【図解あり】柿を種から育てる——種のまき方と発芽、実がなるまでの年数の考え方

家事

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おいしい柿を食べていて、ふと種を見ると「これをまいたら、柿の木になるのかな」と思いますよね。庭に柿の木がない人でも、ベランダの鉢で育ててみたい、子どもと一緒に芽が出るところを見たい、と考える人は多いはずです。

先に結論をひとつ。柿の種から芽が出ることはあります。ただ、実がなるまでには時間がかかるとされ、種から育てた木は、親の柿と同じ味にならないことが多いと言われます。「芽を育てる楽しみ」として始めるのが、いちばん気持ちよく続けられます。種のまき方、発芽の見方、鉢植えの考え方、そして実を早く・同じ味でほしい時の道まで、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ食べた柿の種から育つ?→芽が出ることはある。味は親と違う第1章へ ▶種を取り出して準備したい→洗って、乾かしすぎない第2章へ ▶冬越しと春まきを知りたい→湿らせて冷たい所で冬を越す第3章へ ▶芽が出た後を知りたい→日当たりと水切れに気をつける第4章へ ▶実を早く・同じ味でほしい→苗木か接ぎ木を考える第5章へ ▶

ケース別に読む:種から育つか知りたい人|種を準備したい人|冬越しと春まきを知りたい人|芽が出た後を知りたい人|実を早くほしい人

食べた柿の種から育つ?——芽は出ることがある、でも味は別もの

柿の種は、条件が合えば芽を出すことがあります。ただし、出る・出ないは種のコンディションや置き場所で変わるので、「必ず出る」とは言えません。数粒まとめて準備しておくと、気持ちが楽ですよ。

ここで知っておきたいのが、実が親と同じ味になりにくいことです。種から育てた木は、親の柿とは別の性質を持つことが多いと言われます。甘い柿の種から育てたのに渋い実がなった、小さな実だった、ということもあるそうです。これは失敗ではなく、種から育てる木の自然な性質です。甘柿か渋柿かの違いは甘柿なのに渋い時の理由と見分け方、渋かった実の行き先は柿の渋抜きの方法が参考になります。

そして、実がなるまでの年数。「桃栗三年柿八年」ということわざがあるように、柿は実がなるまでに時間がかかるとされてきました。実際の年数は、品種・育てる環境・手入れで大きく変わると言われるので、「何年で必ずなる」とは言えません。長い目で、木が育っていく様子を楽しむくらいの気持ちが合っています。

「せっかく育てるなら実がほしい」と思うのは自然なことです。けれど、種から育てるのは、実を得るためというより、育つ過程を見守るための方法だと考えると、気持ちがぐっと楽になります。小さな芽が少しずつ大きくなるのを見るだけでも、子どもにとっては良い体験になりますし、大人にとっても季節の移り変わりを感じる楽しみになります。

種の取り出しと準備——洗って、乾かしすぎない

柿を食べる時に出た種を、そのまま育て始めましょう。コツは種を乾かしすぎないことです。乾燥させすぎると芽が出にくくなると言われます。

種の準備は「取り出す→洗う→乾かしすぎない」1種を取り出す傷んでいない柿からふっくらした種を→2水で洗う果肉とぬめりを落とすこすりすぎない→3乾かしすぎない湿らせた紙の上に口に入れない所へ
  1. 傷んでいない柿から、ふっくらした種を選ぶ。カビや異臭のある柿の種は使いません
  2. 水で洗って、果肉とぬめりを落とす。強くこすらず、やさしく
  3. 湿らせたキッチンペーパーなどの上に置いて、乾かしすぎない。食品とは別の容器にして、中身が分かるように書いておきます

ここで安全のお話です。柿の種は、子どもやペットが口に入れないよう、手の届かない所に置いてください。種は固くて、のどに詰まる心配があります。犬や猫に柿や種を与えるのも避けましょう。体に合わないと言われていて、食べてしまった時は動物病院に相談を。

冬越しと春まき——湿らせて冷たい所で冬を越す

柿を含めた木の種には、冬の寒さを経験してから芽を出すものが多いと言われます。そのため、種を湿らせたまま冷たい所で冬を越させて、暖かくなった頃にまく、という流れがよく紹介されます。時期は地域で違うので、「何月に」は、お住まいの地域のJAや園芸店の案内に合わせてください。

「包む→冬を越す→春に鉢へ」の3つ1湿らせて包む湿らせた紙で包む袋に入れて口を閉じる→2冷たい所で冬越し冷蔵庫の野菜室など食品とは分けておく→3春に鉢へまく育苗ポットに浅くまく土を乾かさない
  1. 湿らせて包む。湿らせた紙で種を包み、袋に入れて口を閉じます。乾いてきたら、水を少し足します
  2. 冷たい所で冬を越す。野菜室のような冷たい所に置き、食品と間違えないようにしておきます。ときどき、カビが出ていないかを見てください
  3. 春に育苗ポットにまく。清潔な土を入れて、種を浅くまき、土が乾かないように水をやります

