ローストビーフを薄く切る道具——包丁の選び方と、切る前に冷ます・向きを見るコツ

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ローストビーフを薄く切りたいのに、切り口がぼろぼろになったり、思ったより厚くなったり。年末年始やクリスマスの食卓が近づくと、切り方で悩むことがありますよね。

先に結論です。薄く切るなら、刃の長い包丁を手前に引いて、一度で切り通すのが基本です。かたまりは冷えて締まっている方が切りやすく、肉の筋の向きを見て、それを断つように刃を入れると口当たりもやわらかくなります。買ってきた物でも、家で用意した物でも使える切り方です。この記事では、包丁の選び方、切る前の準備、筋の向きの見つけ方、ぼろぼろになる時の見直し方、電動の道具を考える時の確認を、順に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ包丁は何がいい?→刃の長い包丁で引き切り第1章へ ▶切る前に何をする?→冷まして水気をふく第2章へ ▶筋の向きが分からない→断面の線をたどる第3章へ ▶ぼろぼろになる→押し切りと刃を見直す第4章へ ▶電動の道具を考え中→対象食品を先に確認第5章へ ▶

ケース別に読む:包丁の選び方|切る前の準備|筋の向きの見つけ方|ぼろぼろになる時|電動の道具|切り置きと残り

4コマ漫画|ローストビーフを薄く切る切ったらぼろぼろ薄く切りたいのに崩れてしまうかたまり1薄く切るのが難しい押して切るぐいっと押して切ってみる短い包丁2押し切りで切り口が荒れる刃を引いて切る長い刃を使って手前に引く長い包丁3刃の長い包丁で引き切り薄く切れたきれいに並んだ薄切り4薄切りがそろった

道具の早見表——薄く切るなら刃の長い包丁

薄く切れるかどうかは、腕前より先に「刃の長さ」で決まりがちです。かたまりの端から端まで、1回の引きで切り通せる長さがあると、途中で止まらず、切り口がなめらかになります。まず、手元の道具がどんな場面に向くかを、表で見てみましょう。

道具 向く場面 気をつけること
筋引き包丁(刃が長く細い包丁) かたまり肉を一度で引き切る 刃先が細いので、骨や硬い物に当てない
牛刀(刃が長めで幅のある包丁) ふだんの料理にも使いながら、かたまりも切れる 刃の長さがかたまりに足りるか見る
パン切り包丁(刃が波状) 表面が硬い時の補助 切り口が荒れやすいことがあり、薄切りの仕上げには別の包丁が向く
ペティナイフなど短い包丁 端を整える・小さく分ける 刃が短く、途中で止まって切り口がぼろぼろになりがち
キッチンばさみ ひもを切る・端を小さく分ける 薄切りの道具としては向かない
包丁の向き不向き1刃の長い包丁一度で引き切る→2短い包丁途中で止まりがち→3キッチンばさみひも切りなどに

包丁がよく切れない時は、研ぐか、刃の長い物に替えるのが近道です。切れ味が落ちた刃で押し付けると、肉の繊維がつぶれて、ぼろぼろになりやすいんですよね。手持ちの包丁で足りるかどうかは、かたまりの長さと見比べて決めてください。

短い包丁がどんな場面で活躍するかは、14cm包丁は何に使う?でも見ています。ローストビーフの薄切りには刃が足りなくても、ほかの料理では頼れる道具です。

切る前の準備——冷ます・水気をふく・まな板を動かさない

薄く切るコツの半分は、切る前の準備にあります。順番に見ていきましょう。

  • 冷ます:家で用意した直後のかたまりは、熱が残っていて身がゆるく、薄く切ると崩れやすくなります。長く常温に置かず、冷蔵庫で冷やしましょう。熱が落ち着いて、身が締まってから切ります。買った物は、袋や箱の表示に書かれた状態のまま使います
  • 水気をふく:表面の肉汁やたれで、刃が滑ることがあります。キッチンペーパーで軽く押さえて、水気を取ります
  • まな板を動かさない:濡らして絞ったふきんや滑り止めのシートを下に敷くと、切っている途中でまな板がずれません
切る前の準備3つ1落ち着かせる熱が落ち着いてから→2水気をふく表面を軽く押さえる→3まな板を固定ぬれぶきんを敷く

切る分だけを取り出して、残りは冷蔵庫に戻しておくと安心です。常温に出しっぱなしにするのは避けましょう。

包丁を持つ時は、刃を体の外側に向けて、反対の手は指を丸めて添えます。指先を伸ばしたまま添えると、刃が当たってけがをしやすいので気をつけてください。子どもに切らせるのは避けて、大人が切ります。

筋の向きの見つけ方——繊維を断つように切る

肉には、筋のような細い線が一方向に走っています。この線を「繊維」と呼びます。繊維に沿って刃を入れると、口の中で噛み切りにくく感じることがあります。反対に、線と直角に近い向きで刃を入れて繊維を断つと、口当たりがやわらかくなりやすいんです。

向きの見つけ方は、難しくありません。

  1. かたまりの端を少し切り落として、断面を見ます
  2. 細い線が見えたら、その線がどちらへ走っているかをたどります
  3. 線に対して直角に近い向きに、包丁を当てます
筋の向きを見つける1断面を見る細い線を探す→2直角に当てる筋を断つ向きで→3引いて切る手前へ一度で

