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冬の池や川で、頭が赤茶色っぽいカモを見て「これはヒドリガモ?それともホシハジロ?」と迷う人は多いですよね。どちらもオスの頭が赤茶色で、水にぷかぷか浮かぶ姿もよく似ているので、写真を撮ってから調べても、決め手が分からないことがあります。
先に結論をひとつ。ヒドリガモのオスはおでこがクリーム色で、水面や岸で草を食べる。ホシハジロのオスは目が赤く、胸が黒く、水に潜ってえさをとると言われます。見る所は「おでこ」「目」「胸」「えさのとり方」の4つ。順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:オスの頭で見分けたい人|茶色っぽくて迷う人|潜るかどうかを知りたい人|ほかの鳥と迷う人|水辺で見る時の決まり
見分けの早見表——オスの頭・目・胸
まず全体像です。冬の池でいちばん目立つオスから見ていきます。最初に見るのは、おでこの色と目の色です。
| 見る所 | ヒドリガモ(オス) | ホシハジロ(オス) |
|---|---|---|
| 頭 | 赤茶色。おでこにクリーム色 | 赤茶色。おでこに目立つ色はない |
| 目 | 暗い色 | 赤い |
| 胸 | ピンクがかった茶色 | 黒い |
| 体 | 灰色っぽい | 白っぽい灰色 |
| えさのとり方 | 水面や岸で草を食べる | 水に潜る |
| 見られる季節 | 冬が中心 | 冬が中心 |
この表の中で、いちばん頼りになるのはおでこのクリーム色です。頭のてっぺんに明るい帯のような色が入っていれば、ヒドリガモの可能性が高まります。逆に、頭全体が同じ赤茶色で、目がはっきり赤く、胸が黒く見えるなら、ホシハジロを疑ってみてください。
目の赤は、双眼鏡で見るとよく分かります。ただ、光の当たり方や距離によって、赤が暗く沈んで見えることもあります。そんな時は、目だけで決めずに、胸の黒さや泳ぎ方もあわせて確かめると、迷いにくくなります。
迷った時は、次の順番で見ると整理しやすくなります。
- おでこを見る。クリーム色の帯があればヒドリガモの可能性があります
- 目の色を見る。はっきり赤ければホシハジロの可能性があります
- 胸を見る。黒っぽいか、ピンクがかった茶色かを比べます
- しばらく動きを見る。水面や岸で食べるのか、水に潜るのかを確かめます
どちらも冬に水辺へやってくるカモと言われますが、見られる場所や数は年や地域で変わります。同じ池でも、ある年はたくさんいて、次の年は少ないということもあります。
メスの見分け——どちらも茶色っぽい。迷ったら決めない
オスはまだ分かりやすいのですが、メスは話が別です。ヒドリガモのメスも、ホシハジロのメスも、全体に茶色っぽい地味な色合いで、写真だけで見分けるのは慣れた人でも難しいと言われます。
そこで頼りになるのが、色よりも動きです。岸に上がって草をついばんでいるなら、水面や岸で食べるヒドリガモのなかま。何度も水に潜って、少しすると別の場所にぽっかり浮かんでくるなら、ホシハジロのなかま。この見方なら、羽の色に自信がなくても使えます。
- 岸で草を食べている:ヒドリガモのなかまかもしれません
- 何度も潜っている:ホシハジロのなかまかもしれません
- どちらとも言えない:「茶色っぽいカモ」とメモして、決めずにおきます
図鑑には、メスの特徴も載っています。ただ、季節や年齢、光の加減でも見え方が変わるので、はっきり言い切れない日があるのは自然なことです。無理に名前をつけず、見たままを覚えておくのも、観察の楽しみ方のひとつです。
水面で食べるカモと潜るカモ——食べ方で見分ける
カモのなかまは、えさのとり方で大きく2つに分けて考えるとすっきりします。ひとつは、水面や岸で食べるタイプ。もうひとつは、水の中に潜って食べるタイプです。ヒドリガモは前者、ホシハジロは後者として知られています。
