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葉の落ちた冬の草むらや林のふちで、ちらっと赤い小鳥が動く。双眼鏡をのぞくと、全体がきれいな赤。「これ、ベニマシコ? それともオオマシコ?」と、名前が気になった人は多いと思います。名前も色もよく似ているので、迷って当然なんです。
先に結論をひとつ。どちらも冬に見られることがある赤い小鳥で、ベニマシコは尾が長めで翼に白い帯が2本、オオマシコは全体に赤みが濃く、頭に銀白色の光るような羽があると言われます。そして大事なのが、メスはどちらも茶色っぽくて、見分けが難しいこと。赤い鳥だけを探していると、茶色い方を見落としてしまいます。順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:違いを一覧で知りたい人|尾が長く白い帯がある人|赤が濃く頭が白っぽい人|茶色っぽい鳥だった人|観察の決まりを知りたい人
違いは尾・白い帯・赤の濃さ——見分けの早見表
見分けるポイントは3つです。尾の長さ、翼の白い帯、赤の入り方。大きさはどちらもスズメくらいか、少し大きいくらいなので、大きさだけで決めようとすると迷います。まずは次の表で、ふたつを並べてみてください。
| 見る所 | ベニマシコ | オオマシコ |
|---|---|---|
| 尾 | 長めに見える | ベニマシコより短めに見える |
| 翼 | 白い帯が2本 | 帯は目立ちにくいと言われる |
| 赤の入り方 | 赤い所と茶色っぽい所が混ざる | 全体に赤みが濃い |
| 頭 | 赤の中に白っぽい細かい模様 | 銀白色に光るような羽 |
| 体つき | すらりとして見える | ずんぐりして見える |
| いる場所 | やぶ、草むら、林のふち | 山あいの林が中心と言われる |
冬に見られる、という時期の話も、「冬に多い」くらいの目安にしておくのが安全です。地域や年で見られる時期は変わるので、地元の観察会や野鳥の会の情報を見るのがいちばん確かです。
ベニマシコ——尾が長めで、翼に白い帯が2本
ベニマシコは、平地から山あいまでの草むらややぶ、林のふちで見られることがある鳥です。オスは全体に赤みがあって、頭や胸のあたりに白っぽい細かい模様が入ります。長めの尾と、翼の白い帯2本を見たら、ベニマシコの可能性が高い、と考えると整理しやすくなります。
草の実や、枝先の小さな芽をついばむ姿が話題になりますが、動きがすばやく、草の中に隠れやすい鳥です。じっと待っていると、茂みの上にぽんと姿を出すこともあります。こちらから近づくのではなく、鳥が出てくるのを待つつもりで、離れた所から双眼鏡で探してみてください。
見え方にも、ちょっとした落とし穴があります。逆光の時は、赤い鳥も黒っぽく見えますし、曇った日は赤が沈んで見えます。色だけで決めず、尾の長さや体つきも合わせて見るのが、間違いを減らすコツです。太陽を背にできる位置に立つと、色が見やすくなります。
オオマシコ——赤が濃く、頭が白っぽく光る
オオマシコは、ベニマシコより少し大きく、ずんぐりして見える鳥です。オスは赤みが濃く、頭に銀白色の光るような羽があると言われます。光の当たり方で、頭が白っぽく見えるので、そこが手がかりです。
いる場所は、山あいの林が中心と言われ、冬に少し低い場所まで下りてくることがあります。ただ、見られる機会は多くないと言われます。「見られたらうれしい鳥」くらいに構えて、見られなくても気にしないくらいが、観察を長く楽しむコツです。
ベニマシコとオオマシコが同じ場所にいるとは限りません。どちらか迷う時は、無理に決めずに「赤い小鳥」として記録しておき、あとで図鑑や写真と見比べてください。
観察の記録は、日付、場所、見えた色、尾の長さ、翼の模様をメモしておくと、あとで図鑑と照らし合わせる時に役立ちます。名前が分からなくても、特徴のメモがあれば、あとから調べ直せます。「何となく赤かった」より「尾が長くて翼に白い線が見えた」のほうが、ずっと手がかりになりますよね。
茶色っぽい鳥だった時——メスや若い鳥、似た鳥の見方
メスと若い鳥は、どちらも黄色みのある茶色っぽく、体に細かい縦のすじが入ります。この状態で、ベニマシコかオオマシコかを決めるのはかなり難しいです。決め手になるのは、尾の長さと、翼の白い帯。それでも迷う時は「マシコのなかま、たぶん」で止めておいて大丈夫です。
赤っぽい小鳥は、ほかにもいます。名前が出てくる鳥を、1行ずつ整理しておきます。
- ウソ:頭が黒い帽子をかぶったように見え、オスは頬や喉が赤みがかっています。首の太い、丸い体つきの鳥です
- アトリ:胸や肩がだいだい色っぽく、飛ぶ時に腰の白さが目立つと言われます。群れで動くことがあります
どちらも、全身が赤いベニマシコ、オオマシコとは、色の入り方が違います。「頭が黒いか」「胸がだいだい色か」を見ると、整理しやすいです。
ゆきこ( ゚Д゚)『赤い鳥は目を引きますが、まず「尾の長さ」を見る、と決めておくと迷いにくいと思います』
最後にひとつ。図鑑の絵は、見分けやすいように特徴をはっきり描いてあります。実際の鳥は、枝や草の陰に入って、色も形も絵とは違って見えることが多いです。「絵と少し違う」と感じても、それは自然なことなので、あせらずに特徴を確かめていってください。
観察する時の決まり——やぶに入らない、追いかけない、えさで呼ばない
赤い鳥は目立つので、つい近づきたくなりますよね。でも、野鳥は法律で守られています。捕まえない、飼わない、えさで呼ばない。これは基本です。冬は、鳥にとっても食べ物の少ない季節。人が近づいて逃げさせると、その分だけ体力を使わせてしまいます。
観察する場所は、河川敷や公園、林のふちが多いと思います。やぶの中に入り込まない、鳥を追いかけないことが大切です。足元の草むらには、ほかの生き物の巣があるかもしれません。立ち入りが決まっている場所は、そのルールに従ってください。他人の庭や畑、私有地には入らないこと。公園や河川敷の植物を、折ったり持ち帰ったりしないのも、決まりごとです。
犬の散歩の時は、リードを短く持って草むらに入れないようにします。小さな子どもと一緒の時は、鳥の近くまで行かせないように。飼っている猫や小鳥にも、野鳥を近づけないでください。
遠くの小さな鳥を見るには、双眼鏡が頼りになります。草むらの鳥は、倍率が高すぎると視界がぶれて探しにくい、と言われます。選ぶ時の考え方は双眼鏡を買って後悔した7つの理由で整理しています。8倍前後で、手にしっくりくる物が使いやすいと言われます。
観察の記録を、写真に残して印刷する人もいます。その時にプリンターがうまく動かなくなったら、プリンターがエラーで印刷できない時の確かめ方が役に立ちます。
冬の河川敷は風が強く、体が冷えます。防寒をして、長居しすぎないのも観察のうちです。足元が滑りやすい日は、無理せず早めに切り上げましょう。
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まとめ:尾の長さ、白い帯、赤の濃さを順に見る
- どちらも冬に見られることがある赤い小鳥です。大きさだけでは決めません
- ベニマシコは尾が長めで、翼に白い帯が2本と言われます
- オオマシコは赤みが濃く、頭が銀白色に光ると言われます
- メスと若い鳥は茶色っぽく、見分けが難しい。決められなくても大丈夫です
- やぶに入らない・追いかけない・えさで呼ばない。離れて双眼鏡で見ます
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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