向きがはっきりしない時は、1枚だけ試し切りをしてみましょう。噛み切りにくそうなら、かたまりを回して向きを変えます。かたまりの形によっては、途中で線の向きが変わることもあるので、数枚切るたびに断面を見直すと安心です。

ひと切れずつ厚さをそろえたい時は、包丁の刃全体を使って、根元から先まで一度に引くイメージで動かします。手前から奥へ小刻みに動かすと、のこぎりのように切り口が波打ってしまいます。

ぼろぼろになる時の見直し——押し切り・のこぎり引き・刃の欠け

切り口が荒れる時は、原因がいくつか重なっていることもあります。症状から当てはめて見てみましょう。

症状 考えられること 見直し方
切り口が毛羽立つ 刃が短い・切れ味が落ちている 刃の長い包丁に替える、または研ぐ
端がつぶれる 上から押し付けている 押さえつけず、刃の重みにまかせて引く
厚さがばらばら 前後に小刻みに動かしている 刃全体を使って、一度に引き切る
すじが入る 刃に欠けや汚れがある 刃を確かめて、切るたびに拭く
崩れる 熱が残っている・水気が多い 落ち着かせて、水気をふく(第2章)

よくあるのは、力を入れて押してしまうパターンです。薄く切ろうとして力が入りがちですが、薄切りは「力」より「刃の長さ」と「引く動き」で決まります。最初の1枚で形が崩れても、あわてずに向きや刃の動かし方を見直してみてください。

刃に欠けがある包丁は、切り口にすじが入るだけでなく、けがのもとにもなります。気になる時は、研ぎ直すか、新しい包丁を検討しましょう。

電動の道具や薄切り器は使える?——対象の食品を先に確認

電動のスライサーや手動の薄切り器を使えば、厚さをそろえやすいのでは、と考えますよね。ただ、これらの道具は製品によって、切れる食品が決まっています。野菜やハム向けの物もあれば、かたまり肉に使える物もあります。

  • 取扱説明書の「対象の食品」を確かめる:かたまり肉が対象に入っているかを、まず見ます
  • 刃に指を近づけない:保護具や押さえ具が付いていれば、必ず使います
  • 子どもが近くにいる時は使わない:使い終わったら、刃の部分を安全な状態にして片付けます
  • 洗う時も刃に注意:スポンジで洗い、刃を素手でなでないようにします

対象に入っていないのに使うと、刃が傷んだり、けがにつながったりすることがあります。迷った時は、無理に使わず、刃の長い包丁で切る方法に戻りましょう。

切り置きと残り——乾きやすいので食べる分だけ切る

薄く切ったローストビーフは、切り口が空気にふれる面が増えるので、乾きやすくなります。たくさん切って置いておくより、食べる分だけ切って、残りはかたまりのまま冷蔵庫へ戻す方が、しっとり食べられます。

残りの保存の期限や方法は、袋や箱の表示、または保存の方法が書かれた説明に従ってください。切り口を覆う考え方や、パサついた時の食べやすくする合わせ方は、ローストビーフがパサパサするで詳しく見ています。保存の全体像はローストビーフの保存方法にあります。

ぬめりが出ている、いやなにおいがする、色が変わっている、といった時は食べません。においだけで決めず、見た目や手ざわり、表示と合わせて見て、迷ったら食べないのが安心です。

ゆきこ( ゚Д゚)『薄切りがうまくいかない時は、腕より先に刃の長さを疑ってみると気が楽になりますよね。道具を買い足す前に、手持ちの包丁の長さを見てみると安心だと思います』

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かたまりを一度で引き切るなら、刃の長い筋引き包丁があると、切り口がそろいやすくなります。


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あわせて読みたい

薄く切った後に乾いてしまう時はローストビーフがパサパサする、しまい方の全体はローストビーフの保存方法へ。短い包丁の使い道は14cm包丁は何に使う?で見られます。

まとめ:刃の長い包丁を引いて、筋を断つように切る

  1. 薄く切る基本は、刃の長い包丁を手前に引いて一度で切る。短い包丁は途中で止まりやすい
  2. 切る前に、熱を落ち着かせて水気をふく。まな板はぬれぶきんで固定する
  3. 筋の向きは、端の断面で探す。線と直角に近い向きで刃を入れる
  4. ぼろぼろになる時は、押し切りと小刻みな動きを見直す。刃の欠けも確かめる
  5. 電動の道具は、取扱説明書の対象食品を見てから。刃に指を近づけず、子どもが近くにいる時は使わない

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

ローストビーフを薄く切る道具の早見表:薄く切る基本は刃の長い包丁を手前に引いて一度で切ること。筋引き包丁や牛刀は向き、短い包丁やキッチンばさみは薄切りには向かない。切る前に熱を落ち着かせ、表面の水気をふき、まな板はぬれぶきんで固定する。筋の向きは端の断面の細い線をたどり、線と直角に近い向きで刃を入れる。ぼろぼろになる時は押し切りと小刻みな動き、刃の欠けを見直す。電動の道具は取扱説明書の対象食品を確かめ、刃に指を近づけない。刃は体の外へ向け、指を丸めて添え、子どもには切らせない。ぬめりやいやなにおいがあれば食べない、迷ったら食べない

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