水面で食べるタイプは、首をのばして水面の草をつついたり、岸に上がって草をかじったりします。体は水に浮いたまま、お尻が高く上がっていることがあります。一方、潜るタイプは、体をぐっと前に倒して、ぽちゃんと水に消えます。しばらくして、少し離れた場所に浮かび上がるのがおなじみの姿です。
潜っている時間や、浮かび上がる場所は、その日の池の様子でも変わります。時間を数えて見分けようとするより、「潜ったかどうか」だけを手がかりにするほうが、確かで気楽です。
水辺で少し長く見ていられる時は、1羽に絞ってみてください。群れ全体を追うと、頭の色の違いがごちゃごちゃになりやすいからです。1羽に絞って、おでこ、目、胸、動きの順に見ると、だんだん目が慣れてきます。
ほかのカモや白い鳥と迷う時
冬の池には、ほかにも似た鳥がいます。たとえばキンクロハジロは、黒っぽい体に白いわきが目立ち、頭の後ろに冠のような羽がある水鳥と言われます。カルガモは全体に茶色っぽく、くちばしの先が黄色いのが目印です。頭が赤茶色というだけで決めず、体の色の組み合わせも見てみましょう。
また、池の上を飛ぶ白い鳥はカモではなく、カモメのなかまです。くちばしと足の赤い冬の白い鳥が気になる人は、ユリカモメとカモメの違いで、水辺を歩く小さな鳥が気になる人はイソシギとハマシギの違いで詳しくまとめています。
遠くの鳥を見る道具については、双眼鏡選びで後悔を減らす確認点が参考になります。倍率だけでなく、重さや手ぶれのしにくさも、長く覗く日には大切です。
水辺で見る時の決まり——えさをやらない・氷に乗らない
鳥を見る側が守りたいことを、ここでまとめておきます。
- えさ(パンを含む)をやらない。人の食べ物は鳥の体に合いません。人から食べ物をもらうことを覚えると、まわりの人も困ります
- 柵の外や護岸の端に出ない。足元がぬれていたり、くずれたりします。池に張った氷の上にも乗りません
- 子どもは大人と一緒に。水辺では手をつなぎ、目を離さないようにします
- 犬は放さない。鳥を驚かせないよう、短いリードで連れて歩きます
- 捕まえない・飼わない・巣やヒナに触らない。野鳥は法律で守られています
- 弱った鳥や死んだ鳥は素手で触らない。近づきすぎず、自治体や環境省の案内に従って連絡します
- 私有地や立入禁止の場所に入らない。公園の物は持ち帰りません
冬の池のまわりは、風が冷たくて足元もすべりやすくなります。帽子と手袋を用意して、すべりにくい靴で出かけると安心です。泥や水でぬれた日は、帰ってから靴の手洗いの手順を見ておくと、片づけが楽になります。
写真を撮りたい時は、フラッシュを使わず、遠くからズームで撮ります。カモが飛び立ってしまったら、追いかけずに、静かに戻ってくるのを待ちましょう。
ゆきこ( ゚Д゚)『カモは、頭の色より先に「潜るか、潜らないか」を見ると、ぐっと近づける気がします。迷ったら決めずに、見たままをメモしておくのも楽しいですよね』
💡 この困りごとへの提案
帰ってから見比べるには、水辺の鳥が載った図鑑があると便利です。メスや若い鳥は写真でも見分けにくいので、図鑑で並べて確かめると、迷いが減っていきます。
あわせて読みたい
水辺の鳥の続きとして、ユリカモメとカモメの違いとイソシギとハマシギの違いが読みやすいです。遠くの鳥を見る道具が気になる人は、双眼鏡選びで後悔を減らす確認点もあわせてどうぞ。
まとめ:おでこと目を見て、最後は動きで確かめる
- ヒドリガモのオスは、おでこがクリーム色。水面や岸で草を食べます
- ホシハジロのオスは、目が赤く胸が黒い。水に潜ってえさをとります
- メスはどちらも茶色っぽい。迷ったら名前を決めなくて大丈夫です
- 決め手に迷ったら動きを見る。岸で食べるか、何度も潜るかです
- えさをやらず、柵の外に出ない。子どもは大人と一緒に見ます
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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