅広く | 振ってから使うものが多い |
| クリーム | △ しっとり〜重め | ◎ 落ちにくいものが多い | 乾燥しやすい肌、冬、長時間の屋外 | 量が多いとベタつきやすい |
| スプレー | ◎ 軽い | △ ムラになりやすい | 髪・背中・塗り直し | 顔は手に出してから。吸い込まない |
| パウダー・スティック | ◎ さらさら | △ 薄づきになりやすい | メイクの上からの塗り直し | 単独では頼りにくい |
「さらさら」「皮脂吸着」「速乾」といった言葉が表示にあるものは、ベタつきにくい方向に作られていることが多いです。汗・水に強いタイプは被膜をつくる成分が多くて重く感じやすい傾向があるので、通勤や買い物用の軽いものと、屋外で長く過ごす日用の強いものを分けて持つ考え方もあります。ただ、表示の数値は決められた量を塗った時の目安なので、「軽いものを薄く」で日差しの強い日を乗り切れるかは言い切れません。日に当たる時間と場所で選んでください。
髪や服につく、メイクがよれる——防ぎ方と落とし方
ベタつきそのものより、「前髪が張りつく」「白い襟に跡がつく」「ファンデーションがよれる」が本当の困りごと、という方も多いですよね。それぞれ原因が少しずつ違います。
- 髪が張りつく:髪をピンやヘアバンドで上げてから塗り、生え際は塗ったあとに指で軽く拭っておくと、前髪を下ろしてもべたっとしにくいです。髪についた分は、その日のシャンプーで落ちます
- 服の襟につく:首まで塗ったら、なじむのを待ってから服を着る、それだけで跡はかなり減ります。白く残った跡の落とし方は、日焼け止めはファンデーション代わりになる?白い跡の落とし方のほうで書いています
- メイクがよれる:日焼け止めがなじむ前に下地やファンデーションを重ねているのが一番多い原因です。第2章の「1〜2分待つ」と「ティッシュオフ」を入れるだけで変わることが多いですよ。下地と日焼け止めを兼ねるタイプなら、層をひとつ減らせます
- 体がベタつく:ボディクリームの直後に厚く塗ると、油分の上に油分が重なります。クリームは薄めにして少し時間を空けるか、朝はさらっとしたタイプに。クリームの白残りやベタつきはボディクリームが白くなる原因と塗り方も参考に
肌質でベタつきの感じ方は違う——合わない時のサインと、やめる目安
エステティシャンの立場から一般論をひとつ。同じ日焼け止めでも、皮脂の多い肌はジェルやローション系を心地よく感じやすく、乾燥しやすい肌はミルクやクリームの油分がちょうどよく感じやすい傾向があります。額や鼻は皮脂が多くて頬は乾く、という混合肌の方は、部位で塗る量を変えるだけでも変わります。ただ、これはあくまで傾向で、肌は人によっても季節によっても違うので、「これが正解」とは言い切れません。
そして、「ベタつく」と「肌に合わない」は別のものです。次のようなサインが出た時は、ベタつき対策の話ではなく、その製品をいったんやめる話になります。
- 塗ったあとに赤み・かゆみ・ヒリヒリ・小さなぶつぶつが出る
- 目の周りが腫れぼったくなる、しみて涙が止まらない
- 落としたあとも赤みやかゆみが続く、日ごとにひどくなる
こうした時は、すぐにぬるま湯とやさしい洗顔で落として、その製品は使わないでください。症状が続く・広がる・腫れる時は皮膚科へ。「敏感肌用なら大丈夫」とも言い切れないので、肌の弱い方は、腕の内側などで少量を試してから顔に使うと安心です。子どもには子ども向けの表示があるものを、大人の強いタイプを塗る前に選んであげてくださいね。
最後に、顔の日焼け止めはその日のうちに落とすこと。「洗顔料で落ちる」か「クレンジングが必要」かは表示に書かれています。落とし残しは、翌朝のベタつきやざらつきにもつながりやすいです。
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、「ベタつくから薄く塗る」が一番もったいないと思っています。仕事柄、日焼け止めの悩みはよく聞きますが、量を減らすより分けて塗る、と決めるだけで印象が変わる方が多いですよ』
💡 この困りごとへの提案
塗り方を変えてもまだ重いなら、日常用にジェルタイプのさらっとした日焼け止めを1本分けておくと、通勤や買い物の日はぐっと楽になります。汗に強いタイプは屋外で長く過ごす日にだけ使う、という分け方が、ベタつきとの付き合い方としては一番無理がないと思います。
あわせて読みたい
汗をかいたあとやメイクの上からの塗り直しは顔の日焼け止めの塗り直し方に、白くなる原因と襟の白い跡の落とし方は日焼け止めはファンデーション代わりになる?にまとめています。体のベタつきにボディクリームが絡んでいそうなら、ボディクリームが白くなる原因と塗り方もどうぞ。
まとめ:減らさず分けて、待って、押さえる。赤み・かゆみは別の話
- ベタつきの原因は4つ。量・重ね方・油分の多い処方・湿度と汗
- 量は減らさず2回に分ける。5か所に置いて薄く伸ばし、もう一度
- なじむまで1〜2分待つ。そのあとティッシュオフとパウダー
- タイプで選び直す。日常はジェル、屋外の長い日は落ちにくいものを
- 赤み・かゆみ・ヒリヒリは中止。続けば皮膚科、目に入ったら流水
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手順を1枚にまとめました。



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