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日陰でも元気に育ってくれるハラン。庭の暗い隅を緑で埋めてくれる心強い存在ですが、気がつくと、株が年々大きくなって、ほかの草花の居場所がなくなってきた。そんな悩みは、地植えのハランではよく聞かれるようです。「減らしたいけれど、どこから手をつければいいの?」と迷いますよね。
先に結論です。ハランは地下の茎で横に広がるので、減らす時は、株の端から手で掘れる範囲で、少しずつ分けて取るのが基本です。地上の葉だけを刈っても、地下の茎が残っていると、また出てきます。ちなみに、お弁当の緑の仕切り「バラン」は、ハランの葉を使ったものが始まりと言われます。ここも後で整理します。
ケース別に読む:広がる仕組みを知りたい人|株を減らしたい人|古い葉を切りたい人|葉が傷んだ人|バランとの違いを知りたい人
ハランはなぜ増える? 地下の茎で横に広がる
ハランは、地面の下に太い茎(根茎)を横に伸ばして、少しずつ株を増やす植物と言われます。日陰や乾燥に強く、手をかけなくても育つため、地植えにすると年々株が大きくなって、気づけば庭の一角を占めることがあります。
ですから、葉をどれだけ刈り取っても、地下の茎が残っていれば、また新しい葉が出てきます。「葉は刈ったのにまた生えてきた」ということが起きやすいのは、そのためです。広がり方は庭の土や日当たりでも変わるので、どれくらいのペースで増えるかは、一概には言えません。
株を減らす:端から、手で掘れる範囲で
減らしたい時は、株の端から少しずつ、手で掘れる範囲で取るのが基本です。いきなり大きな株を丸ごと掘り上げようとすると、重くて腰を痛めたり、道具を無理に使ってけがをしたりしがちです。
- 残す範囲を決める。どこまで残すか、先に目印をつけておきます
- 端の株から掘る。移植ごてを株の外側に差し込み、土ごと持ち上げます
- 地下の茎は、できるだけ根もとから取る。途中で切れた茎が残ると、また出てくることがあります
- 掘った穴は、土を戻して軽くならす。そのままにすると、足を取られやすくなります
移植ごてなどの道具は、刃先を自分や人のほうに向けず、使い終わったら子どもの手の届かない所へしまってください。株が大きすぎて手に負えない時は、無理をせず、造園業者や植木屋さんに相談する手もあります。
💡 この困りごとへの提案
掘り上げる作業には、先が細くて土に入りやすい移植ごてがあると、扱いやすくなります。
抜いたハランを、空き地や川原、山にそっと置いてくる。これは絶対にやめてください。根づいて広がってしまうことがあるうえ、不法投棄になることがあります。自治体のごみの分別どおりに出すのが原則です。出し方は自治体で違うので、窓口やホームページで確かめましょう。
古い葉を切る:つけ根で、手袋と刃先に注意
株が増えると、古い葉が混み合って、風通しが悪くなります。傷んだ古い葉は、葉のつけ根(地面に近い所)で切ると、すっきり片づきます。はさみは切れ味のよい小型のものを選び、葉の縁で手を切らないよう園芸用の手袋をつけてください。
- つけ根で切る。途中で切ると、切り口が茶色く残って目立ちます
- 切った葉は、すぐ片づける。放っておくと見栄えが悪くなります
- 刃先は体と反対向きに。使い終わったら子どもの届かない所へ
葉が茶色い・黄色い時:日差し、寒さ、水はけを見る
ハランは丈夫でも、葉が傷むことはあります。原因はひとつとは限りませんが、よく挙がるのは次の三つです。
| 葉の様子 | 考えられること | 見直すこと |
|---|---|---|
| 縁から茶色くなる | 強い日差し・乾燥・寒風 | 日陰か、風が強く当たらないか |
| 全体が黄色っぽい | 水はけが悪い・根が混んでいる | 水がたまらないか、株が混みすぎていないか |
| 斑点が出る | 日焼けや傷み | 強い日が当たっていないか |
斑入りの品種は、強い日差しで葉が傷みやすいと言われます。寒さへの強さや日陰への耐え方は、品種や地域で違うので、苗のラベルや購入した店の案内を確かめてください。薬剤や肥料を使う時は、製品の表示どおりに。
バランとの違い:お弁当の緑の仕切りは、ハランの葉が始まり
「バラン」と「ハラン」は、名前が似ていて混乱しやすい言葉です。ハランは庭の植物、バランはお弁当や料理に添える緑の仕切りのことです。もともとは、ハランの葉を切って使っていたことから名前がついたと言われます。
今は、お弁当の仕切りの多くが、別の素材で作られていると言われます。庭のハランの葉を、お弁当や料理に添えるのはおすすめしません。農薬や汚れが残っていたり、似た別の植物と取り違えたりする心配があるからです。観賞用の葉・花・実・根は、口に入れず、料理の飾りにも使わないのが安心です。
犬や猫が葉をかじらないよう、届かない位置に株を整えておくのもひとつの考え方です。
ゆきこ( ゚Д゚)『減らす作業は、一度に終わらせようとしないほうが楽ですよね。端から少しずつが続けやすいと思います』
隣の家や共用部に広がった時
地下の茎は、境界を越えて隣の敷地まで伸びることがあります。隣の家に広がってしまった時は、まず話し合いで解決を。勝手に相手の庭に入って掘るのは避けます。集合住宅の庭や共用部は、管理規約を確かめて、管理組合や管理会社に相談してください。公園や道ばたのハランは、持ち帰らず、見るだけにとどめます。
よくある迷いどころ
全部なくしたい時は、どうすればいい?
地下の茎が広い範囲にあると、手で掘れる範囲だけでは取りきれないことがあります。その場合は、何回かに分けて少しずつ取る、あるいは造園業者や植木屋さんに相談する、という選び方があります。薬剤を使う場合は、製品の表示どおりに。子どもやペットが入る庭では、特に慎重に考えましょう。
掘る時期は、いつがいい?
地域や気候で変わるため、何月がよいとは言い切れません。目安としては、真夏の暑い時期や、土が凍る寒い時期を避け、土がやわらかくて作業しやすい日を選ぶという考え方があります。雨あがりで土が重い日は、足元が滑ったり腰を痛めたりしやすいので、無理をしないでください。
鉢植えなら増えすぎない?
鉢に植えると、地下の茎が広がる範囲が鉢の中に限られるため、地植えほど広がりにくくなります。ただし、鉢の中が根でいっぱいになると、鉢底から根が出たり、水はけが悪くなったりして、葉の色が悪くなることがあります。鉢の大きさや植え替えの時期は、苗のラベルや販売店の案内に合わせてください。
掘った株を、誰かにあげてもいい?
庭のハランを知人に分けるのは、お互いの庭の広さを考えて、相手に確かめてからにします。広がりやすい植物なので、相手の庭で増えすぎて困ることもあります。公園や空き地のハランを、持ち帰ったり、勝手に植えたりするのはやめましょう。
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まとめ:端から、手の届く範囲で、分別で出す
- ハランは地下の茎で横に広がる。葉だけ刈ってもまた出ます
- 減らす時は株の端から、手で掘れる範囲で。大きすぎたら業者に相談します
- 古い葉はつけ根で切る。手袋をして、刃先に気をつけます
- 葉の茶色や黄色は、日差し・寒さ・水はけを見る。ラベルも確かめます
- 抜いた株は分別で出す。空き地・川原・山に捨てません
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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