種の間にカビが出たら、その種は処分します。1粒だけに頼らず、数粒を別々に準備しておくと、気持ちに余裕が持てます。まいた後は、芽が出るまで気長に待ちます。日数は気温や種の状態で変わるので、「何日で出る」とは言えません。

芽が出た後と鉢植え——日当たり・水切れ・置き場所

芽が出たら、うれしいですよね。ここからは日当たりの良い所に置いて、土を乾かしすぎないのが基本です。小さな苗は、強い日差しや風、乾燥に弱いので、最初は明るい日陰から慣らしていくと安心です。

  • 最初の鉢。育苗ポットで根が育ってきたら、少し大きな鉢へ植え替えます。根をいじめないよう、やさしく
  • 水やり。土の表面が乾いたらたっぷりと。夏の暑い日は乾きやすいので、様子を見てください
  • 置き場所。日当たりと風通しの良い所。マンションやベランダは、管理規約と、強風での落下に注意します
  • 肥料や薬剤。何をどれだけ使うかは、園芸店やJAの案内に従ってください。虫が付いた時や、枝を大きく切りたい時も、植木屋さんや園芸店に相談を
  • 毛虫。見つけても素手で触らないでください

鉢植えのうちは、木が大きくなりすぎにくい反面、根づまりしやすい面もあります。苗が大きくなってきたら、鉢を替える時期かどうか、園芸店で聞いておくと安心です。

育ててみて感じるのは、柿の木は思ったより大きくなる、ということかもしれません。鉢植えでも、置き場所や鉢の大きさで成長の様子は変わります。庭に植えるなら、将来の大きさと、隣の家への枝の張り出しも考えておくと安心です。大きくなった木の枝の整理や、実が高い所にできた時の収穫は、自分で無理をせず、植木屋さんや造園業者に相談しましょう。

実を早く・同じ味でほしいなら——種・苗木・接ぎ木の違い

種から育てる楽しみはあるものの、「実がなるのを早く見たい」「同じ味の柿がほしい」となると、別の道もあります。3つを並べてみます。

方法 実がなるまで 味 向く人
種から育てる 長くかかるとされる(桃栗三年柿八年) 親と同じにならないことが多い 芽が出る過程を楽しみたい人
苗木を買う 種からより短いと言われる 品種が分かる 確かな品種を植えたい人
接ぎ木する つなぐ枝の状態や育て方で変わると言われる つないだ枝の品種に近づく 種から育てた木に好きな品種をならせたい人

種から育てた若い木に、好きな品種の枝をつなぐ「接ぎ木」という方法があります。台になる木を種から育て、その上に実のなる枝をつなげる考え方です。手順は柿の接ぎ木の時期と初心者向けの手順にまとめています。刃物を使うので、先に安全面だけでも読んでおくと安心です。

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、「種から育てて、同じ甘い柿がなる」と期待しすぎないほうが、続けやすいと思います。芽が出ただけでうれしい、くらいの気持ちで始めるのが、いちばん楽しめますよね』

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種をまく時は、鉢の底に穴が空いていて、持ち運びしやすい育苗ポットがあると、水の管理がしやすくなります。


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枝をつないで実をならせたい人は柿の接ぎ木の時期と初心者向けの手順へ。実がなって渋かった時は柿の渋抜きの方法、甘柿か渋柿か迷う時は甘柿なのに渋い時の理由と見分け方、たくさん採れた時は柿の追熟のしかた、食べきれない分の置き方は柿の保存方法もどうぞ。

まとめ:芽が出る楽しみを大切に。味と年数は期待しすぎない

  1. 柿の種から芽が出ることはある。必ず出るとは限らない
  2. 種は洗って、乾かしすぎない。湿らせて冷たい所で冬を越し、春にまく
  3. 実がなる年数は品種と環境で変わる。桃栗三年柿八年はことわざとして
  4. 親と同じ味にならないことが多い。同じ味なら苗木や接ぎ木を考える
  5. 種は子どもやペットの口に入れない。肥料や虫の相談はJAや園芸店へ

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

柿を種から育てる早見表:柿の種から芽が出ることはあるが必ず出るとは限らず、種から育てた木は親と同じ味にならないことが多いと言われる。種は傷んでいない柿から選び、水で洗って乾かしすぎず、湿らせた紙で包んで袋に入れ、冷蔵庫の野菜室のような冷たい所で冬を越し、春に育苗ポットに浅くまく。時期は地域で違いJAや園芸店の案内に合わせ、芽が出るまでの日数や実がなる年数は品種と環境で変わり、桃栗三年柿八年はことわざとして紹介する。芽が出たら日当たりの良い所で土を乾かしすぎず、肥料や虫や枝の大きな剪定は園芸店やJAや植木屋さんに相談し、毛虫は素手で触らない。実を早く、同じ味でほしい場合は苗木を買うか接ぎ木を考える。種は子どもやペットが口に入れないよう手の届かない所に置き、犬や猫に柿や種を与えない

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